タントゥム・エルゴ

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  • タントゥム・エルゴ
    偉大な秘蹟(Tantum Ergo)は、1236年トマス・アクィナスによって作られた賛歌『パンジェ・リングァ』の第5節以下が独立してできた賛美歌。「このゆえに我らは大いなる秘跡をあがむ」 Tantum ergo sacramentum veneremurの句の初めの2語。 14世紀以来聖体降福式のときに礼拝賛歌として歌われていた。 原文(ラテン語) Tantum ergo Sacramentum Veneremur cernui Et antiquum documentum Novo cedat ritui Præstet fides supplementum Sensuum defectui. Genitori, Genitoque Laus et iubilatio, Salus, honor, virtus quoque Sit et benedicti...
  • オー・サルターリス・ホスティア
    ...儀式の終りには賛歌「タントゥム・エルゴ」が歌われ、2回目の献香のあと、顕示台を高くかかげて十字の形に会衆を祝福する。その後司祭と会衆によって聖体賛美が歌われます。 原文(ラテン語) O Salutaris hostia, quae coeli pandis ostium Bella premunt hostilia, da robur, fer auxilium. Uni trinoque Domino sit sempiterna gloria Qui vitam sine termino, nobis donet in patria. 和訳 ああ,救いのいけにえ, 天国の門を開きたもうおん方よ, われらの敵は四方から押し寄せる, われらに力と助けを与えたまえ. 三位一体の不滅の神よ あなたの偉大なみ名が常にたたえら...
  • ネストレ・アーラント
    新約聖書の校訂本の一つである。 ネストレ・アーラント(Nestle-Aland)は現代の聖書学の最高水準を示すギリシア語新約聖書テキスト。正式名称は「ギリシア語新約聖書」を意味するラテン語の「Novum Testamentum Graece」(ノーヴム・テスタメントゥム・グラエケ)である。ドイツの聖書学者エベルハルト・ネストレ(Eberhard Nestle,1851年-1913年)が校訂し、同じくドイツの聖書学者クルト・アーラント(Kurt Aland,1915年-1994年)が再校訂したため、一般的に「ネストレ・アーラント」と呼ばれる。1913年に初版が発行されて以来、ギリシア語テキストの研究の進展にあわせて改訂が繰り返されており、最新版は第28版である。現在の学問水準から考えうる最高のテキストであるといっても過言でなく、現代日本語訳の「新共同訳聖書」や「新改訳聖書」など、ほと...
  • エジプト神話
    神話に続く歴史についてはエジプトの歴史を参照。 エジプトの神々 ヌン(Nun)は、エジプト神話の原始の神で、あらゆる存在の起源たる原初の大洋ないし混沌(カオス)が擬人化された神格である。 ヘリオポリス神話では創造神アトゥムを生み出した原初の丘の名であり、神ではない。太陽神ラーはこのヌンと呼ばれる海から意志の力で自らを作ったといわれている。しかし、この出生の話はアトゥム神の話と似ているため、ラーとアトゥムは後に習合されたと思われる。 テーベの神アモン(アメン) アメン(Amen)は、古代エジプトの太陽神。アモン(Ammon)、アムン(Amun)と表記されることもある。その名は「隠されたもの」を意味する。 元々はナイル川東岸のテーベ(現・ルクソール)地方の大気の守護神、豊饒神である。中王国時代第11王朝のメンチュヘテプ2世がテーベを首都としてエジプトを再統一して...
  • プロテスタント
    プロテスタント(英語 Protestantism、Protestant)は、宗教改革運動を始めとして、カトリック教会(または西方教会)から分離し、特に(広義の)福音主義を理念とするキリスト教諸教派を指す。 プロテスタントという総称は、その担い手達がローマ・カトリック教会に抗議(ラテン語 prōtestārī, プローテスターリー)したことに由来する。 有名な派閥にルター派(ルーテル教会)がある。 歴史 1517年以降、マルティン・ルターらによりカトリック教会の改革を求める宗教改革運動が起こされた。 1524年、ドイツ農民の不満を背景に、急進派トマス・ミュンツァー率いる武装農民が蜂起し、これに対してルター派の諸侯らが激しく衝突、多くの犠牲が生じたいわゆるドイツ農民戦争が勃発した。1529年にルター派の諸侯や都市が神聖ローマ帝国皇帝カール5世に対して宗教改革を求め...
