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CULT MASTER ウルトラマンに魅せられて

【かるとますたー うるとらまんにみせられて】

ジャンル クイズ
対応機種 ゲームボーイ
メディア 2MbitROMカートリッジ
発売元 バンダイ
発売日 1993年3月12日
定価 3,800円
プレイ人数 1~2人
判定 なし
ポイント 無印ウルトラマンに興味がなければ何も始まらない
超膨大な問題数はやりごたえ充分
アレンジゲームがたった2ステージではボリューム不足
ウルトラマンシリーズ


概要

1993年3月にバンダイから発売されたゲームボーイソフトのクイズゲーム。
タイトルの通り1966年7月~1967年4月にTBS系で放送された伝説的特撮作品『ウルトラマン』を題材にしている。
対戦は可能だが通信ケーブルは使わず「本体1つで十字ボタンとABボタンを分け合う行う方式」が取られている。


内容

  • 基本的には『ウルトラマン』に纏わる3分野における問題を解いていくクイズが根幹に据えられたゲーム。
    • クイズの形式は早押しの選択方式。
    • ゲームモードは下記3種類。

カルトキング

  • 正統派なクイズゲームで150問に連続して挑戦する。
    • 150問終了時にランキングが発表され、3位以内に入ればステージクリアーで次のステージへ進める。全8ステージクリアーで正解数と所要時間が発表される。
      • クリアー時にはコンティニュー用のパスワードが発行される。
      • 4位(最下位)になるとゲームオーバーだがコンティニューは無制限に可能。

1Pモード

  • サイコロがわりにクイズでボードゲームをするモード。
    • 科特隊本部を出発して、破壊された怪獣博物館を目指す。怪獣博物館に入るとボス怪獣とのクイズバトルになり、15問を正解すると勝ちとなり博物館が復旧される。特定回数の問題を間違うか3分の時間切れで負けとなる。
      • 8問正解するまでは4択問題で、以後は特殊問題に移行する。
      • すべての怪獣博物館を復旧させればステージクリアー(全2ステージ)。
      • 負けた場合はビートルが科特隊本部(初期位置)に戻される。
    • プレイヤーはビートルのコマを進めていく、他に何体か怪獣のコマがいて、怪獣は科特隊本部を目指して進む、怪獣が本部に入られるとゲームオーバー(ただしコンティニューは可能)。
    • まず、行動開始でクイズ問題カードが4枚提示され、その中から1枚を引いて出題される。問題カードには各分野が書かれている(下記)。
    • 分野名の下には1~3の数字があり、これがクイズの難易度*1を示しており、正解時に進める数となる(不正解ならばその分怪獣が進む)。
    • スゴロク状の盤面の上でビートルが進むと、その下に科特隊マークが表示される。このマークがあるマスはノーカウントで進むことができる。反対に、この上を怪獣が通るとマークが消される。
      • つまり全体的なゲーム性は「スゴロク兼陣地取り」といったところ。
    • 怪獣とビートルが接触するとクイズバトルになり、7問正解で勝利となり、勝つと怪獣は元の位置に戻る。問題はすべて4択問題。
      • 負けても特にペナルティはないが怪獣が進むので、科特隊マークがつぶされてしまう。
    • 黒っぽい点があるマスはワープゾーンで特定の場所にワープする(一度入ると無印マスになる)。
  • クイズカードの分野別詳細。
    • 「ストーリー」………ストーリー展開における問題。
    • 「怪獣」………怪獣の特徴などに関する問題。
    • 「特撮」………特撮の知識やスタッフ、演じたスーツアクターなどに関する問題。
  • 特殊問題(すべて4択)対象の怪獣を答える。「4ヒントクイズ」「足跡グラフィッククイズ」以外は怪獣の一枚絵グラフィックが何なのかを解答する。
    • スリットグラフィッククイズ………スリット状に一本線で一部見えている(スリット部分は左から右へスライドする)。
    • 穴あきグラフィッククイズ………怪獣の一枚絵が虫食いのような形で表示されている(虫食い部分は徐々に移動する)。
    • 拡大グラフィッククイズ………怪獣の一枚絵の一部が拡大されている(時間経過で徐々にズームアウト)。
    • 足跡グラフィッククイズ………問題で出された怪獣の足跡を4通りグラフィックから選ぶ。
    • 4ヒントクイズ………4つのヒントから連想される怪獣は何かを答える。

