Call of Duty: Modern Warfare II
【こーるおぶでゅーてぃもだんうぉーふぇあつー】
ジャンル
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FPS
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対応機種
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プレイステーション5 プレイステーション4 Xbox Series X/S Xbox One Windows(Battle.net/Steam)
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発売元
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Activision
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開発元
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Infinity Ward
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発売日
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2022年10月28日
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価格
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9,680円
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レーティング
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CERO:D(17才以上対象)
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判定
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良作
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ポイント
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リブート版『MW』第2作 豪華な吹き替えの声優陣 非常に多彩なコラボ
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Call of Dutyシリーズ
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概要
『Call of Duty: Modern Warfare』の続編。ナンバリングはローマ数字に変更された。
前作ではテロ組織アル・カターラとの不正規戦や対テロ戦争がメインで描かれていたが、今作ではメキシコの麻薬カルテルラス・アルマスとの戦いが中心で作風が若干変わっている。
ストーリーは部分的に『Modern Warfare 2』を踏襲しているが、上記の通り麻薬戦争がストーリーのメインでオリジナル版で多くのミッションに登場していたアメリカ陸軍レンジャー部隊は一切登場せず、ほとんどのシーンでNPCだったソープの操作場面が多かったりと、リブートとしては独自色が強め。
前作同様クロスプレイも実装されており、他機種とのプレイヤーとでも遊ぶことが可能。
評価点
非常に美麗なグラフィック
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昨今の『CoD』シリーズでは最早恒例だが前作と比べても非常に美麗なグラフィックをしている。
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特に進化した水のグラフィックの流動表現は好評。
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銃器に関してはほとんど見えないにもかかわらず、内部構造まで全てモデリングが作られており、一部の透明になった武器設計図ではその内部構造が動くのを確認することができる。
さらに進化した武器モーション
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前作『MW』ではそのリロードモーションのクオリティの高さが話題を呼んでいたが、今作ではさらに進化している。
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前作での眺めモーションは銃の左右面を見るというシンプルな物だったが、今作ではマガジンを外してプレスチェックを行うようになり、クオリティの高いグラフィックを作りこまれた細部まで確認できる。
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その上、弾切れ時には空のマガジンを外して何度もボルトやスライドを動かすというASMR的な要素を含むモーションや、過剰に雰囲気を損なわない程度にお遊びのようなモーションもあり、暇な待機時間にずっと眺めていても飽きない作りである。
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また、リロードモーションでも現実でマガジンが入れづらい銃は若干挿入をミスしている場面もあったりと細部まで作りこまれている。
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ピストルに切り替える際にライフルを抱えながらピストルを構えるスイッチングの動きをするようになったのもリアリティが増している。
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時折ミスや表示バグがある場合もあるが、それらが発見された際には即座に修正する気合いの入り振りも好感が持てる。
キャスティング
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原語版ではゴーストの声優がジェフ・リーチ氏からサミュエル・ロウキン氏へと変更になったが、サミュエル氏の演技はジェフ氏の演技とオリジナル版のクレイグ・フェアブラス氏の演技の中間のような声質であると非常に好評である。
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日本語版では前作までの吹き替え声優が全て続投しており、さらにシェパードの声優には『メタルギアソリッド』シリーズで有名な大塚明夫氏がキャスティングされたことは大きな話題を呼んだ。
