本作ではファミコン版『パンチアウト!!』と、バージョン違いである『マイクタイソン・パンチアウト!!』について併記します。
判定はいずれも良作です。



パンチアウト!!

【ぱんちあうと】

ジャンル スポーツ(ボクシング)
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売・開発元 任天堂
配布年 1987年
プレイ人数 1人
備考 イベント景品につき非売品
判定 良作
ポイント 掟破りの無差別級ボクシング
個性豊かなで多彩な技を持つ対戦相手
マリオがレフェリーとして登場

概要

任天堂から発売されたファミコン向けボクシングゲーム。

1983年にアーケードでリリースされたボクシングゲーム『PUNCH OUT!!』のアレンジ移植作品*1で、1987年6月14日発売の『ゴルフUSコース』にて開催されたディスクファクスイベント*2の賞品として用意された非売品である。
対戦相手のキャラクターには1985年稼働の『PUNCH OUT!!』の続編『SUPER PUNCH OUT!!』からのキャラクターも含まれている他、同作で初採用されたダッキングでの回避も取り入れられている。

プレイヤーは主人公の青年リトル・マックとなり、並み居る強豪ボクサー相手に戦い抜きながらチャンピオンを目指す。


ゲーム内容

  • 1ラウンド3分間の3ラウンドで、ダウンさせて10カウントを取れれば「KO」、1ラウンド中に3度のダウンを奪えば「TKO」*3*4で勝ちとなる。
    • 3ラウンド終了時に決着がつかない場合判定に持ち込まれる。
      • 試合中のポイントが一定の基準を上回っていれば「判定勝ち」とされる*5
      • 一部の相手*6は、どれだけポイントを稼ごうが判定勝ちは不可能になっている。
        つまり対象の相手では3R中にKOしないとどんなにマックが一方的に押している優勢な展開でも必ず負けになる。翌年のソウルオリンピックで起きるジャッジ買収事件をまるで予知していたかのようだ。*7
  • パンチはBで左、Aは右、十字ボタンの上と組み合わせて顔面とボディーブローを使い分けられる。
    • 右パンチより左パンチの方が少し早いが、威力は弱め。
    • 特定のクリーンヒットを繰り出すと相手の頭上に星が出現し、アッパースター(☆マーク)が1つストックされる(最大3つまで、相手のクリーンヒットを喰らうと1つ減る)。
    • アッパースターのストックがある状態ではスタートボタンを押すことで必殺技のスターアッパーが繰り出せる。アッパー1発につきスターを一つ消費する。
  • 画面上部にスタミナ(体力)ゲージが表示されている。
    • 相手にパンチを当てる、もしくは相手のパンチを喰らうと減少していき、ゲージが空になるとダウンとなる。
  • 相手にガードされたりかわされたりした場合、スタミナゲージの横に表示されたハートマーク(ファイティングスピリット)が1つずつ減る。また相手のパンチがクリーンヒットすると大きく減り、ガードで防いだ場合1つ減る。
    • 0になるとマックのグラフィックがピンク色に変化して疲労状態となり、パンチが出せなくなり、敵が連続して攻撃を繰り出してくるようになる。相手のパンチを何発か回避すると回復する。
    • これの初期値等は試合毎に決まっている。
  • 相手のパンチは十字ボタンの左右でスウェー(回避)、下でガード。下を2連打するとダッキング(屈んでかわす)ができる*8
    • 相手のパンチの中にはアッパーなど一部ガードで防げないパンチもあるが、ダメージの軽減にはなる。また、防げるパンチでも微量のダメージは喰らうことになる(スタミナも1つ減る)。
    • スウェーの直後にパンチを当てると相手が驚いて一瞬硬直し隙ができる。この際にラッシュをかけるとかなりの勢いで連続パンチが決まる。この際、いつも以上のスピードで連続パンチが繰り出されることもある。
  • 本来ボクシングは体重別の階級制だが、このゲームはそんなものくそくらえである。
    • 実際ゲーム中では最軽量のマックが107ポンド(48.53kg)で、最重量のボールド・ブルが298ポンド(135.16kg)と3倍近い体重差でも試合をしている。
      つまり事実上無差別級ボクシングである*9
    • 試合中の画面も小人のようなサイズのマックが倍近い体格の相手に立ち向かうというシュールすぎる構図となっている。それ以外の場面では標準体型なのは謎。
  • 1・2ラウンドの間か、2・3ラウンドの間で、どちらか1度だけセレクトを押すと、ドックの応援により次ラウンド開始時体力が回復する*10
    • 元々満タンの状態でそれをやると逆に体力が減ってしまう(1ラウンド開始前の場合も含む)。
  • 勝利するとランクが1つ上がる。1位になるとタイトルマッチとなりチャンピオンと対戦する。
    • タイトルマッチに勝つ(タイトルを奪取する)とマックがニューヨーク郊外をランニングするデモシーンが挿入され、自由の女神の前でパスワードがもらえる。
      • これにより次のサーキットの最初からスタートできる。
      • 以後、試合開始前マックのプロフィールが所持しているタイトル名に変わる。
  • 2連敗するとランクが1つ下がる。トータルで3敗するとゲームオーバー。
    • タイトルマッチは1度負けるだけで即ランクが下がる*11
      • マイナーサーキット、メジャーサーキット時は1つ、ワールドサーキット時は一気に2つ下がる。

