【ぽぽろくろいすものがたり】
ジャンル | RPG | ![]() 高解像度で見る 裏を見る |
対応機種 | プレイステーション | |
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | |
開発元 |
ジーアーティスツ シュガーアンドロケッツ |
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発売日 | 1996年7月12日 | |
定価 | 6,090円 | |
廉価版 |
PlayStation the Best:1997年6月27日/2,800円 PS one Books:2001年10月12日/1,800円 |
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配信 | ゲームアーカイブス:2007年9月27日/600円 | |
判定 | 良作 | |
ポポロクロイス物語シリーズ |
PS黎明期のRPG。朝日小学生新聞に連載されていた田森庸介氏による同名の漫画を原作に、独自のアレンジを施してゲーム化されたものである。
優しい世界観・シナリオによって多くのライトゲーマーを惹きつけ、約50万本を売り上げた。
後にアニメ化も果たし、そちらも高い人気を得るなど、多くのファンがついた。
昔むかし…剣と魔法がこの世を支配していた頃。あるところに、ポポロクロイスという小さな王国がありました。
その日は王子ピエトロの10歳の誕生日。国王と家来達が王子を祝福しましたが、王子の気分は憂鬱でした。
なぜなら、一番自分を祝ってほしい人がそこにいないからです。
「会いたいな…お母さんに……でも無理だよな。だって……お母さんはもう、ずっと昔に死んじゃったんだもんな…。」
自室のベランダで悩みふけっていたピエトロ王子は、ふと、父であるパウロ国王が城の外れの塔へ隠れて入っていくところを目撃します。
こっそりついていくと、そこにはベッドに眠ったままの女性に語り掛ける国王の姿がありました。
「お父さん、この人は誰?どうして寝てるの?」
ピエトロ王子の問いかけに、国王は何も語りませんでした。
しかしそのとき、城のほうから慌しい音が聞こえてきました。
機械じかけの配下を従えた「ガミガミ魔王」と名乗る盗賊が城に攻め込んできたのです。
城の兵士たちは総崩れの中、王子が駆けつけるも力及ばず、王家の宝「知恵の王冠」を見す見す奪われてしまいました。
翌朝、ピエトロ王子はガミガミ魔王から知恵の王冠を取り戻す冒険に志願しますが、国王と大臣の理解を得られれず悩んでいたところ、
塔の近くを通りかかったピエトロの耳に、穏やかな導き声が聞こえてきました。
「ピエトロ王子、国王を助けたいという、あなたの心を私は知っています。けれど、あなたはまだ弱い。力を貸してあげましょう。」
上を見上げると、一本の輝く剣が塔の上から現れ、ピエトロの元へとゆっくり降りてきたのです。
「その剣は「竜の剣」。正しい心で使えば、きっとあなたを守ってくれるでしょう。」
こうして竜の剣を手にしたピエトロは旅立ちが認められ、生まれて初めての冒険が始まりました。
しかしその小さな冒険は、ポポロクロイス王国の命運を左右する大冒険の、まだほんの序章にすぎなかったのです。
当時の基準で評価しても目新しさには欠ける印象で、中毒性のあるシステムや膨大なやりこみ要素があるわけでもないのだが、
シナリオ、戦闘、BGM、キャラクターといったRPGの根幹部分の完成度が高く、
大きな欠点も見当たらないためPS初期を代表する名作となった。
少々高めの戦闘難易度も工夫や慣れ、少しのレベル上げで補える範囲。
キャラ同士の協力が不可欠なバランスであり、厳しくもRPGとしてやりがいのある作品と言える。