「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
このページでは、ニンテンドウ64用ソフト『ゼルダの伝説 時のオカリナ』と、そのリメイク版のニンテンドー3DS用ソフト『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』を紹介しています。 判定はどちらも「 良作 」
【ぜるだのでんせつ ときのおかりな】
ジャンル |
3DアクションRPG アクションアドベンチャー(*1) |
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対応機種 | ニンテンドウ64 | |
発売・開発元 | 任天堂 | |
発売日 | 1998年11月21日 | |
定価 | 6,800円(税別) | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 3個(バッテリーバックアップ) | |
レーティング |
CERO:A(全年齢対象) ※バーチャルコンソール版より付加 |
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周辺機器 | 振動パック対応 | |
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2007年2月27日/1,200Wiiポイント 【WiiU】2015年12月22日/1,234円 |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
ゼルダシリーズ初3Dで既に完成の域 雰囲気・音楽・キャラも高水準 王道と革新の絶妙な調合 やり応えのある難易度 |
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ゼルダの伝説シリーズ |
任天堂が誇る謎解きアクションアドベンチャー『ゼルダの伝説』シリーズの一つで、シリーズ初の3D箱庭系作品。
革新的なゲームシステム、勇者が悪者を倒すという王道的ながらも独特なテイストを内包するファンタジー的世界観、ドラマチックな演出とゲーム展開で人気を博し、日本国内で145万本、グローバルワイドでは760万本の売上を記録した。
とにかくクリエイター・ユーザー双方からの評価が高く、同社の『スーパーマリオ64』などと同様、3Dゲーム史を語る上では欠かせないゲームの一つとなっている。
ハイラル王国には、緑深き森が広がっていた。その森にはデクの樹という大樹の精霊がおり、その樹によって森は守られてきた。
この森には、コキリ族という種族が住んでいた。彼らはみな子供の姿をしており、それぞれが一匹の妖精をパートナーとして従えていた。 そんなコキリ族の中で、なぜか唯一、妖精を持たない少年リンクは、仲間に半人前であることをからかわれながらも平和な日々を過ごしていた。ある日、リンクは悪夢にうなされる。
巨大な門の前に立つリンクの目の前を、一頭の馬が駆け抜けていく。その馬には少女が乗っていて、何かを訴えるようにこちらを見ている。
その直後に表れた馬に跨った大男が、こちらを挑戦的に見下ろす……。
その直後、リンクは夢から覚めた。
しかし、その悪夢を見るのは一度だけではなく、悪夢を見る日が連日続いた。そんなある日、リンクの元に「ナビィ」という妖精がやってくる。ナビィに導かれデクの樹のもとへ向かったリンクは、
デクの樹に呪いがかけられていることを本人から知らされ、リンクの勇気を試すべく自分の中へ入りその呪いを解いてほしいと頼まれる。デクの樹の中で魔物を退治した後、命尽きゆくデクの樹からハイラルに迫る危機を知らされたリンクは、
デクの樹の遺言に従いハイラルの王家の姫君に会うべく、コキリ族が越えてはならないとされる森の外へと踏み出すことになる。それが、自分自身の運命をも大きく変える冒険になるとも知らず……。
ゲーム概要
主要キャラクター
+ | 詳細 |
ダンジョン
子供時代は3つ、大人時代になってからは8つのダンジョン(*3)を攻略する。
このうち特に話題となる事が多いものを挙げる。
+ | 詳細 |
3Dシステムの革新性、および後世の基準を確立した高完成度
質の高い演出
質の高い音楽
+ | サブイベント・やり込み要素の問題点 |
バグ
後世に模倣される「革新性」、諸々の「完成度」、そして何よりも「面白さ」。
3Dアクションゲームの黎明期における作品でありながら、この3点を極めて高いレベルで兼ね備えた本作。ゲーム史上にその名を輝かせるのも納得の、まさに名の通り「伝説」と呼ぶべきゲームである。
その反面、後続のシリーズ作品のみならず、他社の同ジャンル作品までもが否応なしに本作と比較される破目に陥ってしまうなど、『ゼルダ』という任天堂が誇るブランドのみならず、3Dアクションというジャンルそのものにある意味「楔」を打ち込んでしまった側面も否定できない。
しかしそれもまた、本作がいかに優れた存在であるかの証明と言えるかもしれない。
幸いな事に、近年のゲームハードでもVC版や後述のリメイク版が気軽にプレイできる。未プレイの方はぜひ触れてみて欲しい。
全く古さを感じさせないその出来栄えは、きっと「3Dゲームは、20世紀の時点でここまで完成していたのか!」という驚きをもたらしてくれるだろう。
その功罪
【ぜるだのでんせつ ときのおかりな すりーでぃー】
グラフィックをはじめ、全面的にリメイクした作品。
開発はグレッゾが担当しており、開発プロデューサーは元スクウェア・エニックス所属で聖剣伝説シリーズなどを手がけた石井浩一氏。
64版から無茶な追加要素はなく、BGMや効果音・操作性などといった当時の雰囲気はほぼそのまま再現されている。
新要素の追加や携帯機という事もあり、オリジナルよりも快適にプレイできるようになった。
裏ゼルダ収録によりボリュームも単純に64版の2倍に増加しており、画質も上がっているため64版をプレイしてストーリーの全容を知っている人にも楽しめるだろう。
ゲームのリメイクとなると、それによる新たな不満点などが生じるのはよくあることで、「前の方が良かった」という声が挙がりがちである。
しかしこのゲームでは珍しくそれがほとんど見られず、あらゆる面で非の打ち所のないリメイク作と言える。
海外のレビューサイトでも高評価を連発しており、リメイク版として十分な品質を有しているのはほぼ間違いない。
本作は据置機から携帯機への移植にもかかわらず、内容の劣化は見られず、表示関連は逆に著しく強化されている(*24)。
これは15年のゲームハードの進化によるものであり、それを十二分に感じられるリメイクでもある。