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『AW』までのスクウェア・エニックスがローカライズを行っていた時期ではベテラン声優の起用はそれほど珍しくなかったが、SIEがローカライズを始めて以降は、アニメに出演しているベテランや有名声優よりも洋画の吹替専属声優が起用されることが多かった経緯も関係している。
魅力的な新キャラクター
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今作ではオリジナル版に登場していない新キャラクターとしてメキシコ特殊部隊のアレハンドロ・ヴァルガス大佐とロドルフォ・パラ少佐、オリジナル版では敵だったシャドウ・カンパニーからはCEOであるフィリップ・グレイブスが登場している。
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アレハンドロはとロドルフォは腐敗の多いメキシコ軍では珍しく麻薬と戦っている正義を持った人物であり、演者の演技も相まって非常に格好よく描かれている。
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グレイブスが率いるシャドウカンパニーは原作とは異なり、物語の中盤までタスクフォース141と合同作戦を行うという意外な描かれ方をしており、グレイブス自身も好感の持てる気の良い人物として描かれている。
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終盤の展開を考慮してもグレイブスを嫌うというプレイヤーは少ない程度に人気が高い。
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また、それ以外でもマルチプレイヤーで新規に登場したキャラクターであるケーニヒやホランギも人気が高い。
掘り下げられた既存キャラクター
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今作では前作でシーズンパスで登場し、人気は高いがストーリー本編にあまり関わりの無かったゴーストとシーズン6終盤に登場したソープがようやくキャンペーンで主役となる。
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オリジナルとは異なり、ソープは『CoD4』と同じ階級の軍曹のままであるため、中尉であるゴーストと関係性が逆転しており、彼らの掛け合いや関係を推察できる言動やシーンが増えている。
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これらのシーンのおかげか女性人気も上がったようで『MWII』からいきなりファンアートの数が激増している。
良質な楽曲
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前作と同様サラ・シャックナー氏が本作の楽曲を制作しているが、静けさのあった前作と比べて本作ではオリジナル版の壮大さを持った楽曲にアレンジされている。
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また、シーズン5終盤にはオリジナル版のハンス・ジマー氏の楽曲が販売され、マルチプレイヤーで変更することができるようになったのも旧来のファンには嬉しいポイントである。
13年振りに復活した3人称視点
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オリジナルの『MW2』に存在したサードパーソンモードが復活した。
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これによってTPSとしてもプレイが可能でFPSが苦手な層でも入りやすい。
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主観視点では見えづらいオペレーターのスキンもこちらでは全身がハッキリと映るのはキャラ好きのプレイヤーには嬉しいポイントである。
「とどめの一撃」の自由度の増加
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前作ではオペレーター1人に固定のモーションと全員が使えるモーションが分けられていたが、『BOCW』での全オペレーターでモーションが共用になった要素が輸入されたことで好きなオペレーターに好きなモーションを持たせることが可能。
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純粋にカッコいいモーションからキャラ崩壊を起こすモーションまで多種多様で自由度はさらに増加した。
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また、銃器を使うモーションでは前作まではデフォルト銃器固定だったが、今作では武器設計図やカスタムがそのまま反映される作りになったことで愛銃でトドメを刺す快感も得られる。
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ただし、その反面ロードに時間が掛かってしまう関係なのかフィニッシャーのランダム決定と決め台詞の変更は無くなってしまった。
ガンスミス2.0
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今作よりガンスミス2.0が導入され、カスタムした武器をすぐに射撃場で性能チェックすることができるようになった。
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武器のアタッチメントごとにパラメーターを振り分けることができるようになった為、外見を重視したカスタムでも戦えるようになっている。
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前作では性能を求めたカスタムを行うとリアルが売りにもかかわらず銃の外見が格好悪くなってしまう問題がある程度解消された。
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また、極端なパーツ構成に極端な調整を施すことで反動が強すぎる銃やその逆を作ったりと遊びが産まれている。
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もちろん、反動を極限まで少なくしたガチ構成も作りやすくなっている。
水増し感のあった武器レベル上げの改善
