【ふぁいなるふぁんたじーすりー】
ジャンル | RPG | 高解像度で見る 裏を見る |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
発売・開発元 | スクウェア | |
発売日 | 1990年4月27日 | |
定価 | 8,400円(税別) | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 3個(バッテリーバックアップ) | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象)(*1) | |
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2009年7月21日/476Wiiポイント 【WiiU】2014年1月8日/476円 【3DS】2014年4月23日/476円(各税別) |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
『1』同様に主人公4人に個性を付けない形式 ジョブチェンジシステムが初登場 その他システムや演出面も大幅パワーアップ 今なお語り継がれるラストダンジョンの長さ |
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ファイナルファンタジーシリーズ |
そのグルガン族の男は静かに語った…
この大地震でさえも単なる予兆に過ぎぬと。
『ファイナルファンタジー』シリーズの第三弾でFCにおける最後の作品(新作)となった。
ゲームシステム的には『I』のジョブの発展型で、それぞれのクリスタルから称号を授かることでジョブが増し、さらに状況に応じてその場で変えられる「ジョブチェンジシステム」が初登場した。
ウルの村に住む4人の幼なじみの少年は、度胸試しのつもりで入り込んだ洞窟で迷子となり、さ迷った末に、洞窟の最奥の祭壇に安置されたクリスタルを発見する。
クリスタルは少年たちに選ばれしものとしての使命があることを伝え、自らの中に秘められた光の力を少年たちに授ける。
こうして、クリスタルの啓示を受けた少年たちは旅立つのだった。
基本システム
ジョブチェンジシステム
これまでのRPGにもクラスチェンジ(転職)システムは多数存在していたが、「レベルが最低に下がり、戦力がガタ落ちする」「転職行為が拠点でしか行えない」といった難点やデメリットが存在するため、「転職は頻繁に行うものではなく、育成計画を立てて決め打ちで行う」という作品が一般的であった。
一方で、本作のジョブチェンジシステムは以下の特徴を持っている。
ジョブ紹介
+ | 初期ジョブ |
+ | 風のクリスタル |
+ | 火のクリスタル |
+ | 水のクリスタル |
+ | 土のクリスタル |
+ | 封印されし称号 |
ゲームバランス面
グラフィック・システム面
シナリオ面
物語の最序盤の段階からプレイヤーの意表をついてくるストーリー展開と、空や海中をも縦横無尽に駆け回る世界観の広大さにより、壮大な物語世界を形成している。
BGM
ゲームバランス面
ジョブの性能格差
全体化した魔法が弱い
一部のダンジョンの難易度が高い
魔法のバランス
『逃げる』コマンドの使いにくさ
敵の行動パターンの単調さ
攻撃アイテムが後半役立たず
有用な回復アイテムの入手制限が厳しい
ゲームバランスを激変させるバグが多い。
以下、有名なものを特筆する。
FFシリーズを『ドラゴンクエスト』と並ぶ家庭用国産RPGの国民的タイトルへと伸し上げた名作。
ジョブ間のバランスやゲームバランスを激変させてしまうバグの存在などの粗はあるが、高水準のグラフィック、壮大なスケールのシナリオ、「悠久の風」等の耳に残る名曲の数々等で人気を博し、シリーズ初のミリオンヒットを達成した。
SFC以降のシリーズの基礎もほぼ本作にて確立されており、シリーズの大きな転換点となったといえよう。
+ | 詳細 |
*1 バーチャルコンソール版で付与されたレーティングを記載。
*2 同様の戦法は全体攻撃が強力な「バハムート」「リバイアサン」「オーディン」でも有効。ただしキャパシティポイントが大量に必要で、そうそう乱発はできない。
*3 『ファミリーコンピュータMagazine』(ファミマガ)の1990年11号(6月8日号)では、これが裏技コーナー「超ウルトラ技(テクニック50+1)」であたかも裏技のように扱われていたが仕様そのものである。
*4 道中に置いてある封印された杖をスルーして、先にダンジョンの最深部に行かないと賢者より先に入手できない。
*5 厳密にいえば最初のうちは火力も低い。ただし熟練度が成長すると急速に強くなっていく。
*6 忍者に限らずすべてのジョブで装備できない。
*7 後発の作品と違い「投げる」コマンドは存在せず、またアイテム欄から直に「使う」こともできない。
*8 過去作ではどれだけヒット数が増えてもアニメーションでは2回しか武器を振らない
*9 ゲーム中で閲覧できる飛空挺ザ・ベスト(略)という本ではノーチラスが1位。
*10 相対的に強ジョブでなく他のジョブの不遇さに問題がある。
*11 やや極端な例だがニコニコ動画で赤魔、狩人、バイキング、幻術師の編成でLV50前半でクリアしている動画が存在する(sm8827419)。
*12 モンスターに対してのみ選択可能で、「同種のモンスター全て」が対象となる。
*13 レベル上げを考慮しなければシーフのとんずらで敵から逃げ続けるなどして短縮する事は可能
*14 直前に負けている相手なので、そのまま何の工夫もなくまた挑んでも、勝てるはずがないということ自体は道理なのだが……。
*15 地下7階が欠番。
*16 一応その他の攻撃でも一撃で倒せれば分裂しないが、そこまで持っていくのは難しい。
*17 攻略本には「だんだん石化」とあるが、実際には一発石化してくる。
*18 PSへのハード移行の際に任天堂に対して礼を失する言動があったことが当時の山内社長の逆鱗に触れたというのが定説化されているが、両社から公式に言及されたことはない。
*19 『ゲーム批評 2001年11月号』p26より引用
*20 後に『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の原作を担当する三条陸など。
*21 スーパーファミコンのVI(1994年)では24Mbitでも容量不足で当初の構想から削減を余儀なくされた。
*22 そのSCEも後にプレイステーション3でゲームの本道を外れたコンピュータ路線に暴走して膨大な赤字を叩き出し、結果的に事実上倒産の憂き目に遭うことになる(ソニー本体からの分散の形で形式的に違う会社として新生)という更なる皮肉な結果になった。
*23 ただし前哨戦的な位置づけの「ゲーム通信簿」では紙一重の差ながらドラクエ4の後塵を拝した。
*24 『ドラゴンクエストI・II』のようなリメイクではなくそれぞれの中身は旧来のまま。ただしIのビホルダー系モンスターのみ権利問題からグラフィックが変えられている。