対戦相手

括弧内はゲーム中に表示されるプロフィール(英語をそのまま記載)。WEIGHT(体重)の単位はポンド。勝敗数は初戦のものを記載。
なお、キング・ヒッポーとピストン本田を除く対戦相手は2キャラずつ顔以外のグラフィックのパーツおよびモーションを共有したコンパチ関係となっている。

+...
  • グラス・ジョー(GLASS JOE / 1-99 1KO / FROM PARIS, FRANCE / AGE:38 / WEIGHT:110)
    • AC版『PUNCH OUT!!』からの続投キャラクター。99敗という凄まじい敗戦成績を誇るザコで、つぶやきの中には「引退したい」と言うものもある。
    • 「ガラスあご」の名の通り、アゴが弱点。テーマ曲はフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」。
  • フォン・カイザー(VON KAISER / 23-13 10KO / FROM BERLIN, GERMANY / AGE:42 / WEIGHT:144)
    • 本作初登場のキャラクター。「ドイツの鋼鉄マシーン」の異名を持ち、陸軍学校でボクシングの教官をしたことがある。トランクスの代わりにズボン(軍服?)を履いており、試合前のみ紫のガウンを着ている。
    • ジョーに次ぐザコで、攻撃の兆候がわかりやすい。テーマ曲は「ワルキューレ」第3幕冒頭。
  • ピストン本田(PISTON HONDA / 26-1 18KO / FROM TOKYO, JAPAN / AGE:28 / WEIGHT:174)
    • 試合前に巻いている「日本一」と書かれた鉢巻きや、ピクピク動く太い眉毛とダウン時のバタ足が印象的な日本人ボクサー。
    • AC版『PUNCH OUT!!』の「ピストン・ハリケーン」*12のリファインキャラクターであり、攻撃パターンはそちらをほぼ受け継いでいる。テーマ曲は「さくらさくら」。
      • 一般販売版ではマイク・タイソンとモーションと体格のグラフィックのパーツを共有している。
  • ドン・フラメンコ(DON FLAMENCO / 22-3 9KO / FROM MADRID, SPAIN / AGE:23 / WEIGHT:152)
    • 本作初登場のキャラクター。ハンサムを自称するナルシストだが実はヅラであり、プレイヤーに押されている状況でインターバルに入るとヅラが抜け落ちているのが確認できる。テーマ曲は「カルメン」で、薔薇をくわえて踊る。
      • モーションと体格のグラフィックはグラス・ジョーと共有。トランクスの色はジョーと同じで、カイザー同様試合前のみ赤いガウンを着ている。再戦時はグローブの色が水色からエメラルドグリーンに変化する。
  • キング・ヒッポー(KING HIPPO / 18-9 18KO / FROM HIPPO ISLAND, SOUTH PACIFIC / AGE:?? / WEIGHT:???)
    • 本作初登場のキャラクター。南太平洋の架空の島ヒッポーアイランドの大酋長。極度の肥満体型*13と鉄壁のガードを誇る。
    • とにかくガードが固く、今までの対戦相手と同じ感覚で挑むと返り討ちに遭う初見殺しなキャラクター。一方、その巨体ゆえダウンさせられると自力で起き上がることができないため、1回ダウンを取った時点で勝利となる。
  • グレート・タイガー(GREAT TIGER / 24-5 3KO / FROM BOMBAY, INDIA / AGE:29 / WEIGHT:132)
    • AC版『SUPER PUNCH OUT!!』からのキャラクター。ピストン・ハリケーンの流用であったAC版から、宝石付きのターバン姿を継承しつつ体格と行動パターンが一新された。
    • 本作から奇術師という設定が追加され、分身しながらパンチを繰り出す必殺技「マジックアタック」や、攻撃時に宝石が光り出す演出等、それらしい雰囲気を漂わせている。テーマ曲はカイザーと同じで、2ラウンド以降は開始時に曲に乗せてリング中央へとテレポートする。
      • モーションと体格のグラフィックはフォン・カイザーと共有(その関係で、服装もAC版のトランクスからズボンへと変更されている)。ズボンの色はカイザーと違う。
  • ボールド・ブル(BALD BULL / 34-4 29KO / FROM ISTANBUL, TURKEY / AGE:36 / WEIGHT:298)
    • AC版『PUNCH OUT!!』からのキャラクター。「ハゲた暴れ牛」の異名を持つが、本人はハゲ頭にされたことに不満を持っている。
    • 遠距離から突進してアッパーを放つ「ブルチャージ」は今回も健在。
  • ソーダ・ポピンスキー(SODA POPINSKI / 33-2 24KO / FROM MOSCOW, U.S.S.R. / AGE:35 / WEIGHT:237)
    • AC版『SUPER PUNCH OUT!!』からの登場キャラクターで、その時の「ウォッカ・ドランケンスキー」から改名された。名前の通りソーダが大好きで、試合前やインターバル中にもソーダをガブ飲みし、泥酔したかの如く真っ赤っかになって試合をする*14
    • 登場時やマックを倒した際には陽気な笑い声を上げる。トランクスの代わりにレスリングパンツを履いている。
    • 地団駄を踏んでからの連続ストレートが特徴で、攻撃動作全般の予兆が掴みにくい。テーマ曲は「ヴォルガの舟歌」。
  • Mr. サンドマン(MR. SANDMAN / 27-2 21KO / FROM PHILADELPHIA, PA. / AGE:31 / WEIGHT:284)
    • AC版『PUNCH OUT!!』のラストボス。人を眠らせる同名の妖精が由来なのか、インターバル時のつぶやきもそれにちなんだものになっている。
    • サンドマン戦のみ、マックの体力が半分の状態から始まる。テーマ曲は無いが、無音の中で高速4連続アッパーを披露する演出は威圧感満載。
      • モーションと体格のグラフィックはボールド・ブルと共有。トランクスの色はブルと違う。
  • スーパー・マッチョマン(SUPER MACHOMAN / 35-0 29KO / FROM HOLLYWOOD, CA. / AGE:27 / WEIGHT:242)
    • AC版『SUPER PUNCH OUT!!』のラストボス。ムキムキのボディービルダーで、登場時には誇らしげに胸筋を揺らす。
    • AC版に引き続き、上半身を捻って繰り出す一撃必殺の回転パンチ(単発版・連続版の2種類)を使用してくるが、本作ではスウェーで回避可能となっている。かわした後の隙を狙うと後頭部を殴るような絵面になるのもAC版と同様。テーマ曲はカイザーやタイガーと同じ。
      • モーションと体格のグラフィックはソーダ・ポピンスキーと共有。レスリングパンツの色はポピンスキーと違う。