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今作では1つの銃のプラットフォームで複数の武器に派生するシステムになっており、それに伴って解除できるアタッチメントが各武器それぞれに割り振られ、解除したものは全体で共有可能となった。
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そのおかげか1つの武器レベルは平均20程度で多くても30、少ない場合は10程度となったことで前作までの60~70まで上げる苦行感は少なくなった・
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また、新モードである「DMZ」では前作のCO-OPとは異なり、敵NPCを1キルするたびにマルチで1キルと同じ100XP入るように改善されたため、武器レベル上げが非常に容易となった。
キャンペーン1週間先行アクセス
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『CoD』シリーズというよりFPS全体に言えることだが、キャンペーンをプレイする人口はマルチと比べて少なく、発売日初日にキャンペーンからやるとマルチプレイヤーでのスタートダッシュに遅れてしまうという欠点があった。
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そこでデジタル版限定ながら予約特典としてキャンペーンを1週間早くプレイできるシステムを追加することで、キャンペーンを最初にプレイする層はスタートダッシュに遅れず、プレイしない層でも新作がプレイできるという新鮮さからキャンペーンをプレイするという好循環が生まれた。
問題点
やや面倒なミッションが多いキャンペーン
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カイルを操作して車を乗り移る場面やソープを操作して廃材から武器を作る場面は新モードである「DMZ」や『Warzone2.0』へ向けての予行練習に近く、やらされてる感を感じる場面が多い。
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そのせいもあってかアクション面の難易度が上がっており、新しい操作に不慣れなプレイヤーがクリアできないといった問題も。
やや難のある翻訳面
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オリジナルほどではないにしろ、『BOCW』の頃から目立っていたキャラクターの台詞に目立つ珍訳が多い。
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例として挙げるとリロードする際に「loading fresh mag(新しいマガジンに交換する)」という台詞があるが、日本語版では「ニューマガジンに変える!」という不自然な翻訳がされていたり、負傷した際の「need medic(治療が必要)」を「まだ死ねない」に訳したりと原語と意味合いが全く違っているものも多い。
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英語圏以外のオペレーターが時折話す母国語は原語版では「ありがとう」が「[Thanks]」といった感じで意味が字幕に表示されるが、日本語字幕では「シェイシェイ」や「ダンケ」とカタカナそのままである。
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日本人オペレーターであるオニに至っては「万歳!」を「本当の暴力を教えてやる!」と全く違う台詞したり、「取るに足らないな!」という台詞が「取るに足らない雑魚が」と余計な台詞が付け足されていたりと、日本語を話しているにもかかわらず、字幕と台詞が不一致で字幕派プレイヤーを無視した吹替前提の翻訳が目立つ。
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前作でもカイルの所属組織に誤訳があったパターンがあったが、今作でもソープが「I have my work cut out for me.(俺にはまだまだやる事が山ほどあるって事だな)」を「俺の仕事は終わったも同然だな」と訳したり、後述のシェパードが逮捕されたという話関連でもある程度誤訳がある。
人気キャラばかりで登場しないオリジナル版や前作の人物
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今作では主にソープやカイルの視点が主であるため、オリジナル版のプレイアブルキャラであるアレンやローチ、ラミレスは登場しない。
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また、オリジナルでは沢山登場していたタスクフォース141のモブNPCは一切登場せず、ほぼメインキャラのみで話が進む。
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お陰でキャラクターの掘り下げは十二分にできたが、これらのキャラクターが登場しないのは寂しいという声も少なくない。
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また、マルチプレイヤーでは前作に登場していたオペレーターは主役とシャドウに関連していたキャラを除いてほとんどが続投していない。
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キャラクターがほとんど続投させられなかったことや、一部キャラが被って出しづらい人物も居たり、演じていた俳優や権利の問題で続投できないパターンもあるので仕方ない部分もある。
前作よりもスケールが小さくなったストーリー
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オリジナルではアメリカの都市で大規模な戦争が行われていたが、本作ではカルテルとの戦いがメインであるため、全体的にスケールが小さくなっている。
シャドウカンパニーの扱い
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ネタバレを含む為折り畳み
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本作の終盤まではシャドウカンパニーは完全な味方として登場するが、ミサイルの密輸に関する口封じのためにオリジナルと同様に唐突にタスクフォース141を裏切る。
