ドクターマリオ&パネルでポン
【どくたーまりおあんどぱねるでぽん】
ジャンル
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アクションパズル
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対応機種
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ゲームボーイアドバンス
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発売元
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任天堂
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開発元
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ドクターマリオ:トーセ パネルでポン:インテリジェントシステムズ
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発売日
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2005年9月13日
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定価
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1,905円(税別)
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プレイ人数
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1~2人
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セーブデータ
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ドクターマリオ・パネルでポン各1個
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レーティング
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CERO:全年齢
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周辺機器
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GBA専用通信ケーブル対応
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判定
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なし
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ポイント
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若干ボリューム不足気味のドクターマリオ パネルでポンの制作方針転換 ただしパネポンは値段に対してモード&オプションがかなり豊富 同価格のファミコンミニ版『ドクターマリオ』よりはこちらがお得
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マリオシリーズ・関連作品リンク
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パネルでポンシリーズリンク
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概要
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発売当時、テレビ番組「スーパーマリオクラブ」で対戦ツールとして用いられ、子供を中心に流行した任天堂の超有名落ち物パズルゲーム『ドクターマリオ』と、地味ながらコアなファンが付き幾度もリメイク作が発売されたアクションパズル『パネルでポン』のGBAカップリング移植版。
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ファミコンミニを除くとドクターマリオ・パネルでポンとも日本国内で市販されたシリーズとしては5作目にあたる。
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「スーパーマリオブラザーズ生誕20周年記念ソフト」の1つとしてゲームボーイミクロ本体と同日に発売。
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GBA用新作ソフトとしては破格の税込定価2000円。同一価格のGBAソフトはベタ移植のファミコンミニシリーズのみ。
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ドクターマリオのGBA版は本作より前にファミコンミニとして発売されたが、今回は新規リメイク移植。ただしデザインなどは後述のGC版ベース(というよりほぼ流用)。
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パネルでポンは『NINTENDO パズルコレクション』に収録されていた体験版相当のGBA転送版にゲームモードなどを付け加えたもの。
ドクターマリオ
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タイトル画面と1人用ゲームモード選択画面。
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パネルでポン
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タイトル画面(左)とゲームモード選択画面(右)。 こちらの画像の壁紙は初期設定のシンプルなもの。
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評価点
ドクターマリオ
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GC版で追加された新曲「CUBE」「QUEQUE」が本作にも存在。特に「QUEQUE」は評価が高い。
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BGMは全てのモードで4種類+OFFの計5つの中から自由に選択可能。
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FC、GB、SFC版から比較すると大幅に向上したグラフィック。
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ゲームモードの追加。
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VSCOMとVS2Pそれぞれに「フラッシュ」モード(ビンの中にいる光るウィルスを先に全滅させた方が勝ちになるモード)が追加された。また、必要性はともかくとして、画面が縦になるように本体を持ってプレイする「たてモード」も追加されている。
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「オリジナル」モードでは各ゲームスピード(LOW・MID・HI)3つの全てで、レベル20をクリアすると21以降をレベル選択画面で選ぶことができる(ただし電源を切ると選べる最大値は20に戻る)。