  • プラグイン/ニュース
    キリスト教関連のニュースです。 テイクオフ:首都クアラルンプールで… マレーシア・社会・事件 - NNA ASIA 【CT】 米クリスチャンの多くは神の子が「降誕」前に存在したとは信じていない 2021年12月12日 - キリスト新聞 幕屋の奥義 岡田昌弘 論説・コラム - クリスチャントゥデイ 【書評】『炉辺荘(ろへんそう)のアン』モンゴメリ著、松本侑子新訳 詳細な訳注 物語に奥行き - 産経ニュース 教会でクリスマス会:イベント情報 - kachimai.jp 定番すぎて意外に知らない? クリスマスがちょっと楽しくなるトリビア4選(男の隠れ家デジタル) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 気配満ちる砂丘の家 - 中日新聞 イスラエル軍、ヨルダン川西岸地区の衝突でパレスチナ人を殺害|ARAB NEWS - ARAB NEWS ビジネスと聖書一口講座 From...
  • イスラエル十二部族
    イスラエル十二部族は、ヤコブ(イスラエル)の十二人の子を起源とする部族であり、以下から構成される。 ルベン族 シメオン族 レビ族 ユダ族 ダン族 ナフタリ族 ガド族 アシェル族 イッサカル族 ゼブルン族 ヨセフ族(マナセ族、エフライム族) ベニヤミン族 聖書では、まずヤコブの十二人の子供たちの名として表れる。 出エジプト記1 1-5 ヤコブと共に一家を挙げてエジプトへ下ったイスラエルの子らの名前は次のとおりである。 ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イサカル、ゼブルン、ベニヤミン、ダン、ナフタリ、ガド、アシェル。 ヤコブの腰から出た子、孫の数は全部で七十人であった。ヨセフは既にエジプトにいた。 部族と名としては、民数記に初めて現れる。(幕屋と宿営地を参照) ヨハネの黙示録にも十二部族の名は現れる。 黙示録7 4-8 わたしは、刻印を押...
  • テクストゥス・レセプトゥス
    新約聖書の校訂本の一つである。 テクストゥス・レセプトゥス(ラテン語 Textus Receptus:「受け入れられたテキスト」の意味、和:公認底本)は、デジデリウス・エラスムスとオランダの人文学者たちによって校訂され、1516年に印刷されたギリシア語新約聖書本文のこと。共認定本とも呼ばれる。出版された最初のギリシア語新約聖書でもある。 後にウィリアム・ティンダルの英訳聖書、マルティン・ルターのドイツ語訳聖書(ルター聖書)など宗教改革期以降に作られた多くの翻訳聖書の底本として用いられ、正統的な新約ギリシア語本文としての権威を得た。が、近代になると、聖書学者たちはテクストゥス・レセプトゥスのもととなったギリシア語写本は東ローマ帝国からもたらされたビザンティン型に属するもの(小文字写本)で古くても12世紀以前にはさかのぼらないことを明らかにし、より古く、より良質な写本によって...
  • レゲンダ・アウレア
    『レゲンダ・アウレア』または『黄金伝説』(羅 Legenda aurea または Legenda sanctorum)は、ヤコブス・デ・ウォラギネ(1230頃–1298)によるキリスト教の聖人伝集。1267年頃に完成した。タイトルは著者自身によるものではなく、彼と同時代の読者たちによってつけられたものである。中世ヨーロッパにおいて聖書についで広く読まれ、文化・芸術に大きな影響を与えた。 イエス、マリア、天使ミカエルのほか、100名以上にものぼる聖人達の生涯が章ごとに紹介され、その分量は『旧約聖書』と『新約聖書』を足したのとほぼ同じである。最初の章ではキリストの降誕と再臨があてられており、本書は新約聖書の続編として読むこともできる。 なお、ウィリアム・キャクストンによる翻訳版(英: The Golden Legend)が存在する。 (聖人の項目も参照。なお削除予定で...