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ただ裏切るだけでは特に問題も無いのだが、理由がオリジナルとは異なり大義名分があるわけでもなく単なる作戦失敗の隠蔽であり、民間人を虐殺して戦争犯罪を行ったり、日本のアシカアイランドを不法占拠したりと悉く悪役として描写される。
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グレイブスを最初からきな臭い存在として描けば唐突感も無くなったはずだが、合同作戦をしている間は非常に好感が持てる人物として描かれていることも唐突感を増す要因となっている。
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しかし、シーズン5にてグレイブスの生存が判明したと同時にマカロフが率いるロシアのPMCであるコンニから島民を守るために戦っていたといった設定が後付けされ、極悪人として描写されたにもかかわらずそれ以降は味方として扱われ、劇中で本気で殺そうとしていたアレハンドロやゴーストにもシャドウの部隊章が付いたスキンが追加されたりと扱いが非常にチグハグになっている。
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この扱いにするなら最初から民間人を虐殺するシーンはいらなかったという声も多い。
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これらの原因となったシェパード将軍もこの件が原因で失脚したが、それ以外で特に重い制裁は受けずにそのままシャドウの指揮を続けている点ももやもやするポイントである。
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やや排除されたリアルなディテール
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前作ではカジュアルとリアルのバランスを程よく考えられていたが、今作では従来のカジュアル寄りになっており、スキンも『BOCW』や『Vanguard』ほどではないにしろ、数が増加している。
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人気キャラクターに奇抜な格好をさせるのは相変わらずでゴーストには『インディ・ジョーンズ』に出てきそうな水晶髑髏スキンや全身が燃えているスキンがあったり、キャンペーンのヴィランの1人であるヴァレリアはバトルパス以外で手に入るスキンは軒並み奇抜な物ばかりである。
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販売されるスキンも人気キャラは非常に多いが、人気が薄いキャラは少ないという露骨な冷遇もある。例を挙げると他のタスクフォース141のメンバーが平均で5~6個しかスキンがないが、ゴーストだけは合計で18個も出ている。
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また、MIL-SIM兵士のスキンは前作では30種類以上存在していたが、今作ではデフォルトを除くと両陣営合計で8種類と極端に少なくなった。なお、ほとんどがシャドウカンパニーのスキンである。
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唯一バンドルで発売されているMIL-SIMスキンもキャンペーンに多く登場したロスバケロスではなく、関係のないオーストリア警察の特殊部隊というチョイスも疑問が浮かぶ。
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後述だが本作ではコラボオペレーターが非常に多く、その多くが『CoD』の世界観を無視したものが多いせいで、オペレーター選択画面の下半分がどうみても銃が必要無さそうな人外やコスプレ染みたキャラで埋まっている。
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その割にはキャンペーンに登場したプレイアブルキャラであるロドルフォ少佐はオペレーター化されていない。
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前作ではキルストリークを使用する際に無線で呼び出していたが、今作ではスマホで呼び出すようになり、腕時計は実在しない銃のアタッチメントであるガンスクリーンとなった。
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ガンスクリーンは途中からボイスが流れる物が追加され、奇抜な声が試合中にも他所から聞こえてくるせいで非常に雰囲気が損なわれている。
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細かいところでは容量の都合なのか前作では草むらが分かれる様まで描画されていたが、今作ではデフォルメされている。
改悪された架空ディテール
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前作でも批判されていたディテールは更に激しくなっており、『MW』でもかなりリアルだった部類の銃もデザインのアレンジが強くなった。銃の名称も前作では実銃と同じだったものも含めほとんどが架空名称となっている。
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ただし、構造やギミックはきちんと考えられてアレンジされているため、架空銃としてみれば悪くないという声も少なくない。
やや幅が狭くなったガンスミス
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今作で武器がプラットフォームごとに分かれるようになったが、前作では全てが1つの武器に統合されていたことで、現実ではありえないようなカスタムも可能だったのに対し、今作では特定のアタッチメントを付けられる武器と付けられない武器が存在することでやや幅が狭まっている。
リロードキャンセルの削除
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従来作と異なりリロードを中断すると銃が撃てなくなり、その中断したモーションからリロードがやり直しになるため、LMGのようなモーションが長い銃を使用する煩わしさが増している。
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リアルと言えばその通りなのだが、数発撃っただけなのに間違えてリロードを押してしまったり、コントローラーであれば乗り物から降りる際に暴発したりすることが多い。
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そのため、必要も無いのにまた長いモーションを見る羽目になり、タイミングによっては撃てずに一方的に倒されるという細かいストレスが生じてしまう。
