【ゼルダの伝説 神々のトライフォース】

ゼルダの伝説 神々のトライフォース とは、【スーパーファミコン】用のゲーム。

概要

ゼルダの伝説 神々のトライフォース


他言語

The Legend of Zelda: A Link to the Past (英語)

ふりがな

ぜるだのでんせつ かみがみのとらいふぉーす

ハード

【スーパーファミコン】

メディア

8Mbitロムカセット

ジャンル

アクションアドベンチャー

発売元

任天堂

開発元

任天堂

プロデューサー

山内溥(エグゼクティブプロデューサー)
宮本茂

ディレクター

手塚卓志

プレイ人数

1人

発売日

1991/11/21 (日本)
1992/04/13 (北米)

値段

SFC:8,000円
Wii:926Wiiポイント
Wii U:943円
3DS:943円

レーティング

CERO:A(全年齢対象)
ESRB:E(全年齢対象)

シリーズ

ゼルダの伝説シリーズ

移植・リメイク

SFC:【ニンテンドウパワー】
【サテラビュー】
GBA:【ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣】
【Wii】:【バーチャルコンソール】
3DS:バーチャルコンソール
【Wii U】?:バーチャルコンソール
Switch:【スーパーファミコン Nintendo Switch Online】
【ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン】?

日本販売数

115万本

世界販売数

461万本

【スーパーファミコン】で発売された『ゼルダの伝説シリーズ』の一作。
【リンクの冒険】から一転、初代【ゼルダの伝説】をブラッシュアップした内容となっており、回転斬りや魔力ゲージといった新要素、空きビンやフックショットなどの多彩な内容を加え、ゲーム内でやれる事が大きく増加した。
2つの世界を行き来するギミック、場所によって大幅に差別化された迷宮、多彩なサブイベントと言った具合に容量とハードパワーの強化による恩恵が大きく、アクションアドベンチャーとしての方向性が本作で確立されている。

また、今後おなじみとなる「マスターソード」も本作が初登場である。

ストーリー

ある夜、あなたは女の子の声で目を覚まします。
声は頭の中に話しかけてきました。

「助けてください……
 私の名はゼルダ…
 お城の地下牢に捕らわれています」

夢なのか現実なのか、あなたは飛び起きます。
すると、いつもはもう寝ているはずのおじさんが
出かける支度をしています。

「朝までに帰る、家から出るな」

そう言葉を残して大きな体を揺すり、
おじさんは家を出ていきました。
薄明かりの中でおじさんの手に剣と盾が見えました。
何かいつもの夜と違います。

声の主は、何を伝えようとしているのでしょうか。
そして、おじさんは、どこへ、
何をしにいったのでしょうか……。

こうして、雨が降る不吉な夜に、
ゼルダの伝説は始まろうとしています。

ゲームシステム・特徴

  • 2つの世界
    特定の場所に行くともう一つの世界である「闇の世界」へと入る事ができる。
    表の世界こと「光の世界」と連動した地形になっており、「マジカルミラー」を使用すると、闇の世界の位置に応じた光の世界に戻る事ができる。
    ただし侵入できない場所に戻った場合は、強制的に闇の世界へ戻される。
  • 2種類のカギ
    使い捨ての小さなカギの他、「大きなカギ」という特別なカギが存在する。
    大きなカギは何度でも使用可能で、大きな扉や大きな宝箱を開けるのに必須。
    初代『ゼルダの伝説』と異なり、小さなカギも同じダンジョンでしか使用できない。
  • 魔法メーター
    『リンクの冒険』のMAGICを輸入する形で魔法用のリソースが追加された。
    魔法アイテムを使用すると減少し、空になると魔法を使えなくなる。
    減った魔力は魔法のツボや薬(緑や青)で回復できる。
  • ダンジョンの階層
    初代『ゼルダの伝説』は地下通路はあるにしてもダンジョンは全て1階層(1階建て)だった。
    本作からは2階層以上のダンジョンが登場する。
    地形の高低差や階層を利用した謎解きも存在する。
  • 物を持ちあげる
    初代『ゼルダの伝説』でも「物を押す」という要素はあったが、本作からは壷や岩等を持ち上げられるようになった。それらを投げる事も出来る。
  • 物を引く
    さらに、押すだけではなく物を引けるようになった。
  • 泳ぐ
    初代『ゼルダの伝説』では水中に入る事が無く、『リンクの冒険』では水中に入ると即死だったが、本作からは水かきを入手する事で水中を泳げるようになった。
  • ハートのかけら
    4つ集めるとハートの器になるハートのかけらが初登場。ハートの器自体も初代『ゼルダの伝説』と同様にボス撃破時等に手に入るが、フィールドマップに落ちているのはハートのかけらになった。
  • 剣で行える動作の増加
    初代『ゼルダの伝説』では正面に突きのみだったが、本作からは正面を斬る他、押し続ける事で剣を突き出したまま移動したり、押し続ける事で溜める事によって回転斬りができるようになった。 また、剣を突き出したまま壁に向かって進むと壁を突く事ができるようになった。壁を突いた場合、その先が空洞だと突いた時の音の響き方が変わる。これは爆弾で壊せる壁かどうかの判別に役に立つ。

