【いんふぃのす えくさ】
ジャンル | シューティング |
対応機種 | アーケード(exA-Arcadia) |
発売元 | exA-Arcadia |
開発元 | ピコリンネソフト |
稼働日 |
2020年2月21日(海外版) 2020年7月21日(国内版) |
判定 | 良作 |
同人ゲーム制作チーム「ピコリンネソフト」が開発した横スクロールSTG。2013年から開始された『INFINOSシリーズ』の3作目である『INFINOS外伝 -閃光の解放者-』のアーケード基板「exA-Arcadia」移植版。
シリーズ通して、メンバーのRYO氏がほぼ一人で制作している。1作目の『INFINOS』はフリーゲーム、2作目の『INFINOS2』はインディーゲームとして販売された。
本作の元になった『外伝』は、2017年のコミックマーケット93で頒布、翌年の2018年にSteamで一般ダウンロード販売開始。
同年、『EXA』の情報が公開され、高田馬場ミカドで複数回のロケテを経た後、2020年には2月に海外で先行稼働し、7月に国内での製品版流通及び稼働が開始された(*1)。
90年代アーケードゲームをイメージした内容が特徴。
80年代をイメージしていた過去作の作風も引き継いでおり、複数の有名STGシリーズを参考にしたようなシステム及び演出が用いられている。
第一次アルグス戦から数十年、惑星インフィノスが平穏を取り戻していた頃―
再び迫り来るであろう侵略惑星アルグスの軍勢に対し戦力を増強していた惑星インフィノスであったが、それは突如訪れた。
元より強大な力を持つアルグスの軍勢は数十年の年月の中で勢力を建て直し、巨大ワープホールを利用してインフィノスに対し電撃侵攻を仕掛けてきたのであった。
不意を打たれたインフィノス軍にはこの軍勢を食い止めることはできず、終にはインフィノス上への侵攻を許してしまう。
インフィノス軍は前大戦、単機でインフィノスに勝利をもたらした伝説の宇宙戦闘機「AT-フォーリア」を宇宙に送り込み、アルグス本軍基地への攻撃作戦を開始するが、既にインフィノス上へ降り立ったアルグス軍の攻撃は凄まじく、地上は壊滅し、占拠されていった。
地上のインフィノス軍はもはや機能を失い、インフィノス人は絶望の縁に立たされるが、その中で唯一アルグス軍と対等に戦うことができる戦闘機たちがいた。
それは、従来戦闘機をベースに伝説の機体の技術を受け継いだ量産機「フォーリアmp-フェルノート」。アルグス軍拠点を鎮圧するべく空を飛び交い、散っていく彼らを、人々は「解放者(リベレーター)」と呼んだ―
※『INFINOS外伝 -閃光の解放者-』公式HPストーリー紹介ページより
機体 | 通常ショット | プラズマレーザー | ブラストレーザー | ウェーブレーザー | |||
上下配置 | 前方配置 | 上下配置 | 前方配置 | 上下配置 | 前方配置 | ||
TYPE-A | 標準的な単発ショット | 大型ショット | 前方照射レーザー | X字状斜め4方向攻撃 | 前方斜め4方向攻撃 | 前方斜め2方向攻撃 | 前方集中攻撃 |
TYPE-B | 高連射低威力の2連装ショット | 前方斜め照射レーザー | 前方照射レーザー | 後方2発・上下各1発の4方向攻撃 | 前方2発・上下各1発の4方向攻撃 | 前方斜め4方向攻撃 | 前方集中攻撃 |
TYPE-C | 低連射高威力の単発ショット | 大型ショット | 後方斜め2方向攻撃 | 前方斜め2方向攻撃 | 前方斜め2方向攻撃 | 前方集中攻撃 |
+ | ネタバレ |
+ | ネタバレ |
「普通」「王道」「正統派」を良い意味で極めた、往年シューター向け横STG。
フリーゲームの『1』、同人専売の『2』を経て、『INFINOSシリーズ』集大成と呼べる作品となった。
全てにおいて手堅くまとまった内容であり、目立った欠点のない丁寧な作りが大きな特徴。
普段からSTGをプレイしている人向けの要素は多いが、癖が少ない内容のため、非シューターでも遊びやすいのも魅力。
有名所の商業STGと比較しても何ら遜色なく、本作『EXA』がアーケードとして登場したのはその証左と言える。