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ちなみにレベルは表示上は99まで存在する。ただし、レベル99をクリアするとウイルスの数が変わらないままレベル0に戻される。
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FC版等と同様に、HI・MIDのレベル5・10・15・20、LOWのレベル20をクリアするとウイルス達の登場するデモ画面を見る事が可能。
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LOWのレベル20をクリアした際のデモ画面が「真っ暗な画面にBGMが流れるだけ」というFC版等にあったお約束は、今作でも同様にしっかり再現されている。
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スコアアタックが充実している。
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ハイスコアがLOW・MID・HIの3つそれぞれ別個で記録としてセーブされる。
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VSCOM、VS2P共に勝ち数・負け数が記録としてセーブされる。勝ち数・負け数共に最大999までカウントされる。通常の対戦とフラッシュそれぞれ別々に記録される。
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オプションが充実している。
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「あそびかた」では操作方法の説明が表示されるだけでなく、基本ルール、対戦モード、「じょうたつへのみち」の3つの説明をデモプレイ動画で見る事が可能(Aボタンで早送り可)。
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ゲーム内で使われるBGMやSEをオプション内のサウンドテストで聴く事が可能。
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対戦時のオプションもFC同様に好みの設定にできるようになっている。
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従来の作品と同様に、対戦前にはBGMだけでなく、ゲームスピードをLOW・MID・HIの3段階から、レベルを0~20の21段階から選ぶことが可能で、ハンデを付けて遊ぶことができる。
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VSCOMの場合は、さらにCOMの強さを「EASY・NORMAL・HARD」の3段階から選ぶ。
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また、オプションから何ポイント先取で勝利になるかを1~3ポイントの間から変更可能(デフォルトは3ポイント先取で勝利)。
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ゲームプレイ中にはカプセルの落下位置の予測を半透明のカプセルで表示することが可能。
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この予測表示は、プレイ中にRボタンを押す事で自由にON/OFFの切り替えが可能。
パネルでポン
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システム面ではオプションやゲームモードなどが異様に充実しており、過去作に見られたバグや操作性の問題もない。ゲーム自体の定価の安さと、これと同時にドクターマリオが入っている事を考えると、非常に優秀であると言える。
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一部の古参ファンの間では「GBA版に何かしらのキャラクター要素(できれば妖精)とストーリーモードがあれば完全版になり得た」としばしば言われる。
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スコアアタックが充実している。
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ハイスコアやベストタイムの記録が細かくされており、さらに「ばくはつせりあげ」(パネル消去中でも強制的にせりあげが可能になるオプション)の有無でも分かれている。
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また、最高点も5桁(99,999点)と6桁(999,999点)のそれぞれで記録される(オプションで変更可能)。
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COMプレイヤーもシリーズ一二を争う強さと噂される。
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最高レベルの20は、おじゃま還元はレベル8位までは殆ど間に合わせる事が多いほど強く、普通のパネルの下に小さいおじゃまが引っかかってCOMがパネルを落とせなくなる時があり、それでやっと詰む、という感じである。ヘタすれば倒すのに20分も30分もかかるため、やりがいはある。
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VSCOMモードはおじゃま対戦、スコアアタック、ステージクリアの3つのモードで対戦できる。
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さらに3つそれぞれでCOMの強さ・ステージ自体の難易度・ハンデキャップ等を自分で細かく設定する事ができると優秀。
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パズルモードも「パズル」(全60問)に加え、クリアする事でさらに「パズル2」(全60問)が新たに追加される。
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また、パズル・パズル2それぞれでクリアまでにかかったタイムが記録される。
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「れんしゅう」を選べば一度解いた問題を自由に選んで再び解いて遊ぶ事も可能。
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「じょうたつへのみち」では操作方法が確認できるのはもちろん、「トレーニング」と「すごいデモ」という項目からお手本プレイを実際に動画で見る事が可能。
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また、「トレーニング」・「すごいデモ」共にお手本プレイの再生中に何かボタンを押すと、今度はプレイヤーが実際に操作して練習をする事が可能になっている。
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「たてモード」もエンドレス、スコアアタック、おじゃまアタックの3種類で遊ぶことが可能。
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パネルでポンの主なモードの詳細
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パネルでポンのモード
