ドラえもん のび太の恐竜2006 DS

【どらえもん のびたのきょうりゅうにーまるまるろく でぃーえす】

ジャンル カードバトルRPG
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 エポック社
販売・開発元 セガ
発売日 2006年3月2日
定価 5,040円(税込)
プレイ人数 1~2人
レーティング CERO:全年齢対象
判定 なし
ポイント テレビ朝日版2代目声優初のゲーム
映画版を元にした本格カードバトル
作りこみ不足がところどころ目立つ
ドラえもんシリーズ


概要

2006年に公開されたアニメ映画『ドラえもん のび太の恐竜2006*1』を題材とした作品。
テレ朝版テレビシリーズが第2期にリニューアルし、声優が交代してからは初めての『ドラえもん』のゲームソフトとなる。
オリジナルのルールによるカードバトルがメインであり、ストーリーも映画の序盤から分岐したオリジナル要素が強いものになっている。


あらすじ

1億年前の世界で、首長竜ピー助がエラスモサウルスに襲われていることを知ったのび太たちは、本当の生まれ故郷である日本に返してあげるためにタイムマシンに乗り込む。
そこにピー助を狙う恐竜ハンターの親玉・黒マスクが現れ、攻撃を受けたタイムマシンは1億年前のアメリカに漂着して壊れてしまう。
しかもタイムマシンから振り落とされたジャイアン、スネ夫、静香は別の時代で恐竜ハンターの手下に捕まってしまった。
ドラえもんとのび太は1億年前の世界で出会ったタイムパトロールの女性隊員・ルルと共に恐竜ハンターの簡易型タイムマシン*2を使い、3人を救出するとともにピー助を日本に返そうと考える。
のび太たちの前に待ち受ける5人のボスハンターとは何者か。ルルはなぜTP本部に隠しごとをしているのか。
そしてドルマンスタインがピー助を狙う真の目的とは。

様々な謎を抱えたまま、のび太たちのもう一つの冒険が始まる。


特徴

  • 戦闘のシステム
    • フィールド探索パートとカードバトルパートの繰り返しでゲームを進行させていく。
    • カードバトルの基本ルールは、「エナジーを払ってカードを使用、戦闘を重ねて相手のHPを0にした方が勝ち」というオーソドックスなもの。
      • 既存のTCGでは『マジック・ザ・ギャザリング』などに近いルールである。

バトルの流れ

  • お互いに40枚のデッキを組んでバトル開始。最初のターンに手札としてカードを6枚引く。
    • この時、手札にキャラクターカードがなかった場合は2回まで引き直しができる。
  • 自分のターンになると、山札から1枚を引き、「エナジー」が2得られる。
  • カードを場*3に出すにはコスト分のエナジーを消費する。強力な効果のカードほど必要エナジーが多い。
  • 溜まったエナジーはターンを終了しても失われない。

