ナグ・ハマディ写本(The Nag Hammadi Codices)あるいはナグ・ハマディ文書(The Nag Hammadi library)とは1945年に上エジプト・ケナ県のナグ・ハマディ村の近くで見つかった初期キリスト教文書のことである。ナグ・ハマディ写本は、二十世紀最大の
考古学的発見に数えられており、事実、初期キリスト教の研究を飛躍的に進展させた。ナグ・ハマディ写本は、古代キリスト教を知るための原資料としては死海写本につぐ重要性を持つと見なされている。
現在、最も有力な説は、発見場所の近くに「パコミウス共同体」と呼ばれる
原始キリスト教の修道院が存在したことが分かっている。ここは、正統派(?)ともグノーシス派とも、明確な区別の付かない共同体であったらしい。367年にアレクサンドリアの司教アタナシオスが、「正伝の27文書」以外の
新約聖書は全て焼き捨てよ、と言う命令をエジプト中の教会に発令した。この時、そこに居たグノーシス派の修道士の一人が、この知識を守るために、これらの本を埋めて隠したのではないか? と推測されている。
コデックスI(ユング・コデックス)
コデックスII
コデックスIII
コデックスIV
コデックスV
コデックスVI
- ペトロと十二使徒の言行録
- 雷、全きヌース
- 真正な教え
- われらの大いなる力の概念
- プラトンの『国家』の一部 - 本来グノーシス主義とは無関係だが、ここに収められている版はかなりグノーシス-寄りに改変されている。
- 第八の教え、第九の教え - ヘルメス文書の一部
- 感謝の祈り - ヘルメス思想による祈り
- アスクレピオス21-29 -ヘルメス思想に属する教説
コデックスVII
コデックスVIII
コデックスIX
コデックスX
コデックスXI
- 知識の解明
- ヴァレンティアヌス派の解説
- アロゲネース
- ヒュプシフロネー
- コデックス XII(断片)
- シクストゥスの言葉
- 真理の福音(断片)
- 断片
コデックスXIII(断片をまとめたもの)
最終更新:2017年04月21日 17:51