評価点

  • シンプルで直感的な操作。
    • Aで右パンチ、Bパンチで左、上を押しながらで顔面、下でガードと、各アクションに沿ったボタン配置となっており、操作性がスムーズでレスポンスも良好。
  • 爽快感が抜群
    • アクションはいずれも小気味よく、操作性も良い。加えて攻撃を当てた部位や技によって殴られた相手は表情豊か、かつコミカルな顔でダメージを受けるので爽快感がある。
      • ダウンを奪うと跳ねるような甲高い音と共に吹き飛んだり、リング上を滑ってからダウンをする。アーケード版よりもリングが広く表現されている為、よりダイナミックにダウンする。
  • 相手の動きの読みを重視するゲーム性
    • ただやみくもに殴るだけでは容易に防がれてしまい、スタミナの浪費に繋がってしまう。対戦相手にはそれぞれ動きの癖があり、各自の必殺攻撃を繰り出す際にわかりやすい前兆が発生する。これらのパターンを的確につかまないと攻略は難しく、ただの単調な打ち合いに留まっていない。
      • 最初のうちはガードが甘い敵が多いので隙を見て殴る戦法も通用するが、早々にガードが固くなり、相手の動きを見切らないと勝負にならなくなる。
      • 基本的には「相手からの攻撃をあえて誘いカウンターで打ち込む」ことが戦法の基礎で、タイミングを計って覚えるという覚えゲー的側面が強い。
    • 相手によっては必殺技を放ってくることもあり、一撃でダウンを奪われたり、さばききれないほどのラッシュを受けて体力やスタミナがごっそり削られるといった非常に厄介な攻撃を繰り出してくるが、タイミングよくカウンターを当てる事で逆に一撃でダウンを奪えることも多い。
      • 必殺技の破り方はインターバルでドックが教えてくれることもある。強力な技を見切った時の爽快感は格別。
  • カウント9で立ち上がると体力の回復量が増す。
    • 単純に早く立ち上がるだけでなく「いかにギリギリまで休んで回復させるか」というリアルな要素の追求になっている。
  • BGMの出来が秀逸。
    • AC版に存在しなかった試合中の音楽の追加により、対戦がより盛り上げられている。
      • マックがダウンした際にはカウントダウンの緊張感を煽る曲調に変化するなど、リアルタイムでの戦況の変化が表現されている。
    • また、特にタイトル奪取とランニングのシーンへのつなぎはまるで「タイトルを取った喜び」と「次なる高みへの挑戦」といった感じで雰囲気がよく出ている。
    • 各選手ごとの入場ジングルも出身国のお国柄を反映したものになっているなど国際色豊か。
    • ゴング音や、ラウンド表示画面や勝利時に湧き上がる合成音声によるリアルな歓声も臨場感を盛り上げてくれる。
  • 個性豊かな対戦相手。
    • ボクシングは基本単調なパンチの打ち合いのため、長いと少々冗長気味になるが、数々の対戦相手がそれぞれ特有の個性あふれる技を繰り出してくるので単調にならない。
      • 特にグレート・タイガー、ボールド・ブルあたりからそんな技が飛び交うスリリングな試合が体感できる。
      • 勝ち進んでいくほどにさらなる強敵が待ち構えているが、上述した圧倒的な体格差を感じさせる画面構成も影響し、強敵を撃破した際には文字通りのジャイアントキリング的な達成感を味わえる。
    • また、それぞれの相手が見せるパフォーマンスも個性的で、見ていて面白い部分である。
      • バラをくわえてフラメンコを踊るドン・フラメンコ、誇らしげに自身の胸筋を揺らしながら入場するスーパーマッチョマン、インド出身の親子二代のマジシャンという奇抜な経歴の持ち主で「分身で相手を惑わして殴る」という現実離れした奇天烈な必殺技を持つグレート・タイガーなど、全体的にコミカル色が強い。殴り合いが繰り広げられるゲームながら、こうしたユニークなコミカルさで殺伐さが適度に和らいでいる。ラッシュが狙えるタイミングで見せる対戦相手のマヌケな表情も必見。