カードの種類

  • カードには「キャラクターカード」「パワーアップカード」「恐竜カード」「ひみつ道具カード」の4種類が存在する。
  • キャラクターカード
    • ドラえもんなどのキャラクターが描かれたカード。
    • 全てコスト0。ポケットに出しやすい反面、パワーとHPは低い。しかし、他のカードと「チームを組む」(後述)ことで強化され、特殊なスキルを発動できる。
  • 恐竜カード
    • 中生代の古生物が描かれたカード。キャラクターカードよりパワー・HP共に高め。特殊な能力を持ったカードも多い。
    • 赤・青・緑・黄・紫の5つの属性があり、それぞれ特徴が異なる。また後述するスキル発動の条件にも影響する。
    • 一部の恐竜カードには攻撃時専用のムービーもある。
  • パワーアップカード
    • キャラクターカードを強化するカード。使用の際は、キャラクターカードとパワーアップカードは同じキャラである必要がある。たとえば「いかりのドラえもん」は「ドラえもん」の強化にしか使えない。
  • チーム
    • キャラクターカードは恐竜カードと「チーム」を組んで強化することが可能。
    • チームを組むと、恐竜カードのパワーとHPがそのままキャラクターカードに加算され、スキルもそのまま付与される。
      • スキルには「やつざき」「ほのおのちから」などの効果が枚数分重複されるスキルと「メガトンリベンジ」「ギガカウンター」などのカードの枚数にかかわらず1枚分の効果しかつかないスキルがある。
    • チームを組める恐竜カードの上限は、キャラクターカード*4やパワーアップカードによって決まっている。
    • スロット上限までチームを組むと、キャラクターカードが持つスキルを発動することができる。任意で起動するものや自動で発動するもの、コストが必要なもの、発動すると行動終了になるものなど仕様は様々。
    • またパワーアップカードのスキル発動には、キャラクターごとに定められた属性の条件を満たす必要がある。
      • たとえば「ドラえもんおおあわて」は恐竜カード2枚までとチームが組めるが、最低1枚は黄属性の恐竜カードを含んでいないとスキルが使えない。
      • 恐竜カードの「特定の恐竜カードとチームを組むことで発動する」スキルも同じ。例として「やつざき」はチームに黄属性の恐竜カードがないと発動しない。
      • 他のTCGで言うところの「色拘束」の概念である。
  • ひみつ道具カード
    • 原作にも登場するひみつ道具が描かれたカード。使用すると単体で効果を発揮する。『デュエル・マスターズ』における呪文や『ポケモンカードゲーム』におけるトレーナーに相当する。
  • デッキは40枚ぴったりにする必要がある。
    • 同名カードは、キャラクターカードとパワーアップカードは枚数制限がないが、他のカードは1種類につき4枚まで。
      • 恐竜カードは「EV」「SP」の有無で別のカードとして扱われる。
  • ルール
    • キャラクターカードや恐竜カードは、ポケットに出た直後は何もできない「待機中」という状態になる。いわゆる召喚酔い。
      • 例外として「ハヤテ」というスキルを持った恐竜カードは、ポケットに出て「待機中」にならない。
    • 行動可能なカードで攻撃すると、防御側のプレイヤーはカードで防御するか、そのままHPでダメージを受けるかを選択する。
    • カードで攻撃を受けた場合、攻撃側のパワー分のダメージが防御側のHPから引かれる。HPが0以下になるとそのカードは捨て札に送られる。
      • この「捨て札」は使用し終わったカードを置く場所。『デュエル・マスターズ』における墓地や『ポケモンカードゲーム』におけるトラッシュに該当。
      • スキル「ブロック」を持つカードを攻撃した場合はブロックの効果だけ攻撃力が下がる。
    • カードのHPを超える余剰ダメージは、そのまま相手のHPへのダメージとなる。例外はひみつ道具の「空気砲」「無敵砲台」や「スキル」で、これでの余剰ダメージは意味をなさない。
      • 防御時に反撃が行われることはない。ただし「カウンター」という能力を持ったカードでブロックした場合に限り、反撃してダメージを与えられる。
    • 減ったカードのHPはターンが終了しても回復しない。
    • 攻撃したカードは行動済みとなり、次の自分のターンまでブロックに参加できない。
    • 1ターンに攻撃できるのは1枚のカードのみ。
    • カードのHPが0になると、やられた側のエナジーが1増える。
    • このように戦闘を繰り返し、自分のHPが0になった方が負け。初期ライフはボス戦ではお互い300、それ以外ではお互い200。また、山札がなくてカードが引けない場合も負け。
  • プレイヤーキャラとスペシャルわざ
    • プレイヤーキャラの体力が減ると「スペシャルゲージ」が増え、最大まで溜まると「スペシャルわざ」が使える。
    • スペシャルわざの効果はキャラクターによって異なる。
      ドラえもん ひみつ道具のコストがなくなる
      のび太 山札から好きな恐竜カードを1枚ポケットに出す
      ティラノライダー カードかチームごとにパワーを30足す
      スカイライダー 相手の手札を2枚捨て札に送る
      ラプトルライダー 自分のカード1枚にカウンターのスキルを付与する。効果は70
      グランドライダー 自分のカード1枚にブロックのスキルを付与する。効果は70
      エラスモライダー 次の自分のターンまでカードによる直接攻撃でのダメージを受けなくなる
      黒マスク 相手のポケットのチームかカードを2つ手札に戻す
      ドルマンスタイン 山札から好きな恐竜カードを2枚ポケットに出す
  • カードの入手方法
    • カードはストーリーモードの対戦で勝つと3枚もらえる他、イベントパートで手に入れたり、カードショップで購入することができる。
      • ショップではランダムにカードが3枚手に入る「パック購入」の他、「シングルカード」で特定のカードを買うことも可能。
      • 既存のカードを「進化」させて強化させることもできる。「名称にEVのつくカード」はカード進化でしか手に入らないのが大半で、多くはEVの有無で属性を除き「全く別の性能」になる。
  • 恐竜ハンターの幹部が時代ごとのボスになっており、倒すと次のステージに進めるようになる。この幹部は最終決戦前にも戦うことになる。
    • 一度行ったステージはエンディングまでは自由に行き来できる。中には進むために「スーパーてぶくろ」入手後に戻ってくる必要のある場所もある。
  • ストーリークリア後はカードを保持したままで最初からプレイできる。
  • パスワード
    • 雑誌などで発表されるパスワードを入力するとカードがもらえるモード。「ルル」と「ドラミ」はこの方法でしか手に入らない。
    • パスワードは1度使用すると「ゲームを初期化」しない限り再利用できない。

