本項目ではプレイステーション2ソフト『スーパーロボット大戦Z』(良作)と付属情報として『同・スペシャルディスク』の紹介をしています。
【すーぱーろぼっとたいせんぜっと】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売元 | バンダイナムコゲームス | |
開発元 | バンプレソフト | |
発売日 | 2008年9月25日 | |
価格 | 8,379円(税込) | |
レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
廉価版 | PlayStation2 the Best:2011年3月3日/3,800円(税込) | |
配信 |
ゲームアーカイブス:2014年2月19日/1,500円(税込) (2020年9月29日配信終了) |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
豊富な隠し要素 快適なUIとシステム ゲーム、ユニットのバランスが全体的に良好 |
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スーパーロボット大戦シリーズ |
アニメなどのロボットが一堂に会して戦う人気S・RPGシリーズの一作。PS2では最後のスパロボ(下記のスペシャルディスク除く)。
また、「Z」ということで、水木一郎アニキの「ゼェェェェット!」と気合の入ったタイトルコールが聞ける。
寺田Pは以前「Zの文字を使うならシリーズ最後」と発言していたが、本作の発表にあたって前言を撤回した。
『超時空世紀オーガス』の世界観である「混乱時空世紀」を元に、原作の世界ごとロボットたちを集めた「多元世紀」という世界を舞台としている。
主人公は男女2人のうち1人を選ぶ方式で、選ばれなかった方は脇役としてたまに登場するに留まる。
大雑把に言えば男主人公「ランド・トラビス」がスーパー系、女主人公「セツコ・オハラ」がリアル系に属する。
全60話・107ステージ。エンディング分岐あり。
+ | 参戦作品一覧 |
トライバトルシステム
SRポイント
バザー
その他
オリジナル主人公
版権作品の扱い
他の版権作品も力を入れている。
大まかには「常連は従来と違った部分を再現し、新規組は印象的なエピソードの再現を重視した」と言える。
演出面
BGM
システム・UIの改善
ゲームバランスの調整
シナリオ面
+ | 敵キャラについて(ネタバレ有り) |
SRポイント関係
その他
シナリオ面
DVEの少なさ
本作以降も、DVEの数は少なめとなり、その代わりなのか戦闘台詞が非常に充実していくようになっている。
一部の版権BGM
バグ
キャラゲーとしてはよろしくないバグがあり、味方同士の対立という筋運びには賛否が見られたが、快適なシステム周りやPS2最高峰のグラフィック、クロスオーバーや豊富な隠し要素、「空気参戦」がほぼない、初心者~上級向けまで調節できる難易度など、評価点は数多い。
戦略シミュレーションとしても、歴代スパロボのなかでもかなりのレベルにある。
ベスト版では上記のバグが軒並み修正されているので、購入を検討している方にはこちらをおすすめする。
2009年3月5日に5,229円(税込)で発売された。『新』以来のスペシャルディスクであり、その名の通り追加ディスク的な要素が強い。
後日談や追加エピソード、100%埋まった状態のキャラ・ロボット図鑑、バトルビューワー、中断メッセージ集、設定資料などを収録。
『スーパーロボット大戦OG外伝』に近い路線ではあるが、シナリオは全20話、チャレンジバトルをクリアしても特典なしとやや薄い内容。
これがほぼフルプライスでの販売だったためユーザーの反感を招き、値崩れに定評のあるスパロボの中でもかなりの速度で暴落した。
2週間後に携帯機の新作『スーパーロボット大戦K』を控えていたため時期が悪いという事情もあった。
しかし上記の音声バグや誤植、数値のバグ等細かなバグ・ミスはほぼ修正されている。またシナリオも出来のいいものが多い。
つまる所、値段に見合っていないのが最大の問題であり、中古で安く手に入れる分にはお勧めの良作。また続編はこのスペシャルディスクのシナリオが正史となっており、会話の話題となる場面も見られている。
本作でキングゲイナーの過去の姿である「XAN-斬-」が参戦。しかも後日譚ストーリーの中核にしてラスボスというポジションであり、ファンを歓喜させた。
元々は本編に登場しない設定だけの存在であるため、本作に当たって初めて映像化されることになった。
戦闘アニメはサンライズが監修、富野監督が絵コンテを修正したこともあり、その出来は非常に秀逸である。
ちなみに性能はユニット・パイロットともに明らかに卑怯なレベルである。
一部を挙げれば毎ターン必中・ひらめき・覚醒・直撃がかかる、2回行動+覚醒で実質3回行動、ダメージ90%カットバリア(バリア貫通武器による無効化も不可)、自分より技量が20以上低いパイロットからの攻撃は確実に分身回避、等々。
このように凶悪な性能を有しているが幸いにもHP自体は低いため、バリア含めた実質的なHPは『Z』本編のラスボス(HARD)よりは少ない。またHP回復も持たないため、人によっては前話で戦うHP回復(大)を持つターンXの方がきつい相手という意見もある。