      • 大半の相手ボクサーは体のパーツやモーションを別のボクサーと共有しているが、顔の表情はそれぞれ個別に描き分けられており、かつパターンも非常に多い為、手抜き感はほとんどない。
    • インターバル時の画面演出も秀逸。双方の選手のグラフィックはアニメーション付きで、戦況に応じて目元の腫れや絆創膏といったダメージ描写が追加されていく*15*16。テキストでは試合前はお互いの出身地や戦績等の基本情報、試合中はマックとドックの会話と相手の台詞が表示され、臨場感の向上やキャラクターの掘り下げに一役買っている。
  • 対戦相手のうち、ピストン本田、ドン・フラメンコ、ボールド・ブルの3人は2度対戦するのだが、再登場でも全く新しい相手に感じられる。
    • もちろん同一人物なので、前のスタイルは引き継いでいるが、それを知っていながらも予定通りにいかない行動パターンでこちらを苦しめてくる。
    • ブルの方はスターアッパーかブルチャージのカウンターでしか倒せない上必ず9カウント目で起き上がる*17という、あからさまなパワーアップがなされている。
    • 特に顕著なのがドン・フラメンコ。1回目はメジャーサーキット3位、2回目はワールドサーキット2位になっており、メジャーサーキット時でチャンピオンだったボールド・ブル(ワールドサーキットでは3位)よりもランクが上位になっている形で示唆されているように、同一人物ながら戦法の巧みさやタフさなどもまるで段違いにパワーアップしている。
      • 1回目はただ延々と「カモン!カモン!カモン!」と挑発し、その挑発に乗ってパンチを打つとガード後に大振りのアッパーを繰り出すという単調なルーチン。このアッパーは見た目通りスキだらけで、簡単にかわせる上に、かわした後は殴り放題*18という弱さだった。
        だが2回目は、そんな1回目の印象のままナメてかかると見事に痛い目に遭わされる。というのも、1回目のカウンター狙いのワンパターン戦法から一転し、そのときは使用しなかった素早いストレートを中心に、かなり積極的に攻撃を繰り出してくるのである。このせいでリズムを狂わされ、なすすべなく1ラウンドのうちにダウンをことごとく奪われ苦戦するプレイヤーが続出した。
        そしてそのアグレッシブなストレートとフック(1回目ではマックのスタミナが切れた時のみ繰り出してきた)の連発で困惑させた挙句、途中から前回同様挑発して反撃を狙うパターンに戻る。だが、今度は必ずしも大振りアッパーで反撃してくるとは限らないという嫌らしさも加わっているうえ、1回目で可能だった回避後のハメパターンもできなくなっている。
  • 使いやすいパスワード。
    • 当時としては恒例のパスワード式コンティニューだが、わずか10文字、しかも数字のみなので写し間違いのリスクはかなり小さい。
    • しかもちゃんと細かい戦績までキープされている。

賛否両論点

  • 終盤戦では相手の空振り後のカウンターや相手がパンチを繰り出そうとしている瞬間でしかパンチが当てられない。
    • ゲームとしては敵の強さに繋がっているので問題ないが、自分から積極的に攻撃できない展開を作り出してしまっている辺りは純粋なボクシングの再現としては難があると言わざるを得ない。
    • もっとも、上記の通り体重差一切無視でほとんど倍以上の体重差の相手との試合ばかりなので「こうでもしないと勝てない」と解釈すれば妥当と言えなくもない。
  • マックは通算4回目のダウンで負けが確定。
    • マックは基本的にダウンしたらAB連打で立ち上がるのだが、ダウン回数を重ねるごとにAB連打回数が多く必要になり、通算4度目では連射パッドで最高にしても立ち上がれなくなる。
    • 片や対戦相手は6度目のダウンでも立つ時は立つと、上記の通りの体重差なので納得できなくもないものの不公平感は否めないところ。
    • また、マックは完全に復帰するまでレフェリーのカウントがリアルタイムで進行するのに対し、相手は起き上がる素振りを見せた瞬間にカウントが一時的に止まるのもおかしい。

