仮面ライダー響鬼
【かめんらいだー ひびき】
| ジャンル | 対戦格闘 |  
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| 対応機種 | プレイステーション2 | 
| 発売元 | バンダイ | 
| 開発元 | デジフロイド | 
| 発売日 | 2005年12月1日 | 
| 定価 | 6,279円 | 
| レーティング | CERO:全年齢対象 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 細やかなキャラの再現とアクション 次作『カブト』へ発展する要素が多い
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| 備考 | タタコン対応 | 
| 仮面ライダーシリーズ | 
 
概要
同名の特撮番組を原作としたソフト。
有限会社デジフロイドが開発を担当した仮面ライダーゲームの第4作。
登場キャラ
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単体キャラ
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響鬼、威吹鬼、轟鬼、斬鬼、弾鬼、裁鬼、装甲響鬼、乱れ童子
 
特徴・評価点
ゲーム性
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本作には『555』の様な武器装備システムや、『龍騎』『剣』のようなカードは存在しない。攻撃は弱・強・特殊攻撃のみである。
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その代わり、各攻撃のアクションが非常に豊富になっている。ボタンの押し方によってモーションが多彩に変化し、迫力あるコンボが決められる。
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原作では仮面ライダーの着ぐるみがシリーズ史上類を見ないほどアクションに向かない仕様であったため、この点は高く評価されている。
 
 
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響鬼は条件を満たすと、戦闘中に任意で「響鬼紅」に変化して戦う事もできる。
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戦闘中任意でフォームチェンジできる(デモ内以外で)のは、『アギト』以来のこと。
 
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ストーリーモードは一本道だが、2周目・3周目では使用キャラと敵の組み合わせが変化し、違った展開が楽しめる。
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原作の脇役ライダー・弾鬼と裁鬼を主役としたステージもある。特に裁鬼の音撃技「閻魔裁き」はここでしか見られない。
 
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ライダーの必殺技「音撃」は、ストーリーモードでしか使用できないが、この時のみタタコンが使用できる。
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ライダー格ゲー恒例のデジタルカードは、本作ではミニゲームを通さず、ストーリーモードか勝ち抜き戦をクリアするごとに必ず3枚ずつ入手できるようになった。
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特に魔化魍のカードは、詳細な解説ボイスが用意されている。
 
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童子と姫は、2人で1キャラとして扱われている。プレイヤーはまずどちらを使用するか選び、もう片方はCPUが操作する。ライフゲージは共通で、0になると2体同時に死ぬ。
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初回特典として、限定ディスク『仮面ライダー響鬼 太鼓の達人スペシャルバージョン』が同梱されている。前期OP『輝』と、同ED『少年よ』の2曲が収録されている。
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前3作の特典が限定カードダス、次作がパタパタシールダスだった事を考えると大盤振る舞いである。
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ただし『輝』は『太鼓の達人 とびっきり!アニメスペシャル』の方にはあった鬼譜面が無い。また、本作限定収録の『少年よ』の歌い手は布施明氏ではなくカバー。
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こちらに収録された代わりというべきか、本編ディスクには『少年よ』はインストゥルメンタル版しか収録されていない。
 
キャラ・ネタ面
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平成ライダーゲーでは唯一、変身前の主人公の顔がCGで再現されている。
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肖像権の都合もあり、『クウガ』や『カブト』では変身前の顔は隠されていた。
 
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条件を満たすと、OPデモに主役以外のライダーを登場させる事ができる。
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但し、どのライダーでも「森の中を走って岩の上でポーズを取るだけ」で、アクションは皆共通。この点は次作『カブト』で発展する事になる。
 
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ロード中は「読み込み中」と表示され、ディスクアニマルの回転しているグラフィックが表示されるが、この時ボタンを押すとディスクが変形する。アカネタカ、アサギワシ、リョクオオザル、セイジガエルの4パターン。
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勝ち抜き戦で敗北すると、それぞれ違ったキャラが「しっかりしろ!」などと声を掛けてくれる。
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響鬼には明日夢、威吹鬼にはあきら、弾鬼・裁鬼には響鬼。轟鬼と斬鬼はお互いに声を掛け合う。乱れ童子のみ無し。
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これは『宇宙刑事魂』にも受け継がれた。
 
問題点
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各モードでの使用可能キャラの制限が細かい。
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ストーリーモードでは操作できるキャラは固定されている。にも拘らず「操作するキャラを選んで下さい」と言われる。
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バトルモードではライダー勢と乱れ童子しか選択できない。
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魔化魍は専用の2P対戦モードでしか操作できず、しかも魔化魍同士でしか戦えない。
 
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裁鬼のみ、ライダーの中で唯一変身前の顔がゲーム中に出てこない。
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とはいえ、原作でも名簿の中に写真が載っていただけで、変身するシーンはないのだが。その名簿に使われていた写真が俳優ではない助監督の写真であったために使われなかったと考えられる。
 
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前二作と同様、劇場版限定ライダーは未登場。
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ただし批判の声は少ない。これは原作の問題と関連しているので、気になる人は調べてみよう。
 
総評
前2作があまりにも薄い内容だった事と、本ソフトの次に出た『宇宙刑事魂』が酷評された事から、「デジフロの特撮ゲームはどれもクソゲー」という悪評が浸透してしまい、本作も未プレイ者から「どうせこいつもクソなんだろう」と思われている面がある。
しかし、キャラ数自体は少ないものの、各キャラのアクションの再現度は良好で、様々な小ネタも効いており、『龍騎』同様「ごっこ遊びゲー」として見るなら、けして悪いものではない。
流石に次作『仮面ライダーカブト』には及ばないが、「まあキャラゲーだから」と考えてプレイすれば、少なくとも「クソゲー」というほど酷くはない。むしろ、次作へ連なるステップアップが表れているのは十分評価できる。
余談
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攻略本に「裁鬼さんのファンの為のページ」なるコーナーがある。
最終更新:2024年03月21日 21:05