8566 :名無しのやる夫だお:2012/09/11(火) 21:18:31 ID:l0cB7m4U0
蘇芳著『恋する領主は親友のことを思うとすぐに(ry』より抜粋
蘇芳著『恋する領主は親友のことを思うとすぐに(ry』より抜粋
「やら、ない…夫」
「ルルーシュ……?っ、どうした!?」
「ルルーシュ……?っ、どうした!?」
午後の昼下がり、ゴボウ玉茶を飲みながら政務に勤しんでいた俺の平穏を破ったのは、突然入ってきたルルーシュだった。
頬を紅潮させ、足元が覚束ない様子のルルーシュに常の自信に満ちた姿はなく、女性に見紛う程の華奢な印象を与えさせている。
ふらり、と倒れ込みそうになったルルーシュを両腕で抱え込む。とさり、と軽い音がして、ルルーシュは俺の胸に収まった。
身体で受け止めるとその線の細さは一層深く感じられて、俺は訳もなく焦燥を覚える。
頬を紅潮させ、足元が覚束ない様子のルルーシュに常の自信に満ちた姿はなく、女性に見紛う程の華奢な印象を与えさせている。
ふらり、と倒れ込みそうになったルルーシュを両腕で抱え込む。とさり、と軽い音がして、ルルーシュは俺の胸に収まった。
身体で受け止めるとその線の細さは一層深く感じられて、俺は訳もなく焦燥を覚える。
「なにがっ……医者、医者は!」
「待て! 違う……んだ。病…気じゃ、ない……」
「待て! 違う……んだ。病…気じゃ、ない……」
なら何だ――と言い募ろうとする俺の腕の中で、息も絶え絶えのルルーシュはうわごとのように、幾つかの単語を繰り返す。
作物、品種改良、興奮作用。
聞き取れたのはそれだけ。だが、おおよその検討はつく。
作った野菜が、度を超えた興奮作用を齎すものになってしまったのだろう。
作物、品種改良、興奮作用。
聞き取れたのはそれだけ。だが、おおよその検討はつく。
作った野菜が、度を超えた興奮作用を齎すものになってしまったのだろう。
大丈夫か、と言いながら、何故俺のところにと思う。
だが、自分も思いの外動揺しているのか、それ以上のことは考えられなかった。
ルルーシュの身体はまるで熱の塊になったかのように熱く、今すぐにベッドに寝かせてやるべきだろう。
或いは医者、いや錬金術師、エリーか、と思って、それはダメだ、となぜか抵抗を覚えた。
なぜだろう。なぜ。
ルルーシュのことを思えば、すぐにでも誰かを呼ぶべきなのに。
けれど、俺は。
俺は――
ルルーシュの体温と吐息が間近に感じられて、思考が纏まらない。
腕の中のルルーシュが、こちらを見る。潤んだ瞳。
ゾクリ、と背筋に寒気が走る。己の中の蛇が、鎌首をもたげた気がした。
だが、自分も思いの外動揺しているのか、それ以上のことは考えられなかった。
ルルーシュの身体はまるで熱の塊になったかのように熱く、今すぐにベッドに寝かせてやるべきだろう。
或いは医者、いや錬金術師、エリーか、と思って、それはダメだ、となぜか抵抗を覚えた。
なぜだろう。なぜ。
ルルーシュのことを思えば、すぐにでも誰かを呼ぶべきなのに。
けれど、俺は。
俺は――
ルルーシュの体温と吐息が間近に感じられて、思考が纏まらない。
腕の中のルルーシュが、こちらを見る。潤んだ瞳。
ゾクリ、と背筋に寒気が走る。己の中の蛇が、鎌首をもたげた気がした。
「やら……ない、夫…?」
「ルルーシュ……」
「ルルーシュ……」
この眼を誰にも見せたくないと思った。
渡したくない、と思った。エリーにも。誰にも。
魔が差す、というのはこういうことを言うのだろうか、と思って、これが手に入るなら悪魔でも何でも契約してやろう、なんて思って。
男同士なのに、と思う冷静な部分が、ルルーシュの熱で溶かされているのを感じる。
全身が沸騰するような衝動に、身が焦がれる。
抱えていた腕を離し、俺はルルーシュを――
渡したくない、と思った。エリーにも。誰にも。
魔が差す、というのはこういうことを言うのだろうか、と思って、これが手に入るなら悪魔でも何でも契約してやろう、なんて思って。
男同士なのに、と思う冷静な部分が、ルルーシュの熱で溶かされているのを感じる。
全身が沸騰するような衝動に、身が焦がれる。
抱えていた腕を離し、俺はルルーシュを――
(省略されました。続きを読むにはアイドルマスター「団結」を「男ケツ」で替え歌して熱唱してください)