【くらっしゅ ばんでぃくー】
ジャンル | アクション | ![]() |
対応機種 | プレイステーション | |
メディア | CD-ROM 1枚 | |
発売元 | Sony Computer Entertainment | |
開発元 | Naughty Dog | |
発売日 | 1996年12月6日 | |
定価 | 4,800円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象)(*1) | |
廉価版(税別) |
PlayStation the Best for Family 1998年5月28日/2,800円 |
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PS one Books 2001年10月12日/2,200円 |
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配信(税別) |
ゲームアーカイブス 2007年1月25日/600円(PSVでは配信停止) |
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備考 | アナログスティック非対応 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
3Dながら、徹底的に単純明快な王道アクション 緻密なグラフィックが彩るバラエティに富んだステージ 丁寧なローカライズで日本でも人気シリーズに セーブ周りの不親切さなどによるシリーズ屈指の難易度 |
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クラッシュ・バンディクーシリーズ | ||
PlayStation Studios作品 |
『宇宙初の奥スクロールアクション』という煽り文句で登場した意欲作。開発は、当時は無名だったアメリカの会社Naughty Dogが担当している。
折しもかの『スーパーマリオ64』が出た後(*2)に発売されたが、それとは違う切り口の3Dアクションを提示。
雰囲気も難易度もコテコテな洋ゲーでありながらゲーマーのみならずチビッ子達のハートを掴み、一気に人気シリーズとしてのし上がっていくこととなる。
舞台はオーストラリアの南東にある3つの島。緑溢れる島で動物たちは毎日自由気ままに暮らしていた。
ところがある日、世界征服を企む悪の科学者が2人、「ネオ・コルテックス」「ニトラス・ブリオ」が島に乗りこんできた。
コルテックスは緑溢れる島を冷たい鉄の島に改造し、島で暮らしていた動物を次々と捕獲。
彼は捕獲した動物を自分の兵隊に改造しようと考え、「エヴォルヴォレイ」「コルテックス・ヴォルテックス」という機械を使って動物を強く進化させ、洗脳していった。
だが、何をどう間違えたのか洗脳した動物はコルテックスの命令を聞かず、興奮して暴れるだけの危険な動物になってしまった。
コルテックスは失敗の原因がわかっていないというブリオの忠告に耳を貸さず、兵隊の隊長にする予定だったクラッシュ・バンディクーの洗脳を強行するも、失敗。
元々暴れ者だったクラッシュは機械の力で逆に正義感に目覚めてしまった。悪事を見抜いたクラッシュは追いすがるコルテックスを振り切るため窓から飛び出し脱出。
だが、恋人のタウナは研究員達に捕まり、次の実験台にされそうになっていた。
海に飛び込み浜辺で意識を取り戻したクラッシュは、木箱の中から現れた不思議な仮面「アクアク」と共に、タウナを救出するためコルテックスの城へと向かう。
+ | 具体的に |
シンプルなゲーム性と操作性、それを演出の緻密さで盛り上げた、完成度の高いアクションゲーム。『スーパーマリオブラザーズ』等を彷彿とさせるゲーム性は、誰にでも馴染み易く遊び易い。
また後半の難易度が高くライトユーザーには厳しい面があるものの、一方でやりこみがいがあるという面もあった。
PS登場後にようやく現れた、本格一般向けゲームともいえる。もちろん、それまでにも一般向けゲームはあったが、ここまでシンプルな操作系とゲーム性を両立させたものはなかった。
また、当時のゲームソフトとしては少し安い価格であったことも、多くの子供たち(と、親御さんたち)を喜ばせたと言える。
+ | それがこの動画である |
*1 ゲームアーカイブス版で付与されたレーティングで記載。
*2 本作の日本版は『64』の約半年後に発売。時期的に本作が影響を受けている可能性はほぼ無いと言える。
*3 ごく一部手前に逃げるステージがある
*4 稀に分岐もある
*5 マリオだって空中でジャンプの勢いを殺すことはできても、進行方向を切り替えることはできない。
*6 2Dアクションゲームの操作の平均値を取ることで、アクション習得にかかる手間を効果的に減らしている。
*7 次回作以降は、3Dゲームの普及が進んだこともあってか、アクションが増えていく。ただし追加アクションのキーを1つに絞ったり、段階的な開放にすることで、アクションの取っ付きやすさはしっかり残している。
*8 一部マップでは裸で置かれていることも。
*9 これは日本独自の仕様であり、開発後半に追加されたためか今作のみ字幕である。また、次回作以降の海外版でも、アクアクのアドバイスは採用されなかった。
*10 同ワールドのラストはボス戦なしで次の島に移行。
*11 1980年代を中心に活躍したニューウェーブバンドの代表格。クラッシュシリーズ経由で知った人も多いようだ。
*12 当時は3%なので4944円になる
*13 日本版のワールドマップ中では「ゆうやけのはいきょ」は岩だらけの「てつの島」の中腹付近にあるにもかかわらず、中にはいると植物が繁茂しているうえ、終盤の一番高いところまで行くと壁の向こうの海が見えるが「てつの島」にいるはずなのに海の向こうに「てつの島(独特の形状の塔があるので間違えようがない)」が見えるという怪現象が確認できる。「あらしのこじょう」はそこまで目立った違和感はないが、序盤でアクアクが「要塞化が進んでいる」と中盤にしては敵の本拠地のようなヒントをいう。
*14 もっともパプパプの攻撃はよけやすいので体力増加でも難易度が大幅上昇というほどではない。体力増加理由は分からないが、全体的に難易度が緩和されたPS4の『ブッとび三段もり!』収録版でも体力5になっている。
*15 逆はダイヤやカギも記録される。
*16 ゲームオーバーになれば復活する
*17 一例として『スーパーマリオワールド』の「お化け屋敷クリア後にセーブできる」など。
*18 このため「入りやすいタウナプレートのあるコースを残しておいて、あとで高難易度ステージ連続地帯で戻ってこまめにセーブ」などはできない。
*19 最後にセーブできるステージがラストから3つ前の「ビリビリけんきゅういん」のため、以後の2ステージはコルテックスを倒しても再開すると未クリア扱いにされる。
*20 残っている箱のカウントすらされず、クリア後すぐマップ画面へ移行する
*21 ボス戦の手前のステージではボス戦のヒントを出すことがある。
*22 『2』OPでもエヌ・ジンが手下がいない事を明言している(『2』の敵はほぼ全員野獣かコルテックスから離反したブリオの手下)
*23 リパー・ルーが利口になった、ニトラス・ブリオが改心した、など。
*24 『2』以降は、キャラの増えた関係でコルテックスとブリオを降板。新たにエヌ・ジンを演じているため複数キャラの声優を務めていることには変わりない。
*25 コルテックスの残した城をどうするかについて「原語:改造してお店にして大儲け ⇒ 日本:観光に使わないかと勧められるが気が乗らない」と言った具合。
*26 エグゼクティブプロデューサーのマーク・サーニー氏は『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』の開発に携わっている。最初期のプロトタイプではステージセレクト画面はどちらかと言うとドンキーコングに似ていた。
*27 と言ってもいきなり「おい、配管工のチョビ髭野郎!」と挑発的なセリフを吐いてたりする。ちなみに北米ではマリオ64発売日の2週間前に本作が発売されている。
*28 比較的簡単に作れそうな横スクロールステージのマップすら無かった。
*29 海外版タイトルは『Crash Bandicoot N. Sane Trilogy』となっている。