【ふぁいなるふぁんたじーないん】
ジャンル | RPG | ![]() |
対応機種 |
プレイステーション Windows 7~10 (Steam) プレイステーション4 Nintendo Switch Xbox One Windows 10 (Microsoft Store) |
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メディア |
【PS】CD-ROM 4枚組 【Win/PS4/Switch/One】ダウンロード専売 |
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発売・開発元 |
【PS】スクウェア 【Win/PS4/Switch/One】スクウェア・エニックス |
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発売日 |
【PS】2000年7月7日 【Steam】2016年4月14日 【PS4】2017年9月19日 【MS Store/Switch】2019年2月14日 |
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定価 |
【PS】7,800円(税抜) 【Win/PS4/Switch/One】2,547円(税10%込) |
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プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象)(*1) | |
廉価版 | アルティメットヒッツ: 2006年7月20日/2,625円 | |
配信 | ゲームアーカイブス: 2010年5月20日/1,500円 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
世界観は良くも悪くも原点回帰 ただし戦闘面の調整は大味 明快で爽快なストーリー デフォルメされた温かみある世界観 |
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ファイナルファンタジーシリーズ |
『ファイナルファンタジー』シリーズの第9作。「原点回帰」と「生命讃歌」をテーマとしている。
機械文明や階級社会といった近現代的要素が『VI』~『VIII』にかけて次第に強まっていたのに対し、今作では再び『V』までのような中世ヨーロッパ的なファンタジー路線の世界観に回帰した。
ゲームシステムも、大胆な革新路線をとった前作とは逆にきわめて保守的な王道路線に戻っている。
3頭身の「ちびキャラ」風のポリゴンモデルが登場し、世界観やキャラクターデザイン含め、デフォルメの効いた可愛らしいデザインワークで統一されている
また、原点回帰の名の通り、本作ではイメージイラストを『VI』以来となる天野喜孝氏が全面的に担当しており、旧作に登場した地名やキャラクター名が登場する、旧作の音楽がアレンジされて使われるなど、旧作プレイ者へのファンサービス的要素も多い。
メインキャラクターデザインは「ストリートファイターII MOVIE」「新機動戦記ガンダムW」で有名になったアニメーター、村瀬修功氏が務めた。
村瀬氏は単純なデザイン作業のみならず、サブのデザイナーが描き上げたデザイン原案を微調整したり、更にはキャラクターの性格等の突っ込んだ設定を構築した。
音楽は前作までに引き続き植松伸夫氏が担当。氏が単独で全曲作曲を担当した最後のタイトルである。
戦闘システム
やり込み要素
ストーリー・キャラクター
世界観
グラフィック
音楽
やり込み要素
その他
ATBの大味な仕様
難易度の低さ
アビリティ関連
「原点回帰」というキーワード
膨大な探索要素
説明不足なヘルプ機能
ストーリー
ロードの長さ・戦闘突入までの時間の長さ
戦闘のテンポの悪さ
プレイヤー側の使える状態異常、割合ダメージ系の命中率
召喚魔法の仕様
「宝石」の仕様に関する説明不足
前2作とは方向性こそ大きく異なるものの、中世ヨーロッパファンタジーを基調とした温かみのある世界観、デフォルメの効いたキャラ造詣による独自の作風に、深みのあるシナリオが加わり、『FF』ナンバリングにふさわしい作品となっている。
『FF』旧作ファンに向けては音楽や用語など過去作のオマージュが多数盛り込まれる一方で、そうでない人でも親しみやすく懐かしさを感じられる、情緒溢れる作風に仕上がっている。
ムービーのクオリティもプレイステーションのスペックでは最高峰ともいえる出色の出来であり、あらゆる表現が高いレベルでまとめ上げられている。
一方、前作のジャンクションシステムのような先鋭的な挑戦はあまり盛り込まれていない。
よく言えば初期の作風に回帰した古き良きFF、悪く言えばゲーム面においる目新しさに欠ける作品ともいえ、凝った斬新なシステムを好む層にはやや食い足りないと感じられる面もある。
戦闘面はロード時間の長さやATBの大味さ、易しめの難易度など手放しで評価できないとする意見もある一方で、メインシステムもシナリオもシンプルで素朴ながらも堅実な作りで纏め上げられており、特にシナリオの出来は今なお高く評価する声も多い。
「複雑なシステムのRPGよりシンプルな作風が好み」「王道的な中世風の世界観を堪能したい」「芯のしっかりしたシナリオを味わいたい」というユーザーには今でも十分おススメできる作品といえる。
+ | ラスボスネタバレあり注意 |
*1 廉価版で付与されたレーティングを記載。
*2 カードの所持数及び新規カードの追加などの追加要素もあった。
*3 たとえば、女好きの主人公ジタンは町中で適齢の女性NPCが近くにいるとそちらを向くが他キャラを操作している際は向かない…など、プレイヤーがあまり意識しないようなモーションにまで徹底的にこだわっている。
*4 育成面でも装備補正値によるステアップボーナスの概念があるためそちらも十分に楽しめる
*5 例えば、剣技「ストックブレイク」はゲーム最終盤に習得できる全体攻撃技だが、それを習得する頃には、雑魚敵もボスも強力な敵が単体で出現するパターンが大半となっており、使い道に乏しい。
*6 使用者のHPが1のときのみ9999ダメージを与える。
*7 一応、LVと魔力を上げまくれば当たらないわけではない。が、そこまでやっても技自体が弱すぎるので明らかに割に合わない
*8 通常時であればショートになる確率は90%。ピンチの時は65%に下がる。
*9 4つの文字は、順に攻撃力、攻撃タイプ、物理防御力、魔法防御力を指す。
*10 3戦目の決勝戦は負けてもいいが、勝つとアイテムが手に入る。
*11 本作の各キャラの最強武器には「ヘルプでカタカナの説明文が読める」という共通点がある。
*12 ただしスタイナーの武器でその次に強い「ラグナロク」はジタンの最強武器に次ぐ攻撃力を有し、エクスカリバーIIを入手できなくても他キャラより戦力的に劣るという事はない。
*13 その後「オンラインアルティマニア」は閉鎖された。
*14 2006年7月にFIFAの決勝戦でジダンが起こした頭突き事件のネタ。なお、この事件の原因は頭突きの被害にあった選手がジダンに対し人種差別的な発言をしたことが原因だとされている。
*15 後半の単語を途中で区切ってみよう。
*16 左右入力で選択する形だった「チェンジ」と「防御」がコマンド一覧にまとめて表示されるように。
*17 プレイオンライン。FFXIを代表として様々なゲームが運営された。
*18 『IX』の登場人物や『X』のキャラクターカード等が多かった。
*19 『ファイナルファンタジーXI』『FFXIオールインパック2006』『ソースネクスト はじめてのファイナルファンタジーXI(※Win版のみ)』