  • レクイエム・エテルナム
    死者のための祈りである。死者のためのミサであるレクイエムの冒頭、入祭唱(Introitus)と関連がある。 原文(ラテン語) V. Requiem æternam dona ei (eis), Domine R. Et lux perpetua luceat ei (eis) V. Requiescat (-ant) in pace. R. Amen. 和訳 主よ、永遠の安息を彼らに与え、 絶えざる光でお照らしください。 彼らが平和の中で安息できますように。 アーメン。
  • エデンの園の比定
    エデンの園とは、旧約聖書の創世記の第2-3章に登場するアダムとエバの逸話に現れる伝説上の楽園である。 タブリーズ説 エジプト考古学者のデイヴィッド・ロール氏(David Rohl)は、シュメールの叙事詩『エンメアカー(Enmerkar)とエラタの王』に出てくるエラタ王国がエデンであるとしている。この叙事詩では、シュメール人の王エンメアカーは遠く北に棲むミステリアスな支配者に使節を派遣しており、その使節の目的地が黄金と貴石で溢れているエラタ王国である。 エラタに向かう長い旅で、使節は7つの門を通過する。古代の「門」という言葉は山地を通り抜けるための「峠」や「峡谷」を意味する。この数字が「7」であることが、古代ユダヤ人の伝統の「天国への7段階」と関係がある可能性がある。欧米では今日でも「楽園にいる」という意味で「7つ目の天国にいる」と言う場合がある。 シュメールの叙事詩『エン...
  • 現代語訳聖書
    ここでは、多くの母語話者を抱える言語の翻訳を中心に扱う。 ヒンディー語(3位)、ベンガル語(6位)はキリスト教人口が極めて少ないためここでは省略する。日本語については日本語訳聖書で扱う。また、人口では少ないものの、ヘブライ語訳新約聖書と現代ギリシャ語訳は近代の翻訳の中では特別な意味を持つため含める。 ヘブライ語聖書(新約聖書) 新約聖書はギリシャ語で書かれたため、原典はヘブライ語ではない。ヘブライ語版は近代になって翻訳されたもののみであり、Franz Delitzschによる『ברית חדשה (Berit Khadasha), Hebrew New Testament』(1877年出版) と、Salkinson-Ginsburg訳の『Ha-Berit ha-Ḥadashah』(1877年翻訳、1886年出版)の二つが重要である。 Franz Delitzsch &qu...
  • アリステアスの手紙
    七十人訳聖書の成立に関する伝説的な物語。エジプトのプトレマイオス2世(治世:前282-246年)がユダヤ教の大祭司エレアザルと連携して、モーセ五書をギリシャ語に翻訳させる経過を物語る。エレアザルは七十二人の学者を選び、アレクサンドリアに派遣し、七十二日で翻訳を完成させたと言われる。 構成 律法の翻訳実現のために使者を派遣することに関する記述。 ユダヤ・エルサレム等見聞記。 大祭司の翻訳者選択と、彼の律法解釈。 王の饗宴と謁見。翻訳者たちとの質疑応答。 翻訳の実施と完成。翻訳者たちの帰還。 http //open.mixi.jp/user/5919811/diary/1955584606
  • キリスト教会・教派
    分類 西方教会 カトリック教会 プロテスタントルター派 バプティスト派 カルヴァン派 聖公会 東方教会 東方正教会ロシア正教会 ギリシア正教会 ブルガリア正教会 ルーマニア席教会 東方諸教会ネストリウス派 シリア正教会 コプト正教会 エチオピア正教会 教派別の割合 西方教会と東方教会の違い 古代5主教座 ローマ、コンスタンティノポリス、アンティオキア、エルサレム、アレクサンドリアがあった。 ローマ カトリック プロテスタント コンスタンティノポリス ギリシア正教 ロシア正教 アンティオキア 後のシリア正教 エルサレム (消滅) アレクサンドリア コプト正教 エチオピア正教 http //55096962.at.webry.info/201110/article_15.html http //www2.biglobe...
  • ヨエル書
    旧約聖書の12小預言書の一書。著作年代は不明である。バビロン捕囚より以前か以後かすら、学者によって意見が分かれる。前半の1~2章は大軍になぞらえられたイナゴの害を描き、預言者的人物が民に悔い改めを迫る。断食と祈りのあとで、神の救いの約束と感謝が語られている。 執筆年代 執筆年代にはいくつか説がある。 1.捕囚以前説(フリーマン、ヤング、アーチャー等が説いている) BC830年ごろ(ヨアシュ王の時代)にユダ王国で執筆された。(理由は以下のとおり) (1) アモス書にヨエルの文体の影響が見られるので、アモス書より前に書かれた。 (2) 文体が捕囚後の預言書の文体と異なる。 (3) 王ではなく、祭司や長老が出てくるのは、ヨアシュ王が幼少であったため、摂政を必要としていたからではないか。 2.捕囚以後説(ファイファー、トライヴァー等が説いている) BC350年ごろ~BC...