評価点

  • 本格的なシステムのカードバトル
    • ルール自体はオーソドックスなものの、まだDCGが普及していなかった2006年当時としてはかなり本格的なオリジナルカードゲームとなっている。
    • コスト制、スキルを使ったコンボ、ひみつ道具を使った戦略などカードゲームの醍醐味が十分に味わえる。
  • 映画版もしっかりリスペクトした「カードから生まれたもう一つの物語」となっている。
    • 設定や序盤の導入は映画版をベースにしているものの、本編のストーリーはほとんどオリジナル。
    • 「熱血漢・スリム・紅一点・巨漢・ショタ」という実に昔のアニメ的な5人の恐竜ハンターの幹部や、オリジナルヒロイン・ルル*5のキャラクターデザインにも力が入れられている。
  • 恐竜カードにはカードゲーム上の性質だけでなく、「実際の生態」の他に「全長」「食性」「時代」「地域*6」が記載されている。体の大きさが分かりやすいように「大きさをドラえもんと比べた図」もある。
    • ひみつ道具のカードもカードゲーム上の効果だけでなく「道具としての解説」がある。
  • ストーリーも簡潔ながら丁寧に描写されており、話の流れや事情が本作のみでも十分に理解できる。
    • かなり早い時点からオリジナル展開へ突入するため、『のび太の恐竜2006』そのもののストーリーとは異なるが。とはいえ前述の通り、オリジナル展開へ分岐後のストーリーも完成度は十分に高く面白い。
    • ゲームとしてのテンポを損なわないよう、原作通りの個所にも、かなり大胆なカットや編集が施されている。しかしそのつなぎ方やフォローが巧みで、不自然さや無理矢理感をほとんど感じさせない。
  • かなり豊富な一枚絵による演出も、ストーリーの理解や没入感を支えている。
  • ボイス演出も豊富。ストーリーの大部分ではフルボイスによる演出があり、マップ操作中もパートボイスではあるが、かなり喋る。
    • カードゲーム中にも、ドラえもんによる秘密道具名の読み上げや各キャラクターごとに違う攻撃時の掛け声など、声の演出が多くにぎやか。
    • ハードがDSであることを踏まえると、これだけ当たり前のようにみんなが喋っているというのは、かなり珍しい部類と言えるだろう。

賛否両論点

  • 登場する恐竜について
    • 角竜が「トリケラトプス」「トロサウルス」「セントロサウルス」「スティラコサウルス」の4種*7しか登場しておらず、実在する恐竜に焦点を合わせた割には冷遇気味。また、ゲーム後半にならないとカードが入手できない。
      • 増やそうと思えば後述の『古代王者 恐竜キング』から「カスモサウルス」「エイニオサウルス」「パキリノサウルス」の3Dグラフィックを流用できたはずである。この3種は角竜の中では知名度も高い。
      • もっとも、「周飾頭亜目」という分類群で選んでいた可能性もある。その分類群だと「EV付きの恐竜」を除いて合計6種。「EV付きの恐竜」を含むと8種になり、決して少ないとは言えなくなる。
    • 剣竜も「EV付きの恐竜」を除けば「ステゴサウルス」「ケントロサウルス」「ファヤンゴサウルス」の3種だが、これは「装盾亜目」という分類群で選んでいた可能性が高い。その分類群だと「EV付きの恐竜」を除くと9種。
    • なお、本作発売時に『古代王者 恐竜キング*8』に登場していた恐竜の中で本作に登場しないのは上記の角竜*9を除くと「チンタオサウルス」「セイスモサウルス*10」「カマラサウルス」「クリオロフォサウルス」の4種。
      • 「チンタオサウルス」の方は、同じ鳥脚亜目の中で知名度の高い「パラサウロロフス」「イグアノドン」が登場するため、登場しないのはやむを得ないと言えるだろう。実際には「古代王者恐竜キング」ではこの2種を後回しにして先に登場させたのを疑問視されかねないほど。
      • 「セイスモサウルス」「カマラサウルス」に関しても他に「アマルガサウルス」「アラモサウルス」「アパトサウルス」「サルタサウルス」「アルゼンチノサウルス」などの竜脚亜目の恐竜が登場するため、あまり問題にはならない。特に「カマラサウルス」は『古代王者恐竜キング』では強さが極めて控えめに設定されたこともあり、「サルタサウルス*11」などと登場順を逆にした方が良かったかもしれないと言えるほど。
      • 「クリオロフォサウルス」も獣脚亜目には「ティラノサウルス」「カルノタウルス」「アロサウルス」「カルカロドントサウルス」などの大型種から「ヴェロギラプトル」「ミクロラプトル」「ディノ二クス」などの小型種まで数多く登場するし、多様性がある為問題にはならないだろう。さすがに「アルバートサウルス」「メガロサウルス」「トロオドン」などまで出すのは数の面で無理があるだろうし、『古代王者恐竜キング』ではかなり冷遇気味だったのもあるが*12…。
    • リメイク前の映画が公開された時には見つかっておらず、「フタバスズキリュウ」とは違って正真正銘の「日本で見つかった恐竜*13」である「フクイサウルス」「フクイラプトル」も登場しない。もっとも、本作発売時にはこの2種も「古代王者恐竜キング」に登場していないが。
      • 『古代王者恐竜キング』では恐竜でない「フタバスズキリュウ*14」を除くと、この2種が日本の恐竜として登場していた。
      • もっとも、本作発売後に放送されたアニメ*15の「恐竜さん日本へどうぞ」でも日本で恐竜の化石が見つかっていないことになっていた*16。そうしないと話が成り立たないため、ある意味「製作上の都合」ではあるが。
    • もっとも、これらは後述の「恐竜以外が多い」という弊害でもあるかもしれないが…。
  • フィールド上の恐竜は恐竜ハンター幹部の恐竜を除いて実物より小さいものが大半を占める。
    • 実物大にするとゲーム進行の妨げになるかもしれないが…。