問題点

  • ダッキングの存在意義が薄い。
    • 初出のAC版『SUPER PUNCH OUT!!』ではスーパー・マッチョマンの回転パンチのようにダッキングでなければ回避できない技もあったのだが、本作では左右のスウェーで全て回避できる。2回入力というコマンドも咄嗟の回避動作としては扱いにくい。
  • メッセージが全て英語。
    • ローマ字表記ではなく本格的な英語なので、英語に詳しくないとインターバルの会話の意味が理解できない。
    • ドックのセリフには攻略のヒントが含まれている*19ため、英語のわからない人には若干不親切。
  • ポーズがかけられない。
    • 必殺技の発動にスタートボタンを充てているせいで、ゲーム中ボーズができない。
    • バレーボール』でも「サーブを打つ前」と限られていたが、こちらはラリー自体が短いのでさほど苦にならないものだったが本作では3分間ぶっ通しなので、少々扱いにくいところではある。
  • ワールドサーキットのタイトルマッチでは負けると一気に2ランクも落ちてしまう
    • 2位のドン・フラメンコ、1位のミスター・サンドマンはともにかなり時間のかかる相手なので、冗長気味になる。
    • チャンピオンのスーパーマッチョマンに初顔合わせで一発勝利できるなら問題ないが、ダウンさせると必ず繰り出してくるスーパースピンパンチは喰らうと1発でダウンさせられる上、何回転するかわからないので慣れるまで相当かかる。
  • 少々寂しいエンディング。
    • それまでの対戦相手の顔を見せて最後にファイテングポーズを取るマックと戦績だけ。
      • ワールドタイトルのチャンピオン誕生を報じるシーンがエンディングともとれるが。

総評

単純にボクシングとして見ると、かなり不公平で理不尽に見える部分が多いが、個性豊かな対戦相手とそれぞれが繰り出す技の数々などもあって単調な殴り合いにとどまらない面白さがある。
また各選手がそれぞれ持っている特徴を対戦を繰り返すうちに覚えることで、手も足も出なかった相手を倒せるようになっていく。そうした、当時のゲームにありがちだったトライアンドエラーを繰り返して上達していくゲーム性も、幾たびとなく壁にぶつかりながら成長して強くなる現実のボクサーに相通じるものがある。ゲームを通してリアルに近いボクサー体験を味わわせてくれる一作と言えるだろう。


マイクタイソン・パンチアウト!!

【まいくたいそん・ぱんちあうと】

ジャンル スポーツ(ボクシング)
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売・開発元 任天堂
発売日 1987年11月21日
プレイ人数 1人
定価 5,500円
判定 良作
ポイント VS.マイク・タイソン!! 夢のドリームマッチ
幻ソフトは幻ではなくなった

概要(一般販売版)

上記『パンチアウト!!』の一般販売版。賞品版はCMで「幻のソフト」と謳われていたが、同年の1987年11月21日に、当時の最年少で世界ヘビー級統一王者となり一躍時の人となったアメリカ人プロボクサー、マイク・タイソンとのタイアップ作として発売された。

基本的なゲーム要素はそのままに、マイク・タイソンが新たなラストボスに据えられている。


賞品版との違い

  • 概要の通り、マイク・タイソンがラストボスに据えられている。
    • 賞品版におけるワールドサーキットのラストボスであるスーパーマッチョマン戦での勝利後、ワールドチャンピオン誕生を報じる新聞のシーンの後にタイソンとのドリームマッチに突入し、勝利するとエンディングになる。
      • この新聞記事にはパスワードが出ており、これを入れるとスーパーマッチョマンとのワールドタイトルマッチから再開できる。
    • マイク・タイソン(MIKE TYSON) アメリカ合衆国・ニューヨーク州キャッツキル出身、21歳、220パウンド、31勝0敗27KO。
      • グラフィック及びモーションはピストン本田と共有となっている。
  • 電源ON後のタイトル画面
    • 賞品版はON直後にタイトル画面が表示されるが、一般販売版はマイク・タイソンからのメッセージが顔グラ*20と共に表示されてからタイトルへ移行する。
  • リングやパネル、選手の肌の色合いが微妙に異なる。
  • タイトルマッチのファンファーレが異なっている。
  • 双方のパスワードに互換性はない。一般販売版でのみ使える裏技的なパスワードも存在する。
    • 賞品版でも電話のコール音が流れるパスワードは何故かそのまま使用できる。
  • 裏技で裏面「アナザーワールドサーキット」がプレイできる。
    • マックは9位から始まり、チャンピオンがタイソンというものである。
      タイソン戦同様マックの所持しているタイトルにワールドサーキットも含まれており、実質2周目である。
    • 最初の対戦相手はキングヒッポーで、以後は表面のメジャーサーキットとワールドサーキットの相手と戦うことになる(ピストン本田、ドン・フラメンコ、ボールド・ブルは2回目のみ)。
      1周目で最初に対戦するグラス・ジョーとフォン・カイザーはエンディングの選手紹介以外一切出てこない。
    • このモードではエンディングのタイソンからのメッセージ画面にクリアまでのタイムも表示される。

評価点(一般販売版)