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エンドレスモード。 ミスするまでパネルを消し続ける。
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おじゃまアタックモード。 一定時間経過でおじゃまパネルが降り注ぐ。 エンドレスと同様にミスするまで続ける。
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スコアアタックモード。 制限時間内で高得点を競う。
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ステージクリアモード。全30ステージ。 ラインより上のパネルを消すとクリア。
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パズルモード。問題は全部で60問。 全てクリアすると、さらに「パズル2」(全60問)が新たに追加される。
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(左):VSCOM時の画像。 (右):VS2P(対人戦)時の画像。 共におじゃま対戦、スコアアタック、ステージクリアの3つのモードで対戦できる。 COMのフィールド内は通常パネルがすべて灰色で表示され状況が読めない。
※VS2Pモードはゲーム機2台+本作のソフト2本+GBA用通信ケーブル1本が必須
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BGMのアレンジもSFC→GBAとしては良好。
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花の妖精リップ、フリルのテーマ曲を共に収録しているほかエンディング用のアレンジ曲も収録。タイトル画面などの新曲も出来がよい。
賛否両論点
ドクターマリオ
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ドクターマリオを象徴するメインBGMのアレンジ。
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「FEVER」は大胆ともいえるアレンジがされ、ほぼ別物なのでそれまでの版に親しんだ人ほど違和感が沸く仕上がりになっている。「CHILL」はまだ原曲に近いが後半のパートが無くなっている。曲に懐かしさを期待すると肩透かしを食う。
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なお曲の後半パートがなかったのは、流用元のパズルコレクション版からそうだったためと思われる。
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ただし、「違和感はあれどそこまで気にならない」「別にGB版やFC版のベタ移植というわけではないので、多少なりともアレンジされてるのは仕方ない」という人や「特に気にならない」という人もいるため、正直この辺りはプレイヤーの好みの問題であると思われる。
パネルでポン
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他作品では一度に降ってきたお邪魔パネルがボタボタと1個ずつ落ちてくるため、スピーディさに欠ける(一度に多く連鎖した場合に1つに繋がった大きめのパネルとして降ってくるのは従来と同様)。
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一度に落ちた際の処理落ちを防ぐためだろうが、本作品においては処理落ちが好まれる場合もある為一長一短。じわじわと真綿で締め付けられるような、妙な緊迫感はあったりする。
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SFC・GC版の妖精少女、GB版のヨッシー、GBC版のポケモンなどキャラクターによる演出を廃止し、ノンキャラクター・シンプル路線に転換。
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GB版、GBC版のキャラクター変更に耐え、直前のGC版で奇跡とも言える妖精キャラ復活をやっと味わった一部の古参ファン「妖精支持派」からの失望感は特に強く、強い反感を買った。
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ただし「キャラクターがいなくてやや寂しいが、ゲームは特に問題無く遊べる」という意見もあり、逆に妖精キャラに抵抗のある人やパズルゲームにストーリーやキャラクターを一切求めないユーザーもいる事を考えると、この点はプレイヤーの好みの問題だろう。
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GC版に登場したコアラと熊を掛け合わせたような謎の小動物「ププリ」は出るが、各種ロゴ・マークとともに単なるオブジェクトの1つという扱いとなっている。
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VS COMは1回対戦するだけというのも意見が分かれる。キャラクター不在のため従来作品のようなストーリーはなく、エンディングなどのご褒美もないため、一部のプレイヤーのモチベーションを大幅に下げる原因になった。
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ただし、おじゃま対戦・スコアアタック・ステージクリアの3つのモードで対戦できるうえ、3つそれぞれでCOMの強さ・ステージ自体の難易度・ハンデキャップ等を自分で細かく設定する事ができるため、単にCOMと対戦するだけのモードとして見るなら優秀になったと言える。ここもやはりプレイヤーが、ストーリーやキャラクターでゲームに色を添えて欲しいか、そう言ったものを一切廃してストイックにパズルのみに没頭したいかで意見は常に分かれるだろう。
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また、試合終了後にボタンを押すと試合前の対戦の詳細設定画面に戻るため、そのままAボタンを押せば同じ条件でのCOMと連戦は一応可能。要は「試合終了後に片手でAボタンを2回押すだけ」ですぐに同じ条件でまた再戦をする事が可能。
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一応、モードは違うが、ステージクリアモードやパズルモードクリア時等には簡素なエンディング(スタッフロール)が流れる。
問題点
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カートリッジ1本のみの対戦プレイは不可。さらに対戦プレイは2人までで3~4人対戦は不可。
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ただしこの低価格でGBA標準相当のBGM・グラフィックの1人用パズルゲームが2本遊べる事を考えると、流石にそこまで求めるのは酷と言えなくも無い。
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ゲームをクリアすると開放される「たてモード」の存在意義。
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表示されるオブジェクトが大きくなり、画面が縦になるように本体を持ってプレイする。使用本体によっては操作しづらいだけであり、特にテレビを使用するゲームボーイプレーヤーではまず使えない機能。
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恐らくゲームボーイミクロでの使用を前提とした機能なのだろうが、それでも操作はしづらい。