問題点

  • レプリバトルがどういうものか、分かりにくい。
    • 物語そのものの丁寧な語り口に反し、「レプリガン」を受け取った直後からの流れについてだけは、説明不足が顕著に目立つ。何が起こっているのか理解しづらい。
    • レプリガンがどういう効果を持つ道具で、どういう戦闘が行われているのかもよく分からないまま、チュートリアルへ突入する。
    • どうやらレプリガンから恐竜が実体化できるらしい、という程度のことは分かるものの、カードとしては平然とドラえもんやのび太、ひみつ道具なども並んでいる*17。しかもこの場面、ドラえもんは気絶していて、仕方なくのび太*18が戦う展開である。なぜ平然とドラえもんが介入しているのか、混乱しがち。
    • その後もしばらく、レプリガンの使用イメージすら分からないまま、当たり前のようにレプリバトルで戦い続けるのび太かドラえもんを操作する形式となる。プレイヤー側の理解と、ゲーム内で起こっていることとの乖離が激しい。
      • 初回のボスの直前で「ジャイアンを何人も実体化させる」場面が登場するため、そこでようやくレプリガンの使用イメージや、人やドラえもんもレプリカードになっていることが分かるが。
    • 最初に使用するとき、レプリガンから恐竜を実体化させるのび太の一枚絵を表示してくれていれば、それだけでも、だいたいのイメージくらいはつかめただろう。恐竜と、ついでにドラえもんやのび太自身のコピーまで出している姿であれば、なおいい。他の場面のイメージ画像は豊富なのに、どうして肝心な、オリジナル道具の初使用場面には画像がないのか。
  • デッキの組み方が分かりづらい。
    • デッキ編集の操作系そのものは悪くないのだが、そもそも「マジック・ザ・ギャザリング」「デュエル・マスターズ」「ポケモンカード」などをしない人だと理解しづらい人もいるだろう。
      • しかも当時は『甲虫王者ムシキング』『オシャレ魔女 ラブandベリー』『古代王者恐竜キング』といったアーケードカードゲームが社会現象になっていた*19。小学館の学年誌*20やコロコロコミック*21などやテレビのCMでも『デュエル・マスターズ』『ポケモンカードゲーム』などより盛大に取り上げられており、多くの子供が「何十枚ものカードでデッキを作る」というゲームから遠のき気味だった。これらのアーケードカードゲームでは1回で多くて10枚ほどまでしか使わない。
    • 最初はサンプルとして「ルルのデッキ」を使用するものの、途中でいきなり「あなたのデッキも作ってみたら」と言われ、それ以上の助言はほとんどないまま編集機能が解禁される。
    • このとき用意されているのは、「ルルのデッキ」が1つと、カードが何も設定されていない「新しいデッキ」が4つ。
      • ルルのデッキは課題こそ多いが、コストの低い恐竜カードとキャラクターカードが多数で、とりあえず回しやすいようには組まれている。しかし、カーソル初期位置であるこれをうっかり改造してしまうと、初期状態に戻す機能がない。元々のカード配分を覚えていれば手動で戻すことはできるが、そうでない場合は初期化するしかない。
      • 「新しいデッキ」は、本当に何も編集されていないので、一からカードを積んでいく必要がある。どういう組み合わせで40枚も埋めればいいのか、白紙の状態から放り出されても見当がつかない。
    • せめて「ルルのデッキ」を初期状態に戻せる機能と、そしてできれば、最低限のバランスは取れたデッキの自動作成機能も搭載していてほしかったところである。
      • 「プレイヤーが選択したカードからキャラクターのカードを多め、キャラクターのイメージに合う属性から優先的に少なめのコストの恐竜カードをやや多めに、同じく中・多のコストの恐竜カードを少なめ、対応するパワーアップカードをキャラクターカードよりやや少なく、残りは適当に秘密道具で埋める」程度の機能であれば、自動作成もそこまで難しくはなかっただろう。当時のAIの技術ではそこまでできなかったかもしれないが。
    • デッキ名の漢字の変換もかなり不便。「あか」を変換しても「赤」「亜科」などが変換候補に出てこないため、漢字がほぼ使えない。
    • また説明書にも、「カードの色を意識しよう」「チームを組むことを重視しよう」程度のヒントしかない。
      • こちらもせめて、「最初はキャラクターカードを最低でも◯枚、コスト1の恐竜を最低でも◯枚は入れるようにしよう。コスト◯以上の恐竜や秘密道具は少なめにしよう」程度のヒントは書いてほしかったところ。
    • また、上記の『デュエル・マスターズ』などでは構築済みのデッキが市販されていることを考えると、このゲームで「デッキ購入」というシステムを設けるという手も使えたであろう。
  • 初期設定の「ルルのデッキ」には、一つ致命的な欠陥がある。
    • 「ドラえもん」が8枚も入っているのだが、このデッキのひみつ道具カードはコスト1の道具しか入っていない。
      • つまり、「ターン終了まで秘密道具のコストを1下げる、ただし0にはならない」というドラえもんのスキルは、使い物にならない。