  • 実在ボクサーとのタイアップによってより盛り上がるゲーム展開
    • 実在のボクサーとのタイアップということで、最終対戦相手となるマイク・タイソンは一撃でダウンさせるほどの威力を持つ連続アッパーや、かなりの速さのストレートやジャブなどを打ってくるなど、まさに鬼のような強さを誇る難敵として登場する。倒すのも一苦労だが、それだけに倒した時の感動もひとしおである。
    • 賞品版では寂しかったエンディング演出も、タイソンからの祝福のメッセージが表示されてエンディングに移行するという感慨深さを増したものになった。
      さらにあるパスワードを入力することで隠しスタッフロールも見ることができる。
  • 変化に富んだタイソンの攻撃。
    • 1R目は一撃必殺のタイソンアッパー連発。これを乗り切ればショートフックに切り替えてくるので脅威はグッと落ちる。2R目は一撃でダウンさせるような必殺級のパンチを打ってこないので、ラウンド開始直後のストレート連発をガードで乗り切れば比較的ラク。
      しかし、3R目の読めない展開こそ、ラスボスらしくが一筋縄ではいかない強さに繋がっている。ノーモーションから急にスキのないストレートをズン!ズン!ズン!と3連発で繰り出してきたり、それを警戒してガードしていたら、ウラをかいてガード貫通する(一応軽減にはなる)タイソンアッパーを繰り出してきたりと変幻自在で、それまでノーダウンで乗り切ってきても初見ではここでリズムを狂わされて一気に3ダウンで負けることもザラ。
      • 2Rで3ダウン奪って勝つことも不可能ではないが、普通に進めていれば初のタイソン戦は判定に持ち込む道を取ると思われるので、これが鬼門となる。単純に見れば必殺のアッパー連発の1R最初が最強に思えるが、この3Rの読めない攻撃こそまさにラスボスらしい貫禄と言えるだろう。
  • 賞品版ではインターバル間の会話シーンのセリフについて注釈が一切存在しなかったため不親切だったが、本作では全てのセリフの日本語訳が掲載された辞書が付いてくるため、英語が読めなくても安心である。

賛否両論点(一般販売版)

  • 付属の辞書は全体的に意訳が目立つ。
    • ドックの台詞は攻略のヒントとなる部分はしっかり押さえているため問題はないのだが、対戦相手の何気ない台詞は原文のニュアンスとかけ離れているものが多い。
      • これについては辞書の冒頭で"「ゲーム中の英語部分をおもしろおかしく解説した辞書です。したがって、皆さんが学校で習う英語とは違う所がたくさんあるかもしれませんが、ご理解ください。」"と断りを入れている

問題点(一般販売版)

  • 1Rと2R以降のタイソンアッパーは全く別物なのに見た目が同じ。
    • 上記の通り開始早々から打ってくるタイソンアッパーは一発でダウンさせてくる超強力な必殺技に近いもの。
    • 2R以降にタイソンが時折打ってくるアッパーはそれなりに強力だが一発ダウンさせる1Rのそれを思えば全然威力が小さい。
      • この通り威力の上では全然別物な扱いなのに両者の見た目がまったく同じなのは少々違和感がある。

総評(一般販売版)

根本的なゲーム性は賞品版からそのままであるが、著名な実在ボクサーを強力なラストボスとして据えたことにより、より一層盛り上がるゲーム展開となった。
残念なことに、著名人とのタイアップという都合でネット配信版では触れることができない。機会があれば、実在プロボクサーとのより一層手に汗握る白熱した戦いを体験してみていただきたい。


その後の展開

  • 1998年3月にニンテンドウパワー専用ソフトとして『スーパーパンチアウト!!』が配信開始された。
    • 海外で1994年に先行発売されていた『SUPER PUNCH OUT!!』の配信版で、公式ではAC版『PUNCH OUT!!』のリメイク作と喧伝されているが、内容自体は初代AC版の続編として発売された同名タイトルのアレンジ移植作となっている。ニンテンドウパワーそのものの認知度が低かったため、知名度が低い。
      • AC版において存在した「反則技を使う選手」が増えており、さながら異種格闘技戦の様相を呈しているのが特徴。画面構成にアレンジが加わっていたファミコン版に対し、AC版をほぼ忠実に再現している。
        特筆すべき点として本作はキャラクターボイス付きだが、その全てのボイスをマリオでおなじみのチャールズ・マーティネー氏が担当している。
    • リアル志向ボクシングゲーム『Fight Night Round 2』のGC版に海外版が収録されたほか、Wii・WiiU・New3DSのバーチャルコンソールでも配信されていた。
      • なお、プレイヤーキャラクターは固有の名前はなく、見た目も本作のマックやアーケード版の主人公とも別人だが、『Fight Night Round 2』本編にもこのプレイヤーキャラクターを3D化した選手がLITTLE MACの名でゲスト出演している。
  • 2008年発売のWiiソフト『キャプテン★レインボー』にマックが登場。しかし丸々と太って別人のような姿に。
    • 減量に成功すると元の姿に戻り、本作をモチーフとしたミニゲームで遊ぶことができる。
  • 2009年にはWiiソフトとして『PUNCH-OUT!!』を発売。
    • ファミコン版をベースとしたリメイク作となっている。マックの描写は標準体型へと改められ、アーケード版に近い画面構成となった。
      • 公式サイトでは歴代シリーズについて触れられているが、ファミコン版については賞品版をメインに紹介しており、一般販売版については「1987年11月21日に製品版が発売されました。」と軽く触れるにとどまっている。
  • 一般発売版は『どうぶつの森+』に移植されたほか、Wiiのバーチャルコンソールでも配信されていた。
    • こちらは1990年に海外でのみ再版されたバージョンである(後述)。

