なぞぷよ アルルのルー
【なぞぷよ あるるのるー】
ジャンル
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落ち物パズルゲーム
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対応機種
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ゲームギア
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メディア
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2MbitROMカートリッジ
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発売元
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セガ・エンタープライゼス
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開発元
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コンパイル
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発売日
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1994年7月29日
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定価
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3,800円
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配信
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【3DS】バーチャルコンソール: 2013年11月20日/380円(税別)
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判定
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良作
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魔導物語・ぷよぷよシリーズ
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概要
『ぷよぷよ』で詰めパズルを行う外伝作『なぞぷよ』シリーズの一作で、ゲームギアで発売されたなぞぷよシリーズとしては3作目。
バッテリーバックアップは無く、パスワードコンティニュー形式。
本作では初めてなぞぷよにストーリーが付き、マップを歩いて出題キャラクターに話しかけてなぞぷよを解いていく形式となった。
敵キャラクターは全部で20体で、収録問題は1体につき10問の全200問。
特徴
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ストーリーの搭載だけでなく、現在の「なぞぷよ」のルールの基礎となるルールが確立された。
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それまでは従来の『ぷよぷよ』と同様に1手先しか見えなかったNEXTぷよの表示を、7手先まで確認できる。
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条件の規定数をオーバー(例:「5連鎖すべし」という問題で「6連鎖」等)した場合は成功と見なされない。
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問題を解くために使用できる組ぷよの残数が設定されており、NEXTぷよを全て使いきってしまうと強制的に失敗となる。
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障害物となる「壁」が初登場。空中に固定されており、上にぷよが乗っても落ちない。
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メインモード「アルルのルー」ではアルルを操作してマップを歩き回り、各キャラの出題するなぞぷよを解いて回っていく。
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ストーリーは「晩御飯にカレーを作ろうとしたアルルが、何故かなぞぷよで材料を集めることになる」という良い意味でゆるく適当なもの。
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敵キャラクター1体につき10問が用意されているが、そのうち任意の5問のノルマをクリアすれば敵を倒すことができる。
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後のスーパーファミコン版とは異なり、敵の出す問題はそれぞれのキャラクター毎に決まっている。
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分からない問題が出てきた時は諦めることも可能で、1回分のお手つきを受けて別の問題に変えることができる。
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ステージ内の敵を全て倒すとボスキャラクターに挑め、ボスを倒すと次のステージへ進める。
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『魔導物語』のようなファジーパラメータを実装しており、問題に失敗したり苦手な問題をパスすると体力が減り、辛そうな表情になっていく。体力が無くなるとゲームオーバー。
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問題を解いていくと「経験球」を獲得でき、経験球が一杯になるとレベルアップして体力全回復&体力の上限がアップする(=ミス許容数が増える)。
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おまけとして、一人用でエンドレスにぷよぷよをプレイする「とことんぷよぷよ」も搭載。
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スコア記録はないものの、『ぷよぷよ』シリーズでは初めてとこぷよでおじゃまぷよが降る。
評価点
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難易度は適度。過去のなぞぷよとは違いノルマ制であるため、苦手な問題を避けて飛ばすこともできる。
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登場キャラは主人公のアルル+出題キャラ20体と結構多く、それぞれに個別の漫才デモもある。
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また、パスワード画面で壁を「C」の形に配置することで(デモは無いが)全キャラの全問題を好きに選べる隠しモードもある。
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それまでのゲームギア版のシリーズではぷよの形状が全色同じグミのような形だったが、本作では各色毎に個別のデザインになり見やすくなった。
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音楽は優秀。本作のBGMは後の『ルルーのルー』にもリメイクされた。
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隠しでサウンドテストモードもあり、タイトル画面でコナミコマンドを入力すると入ることが出来る。
問題点
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(『なぞぷよ』シリーズ全般に言えるが) 本家『ぷよぷよ』とは異なり完全に一人用のゲームであり、対戦型のモードは無い。
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ゲームギア版『なぞぷよ2』に存在した「エディットモード」は非搭載。
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本作はバッテリーバックアップではなくパスワード形式なのが理由と思われる。
総評
後の『なぞぷよ』シリーズの礎となった作品。シナリオも『ぷよぷよ』シリーズに沿ったゆるいもので、難易度も適度に歯ごたえがある。
現在は3DSでも配信されているため、ストーリー付きのなぞぷよとしては最もプレイしやすい環境にあるだろう。
その後の展開
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スーパーファミコンで本作のリメイクに当たる『す~ぱ~なぞぷよ ルルーのルー』が発売されている。
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本作を元にした「アルルのルー」と、新たにルルーを主人公にした「ルルーのルー」が収録されているが、アルル編のシナリオ内容も本作から大幅に一新されている。
最終更新:2021年05月16日 05:44