福音書への高等批評
Q資料(二資料仮説)
共観福音書のうち、マタイ福音書とルカ福音書には、マルコ福音書によらない第二の共通資料を用いていることがわかっている。これが
Q資料である。これに加えて、マタイ福音書にはM資料が、ルカ福音書にはL資料が、それぞれ独自に用いられている。
したがって、二資料仮説では以下の資料が想定されている。
ヨハネ
福音書は、少なくともマルコ
福音書の内容を前提としており、さらに数人の人物が編集作業を行っている。
使徒言行録への高等批評
使徒言行録(使徒行伝)は次の資料から構成されたと考えられている。
- ルカ自身の日記(「私たち」と書かれる)
- エルサレム資料(ペテロ、ヨハネの伝承など)
- カエサリヤ資料(ピリポ、ペテロの伝承など)
- アンティオキア資料(パウロの伝承など)
最終更新:2018年01月09日 23:23