仮面ライダークウガ
【かめんらいだーくうが】
| ジャンル | 対戦格闘 |  
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| 対応機種 | プレイステーション | 
| 発売元 | バンダイ | 
| 開発元 | KAZe | 
| 発売日 | 2000年12月21日 | 
| 定価 | 4,800円(税別) | 
| 廉価版 | BANDAI THE BEST:2002年3月7日/2,800円(税別) | 
| プレイ人数 | 1~2人 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 原作はハードコアだったがゲームとしては普通 | 
| 仮面ライダーシリーズ | 
 
概要
同名の特撮番組を原作としたゲームソフト。仕様はPS用ソフト『仮面ライダー』『同・V3』に準じているが、操作方法は簡略化されている。
登場キャラ
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クウガのフォーム(全て別キャラ扱い)
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マイティ、ドラゴン、ペガサス、タイタン、グローイング、アルティメット
 
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グロンギ怪人・ズ集団
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同・メ集団
評価点
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劇中で怪人が発したグロンギ語の台詞が、そのまま怪人の技名になっている。
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ストーリーモードは、勝利条件が「一定時間生き残れ」「特定の技で倒せ」と、原作に合わせたものになっており、再現度は高い。
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同モードのエンディングでは、原作のEDテーマ『青空になる』が流れる。
 
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OPデモのクオリティはPS1であることを考えると結構高い。ただし、クウガのダッシュのモーションが不自然である。
賛否両論点
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クウガの各フォームが、勝利時にいかにもなヒーローっぽい「勝ちポーズ」を取る。
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「番組の制作意図を無視している」という批判もあれば、「これはこれでアリ」「サムズアップのみでは締まらない」等の好意的意見もある。
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番組では、リアリティ重視などの理由から「クウガにはいかにもヒーロー的な決めポーズ等は取らせない」という制作上の掟があった。
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一応、戦闘時の構えのようなものはある。
 
 
問題点
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ゴ集団以上の怪人が、バトルキャラとしては一切登場しない。
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慢性的に制作スケジュールが遅れていた上に一種の秘密主義で作られていた番組なので、無理もないが。
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デジタルカードには登場している。
 
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デジタルカードは、『仮面ライダー』のゲーム同様既に入手済みのカードを何度も入手してしまう。『V3』では救済措置があったのだが。
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更に、入手に条件が設定されているカードもあるのだが、それ以外のカードを全て揃えてもカードを引き続ける事ができるため、カードポイントを無駄に消費してしまう事も有り得る。
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「2P対戦で何十回勝て」など、気付きにくい条件のものが何枚もある。
 
 
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フォームチェンジ機能が無い
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本編では魅力的なアクションであるフォームチェンジ機能がゲームには搭載されていない。このため、劇中の様に超変身を再現することが不可能である。
 
総評
原作番組は、子供向けとは思えないほどハードな内容で話題となり、高年齢層の視聴者を得る事ができたのだが、本ソフトは明らかに子供向けの単純な内容であり、当時のファンの間でも特に話題にはならなかった。
ネタ面も特筆すべき程ではなく、かといって『555』『剣』の様にクソゲーと叩かれるわけでもない、歴代ライダー格ゲーの中でも無難と言える出来となっている。
そもそも本作は原作の内容的に格闘ゲームに向いていなかったのではないかという根本的な問題もあるのだが…。
余談
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クウガが登場しているゲーム作品の中で唯一、主人公の五代のキャストが原作通りのオダギリジョー氏となっている。
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平成ライダー格ゲーの中では、唯一同キャラ対戦が行える。
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とは言っても『仮面ライダー』『V3』や、当時の格闘ゲームでは当たり前の事なのに、同キャラ対戦が不可能になった『アギト』以降がおかしいと言えるが…。
 
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ゲーム本編では出てこないデータ内では、五代雄介のテクスチャーとズ・ガルメ・レが存在する。
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なお、本ソフトのスタッフロールには原作番組の東映側プロデューサーが「監修」としてクレジットされているのだが、ゲーム内容にどこまで口を出していたのかは定かではない。
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付記しておくと、彼は番組の制作を実質1人で完全に仕切り、児童誌や絵本の記述などにも細かく指示を出していた事で知られている。
 
最終更新:2025年10月12日 09:27