    • ドラえもんはパワー・HPとも最低値の10であり、パワーアップカードがないと「のび太」との違いはスキルだけとなる。
      • のび太もパワー・HPそろって10だが、「ターン終了まで恐竜カードのコストを1下げる。ただし0にはならない」というスキルについては活用できる場面がある。秘密道具と違い、恐竜カードはコスト2以上のカードも入っているため。
    • コスト1で手軽に使える秘密道具は扱いやすいし、ドラえもんのゲームなのだからドラえもんのカードだって多く入れておきたい、対戦相手があまり強くない為それでも十分勝てるというのも分かるのだが……もう少し何とかならなかったのか。
      • この点は「0まで減らせる」というスキルにもできたはずだが…。
  • 「1ターンでポケットのカード1枚か1つのチームでしか攻撃できない」「チームを組むのにエナジーが必要」「攻撃をするとそのままターンが終わる」といったシステムのため、ゲーム展開が遅め。
    • 準備ステップの時に攻撃できるカードがなくても「攻撃ステップ」の選択肢が表示される*22
    • 次回作では撤廃され、「準備ステップ」「攻撃ステップ」が統合された。
  • やや運要素が強い。
    • 山札からどのカードを引くかはランダムなので、最初の山札で極端に有利・不利になることも多い。
    • その後もどのカードを引くかによって勝負が大きく変わることも多いのだが、初心者への救済措置が皆無。しかも初回の序盤は使用できるカードの種類があまり多くない上、ティラノライダーを倒すまではカードの購入や進化もできない。
  • ややボリューム不足気味。
    • ただエンディングまでクリアするだけなら30回程度の対戦でクリアできる。見方を変えれば周回プレイの時に便利ではあるが…。
  • 「恐竜カード」とある割に恐竜以外が多く、恐竜なのは全体の4分の3程度。そもそも原作からして『のび太の恐竜』ではなく『のび太の首長竜』である上、他の中生代の動物も多く登場するので今更感・原作再現感はあるが。
    • 恐竜ハンターの幹部も「切り札にしている恐竜カード」が恐竜なのは5人の中で「ティラノライダー」「ラプトルライダー」「グランドライダー」の3人。残りの「スカイライダー」は「プテラノドンSP」が、「エラスモライダー」は「エラスモライダーSP」が切り札*23
      • 「ラプトルライダー」も名前の割には名称に「ラプトル」のない「ディロフォサウルスSP」が切り札。
    • 特に青属性は半分近くが恐竜ではない。色が色だけに翼竜が多く選ばれているが、首長竜*24の「ディノケファロサウルス」も属していることを考えるとスピノサウルス科*25の恐竜を1種でも入れて良かったのではないか?
    • 「恐竜を除いた中生代の爬虫類」の中でもとりわけ知名度の低い「スタゴノレピス」「デスマトスクス」「ロトサウルス」なども登場するが、よりによってこれらに限って解説に生物学上の分類が「爬虫綱」までしか記載されておらず、説明不足感がある。一応「デスマトスクス」は「ワニに近い爬虫類」という解説がある。
    • 一方「ディノスクス」「モササウルス」などの「恐竜を除いた中生代の爬虫類」の中でもとりわけ知名度の高い種が登場していない。
    • 「グレートサウルス」「ドルマンザウルス」以外の恐竜カードには生物学上の分類を「目」から全て記載しても良かったのではないか。
  • ストーリーに「トリケラトプス」に乗って流砂を乗り越える場所があり、初回は流砂に足を取られて進めないのだが、この流砂の場所に来るのが「タケコプター入手後」である。タケコプターで事足りる。
    • タケコプター入手前に来るようにできなかったのか。また、この時は「ピー助」がいないのだから、水に潜る場所にしても良かっただろう。
      • これ以前にも、「スーパー手袋」で大岩を除去するまで通行止めという個所があちこちにある。スーパー手袋はタケコプターよりも後に入手できるのだが、スーパー手袋で除去しなくてもタケコプターで飛び越すことができるはずの地点。タケコプターで事足りるのにスーパー手袋で邪魔な岩をどけるため、いちいち前のステージへ戻って探索しなおすドラえもんたちの姿はかなりシュール。
      • 最初は「タケコプターを拾う」よりも「スーパー手袋を手に入れる」「流砂を超える」のを先にするシナリオの予定だったのだろうか?
    • この為、後述のコミカライズ版ではタケコプターで飛び越しており、「トリケラトプス」もレプリカだけの登場になっている。
  • 恐竜ハンターの基地を除くフィールド上に恐竜がいるのだが、なぜか生息場所の異なる恐竜が一緒に見られる場所がある。白亜紀後期の海辺の「シャントウンゴサウルス」と「アルゼンチノサウルス」がいる場所が該当。
  • 「一部の黄属性のカード」と「ディロフォサウルスSP」が持つスキル「キラースナイパー」がやや過度に強い。
