伯爵家の人々と蘇芳たち
麻呂伯爵
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/ミ了`ｰ- ､::::::/::::::::::::::::::::::::￣:::::`::::―‐
lミミ (三ｼ`‐--- ＿＿＿:::::::::::::::::
lミｼ ,. ヾ三) }三三三
fi7 . " ｀、 : _ _ ヾ三ミ三
| ! ' ､==z､ヽ|: , '" 丶 ｀}ミミミ 「麻呂の娘は半兵衛というでおじゃる。
|i| ｀ ｀二彡/ ､ｰ==､、: |ミミﾐ 人見知りの気が強く、少し病弱であるが、
lﾘ _/ `二ﾆ｀` |ミﾐ/ 尽くすタイプの淑女でおじゃるよ！！」
,. ''´￣￣￣｀ヾ!:、 f´'′ :^ヽ ,.lミ/
／ l ｀ :r '´`^'､__,.-､ノヽ、 ,. " }ｼ
／ _,. -‐ 'ﾞ´ヽ ｛ ､-- ､:.:＿_ ヽ... ' /｝＼
＿＿_/ _,. -‐ ''"´ /,ハ ヾ｀ヾｴｴェｪｪ＞- , 'ノ ﾊ、
_,. - '"´ ／/'´ ,. -, {{（ ヽ ｀丶｀二ﾆ´ ／´ | |
,. '´ ／ / i //ヽヽ、 ,ﾍ , '´ //
'´ / / 、ヾ、 ＼＼| ヽ、 ,. -,:'´ ／/
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___|二ニｰ-､、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
/rヽ三三三三三─‐-- ､;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
',i ,-三三三三三、 _,.ニ､ｰ-､!;: -‐二￣彡′
',､、ヾ三三'"￣￣ `ー‐" ヾ-'" .〉′
ヽ ヽヾ三,' :::..,. -‐- ､ _,,..-‐､、,'
｀ー',ミﾐ ::.弋ラ''ｰ､ i'"ｨ'之フ l
／:l lﾐﾐ ::::.. 二フ´ l ヽ､.ノ ,' 「かまわん
,.-‐フ:::::| |,ミ l / ZIPであげろ」
／r‐'":::::::::| |ヾ ／__. l /
_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. ＼ ⌒ヽ､,ノ /ヽ,＿
" l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ. ＼ ＿,＿,.､〃 ／l | ＿__,. -､
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ヽ ＼｀ｰ-､::::::ヽ ヽ ￣フフ::::::::::::::ﾉ ./ ,.-''"´ ／￣,.／´ ゝ＿'ヲ
｀ー-二'‐┴┴､＿_／‐'‐´二ｰ'".ノ / _,. く ／ ゝ_／￣|
￣｀ー─--─‐''"￣ / にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
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『麻呂』
スペースコブラ南部に領地を持つ伯爵。
ただし軍事には全く力を入れておらず、教育関係に全振りという潔い統治を行なっていた。
軍事は冒険者でカバーできるので、戦争にさえならなければ間違っている政策ではないが、
メガザルとの戦争で物凄い勢いで負けた事に関しては、麻呂伯爵自身、後に自著で控えめな反省を見せている。
この時代のスペースコブラ、というよりセンチュリー種子島を代表する偉人であり、
数十年に及ぶ教育第一の領地経営から、家臣団含め大陸随一の教育センスとノウハウを持っていた人物。
後にメガザル・スペースコブラ共同で行われた錬金術アカデミー設立においては、
“宗主国から請われ、終身名誉理事長として就任する”という途轍もない評価を受けていたが―――。
当のメガザル側は麻呂伯爵を非常に評価しており、加えて侯爵家クラスの領地に予算もつけるから、
教育振興をしてくれないかと頼んでいたとか。
後に自身の領地周りで起きたスペシネフ・アーロニーロ関係の事件を、友人でもある冒険者できない夫らの
協力を得て解決。麻呂伯爵当人はあまり活躍をしたという記述は残っていないが―――
その数年後、領地が落ち着いたのを待って、まさかのスペースコブラ王家に領地と爵位を返上。
スペースコブラ、メガザルの両王家から支援を受け、両国内で教育振興をして回るという
全く新しい教育スタイルで、両国の教育現場の水準を一気にブレイクスルーさせた。
伯爵時代に麻呂が住んでいた家は太宰府天満宮と呼ばれ、学問に関してはもはや信仰すら受ける事になったとか…。
しかしそんな麻呂伯爵も、娘に対しては非常に甘い人物だったとも伝わっている。
教育神にして、子煩悩な父親。そんな人物であったという。
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半兵衛
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| |: i i | ｉ:.ｉ斗云ﾐ八.: : : :.∨:斗云ミ.:|: : : | 〈i:i:i:i:Ｌ/ : i |
| |: i i:八 V爪 し::r|ヾ＼: : : ∨ しハ:仆､:.:ﾘ : ＼/| :/ i | 「メガザル王国の雄、やらない夫伯爵と、
|/j:j: j :ｉ ＼从.弋ｃｿ 丶:八弋辷 リィ:/ : : /ｲｉ:ｉ|/ 八| その筆頭騎士ベイ卿のカップリング……。
|:ｉ八八 ＼: ∨::/::/ , / ＼:/::j/// : : /: :|:i:ｉ|/ :/i : |
|/|: ': :.|＼ 丶:. // : : /i : :|:i:/ :/: i : | うーん、王道だけにどっちを攻めに、
|: :|: : : : ＞/: ゝ ( ) ／.: : : : 厶ベ｣/ . :/: :.j : | どっちを受けにするか悩みますぅ」
∨＼ ＼ : {: :乂 .＞(⌒（|__.. ィ:／.: : :／> ／厶: イ二ﾉ|: /
∨ ﾄ､∨ rく. ＼<>､｝／ ∠/: :／ﾚ'／⌒⌒l∨´ |/
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r┴ { ´／） 〃 ☆.ﾘ / ／| 《i/ﾞ | .