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そのためか次回作の『MWIII』ではリロードキャンセルが復活した。
難しすぎる新モード「レイド」
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3人でパーティを組んでプレイする高難易度のCO-OPだが、3人がボイスチャットもしくはチャットを使って連携できる状態でプレイすることが大前提となっており、フレンドがいないソロプレイヤーは野良で募集するしかない。
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野良で募集した場合もそれらの連携手段が無いとギミックで詰まって詰むことも少なくなく、日本人ではなく他のアジア圏のプレイヤーとマッチングすればその時点で難易度が跳ね上がる。
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また、そういったギミックは細かくストレスが溜まるものであり、1人がミスをすれば全員がやりなおしという作りが萎えや暴言へと繋がり、抜けられた場合に途中参加も募集できないせいで終盤に1人が抜けて全てが水の泡になることが多い。
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厄介なことにこれらはキャンペーンと繋がっている本筋のストーリーであり、クリアすると入手できるのがカイル・プライス大尉・アレックス・ファラと、前作より続投の非常に人気のキャラクターなのもストレスを加速させる。
水増し感のあるバンドルのアイテム
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今作のバンドルではステッカーやゲームロード中に表示される壁紙が付属しているが、沢山あってもどれか1つしか付けられないものが大半である上に物によっては複数付いている場合があり、キャラのスキンや武器設計図が欲しいプレイヤーからすると価格をかさ増ししている印象が強い。
恒例の弱体化と強化を繰り返すショットガン
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前作でも問題になっていたセミオートorフルオートのショットガンにドラゴンブレス弾の組み合わせの強さは悪化している。
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結局似たような強い武器を実装して弱体化の繰り返しは相変わらずである。
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DMZでもこれは適用され、弱体化されて以降も近接戦ではショットガンほぼ一強である。
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また、LOCKWOOD 300は調整されたとはいえ13mまで即死であり、シーズン6ではデュアルトリガーが追加されたことで理不尽な死も増えた。
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こういった経緯があったためか、次回作の『MWIII』では大幅にショットガンに弱体化の調整が入った。
総評
前作のプレイ面での不満点を大幅に改善して遊びやすく纏めたが、前作で好評だったリアルなディテールはやや抜けてしまった印象がある。
キャンペーンもキャラクターの掘り下げやキャラクター造形は完璧だったが、オリジナルのようなダイナミックな展開を期待している層にはやや不評気味であった。
マルチプレイヤーでの強武器の早すぎるTTKが前作と同様に不満を募らせてしまったが、それ以外はおおむね良い仕上がりとなった。
余談
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本作は発売して10日で10億ドルの売り上げを達成し、『BO2』の15日で10億ドルの記録を更新した。
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PSハード版1年時限要素は従来作ではゲームモードだったが、本作ではワタナベ・オニ・ヒロというKortacの日本人オペレーターとなっている。
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演者は『Ghost of Tsushima』で境井仁を演じたツジ・ダイスケ氏が起用されており、原語音声では時折日本語を話す。
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PS以外のプラットフォームからはボイスは再生されるものの、Kortacのデフォルト兵士として表示されていたが、2023年10月18日のアップデートで表示されるようになり、同じCoDアカウントでPS版での入手歴があれば使用できるようになった。
多彩なコラボ
本作は『CoD』作品で最もコラボが多かった作品であり、ハロウィンイベントも兼ねたシーズン6に至ってはバトルパスの要素全てがコラボで構成されている。
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実在のスポーツ選手では2022年のFIFAワールドカップに合わせてサッカーからポール・ポクバ、ネイマール、メッシ、バスケットボールからはケビン・デュラントがオペレーターとして登場した。
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この中でもメッシは本業が俳優ではない素人であるため仕方ないことではあるが、非スペイン語話者でもわかるほどに台詞が棒読み過ぎることが話題となった。
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実在のストリーマーからはTimTheTatmanとNICKMERCSが登場した。
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なお、TimTheTatmanが反LGBTQ+の発言をしたことが問題となってストアから削除され、彼の親友であったNICKMERCSは自ら自分のバンドルの削除を申し出た(参照)。
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そのため現在ではストアから削除され購入は不可能だが、既に購入していたプレイヤーは使用可能である。