    • 特定のカードを指定して攻撃」というスキル。カードの攻撃力次第では相手の強力なカードを片っ端から捨て札送りにしてしまえる。「ブロック」「カウンター」のあるカードやHPの高いカードを避けて攻撃という使い方ができるのも強み。ただし、必要エナジーが2とやや高いという弱点がある他、1つのカードやチームしか攻撃できないため、ゲームバランスを崩すほどとは言い難い。
    • キャラクターカード「ルル」のスキル「わたしにまかせて」も同様。キャラクターカードゆえにコスト0で出せる上に恐竜カード2枚とチームを組むだけで発動する。しかもこの「わたしにまかせて」は必要エナジーがわずか1。
      • 一応この「ルル」はパスワードでしか入手できないがゆえに通信交換をしない限りデッキに1枚しか入れられないという弱点はある。
    • 青属性の恐竜カードが持つ同じようなスキル「スナイパー」は必要エナジー1だが、こちらは青属性恐竜のカードと組まないと使えない上に待機中のカードは攻撃できない。それゆえ「攻撃に用いられるカード」は出した直後に攻撃する必要がある。
  • 「やさしいしずか」と「グランドの山ごもり」もやや過度に強い。
    • このカードのスキルを使われると、次の相手のターンは攻撃されてもプレイヤー、カードともに攻撃が効かなくなり、ダメージを与える手段がスキルとひみつ道具だけになってしまう。
      • これもエナジーが多いため、ゲームバランス崩壊とまでは言えない。
    • そして上述する2種を遥かに上回るパワーアップカードが「負けずぎらいのエラスモ」
      • このカードはスキルで1コスト払うことで30ダメージ与えるのだがなんとこの効果は使った後こうどうおわりにならない、つまりエナジーがある限り 回数制限・条件なしで30ダメージ連発できる。 スキルエナジープラスというスキルをもつ恐竜と組み合わせることで相手のカードを片っ端から捨て札送りにできる。これにより本作の先攻要素と高コスト不利を大幅に高める原因になっている。
  • 凶悪すぎるひみつ道具
    • 4コストとはいえ相手のポケットにあるカードまたはチームを問答無用で捨て札送りにできなおかつ破壊された時のエナジーさえ発生しない「どくさいスイッチ」が相当。
    • わずか2コストでフィールドのすべてのカードを手札にすべてバウンスする「わすれろ草」も同様。もちろん自分のカードも手札に戻すが、それでもやや過度に強い。
      • また、これでカードを戻してダメージを消したりチームを組み直す事もできる。
    • 先述のわすれろ草のマイナーチェンジ版と言えるのが「バショー扇」効果は2コストで相手フィールドのカードを一枚手札に戻すという効果だが、デュエル・マスターズに同じ効果をもつ、「スパイラル・ゲート」が一時期制限だったことを考えると、カード同士での攻撃が起こりやすいこのカードゲームでは必然的に上記の2つほどではないが強力。
    • その後次回作では相手ターンに使えるひみつ道具が追加され、ある程度改善された。
  • 高コスト恐竜が不遇すぎる
    • 先述したわすれろ草などのひみつ道具で簡単に除去できてしまう点と「手札に上限がある」ため、バウンス対策になる低コスト恐竜が必然的に対人戦でも多くなる。よってこのゲームに高コストの価値はほとんどない。せいぜいHPと攻撃力が高いくらい。
      • スキルの効果もコストに関わらず同じ*26である。スキルがない「ランベオサウルス」などはかなり実用性に乏しい。
      • 代わりにひみつ道具でコストを0にする事も出来るが、これもコストが大きかったり数が少なくていまいちフォローにならない。
  • 鳥脚亜目の恐竜は「パラサウロロフス」を除いてスキルもムービーも「EV付きカード」もなく、冷遇気味。パラサウロロフスもEVのつくカードはない。
    • もっとも、一切登場しない「のび太の恐竜(リメイク前)」をはじめ、この分類群は冷遇されることも多いのだが…
  • 「グレートザウルス」「ドルマンザウルス」「名称にSPが付く恐竜*27」は1周のプレイにつき1枚しか入手できない。デッキに最大限入れようと持ったら4周する必要がある。
  • 最終ボスの「ドルマンスタイン」とその前座の「黒マスク」は1周のプレイで1回しか対戦できない。他の相手とは戦える回数に制限がないのに…。
    • 似たような例が他にもあり、「ティラノライダー」は初戦で勝ってからは終盤まで再戦できず、それまでは下っ端の恐竜ハンターで差し替えられる。この下っ端は使用するカードは「ティラノライダー」と全く同じだがスペシャルわざを使わない。
    • 次回作はストーリーモードとは別に「特定の対戦相手と好きなだけ対戦できる」というモードが追加された。
  • 下っ端のハンターは同じステージにいるのであれば全て同じ外見。一応、三畳紀に限り2通りあるが。
    • そのため「どのデッキを使うか」「既に倒したかどうか」の判別ができない。次回作では判別できるようになった。
  • パワーアップカードに劣化版がある。
    • 「いかりのドラえもん」は「ひみつ道具のコストを1減らす」のだが、「黒マスク」の強化に使う「取引をする黒マスク」は「ひみつ道具のコストを2減らす」。