スマブラへの参戦


余談

  • 海外ではディスクシステムが未発売だった関係でディスクファクスイベントも行われていなかったため、賞品版は国内のみの流通となっていた。
    • 一般販売版は、米国では日本に先駆けて1987年10月18日に、北米では日本国内発売の翌月の1987年12月15日に発売された。
      • その後、海外でのみ1990年に「Punch-Out!! Featuring Mr.Dream」のタイトルで、ラストボスを架空のボクサー「Mr.Dream」*21に差し替えた再販版がリリースされた。(恐らくは肖像権及びタイソン氏が起こした不祥事の都合)。『どうぶつの森+』及び国内のバーチャルコンソールで配信されているのはこちらのバージョンとなっている。
  • 上述のSFC海外版が収録された『Fight Night Round 2』では、他にも本作を彷彿とさせる要素が存在する。
    • エディットモードの選手のニックネーム(選手名代わりに読み上げられる)の中に"THE SANDMAN" "HURRICANE"がある。
      • アナウンサーの読み上げは数パターン用意されているが、前者を選んだ場合は"MR. SANDMAN"と読み上げられるパターンも存在する。
    • お互いに小人体型になって試合をする裏技がある。
  • 「落ちぶれた元プロボクサーが喧嘩の強い若者と出会い、彼にボクシングを教え込んでチャンピオンを目指す」というストーリーや、ゲームオーバー時のバンデージ姿で椅子に座ってうなだれるマックのグラフィック等、『あしたのジョー』の影響が少なからず見受けられる。
    • なお、このゲームオーバー演出はSFC版でも継承されているが、同作では落ち込む主人公を斜め前から映しており、より元ネタに近い構図になっている。
  • タイトル及び選手紹介デモにおけるBGMはAC版シリーズから引き継がれている曲だが、元をたどればこの曲自体は1942年から60年の間に渡りアメリカで放映されていたスポーツ番組「Gillette Cavalcade of Sports」のテーマ曲『Look sharp march』のアレンジである。
    番組内では様々なスポーツ競技が取り上げられており、特にボクシングの放映に力を入れていたという。
    • ラウンド入場曲とランク落ちに流れる曲もAC版シリーズから引き継がれている曲だが、こちらはHAL研究所から発売されたFCソフト『スター・ゲイト』にも使用されている。
  • 海外では「スクラッチオフ」というゲームカードが発売された。
    • カード上に複数箇所ある銀色のスクラッチ部分を削ると「3つ集めるとKO勝ち」等のマークが現れるので、一つずつ削ってカードに描かれた対戦相手と勝負するというもの。
    • 描かれている対戦相手のうち、原作でズボン姿であったフォン・カイザーとグレート・タイガー、レスリングパンツ姿であったソーダ・ポピンスキーとスーパー・マッチョマンはトランクスに統一されている。その他のキャラもトランクスの色を始め、ビジュアルが全体的に原作と異なる*22
  • ゲームでのタイソンの成績「31戦無敗27KO」は、同年8月1日にトニー・タッカーとのタイトルマッチを判定で勝って3団体統一王座になった時点のものである。
    • 実際には発売の前月である10月16日にテイレル・ビッグスと3団体統一チャンピオンとして初のタイトル防衛戦を行いKO勝ちしているため、発売時点での戦績は「32戦無敗28KO」であったが、さすがに発売までにこれを加味するのは間に合わなかったようだ。
    • 1990年2月に東京でジェームス・バスター・ダグラスに初黒星を喫するまで無敗を続け(37連勝)最終的な戦績は「58戦50勝6敗44KO(無効試合2)」であった。
  • 攻略記事などでは「タイソンとの試合で1R目1分30秒まで連続で繰り出してくるタイソンアッパーは喰らうと必ず1発ダウンさせられる」とよく見られるが、厳密にはマックの体力が満タンの状態でガードしていれば1発だけは耐えられる(それでもダウン寸前まで減らされるが)。
  • デモ画面はボールド・ブルとの対決を写したものになっている。
    • この画面をよく見てみると賞品版はパネルの色が本編には出てこないピンク色の物に、一般販売版ではマイナーサーキットと同じ色合いのアリーナとなっている。
      さらにマックのスタミナ所持数は99となっている。
      ちなみにゲーム中で最も多いスタミナ値はグレート・タイガー戦の77である。
  • ピストン本田の台詞には"Where is the NHK TV camera? Hello, Tokyo!"(NHKのテレビカメラはどこだ?東京の皆さん、見てるかい。)*23というものがある。
    • バーチャルコンソール版では前半の台詞が"Where is my camera crew?"(俺のカメラクルーはどこだ?)に変更された。
  • 一般販売版の「アナザーワールドサーキット」におけるタイソンの名前を見ると…
    +...
      ANOTHER
    MCHAMPIONN
    
    • 「アナザー マチャンピオンヌ」? こんなおかしな表記になっている。
      恐らく
        ANOTHER
       CHAMPION
      MIKE TYSON
      