キャラクター

味方

NPC

ボス

兵士系のザコキャラ

光の世界のザコキャラ

闇の世界のザコキャラ

ダンジョンのザコキャラ

仕掛け

  • 地雷
    青色の小さい爆弾。草むらなどを刈っていると出てくる事がある。あやしのサバクでは丸見えの状態で砂地に置かれている。触れると爆発してダメージを受ける。ペガサスの靴のダッシュで走り抜けた場合は例外的にダメージを受けない。
  • 落石
    ヘブラ山の上から無尽蔵に転がり落ちる岩。接触するとダメージを受ける。
  • ボール
    東の神殿などで転がっている鉄球。接触するとダメージを受ける。
  • ボール巨大
    東の神殿で転がっている大きい鉄球。
  • 【床ビュン】
    砂漠の神殿などの特定の部屋に入ると浮き始める床。部屋の出入り口が階段以外の場合は、出入り口の中で待機するとノーダメージでやり過ごせる事は有名。
  • カベ砲台
    砂漠の神殿やガノンの塔の特定の壁に設置されている砲台。一定区間を往復しながら弾を次々と一方向に撃つ。
    弾は鏡の盾でも防げず、破壊できない。
  • ボヨヨンブロック
    洞窟などにある大きくて青いバンパー。触れてもダメージは受けないが、弾き飛ばされる。マジックマントで透明状態になっている間はすり抜けられる。
  • トラップ(小)
    トゲ付きのトラップ。触れると当然ダメージ。『ゼルダの伝説』とは異なり、ほとんどは常に動いている。ガモースの部屋のトラップ(小)のみ、静止した状態から動き出してくる。
  • トラップ(大)
    トゲ付きの大きなトラップ。触れると当然ダメージ。縦軸または横軸が同一の位置になると反応して動いてくるので、『ゼルダの伝説』のトラップの動きに近い。
  • ぐるぐるバー
    回転する炎の棒。要するにファイアバー。実は、元々『ゼルダの伝説』に出す予定だったものが先にマリオで採用されたため、後になってから本作で「ぐるぐるバー」として登場させたらしい。カメイワではメデューサにくっ付いてる事もある。
  • メデューサ
    ヤミの神殿などに置かれている砲台。顔が描かれており、舌も見える。一定間隔でリンクに向かって火の玉を放つ。
    カメイワでは火の玉を出さない代わりに、ぐるぐるバーがくっ付いているものもある。
  • ワインダー
    ぐるぐるバーと似ているが、こちらは壁に沿って動く炎の棒。
    先端部分にしか判定が無い。
  • うさぎビーム
    当たると一定時間ウサギになってしまう。常にリンクを追い続ける。動き出す前なら魔法の粉をかけると妖精に変化する。
    壁に当たると消える他、魔法のメダルを使えば消滅させられる。
  • カランメイダ
    悪魔の沼以降に登場。
    目が合うと覚醒して(目が完全に開いて)レーザーを撃ってくるので、目を合わせないようにして通るのが定石。ただし、一部は常に覚醒していてレーザーを撃ってくるので注意。
  • トゲロール
    カメイワにある橙色のトゲローラー。左右か上下に往復移動している。接触するとダメージを受ける。