アベックモード

  • 2人で対戦するモードで正解した方が、7×7の盤面に自分の色のコマ(白と黒)を1つを置き、自分の色で相手のコマを挟むとその間も自分の色に変わるというオセロ(リバーン)方式で対戦する。
    • そのため最初の1つは必ずド真中でなければならず、1か所でも挟める場所があるならばそこにしかコマを置けない。ない場合は相手のコマに接している箇所に自由に置ける。
    • 通信ケーブルは不要で本体を十字ボタン(1P・黒)とABボタン(2P・白)で分け合って早押しクイズをする。
    • 不正解、または時間切れの場合「×」が付けられてしまい、これが3つたまると次の回は1回休みになる(同時に「×」ストックがなくなる)。
  • 1Pは十字ボタンを使い上下で選択、左右で確定、2PはABボタンを使いBで選択、Aで確定。解答権獲得は1Pなら十字ボタンの上下左右、2PならABボタンどちらでも可能。
    • 1Pは十字ボタンを使うが選択順は必ず上から下(上ボタンを押してもカーソルは下に進む)。

評価点

  • クイズ内容の充実。
    • 「カルトマスター」という名に嘘偽りはなくウルトラマンというメジャーな作品1つを取ってみても制作秘話にまつわるものや怪獣の特性設定、ストーリー問題は簡単そうに思えるがかなり細かい部分を問うマニアックなものが目白押し。
      • そんな問題数が非常に豊富に用意されており、そのマニアック魂を唸らせること間違いなし。
  • 1Pモードの一風変わったクイズゲーム。
    • ただのスゴロクだけでなく陣地取りの要素も併せ持った構成で、それぞれ怪獣とのクイズバトルなどもあり対戦ボードゲームのような感覚にもなっている。
    • 進行で目は小さいのもの進むことで科特隊マークが付いて陣地を広げていくゲーム性は、これまでになかった新しいもの。
    • クイズ難易度をサイコロの代わりとしたりなど全体的な構成も上手い。
  • ウルトラマンや怪獣たち、変身時のハヤタのグラフィックなどゲームボーイにしてはかなり頑張っている。
    • 後述の通り1Pモードは2ステージしかないとはいえ、その中で上記のようなグラフィックが見られるのがファンにとっては魅力。
  • BGMはさすがウルトラマン系ゲームを数多く手がけてきたバンダイだけあってよくできている。
    • 特に1Pモードでの科特隊のテーマはゲームボーイ音源とも相性が良く実放送そのものの雰囲気が味わえる。

賛否両論点

  • 通信ケーブル不要で対戦できるのは良いがプレイ方式がいびつ。
    • 当時は二人が同じソフトを持っていて、そのうちどちらかが通信ケーブルを持っているという条件は限られていたので対戦できる機会を増やしている。
      • 特に本作はメジャー作品とはいえ27年も前の無印ウルトラマンファン特化であるため、よりそんな条件は揃いにくいと思われるため尚更だろう。
    • しかし小さな本体を2人で持つのプレイは少々やりにくい。翌年6月14日に『スーパーゲームボーイ』が発売されスーパーファミコンで行えるようになって多少は緩和されたが。
      • そのうえ2Pの「AとBの2ボタンで操作せざるを得ない形」に合わせて条件を公平化するために、上を押しているのにカーソルは下に動くという直感的でない挙動もする。
    • 王道路線にのっとって通信ケーブルでも行えた方がスムーズなプレイができただろう。