      「アナザーチャンピオン マイクタイソン」と表記したかったのだろう。
  • 一般販売版は先行する賞品版に多少のアレンジを加えて発売した程度にすぎないのだが、タイソン本人を起用したCMで話題になった。
    CM内の"Now You're Playing With Power"のコールは海外のNESのCMに用いられていたフレーズである。
+ CM「一般販売版」

  • 賞品版も『ゴルフUSコース』の「♪参加参加参加参加」という独特のフレーズでイメージに残りやすいCMで紹介されていただけに、わずか1万本の非売品でありながら一般販売される前でも決してマイナーな存在ではなかった。
+ CM「ゴルフUSコース」

  • CSで現在も放送中の番組『ゲームセンターCX』において過去に挑戦が行われた回がある。この時はタイソンの肖像権がまずかったのか、賞品版を中古屋で探し出しての挑戦となった。

最終更新:2021年11月27日 18:07

*1 アーケード版は完全な主観視点形式(厳密には自キャラも(ワイヤーフレームではあるが)上半身が描かれている)だったのに対し、本作では画面内に自キャラと相手側が収まるほどのサイズで描かれており見下ろし型客観視点といった形にアレンジされている。

*2 ディスクに書き込まれた情報を任天堂側とでやり取りするための専用装置「ディスクファクス」専用の青ディスクを用いて行われたイベントのこと。青ディスクに書き込まれたスコアなどの情報を読み取り公式側で集計するという形式でランキングイベントが行われた他、公式からのお知らせをディスクに書き込むといった形でメーカー側との相互のやり取りが行われた。

*3 実際のルールではこの場合も「KO」。「TKO」(テクニカルノックアウト)の正しい定義は、①レフェリーが劣勢の選手に対し、技量的に以後の逆転が不能と判断し、そのまま試合を続けた果てのリング禍を防ぐべく試合を止めた場合 ②ドクターストップの場合 ③片方の選手のセコンドがタオルを投げ入れる等して棄権を示した場合 がそれぞれ該当する。

*4 AC版では3度目のダウン時もカウントがとられていたが、3度目の時点で絶対に復帰できず決着が付く仕様になっていた。

*5 本物のボクシングの試合では、試合中の優劣に応じてジャッジがラウンド毎に採点した結果の総計で行われる。

*6 ピストン本田(1回目のみ)、キング・ヒッポー、ボールド・ブル(1回目のみ)、ミスター・サンドマン、スーパーマッチョマン

*7 もっとも、アーケード版では1ラウンド限定かつ時間内にKO勝利できなかった時点で問答無用で判定負け(ゲームオーバー)というさらに理不尽なものであった。

*8 AC版では相手の狙いに応じて顔面・ボディの2種類のガードを使い分ける必要があったが、本作では統一されている。

*9 「無差別級」とはボクシングでは存在しないが柔道で有名な「体重の上限も下限もないクラス」

*10 このコマンドを実行すると、インターバル画面のドックの腕の動作が速くなる。

*11 現実ではタイトルマッチに限らず直近の試合に負けたランカーはランキングが即座に下がる。ただ2006年8月の「WBA世界ライトフライ級王座決定戦」で亀田興毅に判定で敗れたファン・ホセ・ランダエタのように、例外的に留め置かれたケースもある。

*12 キューバ出身の黒人ボクサー。スーファミ版『SUPER PUNCH OUT!!』で大幅なデザインチェンジを施され再登場する。

*13 AC版『SUPER PUNCH OUT!!』にも同じく肥満体型のベア・ハッガーという選手が登場していたが、行動パターン全くは異なる。

*14 この演出は本作が初出であり、AC版ではソーダやウォッカを飲むような様子はなく素面で試合をしていた。AC時点では前作『PUNCH OUT!!』のピッツァ・パスタ(イタリア出身)と同じノリで、単にお国柄を反映して付けられた名前と思われる。

*15 ダメージ描写はマックのみ2段階存在し、他の選手は1段階。キング・ヒッポー、ミスター・サンドマン、スーパー・マッチョマンはダメージ描写が無い。

*16 ちなみに、実際のルールでは試合中に絆創膏を使用することは禁じられている。おそらく過激表現を避ける任天堂の方針に則り、「カット(皮膚の切創)とそれに伴う流血」を絆創膏で代理表現したものと思われる。またアーケード版『SUPER PUNCH OUT!!』でもコンティニュー時にプレイヤーキャラクターの顔グラフィックに絆創膏が付く演出があった。

*17 5度目、6度目のダウンの時は9で立ち上がろうとしたもののそのまま倒れてKOになることもある。

*18 「右左右左右…」と顔面ヒットを繰り返すだけで本当にダウンするまで攻撃可能。ただし途中でリズムが乱れてしまうと無効になってしまう。

*19 特にキング・ヒッポーは今までのセオリーが通用しない難敵であり、彼のヒントがより重要となる。

*20 インターバル画面でも同じグラフィックが使用されており、アニメーションはせずダメージ描写もない。

*21 「ドリームランド」出身の白人ボクサー。戦績は99勝0敗99KO。

*22 鉢巻のデザインが旭日旗を模したものになったピストン本田、白人のような肌の色になったMr. サンドマン等

*23 翻訳は付属の辞書より引用。