本項ではDS版の情報が欠如しています。追記できる方は加筆をお願いします。
【そにっく からーず】
ジャンル | アクション | ![]() ![]() |
対応機種 |
Wii ニンテンドーDS |
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発売元 | セガ | |
開発元 |
【Wii】セガ 【DS】ディンプス |
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発売日 | 2010年11月18日 | |
定価 |
【Wii】6,090円 【DS】5,040円 |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
多種多様なカラーパワー 爽快感溢れるステージギミック シリーズ屈指の完成されたレベルデザイン 反面で以降続くシナリオ迷走の皮切り |
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ソニックシリーズ |
ハイスピードの爽快感でお馴染みのソニックシリーズ。今作では宇宙人の「ウィスプ」の力を借り、様々なアクション「カラーパワー」が使えるのが特徴。
Wii版は前作『ソニック ワールドアドベンチャー』のPS3/360版をベースにしたものとなっており、Wiiでもゲージ制ブーストを楽しめるようになった。
なお、サイドステップやドリフトが特定コースの区域でしか出来なくなった代わりに、二段ジャンプが出来るようになっているなどの違いがある。
DS版はこれまでの『ソニック ラッシュ』シリーズの流れを全面的に汲んだ内容となっている。
ソニック達の掛け合いを書く脚本家に、アメリカ人ライターのケン・ポンタックとウォーレン・グラフという二人が採用された。 ストーリー自体はセガ側が用意したものとポンタック本人が証言している。
Dr.エッグマンが今までの悪事のお詫びにと宇宙空間に建設した巨大な遊園地「エッグプラネット・パーク」。
しかしソニックは何かウラがあると考え、テイルスとともにそこに向かう。
すると案の定、エッグマンは不思議な宇宙人・ウィスプの力を世界征服に使おうと企んでいた。
ソニック達は意思疎通が出来るようになったウィスプ「ヤッカー」と共に、エッグマンの野望に立ち向かう。
+ | カラーパワーの一覧 |
任天堂機種にとどまらぬ3Dソニックシリーズ全体の集大成にして、映像面をはじめとしたWiiの性能を出し切った傑作。
ステージ構成を覚えても覚えなくても手軽に爽快感が味わえ、爽快感やアクションの個性の拡大、最終的にはタイム短縮やスコア稼ぎに大きく貢献するカラーパワーなど。
初心者も上級者も満足できるシステム、そして音楽などの演出どちらも申し分ない。
【そにっくからーず あるてぃめっと】
同作のリマスター版。Switch/PS4/Win(Epic)で発売され、海外ではOne版も登場。
リマスター版の開発は『BioShock: The Collection』や『Borderlands: Game of the Year Enhanced Edition』といったリマスター作品や、『Sunset OverDrive』のWin版移植を手掛けたアメリカのBlind Squirrel Gamesによるもの。
『アドベンチャー』以降の3Dソニックシリーズは復刻の機会が少なく、PS2アーカイブスの『ソニック ヒーローズ』以来となる。
2020年に公開された映画『ソニック・ザ・ムービー』の大ヒットにより、ソニックシリーズを知らない低年齢層からの認知度が世界的に上昇した。
『ソニックマニア』『ソニックフォース』『チームソニックレーシング』等様々なゲームを展開してきたが、映画で初めてソニックを知った層に「初めてプレイするソニック」として遊んでもらいたいという理由によって『カラーズ』のリマスターが決定したという経緯がある。
本作は従来のファンからの評価が安定して高く、オリジナルのWii版は現在では遊ぶ手段が限られているというのもリマスターの後押しとなった(参照)。
「ゼロから楽しんでもらうソニック」と言うコンセプトを掲げ、様々な改善を施した究極版という意味を込めて「アルティメット」というタイトルが冠された。
時代に合わせたシステム変更、新カラーパワーの実装など意欲的な要素が追加されているが、外注開発かつゲームエンジンを変更したことが仇となってか発売当初は不具合が頻発した。
よって当初の評価はかなり低いものだったが、アップデートが進められた現在は操作性の改善等が行われたことなど、純粋な移植作としての評価点が見えてきた。
軒並み好評な新システム
オリジナルからの程よい調整
発売当初のバグや現在でも残るバグがいくらかあるものの、アップデート後は全体で見れば純粋強化となっている。
ゴーストのボイス非実装バグや音声バグなどが今後どれだけ対応されるかが気になるところだが、概ね普通にプレイするうえでは良作たる所以を崩さない移植作となっている。