    • 「のび太の海水浴」の「恐竜カードのコストを1減らす」と「ドルマンスタインの王国」の「恐竜カードのコストを2減らす」も同様。
    • 両者とも必要な恐竜カードや強化にかかるコストは同じ上、1より小さくならない点も共通。せめて「いかりのドラえもん」「のび太の海水浴」の方は「コストを0にできる」という点を設ければ差別化できたのだが…。
    • 一応、強化できるキャラクターカードに違いはあるので、完全な下位互換ではない。
  • 知名度や攻撃力、攻撃時に発動するスキルがあるにもかかわらずムービーのない恐竜がいる。「ギガノトサウルス」「スピノサウルス」「トロサウルス」などが該当。
    • 逆に「アマルガサウルス」など、攻撃力が低い上にスキルがないにもかかわらずムービーがある恐竜もいる。知名度の関係もあるかもしれないが。
    • 恐竜カードのムービーは「EVの有無」で変化がない。「SPの有無」でムービーの違いはあるだけに残念なところ。
      • そもそも外見もカードの説明も同じなのだが。
    • 上記の「グレートザウルス」のムービーもない。「ドルマンザウルス」の攻撃のムービーはあるのだが。
  • フィールド上のムービーは一切のスキップが不可能。周回プレイではかなり鬱陶しく感じる。
    • これに関連して、ムービーだけを見るモードもなく、「見たい時に見る」こともできない。
      • カードバトル時のムービーはスキップ可能。これもムービーだけ見るモードがないが。
  • カード進化は「EVのつく恐竜カード」を除いてまるっきり別の恐竜カードになってしまう。たとえば「トロサウルス」は進化させると「トリケラトプス」になる。
    • 人によっては「進化前の恐竜が下に見られている」と感じてしまう可能性もある。
    • 大半のカードが進化前後で全く性能が異なる*28ため、「進化前の方が使うメリットが大きい」「全体的な強さは変わらない」というカードも多い。
    • そもそも、恐竜カードに「進化」というシステムを持ち込んでいること自体が好ましくない。絶滅生物であるため、生物学上での、本来の意味での「進化」の過程が重要となる。実際の生物学での「変態」に該当する意味での「進化」をゲーム用語として持ち込んだことから、余計な混乱を招いている。
      • もっとも、「変態」は昆虫*29やカエルなどが「成長によってまるっきり形態を変える」場合にしか使えない*30ため、「変態」表記も好ましくないが…。それでも「変化」「交換」などという言い方はあっただろう。
      • たとえば本作の「シネミス・ガメラ」は「アーケロン」のカードに「進化」させられるが、実際のシネミス・ガメラがアーケロンに進化したなどという学説が主張された記録は皆無。発見場所も全く違う*31
      • 「ダスプレトサウルス」は「ティラノサウルスの祖先*32」という説もあり、カードの解説にも書かれているにもかかわらず「ダスプレトサウルス」は進化の対象外になっている。代わりに「ゴルゴサウルス」が「ティラノサウルス」に進化するが、こちらも生息地域も同じで「科」まで共通しており、「ティラノサウルスを相似縮小したような外見」になっているものの、祖先という主張はされていない。
      • 上記の「トロサウルス」に至っては「トリケラトプスの祖先とみなされていない」どころか「トリケラトプスの高齢個体」とする主張もある*33。一時期は「トリケラトプス」の学名が廃止されるという騒動になったり、学年誌で「別種ではなかった」と記載されたほど。
      • しかも「グレードザウルス」「ドルマンザウルス」は進化対象ではない。
    • 一応、進化前後で生物学上の分類が「亜目」から変わるカードはない。また、「進化後の方が古い時代」のカードもない。
  • 「ストーリーモードでの対戦に勝った後」「カードパック購入」でのカード入手は既に「デッキに入れられる最大限の量」を持っているカードであっても普通に手に入るため、コンプリートしようとすると時間がかかる。「シングルカード」も欲しいカードが購入できるかどうかは分からない。
    • 幸いにもカードパック購入時にセーブはされないため、リセマラは効く。
  • スペシャルわざの効果がキャラクターごとに異なるにもかかわらずドラえもんとのび太しか操作できない。特にのび太のスペシャルわざはドルマンスタインのスペシャルわざの劣化版。せめてしずか・スネ夫・ジャイアンだけでも操作できるようにするべきだっただろう。
    • 恐竜ハンターのスペシャルわざをプレイヤーが使うこともできない。せっかく差別化がされており、恐竜ハンター幹部のデザインにも力が入れられているのにもったいない。ストーリーとは別に恐竜ハンターを操作して対戦ができるモードを用意できなかったのだろうか…。
+ もっとも、ストーリーモードでも…(最終ボス直前のネタバレを含みます。)
  • ドルマンスタイン戦の直前でティラノライダーが仲間になるのだから、ドルマンスタイン戦だけでもティラノライダーで対戦できるようにするべきだっただろう。
  • 次回作では操作できるキャラクターが大幅に増えた。もちろんスペシャルわざはキャラクターごとに異なる。

