【あんりみてっど さが】
ジャンル | RPG | ゲーム本体 リミテッドエディション |
![]() 攻略本(実質説明書) |
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対応機種 | プレイステーション2 | |||
発売元 | スクウェア | |||
発売日 | 2002年12月19日 | |||
定価(税抜) | 通常版 | 6,800円 | ||
限定版 |
リミテッドエディション 8,800円 |
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判定 | スルメゲー | |||
ポイント |
意欲的だが急進的過ぎた あまりにも難解なゲームシステム それでいてチュートリアルも皆無 TRPGベースのゲーム内容 攻略本が事実上の別売り説明書 発売からまもなく新品価格980円以下 世界観などのビジュアル面は好評 攻略が進むにつれて再評価も進んだ |
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サガシリーズ |
スクウェア(現スクウェア・エニックス)の看板RPGのひとつ、『サガ』シリーズ9作目の作品。プレイステーション2初のサガシリーズということで、プレイステーション時代の『サガ フロンティア』シリーズから一新された部分も多い。
今までのサガシリーズと同じく、人を選ぶ内容ではあるが、TRPG(テーブルトークRPG)をベースにしたゲームシステム・独自の世界観など、やはりサガシリーズらしい意欲的な内容にはコアなファンが多い。
前年にワンダースワンカラーで河津秋敏氏など同主要スタッフが製作した『ワイルドカード』というやや無名ながら評価の高い作品があり、システムにいくらか類似性が見られることからこのゲームは同作の発展形だと見る考え方もある。
内容がこれまでのシリーズ以上に意欲的である一方で、説明書の不備とゲーム内でのチュートリアル不足などの要因が重なって複雑かつ特殊なシステムに対する理解が難しい作りになってしまっていたため、当時のユーザーからの評判は芳しいものではなかった。
伝説の『“七大驚異” The Seven Wonders』(*1)。その力をすべて解放したとき、神は現れ、再び黄金時代が訪れるという。
伝説を信じる冒険者達はその謎を解き明かす為に旅立つ!
(公式より)
システム的にかなり特殊
ゲーム内容自体は充実しており、ストーリーも批判が出るようなものではなく、そこまで重大なバグもない。
ややテンポの悪い面やゲームの進行手順などかなり人を選ぶ部分も見られはするものの、ハマる人はハマるゲームであり、少なくとも「クソゲー」ではない。
惜しむらくはとにもかくにも「説明不足」というその1点でゲームシステムの理解を著しく妨げてしまったために、非常にハードルの高い&独特なシステムを理解しきれなかった多くのユーザーからクソゲー扱いを受けてしまったことだろう。
開発スケジュールの余裕のなさに起因しているとはいえ、この点さえきちんとしていれば当時からの評価はまた違ったものになっていただろうだけに、なんとも悔やまれる点であった。
今ではインターネットで攻略情報を得ることが容易であり、その安価さもあって再評価が進んでいる。だが同時に、投げ売られているからといって安易に買うなとも言われることが、本作の難易度の高さと複雑さを物語っているとも言える。
こうした風評の有無を抜きにしてもゲームそのものが人を選ぶことに変わりはなく、総じて「作風が肌に合う人であれば楽しめるゲーム」である。
アンリミテッド・サガはもともと某社が開発していた携帯ゲーム機に向けて企画していたゲームでした。
そのハードが中止になってしまったので、衣替えしてPS2向けのゲームになった次第。
それで、まるでスマホのゲームのようなダンジョン操作&表示になったわけです。
取り扱い説明書は宣伝部が作っているのですが、本当は開発側で内容確認したり、必要な資料を出したりしなきゃいけないんです。
でも開発にも余裕が無くて、丸投げになってしまったためにあんな出来になってしまいました。
*1 現実の「the Seven Wonders of the World」は世界七不思議という和訳がメジャーだが、wonderを不思議とするのはそもそも誤訳なので語弊の無いように驚異的建造物などとも訳されている。要するに「七大驚異」は、作中世界における世界七不思議のような古代の7つの建造物のこと。
*2 ずれるのはフィールド上のみ。なお、2chスレによると攻略本の記述は間違いで特定の場所で止めるとズレないという説があるが、それでも熟練者に限られるだろう。
*3 なお、本作の発表会でGB版サガ3だけが、「プロデューサー違いによる権利問題」を理由に存在自体を紹介されなかった。
*4 中断セーブは再開すると同時に消されるため、ロードするなら事前に別のメモリーカードにコピーする作業が必要となる。
*5 主人公は普段から街の人に対してサブシナリオなどの雑用をこなして見返りに改造を受けているなどの解釈もできるが
*6 途中で挑む場所を選択できるようになるが1ヶ所だけボスが極端に強い
*7 仲間が女性ばかりで総じてLPが低め、一桁が3人もいる。
*8 ラスボスの形態を数えない場合でも前座の前座がなんと10体((しかも1体はなぜか倒した時に入れ替わる演出がない))→ラスボス前座→ラスボスと脅威の12連戦。また10体戦後はそのまま前座に突入しLPを含め回復が出来ない鬼畜っぷり。ラスボス前には回復する。
*9 二人旅だが分断されて合流するまでそれぞれ一人旅となり、両方とも所定の位置まで動かす必要がある、しかも剣難峡までに育成の余裕がほぼない
*10 OPもローラとローラが助けることになる王子が初めに映る。主人公選択でも初めにカーソルがあっている
*11 行動人数上限1人ではあるものの、一騎打ちのはずなのに1ターン毎にキャラを変えることが出来てしまうため交代させればまず間違いなく勝てる。また配下多数の中で一騎討ちを申し出て一見誠意を見せるようだが、そもそも国を滅ぼした侵略者で王子の両親の仇でありそんな上辺の誠意にとらわれず心情的に倒したくなるためさらに気付き辛い
*12 このゲームでは本来装備するべき部位以外にも防具を装備できるのだが、それでも防御力が反映されるため、頭にも手にも足にも鎧をつけて超高防御力を実現できる。
*13 実際には、適正部位以外に装備した場合は防御力ではなく効果などが反映されるはずだったと上記の開発者インタビューにある。
*14 「ガントレットバトル」に入る方法。当然だが他のシナリオが残っていなければ回避できない
*15 攻略本やサウンドトラック、スクエニネット会員募集など。
*16 加えて「半熟英雄3Dサウンドトラック」と「FFXボーカルコレクション」も大量に投売りされた
*17 同作のアルティマニアにおけるインタビューでも、このゲームの説明書が反省点として挙げられている。