無原罪の御宿り

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聖母マリアが、神の恵みの特別なはからいによって、原罪の汚れととがを存在のはじめから一切受けていなかったとする、カトリック教会における教義である。
1854年に正式に信仰箇条として宣言決定された。

無原罪の御宿りの教義は、「マリアはイエスを宿した時に原罪が潔められた」という意味ではなく、「マリアはその存在の最初(母アンナの胎内に宿った時)から原罪を免れていた」とするものである。
前提として、カトリック教会において原罪の本質は、人がその誕生において超自然の神の恵みがないことにあるとされる。
キリストは原罪を取り除く者であり、マリアはキリストの救いにもっとも完全な形で与った者である。ルカによる福音書1:28にある「おめでとう、恵まれたかた」と天使から聖母マリアが言われたことには、原罪とは逆の状態、すなわち神がともにおられるという恵みが特別にマリアに与えられていることが示されているのであり、マリアが存在の初めから神と一致していることが示されているとされる。
こうしたことから、マリアが存在の初めから神と一致し生涯と死を通じて人のいのちの完成に至ったこと、人類に対するキリストの救いのわざのもっとも完全で典型的な現れであるとし、そのことを示す二つの教義が無原罪の御宿りと聖母の被昇天であるとされている。

外典原ヤコブ福音書の記述

新約聖書外典であるヤコブによる原福音書では、マリアがいかに罪のない女性であるかということが描かれている。

原ヤコブ福音書6章
嬰児〔マリア〕は日に日に健やかに育った。彼女が六ヶ月になったとき、母親は嬰児を地面におろし、立てるかどうかためしてみた。すると七歩歩いて母親の胸にすがった。アンナは言った。「生ける主なる私の神に誓って、お前を主の神殿につれてゆくまで、お前はこの大地を歩むことはありません。」
そしてアンナは寝室に聖所を作り、共有されるものや不浄なものは何一つ嬰児のもとを通るのを許さなかった。アンナはヘブライ人で汚れのない娘たちを呼び、嬰児を(地面から)離れさせた。

クルアーンの記述

聖書には無原罪の御宿りに関する記述はないが、イスラム教の聖典であるクルアーンには次のように書かれている。

クルアーン3:37
それで主は、恵み深くかの女〔マリア〕を嘉納され、かの女を純潔に美しく成長させ、ザカリーヤー〔ザカリア〕にかの女の養育をさせられた。ザカリーヤーが、かの女を見舞って聖所に入る度に、かの女の前に、食物があるのを見た。かれ〔ザカリア〕は言った。「マルヤム〔マリア〕よ、どうしてあなたにこれが(来たのか)。」かの女は(答えて)言った。「これはアッラーの御許から(与えられました)。」本当にアッラーは御自分の御心に適う者に限りなく与えられる。

「純潔に」とは、ここでは罪のないことを意味している。