※正式タイトルは『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT』ですが、『É』が機種依存文字のため記事タイトルでは『E』に置き換えています。
【ぽっけん ぽっけんとーなめんと】
【ぽっけん ぽっけんとーなめんと でらっくす】
ジャンル | ポケモンアクションバトル(3D対戦格闘ゲーム) | ![]() ![]() |
対応機種 |
アーケード Wii U Nintendo Switch |
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発売元 |
【WiiU/Switch】ポケモン 【AC】バンダイナムコエンターテインメント |
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開発元 | バンダイナムコエンターテインメント | |
稼働開始日 | 2015年7月16日 | |
発売日 |
【WiiU】2016年3月18日 【Switch】2017年9月22日 |
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価格 |
パッケージ / ダウンロード 【WiiU】7,200円 / 6,800円 【Switch】5,980円 / 5,980円(各税別) |
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プレイ人数 | 1~2人 | |
備考 |
AC版のオンラインサービスは2019年3月25日に終了 WiiU版初回生産版にamiiboカード「ダークミュウツー」付属 |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
ポケモン × 本格格闘ゲーム 格ゲー初心者にも入りやすい配慮が多数 読み合いや駆け引きの奥も深い 高クオリティなポケモンのグラフィックも好評 |
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ポケットモンスターシリーズ | ||
鉄拳シリーズ |
大人のポケモンの闘いが、始まる。
バンダイナムコが株式会社ポケモンと組んで制作した作品。
タイトルの通り『鉄拳』シリーズの開発チームが製作。「ポケモンを用いた本格格闘ゲーム」という今までにない作品となった。
ただしタイトルや宣伝内容こそ「ポケモン×鉄拳」を推しているが、実際のゲーム性は格ゲーというジャンル以外は『鉄拳』との共通点はかなり少なく、単純なコラボと言うよりも「『鉄拳』で培ってきたノウハウを活かした新たな対戦格闘アクション」といった趣が強い。
キャッチコピーからわかるように、ポケモン派生作としてはやや珍しく「大人向け」を意識したゲームでもある。
ただしシンプルな操作やコンシューマのパッドと同じ形のコントローラーを採用するなど、従来のポケモン同様に子供向け・万人向けの配慮もなされている(*1)。
本作の舞台は「フェルム地方」(*2)で、「トレーナーとポケモンがペアとなって、この地方に伝わるポケモンバトル "フェルムバトル" を行っていく」という設定が存在する。
2015年にアーケードで稼働開始(2019年3月25日にオンラインサービス終了)。
家庭用版としては、2016年にWiiU版が、2017年にはキャラクターが追加されたSwitch版が発売された。
+ | 参戦バトルポケモン |
+ | 参戦サポートポケモン |
「ポケモン」と「本格格闘ゲーム」という一見異色のコラボ。
しかしポケモン本編さながらの読み合いと相性が重要なゲーム性ながら、格ゲー初心者にも入りやすいシンプルで親切なシステムと、中上級者にもやりこみがいがある奥の深さも併せ持っており、逆転が発生しやすいバランスも含め、対戦ゲームとしての完成度はかなり高い。
「ポケモンは好きだけど格闘ゲームは難しそう……」というライト層でも気軽に触って迫力あるバトルを楽しめるし、格ゲーやりこみ勢には本格的な対戦ツールにもなる。
万人向けながら、総じて「大人のポケモン」を名乗って良い出来に仕上がっていると言えるだろう。
*1 実際、ロケテストなどでは女性や子供といったゲームセンターにあまり足を運ばない層が来ていたと証言する店舗も。
*2 アルファベット表記は"Ferrum"で、ラテン語で「鉄」を意味する(鉄の元素記号「Fe」の由来でもある)。なお実際の発音はラテン語ではフェッルムもしくはフェルルム、英語ではフェラムに近い。
*3 家庭用版は自由に振り直し可能
*4 後に全てアーケード版にも参戦。
*5 後に全てSwitch版にも参戦。
*6 リザードンに関しては胸筋が描写されている(共鳴バーストでメガシンカした姿では体色の関係もあり、より鮮明化する)という本作独自の試みも見られる。
*7 ピカチュウは『XY』で鳴き声がアニメ版準拠になったが、それも賛否両論だった。
*8 アーケード版では連動ウェブサイトで有料会員になると設定可能。
*9 AC版の参戦ポケモンが5位∼2位を占める中、家庭用版の参戦ポケモンが1位となっている。
*10 週刊少年サンデーで2011~2012年に連載された漫画。「ポケモンと人間の融合」をテーマにしたことで大部分のポケモンファンから拒絶され、主人公の典型的なメアリースー描写や一貫性なく矛盾に満ちたストーリー展開、ポケモンである必要性の薄さなど一作品としての出来の悪さも相まって評判は惨憺たるものであった。なお「e」は本来機種依存文字の「é」である。