【がんぐれいう゛】
ジャンル | フルブレイクガンアクション | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売元 | レッド・エンタテインメント | |
開発元 |
ポジトロン 戦船(いくさぶね) |
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発売日 | 2002年7月17日 | |
定価 |
通常版:7,140円 特別限定版10,290円(共に税込) |
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判定 | バカゲー | |
ポイント |
キャラクターデザイン&原案・内藤泰弘 ジャンル名に偽りなしの爽快感と演出 シナリオ・操作性・ボリュームに難あり シリアスだが公式でバカゲー扱い |
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GUNGRAVEシリーズ GUNGRAVE - O.D. - VR / VR U.N. - G.O.R.E |
レッド・エンタテインメントが発売したガンアクションゲーム。
漫画『トライガン』の作者であり、『サムライスピリッツ』に登場する妖怪腐れ外道のデザインや『エナジーブレイカー』のキャラクターデザインなども手掛けた内藤泰弘氏がゲームの原案とキャラクターデザインを担当。メカデザインは同じく『トライガン』のアニメ版でメカデザインを担当した神宮司訓之氏と、『テイルズ オブ シリーズ』のキャラクターデザインで有名な藤島康介氏が担当した。
内藤氏は本作の制作について『トライガン』のあとがきで触れており、本作のコンセプトやゲーム全体の概要についても解説している。
開発は過去にスクウェアと共同で『iS: internal section』(PS)を手掛けたポジトロンとアニメ版『ギャラクシーエンジェル』や『G-SAIVOR』のメカニックデザインなどにも関わっていた戦船との共同開発。
なお、2000年にスタジオポラリスが発売した脱衣タイピングゲーム『GUN GRAVE』とは無関係。
巨大なケースを引きずって、ある人物のもとへやってきた少女・浅葱ミカ。
ミカは母・マリアから託されたそれをある人物に渡せば、母を殺したマフィア「ミレニオン」のボスである、ハリー・マクドゥエルを止めてくれると信じていた。
彼女が向かった先には「Dr.T (トキオカ)」という男と、「ビヨンド・ザ・グレイヴ」という名の隻眼の男がいた。
グレイヴは少女の持ってきたケースに入っていた2丁の巨大な拳銃「ケルベロス」を取り出し、武装を積みこんだ棺桶『デスホーラー』を下げて戦いに赴く。
待ち構えているのはマフィアの構成員や、麻薬「シード」によって変化した人間「オーグマン」など…。
グレイヴは何者なのか?なぜ「ミレニオン」と戦うのか?ハリーやマリアとの関係は? 戦いの中で少しずつ答えが明かされていく。
+ | 本作の世界観や設定について、ネタバレ含む |
爽快感あるゲームとしてよく『無双シリーズ』や『デビルメイクライ』などと比較されるが、それらとは大きく異なった操作感と雰囲気を作り上げている作品。
ゲームとしては微妙に至らない部分やボリュームなど、クソゲーとまで言えるほどひどい出来ではないが、手放しで褒められるほどの代物でもない。
また、シナリオ面でも緻密な設定やセリフ回しなど良い部分は光るが、やはり説明不足など擁護しづらい部分が多い。
しかし、演出の出来と単純な操作で派手さとバカバカしさを兼ね備えたアクションを実現できる快感はなかなかのもの。
人を選ぶ部分は強いが、この雰囲気を楽しめるかどうかで良作にも凡作にもなりうる、まさに奇作である。
例えるなら「内藤泰弘原作の遊べるアクション映画」のような感覚のゲームといったところか。
内藤泰弘のファンであるならば、買っても損はないと言える一品だろう。