【どれいなす】
ジャンル | シューティング |
対応機種 | Windows 2000/XP/Vista/7/8/10 (Steam) |
発売元 | WSS playground, PLAYISM |
開発元 | Team Ladybug, WSS playground |
発売日 | 2022年5月22日 |
定価 | 1,480円 |
判定 | 良作 |
インディーゲーム開発チーム「Team Ladybug」が制作した、Steam専売の横スクロールSTG。
同チーム名義のゲームとしては初のオリジナル作品となる。
敵弾吸収能力を持ち、機能拡張により強化していく自機と、数多くの名作STGオマージュを含んだ作風で話題となった。
カーラル帝国の圧政に苦しむ、宇宙の片隅にある惑星ハルパクス。そこに集められた奴隷である一人の男が病に侵されていた。「惑星適応障害」というその病の治療には遠き故郷の星に帰らなくてはいけない。彼の娘もまた奴隷であり、父の病に為す術のない無力に打ちひしがれ、途方に暮れる。
その時、カエルにも似た奇妙な姿のヒューマノイドゲーニーが現れ「自分は50年後の未来から来た。銀河戦争が起こり、5000を超える惑星がカーラル帝国の手により消滅する。その戦争と、カーラル帝国の圧政を食い止めるためにこの時代に来た。君の手を貸してほしい」
なぜ自分なのか、自分に何ができるのか。何もかもがわからないイリーナだったが、父の病は刻々と進行している……迷う時間もなければ他に手もない。彼女はゲーニーの緑色の手を取った。
カーラル帝国の軍隊で溢れた宇宙に飛び出し、彼らを打倒しながら遠い故郷の星を目指す旅がいま始まったのだ。
※Steam販売ページより
+ | 1周目ラストからエンディングまでのネタバレ注意 |
スクロールSTGの根幹部分を極力崩さずに数多くの「ありそうでなかった」を実現し、総合的に非常に高い完成度を持つに至った意欲作。
システム面では吸収と機能拡張が特徴的であり、本作独自の魅力や周回して何度も試したくなる面白さに繋がっている。
最大の評価点は、初心者が快適にプレイできることを最優先しつつも、それと同時にSTGを攻略する面白さも両立したゲームバランスである。
これは製作者が意図した要素であり、その結果としてプレイする上での取っ付きにくさがほぼなくなり、STGが苦手なプレイヤーからも高評価を得た。
シューター向け要素も充実しており、無数に存在するオマージュと、最高難易度である理不尽の存在がそれに当たる。
総じて人を選ばず、興味を持ったあらゆる人間が楽しむことができ、ジャンルの魅力を最大限引き出すことに成功した万人向けSTGに仕上がっている。