総評

『ドラえもん』の映画を元にしたいわゆるキャラゲーだが、2006年の作品としてはかなり本格的なルールのオリジナルカードゲームになっている。
しかしゲーム展開の遅さなど粗もあるため、「2代目声優陣初の『ドラえもん』ゲーム」を飾るには微妙な点も残る。


余談

  • 本作の題材となっている『のび太の恐竜2006』は、1980年に公開された初の映画ドラえもん『ドラえもん のび太の恐竜』のリメイクであり、ゲーム同様テレ朝版第2期初の『ドラえもん』映画である。
    • この『のび太の恐竜』は2020年にも『ドラえもん』50周年記念作品『ドラえもん のび太の新恐竜』としてリブートされており、そちらでは最新の学説*34を反映して一部の恐竜に羽毛が生えている。
      • また、コロコロオンラインでは『ドラえもん のび太の新恐竜』の公開記念として『ドラえもん のび太の恐竜』『のび太の恐竜2006』公開当時のコロコロコミックが掲載された。
  • 架空の恐竜*35の「グレートザウルス」「ドルマンザウルス」は「全長」「食性」「時代」「地域」が不明になっている。
    • ただし「ドラえもんと大きさを比べた図」はある。
  • 恐竜の3Dグラフィックは色を除いて『古代王者 恐竜キング』の流用。スタッフロールに「恐竜キングチーム」とある。
    • 発売時に『古代王者 恐竜キング』に登場していない恐竜は色を変えて3Dグラフィックが流用された。
  • 本作で取り上げられた「航時法」では「絶滅動物の飼育が禁止されている」と語られた事によって単行本2巻に収録された「恐竜ハンター」はさらに激しいツッコミを受けた。もっとも、1980年のうちから指摘のハガキが来ていたようだが。
    • 2015年に放送されたアニメでは「恐竜はメダルと交換して、メダルを集めると景品と交換できる」というシステムに変更されていた。
      • 恐竜はメダル交換所によって元の時代に戻されるとのこと。
  • 翌年には本作の続編とも言える『ドラえもん のび太の新魔界大冒険 DS』がセガから発売された。
    • 本作の問題点である「ゲーム展開の遅さ」「使用できるキャラクターの少なさ」などの問題点が改善されている。
      • ただし、別の問題点もある。
最終更新:2025年03月13日 13:25

*1 1980年に公開された『ドラえもん のび太の恐竜』のリメイク作。

*2 タイムパトロールの目を反らすため、特定の時代にしかタイムワープできない。

*3 本作では「ポケット」と呼ばれている。

*4 「ルル」「ドラミ」「ピー助」は2枚。他はすべて1枚。

*5 『T・Pぼん』のリーム・ストリームによく似ている。

*6 海洋性爬虫類でも「海域」「水域」にはなっていない。

*7 「トリケラトプスEV」を含んでも5種。

*8 発売時のバージョンは第3紀で登場していた恐竜は36種。

*9 ただし「スティラコサウルス」は本作発売時には登場していない。

*10 当時はディプロドクスとは別種とみなされていた。

*11 他にも「ウルカノドン」「プテラオサウルス」などを強さ1200にした方が良かったと思われる。これらの恐竜は結局登場しなかったが。

*12 特殊わざ「かいふく」「はんげきかいふく」「あせらせ」にて「甲虫王者ムシキング」のチョウと差し替えで登場していた。後に恐竜カードになったが。

*13 当時は鳥が恐竜の子孫であるとみなされてはいたものの、「恐竜の下位分類」とはされていなかった。

*14 本作発売後に学名が付いたため、「古代王者恐竜キング」での名称は「フタバサウルス」になっている。

*15 原作漫画ではてんとう虫コミックスの31巻に収録されている。

*16 「古代王者恐竜キング」では「フクイサウルス」のカードに「日本にも確かに恐竜はいたのだ!」と記載されていた。

*17 チュートリアルのため手札は固定。

*18 2周目以降はこの対戦でもドラえもんを使用できる。

*19 これらの限定カードがしばしば付録になっていた。

*20 本作発売時は『古代王者恐竜キング』はまだ取り上げられることはなかった。

*21 さすがにこちらで『オシャレ魔女 ラブandベリー』が取り上げられることはなかったが。

*22 その場合は直後に「攻撃できるカードがありません」と表記され、ターンが終わる。

*23 このためかエラスモライダーのいる部屋は中央に水場があり、一直線には進めない。他の幹部の部屋は一直線に進めるのだが。

*24 首長竜は全ての属性にある。

*25 当時から淡水生という主張がされており、『古代王者恐竜キング』でも水属性だった。

*26 他のスキルの上位互換になっているスキルはある。「とつき」と「やつざき」、「ほのおのちから」と「マグマのちから」が該当。

*27 恐竜ハンター幹部が切り札として使う。

*28 中には属性が変わる恐竜カードもある。

*29 昆虫の場合はゴキブリやカマキリやバッタなどでも「変態」表記が使われる。

*30 「体が拡大する程度」の成長であれば「直接発生」と呼ばれる。ザリガニ、鳥、爬虫類、哺乳類などが該当。

*31 シネミス・ガメラは中国、アーケロンはアメリカ。

*32 発見場所も同じであるため、中には同一種とする説もある。そのためか本作に限らず「ティラノサウルスを相似縮小したような外見」になる事が多い。

*33 一般書籍ではよく取り上げられがち(他には「モノクロニウス」と「セントロサウルス」などが該当)だが、この説を唱えている学者には「一部分の化石しか見つかっていない恐竜をほぼ完全な化石が見つかっている別属の恐竜と同種扱いしたがる」という傾向があるため信用に値しないと評している学者が大半である。なお、現在は同一種の可能性は低いとされている。

*34 「鳥は恐竜の下位分類(子孫ではない)である」というもの。なお、これは確定的になったのが近年というだけであり、学説そのものは恐竜研究の黎明期である150年前から存在していた。

*35 「グレートザウルス」は実在した恐竜を合成させて造った恐竜。ドルマンサウルスは恐竜に海生爬虫類を合成させている。