イスラエルの最古の歴史を語る
歴史書で、モーセの時代とそれ以前の歴史について触れた書である。律法を含んでいる。
なお、サマリア人の正典であるサマリア五書も、モーセ五書とほぼ同内容のものである。
名称
現在使われている名称は七十人訳のギリシャ語名に由来する。
『モーセ五書』の由来は、伝統的にモーセが書いたとされてきたためであり、ヘブライ語では"תורה" (Torah トーラー)と呼ぶ。
本来のヘブライ名のタイトルを順番に並べると、"בראשית שמות ויקרא במדבר דברים" (初めに荒野で呼ばれた名は言葉)となる。
構成
作者
旧約聖書の始めの五書であり、伝統的には預言者モーセが書いたとされてきた。
近代以降の
高等批評では、
バビロン捕囚後に学者たちが長い年月をかけて、イスラエルの古資料や伝承を元にしてまとめたものとされる。
内容
- 天地創造と原初の人類(創世記1-11章)
- 太祖たちの物語(創世記12-36章)
- ヨセフの物語(創世記37-50章)
- エジプト脱出(出エジプト1-19章)
- 神と民との契約(出エジプト20-40章)
- 祭司の規定(レビ1-16章)
- 神聖法集(レビ17-27章)
- シナイ山での新年(民数1:1-10:10)
- シナイ山からモアブまで(民数10:11-21:20)
- モアブからヨルダン川にたどりつくまで(民数21:21-36章)
- モーセの説法、モーセの死(申命記)
地図
最終更新:2018年01月23日 23:25