アイテム

装備アイテム


  • 矢を持っていると射って遠距離攻撃が出来る。矢は所持数制限がある。アイゴール(赤)やコッピ(赤)などは矢を当てないと倒せない。
    • 銀の矢
      ガノンを倒すのに必要という矢。使用せずガノンを倒すバグ技もある。
  • ブーメラン
    斜めにも投げられる。一部の敵の動きを止めたり、クリスタルスイッチを作動させたり、ルピーや回復のハートを回収できる。
    • 魔法のブーメラン
      飛距離や飛行速度が増加。
  • フックショット
    持ち上げられる岩や宝箱などにフックの先端を引っ掛けて、鎖を縮ませて移動できる。
    一部の敵の動きを止めたり倒せる。滑る床の上で即座に止まれる。使用中はすり抜け無敵が付く。
  • バクダン
    爆風によって壁や床に穴を開けたり、敵を倒す事が出来る。リンクも爆風に当たるとダメージを受ける。爆発する前なら持って投げる事も可能。所持数制限がある。
  • キノコ
    魔法の粉の原料で、人に渡す以外の使い道は無い。
    • 魔法の粉
      不思議な力を持つ粉。バブルやバズブロブなど色々なものにふりかけると、何らかの変化が起こるかもしれない。
  • ファイアロッド
    魔法力を消費して炎の弾を放ち、一部の敵を燃やしたり燭台に火を付けられる。
  • アイスロッド
    魔法力を消費して冷気を放ち、一部の敵を凍らせられる。
  • エーテル
    魔法のメダルの一種で、魔法力を消費して画面全体に冷気を浴びせる。
  • シェイク
    魔法のメダルの一種で、魔法力を消費して一部の敵をスライムに変える。
  • ボンバー
    魔法のメダルの一種で、魔法力を消費して画面全体に爆発を起こす。炎属性。
  • カンテラ
    魔法力を消費して目の前の燭台を点火できる。攻撃判定は無い。
  • マジックハンマー
    杭などを叩き潰せる。攻撃力はマスターソードのレベル3と同じだが攻撃範囲は狭い。
  • シャベル
    柔らかい地面を掘れる。オカリナを手に入れると入れ替わりにこれが消滅する。
    • オカリナ
      カカリコ村で鳥を召喚した後、光の世界の8地点にファストトラベル出来る。
      闇の世界では吹いても効果が無いが、ガノンの塔でのイベントで一度だけ鳥を召喚する。
  • 虫取りアミ
    ハチ/黄金のハチ/妖精に対して使用すると捕まえられ、ビンの中に入れるかを選択できる。あきビンが無い時はそのまま逃がす事になる。
    アグニムの通常魔法弾も弾き返せる。
  • ムドラの書
    古代文字が読める本。
  • ビン
    3種類の薬/2種類のハチ/妖精を入れられる魔法の瓶。全部で4個存在する。ビンの中身は任意で使用したり取り出せる。
  • ソマリアの杖
    魔法力を消費して攻撃判定のあるブロックを目の前に召喚できる。持ち上げて投げたり、踏みスイッチの上に置いたり、一部の飛び道具を防いだり、ビームを4方向に放てる。一定時間が経過してもビームが飛ぶ。
  • バイラの杖
    攻撃判定のある光の帯を纏ってダメージを防ぐ。使用中は魔法力を常時消費し続け、魔法力が無くなると解除される。マジックマントより少しエコだが使用中は回転斬りが繰り出せない。
  • マジックマント
    リンクの姿を消してすり抜け無敵状態になる。影は残っている。使用中は魔法力を常時消費し続け、魔法力が無くなると解除される。敵や一部のトラップをすり抜けられる。回転斬りは繰り出せる。
  • マジカルミラー
    地上での闇の世界から光の世界に戻れる。ダンジョン内で使用すると最後に入ってきた入口へ戻れる。