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『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』からは悪役のシュレッダーがオペレーターとして参戦した。現在は販売終了。
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実在のラッパーからは『Ghosts』でもコラボを行ったスヌープドッグ、21サヴェージ、ニッキー・ミナージュが登場している。現在は全て販売終了。
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この内21サヴェージは次回作『MWIII』に楽曲を提供している。
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『トゥームレイダー』からは主人公のララ・クロフトが参戦し、原語声優は過去作で演じていたキーリー・ホーズが起用されている。
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ただし、日本語吹替では現在担当している甲斐田裕子氏は起用されていない。
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ドラマからはAmazon Primeで配信されている『ザ・ボーイズ』からホームランダー、スターライト、ブラックノワールが登場し、『Warzone2.0』と「DMZ」では劇中で1日だけヒーローと同じ能力が使えるようになるV24が時限要素で追加された。
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また、ザ・ボーイズ公式からブラックノワール本人がコラボを告げるトレーラーが制作されている。現在は全て販売終了となったが、『MWIII』シーズン1にて第二弾コラボが決定しており、再販が示唆されてる。
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原語版声優、日本語吹替共に元と同じキャストが起用されている。
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どう考えても銃は必要無さそうなメンバーではあるが、本作では他のキャラクターと変わらない耐久度で特殊能力はトドメの一撃でしか使わない。
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シーズン6のハロウィンイベントではアメコミ作品の『スポーン』から主人公のスポーン、ホラー映画『死霊のはらわた2』のアッシュ・ウィリアムズ、『マスター・オブ・ユニバース』からスケルター、『Diablo』からリリスとイナリウス、『DUNE/デューン 砂の惑星』からサルダウカー、日本のアニメ作品からは『HELLSING』のアーカード、オペレーターは含まれていないが『DOOM』とコラボしている。
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スポーンはシーズン6のメインであり、本編に登場するヴィランも既存オペレーターのスキンという形で追加されている。
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原語版ではアニメ版と同じでオリジナルの『MW2』でフォーリー軍曹を演じたことで有名なキース・デイヴィッド氏が起用されているが、日本語吹替はシェパードの吹替をしていたにもかかわらず大塚明夫氏は起用されていない。
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次作の『MWIII』では『デューン/砂の惑星PART2』とのコラボとして主人公であるポール・アトレイデスとフェイド=ラウサが発売されている。
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前作『Vanguard』の『進撃の巨人』コラボがあまりにも不評だったためか、『HELLSING』コラボではアーカード本人が参戦しており、2.5D風のグラフィックで雰囲気を保ちつつ登場させている。
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原語版では英語吹替を担当したクリスピン・フリーマン氏が起用されたが、ハロウィンイベントで実装されたコラボキャラの中で唯一英語音声オンリーとなり、日本語吹替に中田譲治氏は起用されていない。
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アッシュ・ウィリアムズは原作で演じたブルース・キャンベル本人が英語音声を担当している。余談だが氏は『CoD:AW』にてEXOゾンビの登場キャラクターであるレノックスを過去に演じていた。
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『DOOM』のバンドルではドゥームガイやドゥームスレイヤーのスキンは無いが、印象的なスーパーショットガンがLOCKWOOD300の設計図、チェーンソーがICE PICKの設計図として登場し、モーションが原作を完全再現していることが話題となった。
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なお、カスタムが一切できない仕様で通常のLOCKWOOD 300とは異なる性能になっており、ほぼ別武器となっている。
その後の展開
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翌年の2023年11月10日にリブート版『MW』の第3作『Call of Duty: Modern Warfare III』がPS5/XSX/PS4/One/Winで発売された。
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こちらはオリジナル版『MW3』をInfinity Wardと共に手掛けたSledgehammer Gamesがマルチプレイヤーの開発を担当し、Infinity Wardはキャンペーンのみを手掛ける。
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また、本作では実装が見送られていた『MW』シリーズ初のゾンビモードも登場する。こちらはTreyarchが開発を担当。
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前作はゲームエンジンや性能の違いから『Warzone』以外では武器の共有はできなかったが、本作で入手したオペレーターや武器設計図が全て引き継ぎ可能である。
最終更新:2024年07月02日 15:45