(ｺﾆ圦 ーﾚ/ / // /|｢i|/ | ｝
广¨¨∧ rｸ{{. 人,// /| |{｣'＿＿__ //ﾞ ;ﾞ
_{___／l_∧___ﾉ==彡 ｢ / ∨{ﾆﾆﾆﾆ}ﾞV / /
厂 ー⌒ﾄ二二ト､＿_,,∧⌒＼/⌒ﾆ=- く＼／〉
. ｛ 人＿_ノ｝∧ 丿 ⌒＼ ＼>’
蘇芳
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. ′: :!{: : : :|: : :!|: : : : :ｉ: :.:./|:.:./´|:/: :}: :.:| : : : : : : : : : : : : : :. 「いや、その。
ノイ : 八: :|: ﾄ､ 八:_:.: :.:|:.:./_,}:厶斗 }ノ ヽ:| : : : : : : : : : : : : : :| 男同士の絡みとか、これまで考えた事も無かった。
|: : : :.ヽﾄ､{ｘ≠ミヽ: :.|:/ ,ィﾁ笊斧气｢‘: : : : : : : : : : : : : : :| 新しいなという感想しか―――」
|: : : : :.jﾊ《 ∨じ} ヾ{′ 弋う:ソ 〃 |: : : : : : : : : : : : : : |
|: : : : /:.: :. ｀¨´ |{ : : : : : : : : : : i: :.:.|
|{: : : : : : ﾊ /i/i/ ､ /i/i/ｉ/ｉ/ 八:.: : : :.: : : :!|:.:|:.:.:!|
. 八: :i: : : : : :. / : : : : : : : : :.八 |: :八
ヽ{: : : : : ヽ r― ､ /: : : : : : :/: :./ j:/
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『蘇芳・パブリチェンコ』
冒険者、“神速蒼狼”できない夫の養子。
元々は孤児であったが、とある依頼で遭遇したできない夫一行に拾われた。
目端がよく利き、よく気がつく少女であり、一向に進まない両親の関係を応援しながらも、年下の子供たちの面倒を
よく見て、両親の冒険に負担をかけないように努力をしていた。
また、麻呂伯爵の娘である竹中半兵衛の世話役として、麻呂家に雇われ―――
半兵衛と身分の差を越えた親友関係となった。
が、何が彼女達に身分の差を超えさせる切っ掛けとなったかまでは、史書には残されていない………。
当人は生活力も高く、大吟醸・火の国でのウェイトレスのアルバイト後、スペシネフ戦終了後にココニ村に移住。
冒険者の店のウェイトレスや厨房仕事などをして、自活を開始。
両親を尊敬しながらも、彼らに頼ることなく自らの足で立ち、生活していった。
ところでこの時期、スペースコブラの彼女や半兵衛の住んでいる辺りの自費出版界隈では。
“Half・Be”先生と“Su・O”先生というタッグが生み出した作品が、プレミアム付きの大人気となったという。
男性同士の恋愛に主眼をおいた、女性向け文学ジャンルの大御所と言われる彼女達の正体は、未だに知られていない。
全く関係はないが。全く関係はないが。
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子供たち
ﾟ･ *: : *･
*･ ゜ﾟ･ * : .｡. .｡.: *゜
* ･゜ ﾟ･ *: . .｡.: *･ ゜ﾟ ･ * :.. 「たべもの！？」
｡. ･ ･*:.｡ ∧,,∧ .∧,,∧ .:* ･゜
∧∧(´・ω・｀)(´・ω・｀)∧∧ 「いもむしとかじゃないたべもの！？」
(´・ω・｀).∧∧) (∧∧(´・ω・｀)
｜ Ｕ (´・ω・｀)(´・ω・｀) と ﾉ 「おいしいの？」
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u' 「なんでもいいよ！ おなかすいた！」
