マルコ[[福音書]]とルカ福音書では「[[ペトロの姑をいやす]]」→「ガリラヤでの最初の宣教旅行」の順だが、マタイ福音書では「ガリラヤでの最初の宣教旅行」→「[[山上の説教]]」→「[[ペトロの姑をいやす]]」より前の出来事となっている。 マルコ1:35-39 >朝早くまだ暗いうちに、イエスは起きて、人里離れた所へ出て行き、そこで祈っておられた。シモンとその仲間はイエスの後を追い、見つけると、「みんなが捜しています」と言った。イエスは言われた。「近くのほかの町や村へ行こう。そこでも、わたしは宣教する。そのためにわたしは出て来たのである。そして、ガリラヤ中の会堂に行き、宣教し、悪霊を追い出された。 ルカ4:42-44 >朝になると、イエスは人里離れた所へ出て行かれた。群衆はイエスを捜し回ってそのそばまで来ると、自分たちから離れて行かないようにと、しきりに引き止めた。しかし、イエスは言われた。「ほかの町にも神の国の福音を告げ知らせなければならない。わたしはそのために遣わされたのだ。そして、ユダヤの諸会堂に行って宣教された。 マタイ福音書では、イエスが山里離れた場所へ行った逸話がなく、[[多くの病人をいやす]]の逸話の前にすでに民衆をいやしてしまっている。 マタイ4:23-25 >イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、また、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエスのところへ、いろいろな病気や苦しみに悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、中風の者など、あらゆる病人を連れて来たので、これらの人々をいやされた。こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、ヨルダン川の向こう側から、大勢の群衆が来てイエスに従った。