バチカン写本(Codex Vaticanus, バチカン図書館 gr. 1209; B/03)は聖書の写本のひとつである。4世紀に作られた
旧約聖書・
新約聖書のギリシア語写本で、羊皮紙にアンシャル体(大文字)を使って書かれており、759葉からなる冊子本(コデックス)の体裁になっている。分類記号はBである。
新約聖書写本の型としてはアレクサンドリア型の最古層かつ代表的なものである。また旧約部分も、七十人訳聖書の現存する写本としては極めて古い。このため本文批評において、極めて重要な意義をもっている。
1475年以来、バチカン図書館に蔵書目録に記録されており、写本の名はこれにちなむ。
最終更新:2017年07月31日 19:27