コレクトアイテム


  • レベル1の剣。Bボタンで使用できる。バグ技で鍛えさせてもらうとマスターソード(レベル3)に変化する。
    • マスターソード
      三種の紋章を手に入れた後に引き抜く事が出来る退魔の剣。ライフゲージのハートが満タンなら剣ビームが放てる。かじ屋でレベル3に強化したり、ピラミッドでレベル4に強化できる。
  • 小さい盾
    石、矢、投げ槍が防げる。ヒーターシールド型。
    • 大きな盾
      火の玉も防げる。ラウンドシールド型。
    • 鏡の盾 (SFC版の公式ガイドブックでは「ミラーシールド」名義)
      火炎弾、魔法弾、カランメイダが撃つレーザーも防げる。体当たりなどは防げない。ライクライクに食べられない。タワーシールド型。
  • ペガサスの靴
    Aボタンで前方に勢いよくダッシュ出来る。ダッシュ突きも繰り出せる(かじ屋に剣を預けている間は攻撃判定が無い)。
  • パワーグラブ
    これをはめると力が増し、白い石を担げるようになる。
    • パワフルグラブ
      パワーグラブでも持ち上げられない程重い黒い石を担げるようになる。
  • ゾーラの水かき
    水を自由に泳げるようになる。
    盾を持っていればしっかり正面に構えてくれる。
    GBA版では潜水も可能に。
  • ムーンパール
    闇の世界でリンクがウサギにならなくなる。但しうさぎビームには無力である。
  • マップ
  • コンパス
    ダンジョンのボスの場所を示してくれるコンパス。
    後の作品とは違い、宝箱やカギ等の場所を示す機能は無い。
  • 小さなカギ
    小さなカギの扉を開けられるカギ。消耗品。
  • 大きなカギ
    大きなカギの扉と大きな宝箱を開けられるカギ。何度でも使用可能。
  • ハートのうつわ
    ハートの最大値が1増える。ダンジョンボスが落とす。
    • ハートのかけら
      4つ集めるとハートのうつわになるアイテム。フィールドに置かれていたり、サブイベントで手に入ったりと入手方法は多岐にわたる。
      以降の『ゼルダの伝説シリーズ』の多くの作品にも登場し、お約束の収集品となる。
  • ペンダント
    マスターソードの封印のカギとなっているペンダント。
    下記の3種類が存在する。前半のクリアアイテム。
    • 勇気の紋章
    • 力の紋章
    • 知恵の紋章
  • クリスタル
    七賢者の血を引く娘達が封じられたクリスタル。
    後半のクリアアイテム。

地名

地上

  • 光の世界
    • 教会
    • カカリコ村
    • 長老の家
    • ゾーラの滝
    • あやしのサバク
    • ヘブラ山
    • まよいの森
    • ハイリア湖
  • 闇の世界
    • わざわいのイケ
    • ドクロの森
    • はぐれ者の村
    • 悪魔のぬま
    • デスマウンテン
    • ピラミッド

ダンジョン

  • 光の世界
    • ハイラル城
    • 東の神殿
    • 砂漠の神殿
    • ヘラの塔
    • ハイラル城上階
  • 闇の世界
    • ヤミの神殿
    • 水のほこら
    • ドクロの森
    • はぐれ者の村
    • 氷の塔
    • 悪魔の沼
    • カメイワ(SFC版公式ガイドブックでは『カメ岩』表記)
    • ガノンの塔

BGM

2025/03/04より【Nintendo Music】で配信。

関連作品

移植・リメイク

  • ゲームベストセレクション
    1997/03/02に【サテラビュー】で配信。『神々のトライフォース』の製品版をそのまま遊べるが、ゲームベストセレクションの共通仕様として1回の受信につき5回までしか起動できず、セーブも不可能という制約がある。

BSゼルダの伝説 古代の石盤

BSゼルダの伝説 古代の石盤

ハード

【サテラビュー】

メディア

データ配信

ジャンル

アクションアドベンチャー

発売元

セント・ギガ

プレイ人数

1人

発売日

1997/03/30 (日本)

【サテラビュー】で配信されたバージョン。
『神々のトライフォース』の6年後を舞台としているサウンドリンクゲーム。ゼルダなどのボイスがある。
冒険するマップは『神々のトライフォース』と同じ世界でグラフィックも流用されているが、操作キャラはリンクではなく【BSゼルダの伝説】と同じく『BS-X -それは名前を盗まれた街の物語-』の【主人公】となっている。

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最終更新:2025年03月21日 22:29
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