写本(新約聖書)

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写本(新約聖書) - (2016/09/21 (水) 09:39:09) のソース

新約聖書はギリシャ語で書かれており、したがってここではギリシャ語写本に限定して述べる。
ウェストコットとホートによれば新約聖書のギリシャ語写本には4つの型があるという。
**シリア型ないしはビザンティン写本型
最新のもの、すなわち本文批判上最も価値がなく、それらから構成されたのが従来広く使用されてきた[[テクストゥス・レセプトゥス]]である。
**西方型写本
シリア型やビザンティン写本型よりはそれより古いが、意訳の傾向があり、そのため信頼性も欠けるのである。
**アレクサンドリア写本 (中立型写本) 
洗礼されたギリシャ語体で書かれており、最も信用に足りると言われる。エフライム写本など。

*代表的なアレクサンドリア型ギリシャ語写本
新約聖書の写本には完全なものは残っていない。しかし、3つの同時期の写本が相補的に内容を補っている。
これらは七十人訳旧約聖書も含み、マソラ本文(アレッポ写本、レニングラード写本)との差がしばしば問題となる。

-[[バチカン写本]](4世紀)
-[[シナイ写本]](4世紀)
-[[アレクサンドリア写本]](5世紀前半)

バチカン写本:http://digi.vatlib.it/view/MSS_Vat.gr.1209
シナイ写本:http://www.codexsinaiticus.org/en/
アレクサンドリア写本:http://www.bl.uk/manuscripts/FullDisplay.aspx?ref=Royal_MS_1_d_viii

詳しい解説は、モジャロス氏の「[[My聖書研究デスク>https://www64.atwiki.jp/gentoo64/pages/1.html]]」における「[[新約聖書の写本の分類>https://www64.atwiki.jp/gentoo64/pages/22.html]]」を参照されたい。