問題点

  • 前述の通りゲームボーイにしては非常に良いグラフィックではあるが、ズームやストライプクイズのような映像問題がモノクロのゲームボーイと相性が悪い。
    • それというのもウルトラマンそのものはカラー作品であるため特に「拡大グラフィッククイズ」は一部をズームアップされても色が全然違うのでは非常にわかりにくいのだ。
    • このあたりは後に発売する後述の『カルトジャンプ』(元々漫画であるため白黒表現)では問題なくても本作では難点に思える部分。
  • 問題文の表示速度が遅い。
    • タイムを競う一面もあるため仕方ないところもあるのだろうが、これで150問の長丁場となる「カルトキング」では、さすがにじれったい。
    • 1Pモードでの怪獣とのバトルクイズはトータルの時間制に加えて、この問題の遅さもあってヘタをすれば問題を見て考えて解答するより、連打で当てずっぽう早押しをした方が効率が良い場合もある。
      • こうなると「カルトマスター」という趣旨すら崩れる。
  • 1Pモードはたった2ステージしかない。
    • 1ステージあたりの内容こそ濃いものの、たった2ステージで全クリアーではボリューム不足に思えてしまう。
  • エンディングが少々味気ない。
    • カルトキングはただ成績を表示するだけ。
    • 1Pモードはステージ2をクリアーしてもウルトラマンのグラが下から上がってくるだけと地味。しかもこれはステージ1クリアー時でも変わらない。

総評

その名の通り『ウルトラマン』に魅せられた者たちが、その持てる知識を競い合うクイズゲームであるため作品の知識が細かいところまであるか否かで勝者が決まるゲーム性。
ウルトラマン愛ある者が本作を手にして、原作を今一度細かいところまで見てバッチリ正解できるようになった時、たっぷり深められた自らの知識そのものにも達成感を味わえることだろう。
ただ1Pモードはたった2ステージとゲームとしての内容の薄さと単調さは気になる部分ではある。クイズを利用したボードゲームという構成は上手いだけにせめて5ステージぐらいは欲しかったところ。


その後の展開

  • ウルトラマンシリーズ作品としてはスーパーファミコンソフト『ウルトラセブン』が1993年3月26日に発売された。
    • 前作的な位置づけにある『ウルトラマン』のスタイルを引き継いだ格闘アクションゲーム。
  • 本作と同系統にあたる「バンダイのクイズゲーム」としては同年9月10日に『週刊少年ジャンプ』の漫画をベースにした『カルトジャンプ』を発売している。
    • その名の通り『週刊少年ジャンプ』に連載された漫画の知識が試されるものだが本作とはゲーム性が異なり迷宮探索型のRPGを主軸としてクイズはバトルとして用いられている。
  • 他のバンダイ系列のバンプレストからは上記作の少し前の8月6日に同じくRPGを絡めたクイズゲーム『らんま1/2 格劇問答!!』を発売している。
    • タイトルの通り『らんま1/2』を題材に構成されている。

余談

  • 本筋の特撮では本作の発売された1993年には円谷プロがハリウッドで制作した新しいウルトラマン『ウルトラマンパワード』が登場している(1994年3月には3DOのローンチとしてゲーム化もされた)。またこの年に放送が始まったテレビ朝日系夜9時放送のドキュメンタリー番組『驚きももの木20世紀』の1993年9月17日放送回では「ウルトラマン伝説」と題して、ウルトラマンの製作にまつわるスタッフたちの秘話などが語られた。
    • 本作発売の3月時点では予測もできなかったことだが、いろいろウルトラマンが注目されたことは幸運だったといえよう。

最終更新:2026年05月06日 00:24

*1 厳密には間違い選択肢の数といった方が正しい。1ならば2択(間違い1つ)、2ならば3択(間違い2つ)、3ならば4択(間違い3つ)。