ドクターマリオ
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オリジナルではマリオやウイルス等のキャラクターが表示される一方、VSモードではキャラクター等は全く表示されない。
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ただし、これに関しては1画面で自分と相手の両方の操作画面を表示する都合上仕方が無い事であると言える。仮に無理矢理キャラを入れた場合、画面がかなり見にくくなり単なる問題点になってしまった可能性がある。
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ゲームモードは一人用が「たてモード」を含め4つ、対戦が2つだけで若干ボリューム不足気味。
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ただし、一応過去作品のFC版やGB版、SFC版よりは多い。また、これと同時にパネルでポンも収録されている事や、定価の安さ等を考えると仕方のない部分もある。この辺りは人によって評価が分かれる。
パネルでポン
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対コンピュータ戦ではCOMプレイヤーのゲームフィールドも表示される。しかし通常パネルがすべて灰色で表示されており状況が読めない。
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なお対人戦では通常パネルもすべて正確に表示されるので安心してほしい。
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パネルでポンの体験版はNINTENDO パズルコレクションに収録されていたGBA転送版のタイトル画面を変えただけで手抜き臭が漂う。
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こちらはメニュー画面でププリが案内をしたりボイスが収録されていたりするため、質素な本編とのギャップが強い。
総評
ドクターマリオ・パネルでポンともリメイクが繰り返されたパズルゲームの良作であり、この版には重大なバグなどもない。
新規にプレイする場合大きな不満や違和感は抱かないだろう。ファミコンミニと同価格の2000円程で購入可能というのも魅力である。
内容は(特にドクターマリオの方は)良くも悪くも値段相応であり、D3やサクセスなどが発売しているお手軽廉価ソフトのような位置付けのゲームといえる。
しかし、同価格のファミコンミニ版『ドクターマリオ』と比較した場合、グラフィック面の進化やモード数の微増に加え、これと同時にパネルでポンも収録されている事を考えると、こちらの方がはるかにお買い得であるといえる。
パネルでポンは一見すると「ドクターマリオのオマケで入れた」ともとられかねないシンプルな内容のノンキャラクター路線のため賛否が分かれるものの、実際のところは値段の割に遊べるモードが豊富、オプションも細かく設定できるなど、ドクターマリオよりもやり込み要素が充実しており、一パズルゲームとして見れば決してオマケや手抜きとは言えない(人によってはドクターマリオの方がオマケだと感じる)内容となっている。
原作への思い入れが強い一部のファンからは「違和感やガッカリ感を覚える」という意見が出るのも致し方ない部分はある。
とはいえ「値段を考えると仕方ない」「さすがにこの値段のものに多くを求めすぎ」という意見もある為、人によって大きく評価が分かれるとするのが妥当か。
余談
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本作発売後、開発元の『パネルでポン』ホームページでは地味に『パネルでポン』10周年の告知がされた(第1作の発売は1995年10月27日)。
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ちなみにテレビCMではドクターマリオのプレイ場面しか出ず、『パネルでポン』についてはまさかのガン無視だった。
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「スーパーマリオブラザーズ生誕20周年記念ソフト」なのに、『ヨッシーのクッキー』などマリオシリーズ作品ではなく、マリオシリーズとは無関係の『パネルでポン』が入っているという事に、一部から「不自然さがある」という意見がある。
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本作の『パネルでポン』はマリオ仕様ではないし、過去作でパネポン出演経験のあるヨッシーさえも出てこない。一応「任天堂で人気が高かったパズルゲームである『ドクターマリオ』と『パネルでポン』を収録して発売」ということらしいが…。
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とはいえ「『パネルでポン』は全く知らないゲームだったが、これがきっかけで初めてプレイして気に入った」「萌えキャラを敬遠して未プレイだったが実際にプレイしてみたら面白かった」という意見もあり、ある意味「知名度の高い『ドクターマリオ』と同時収録なおかげでより多くの人が『パネルでポン』に触れる機会が増えた」とも言えなくもない。
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一部の壁紙(女性のシルエット、迷彩模様等の壁紙等)について「シリーズとは無関係」「艶かしい」「ゲームの雰囲気にそぐわない」という意見がある。
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一部の壁紙の画像
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(左)タイトルロゴと調和しない壁紙により妖しさ全開の本編タイトル画面。 (右)本編のエンドレスゲーム画面。手前の動物がププリ。
※これはあくまで18種類ある壁紙の中の1種類。 壁紙&オブジェクトはプレイヤーの任意でオプションで自由に変更可能。 このキャラクター(ププリ)のオブジェクト+シンプルな壁紙の組み合わせにする事も可能。
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(左)本編のメニュー画面。淡々とモードの説明がされる。 (右)本編のおじゃまアタックゲーム画面。パネルもひたすら無機質。
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(左)体験版のメニュー画面。フリルとはGC版の主人公。 (右)体験版のおじゃまアタックゲーム画面。パネルに顔が付いている。
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ただし、良くも悪くも当たり障りのないシンプルな壁紙も数多く用意されているうえ、当然ながら気に入らない壁紙を強制的に使わされるというわけでもない。
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そもそも初期設定の壁紙からして白地にパネルのイラストがあるようなシンプルなものであり、自分で壁紙の設定を故意にいじらない限りはこのような壁紙を見る機会すら全くなかったりする。
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一応、迷彩模様の壁紙に関しては、おそらく同社(インテリジェントシステムズ)の制作した『ファミコンウォーズ』シリーズや『ゲームボーイウォーズ』シリーズを意識して入れたものだと考えられる。
最終更新:2022年11月23日 23:31