  • キリスト教絵画bot掲載作品一覧
    List of works put on Christianity Painting bot @religious_bot 『栄光のキリスト』11世紀末 サンタンジェロ・イン・フォルミス教会 Christ Pantocrator, Sant Angelo in Formis https //t.co/W1IW4Su6qJ 『最後の審判』12世紀 サント・フォア修道院附属教会 The Last Judgement, in Abbey Church of Saint Foy https //t.co/RJc1TKBSVL 『最後の審判』12世紀 サン=トロフィーム教会のティンパヌム The Last Judgement, tympanum of Church of St. Trophime https //t.co/tqstGVe1hC 『栄光のキリスト』1123年 サン・クレメ...
  • 七十人訳聖書
    七十人訳聖書(羅:Septuaginta,「70」の意味で、"LXX"と略す)は、現存する最古の旧約聖書の翻訳の一つである。言語はコイネー・ギリシャ語であり、正式名は Interpretatio Septuaginta Virorum である。 旧約聖書偽典『アリステアスの手紙』に、前3世紀プトレマイオス2世フィラデルフォスの命により 72人のユダヤ人の学者が 72日間で完成したとあるところからこの名がある(307節) 。しかし実際は少数集団によってエジプトのアレクサンドリアで、ディアスポラの(離散した)ユダヤ人の要求に応じて、まず律法の部分が訳され、その後1世紀かけて現行正典の大部分が訳されたと考えられる。 諸古代語訳中最も重要なもので,ヘブライ語原典のテキスト・クリティークの重要資料であるだけでなく,コイネー (共通の) ・ギリシア語文書として言語学的にも貴重。...
  • 考古学的推察
    イスラエル人の出自 ヨルダン川東岸の山岳地帯からカナン地方に進出してきたイスラエル人達の出自は不明である。 イスラエル人たちが始祖とするアブラハムは、旧約聖書によれば「カルデアのウル」からカナンの地へ移住してきたことになっている。この「カルデアのウル」を南部メソポタミアのウルとするのはレオナード・ウーリーによって始められてから考古学者や歴史学者に支持されてきたものの、バビロニアからの移住は考えにくくメソポタミア北西部からの移住だとする見方もある。 彼らの出自としてはこの他にも、カナン諸都市の周辺部に居た半遊牧民達が山地に逃れて定住したとする説、カナンの諸都市の奴隷や下層民が都市を逃れて定住したとする説、アラム地方から移住してきたとする説など様々である。おそらくは多様な出自を持つ人々であり、この中からヤハウェ神信仰を共有する部族がまとまってイスラエル部族連合が形成されたのであろう...
  • 英語訳聖書
    一覧 略名 和名 Name Date KJV 欽定訳 King James Version 1611 標準訳として長く用いられる RV (英国)改訂訳 (English) Revised Version 1884 主としてイギリスでの改訳 ASV アメリカ標準訳 American Standard Version 1901 RVのアメリカ版 WNT Weymouth New Testament 1903 新約聖書のみ BBE BIble in Basic English 1949 850の基本単語を使って訳された NWT 新世界訳 New World Translation 1950 エホバの証人による翻訳、1971年脚注改訂版 RSV 改訂標準訳 Revised Standard Version 1952 ASVの本格改版 TJB エルサレム聖書 The Jerusalem Bi...
  • 教会音楽史
    賛美歌・聖歌 キリスト教(特にプロテスタント教会)において、礼拝や集会等で歌われる、神をたたえる歌のことである。 グレゴリオ聖歌 ミサ曲 カトリック教会のミサ(感謝の祭儀)に伴う声楽曲。 通常文の全文(キリエはギリシア語、ほかは、ラテン語による)と、その概要は次のとおり。 キリエ (Kyrie)、グローリア (Gloria)、クレド (Credo)、サンクトゥス (Sanctus)、ベネディクトゥス (Benedictus)、アニュス・デイ (Agnus Dei)、イテ・ミサ・エスト (Ite Missa Est)  バッハ「「ミサ曲 ロ短調」 モテット 声楽曲のジャンルのひとつ。一般的に、中世末期からルネサンス音楽にかけて成立・発達した、ミサ曲以外のポリフォニーによる宗教曲を指す。 カンタータ 単声または多声のための器楽伴奏付の声楽作品をいう。典型的なカンタ...
  • シナイ山
    シナイ山(ホレブ山)の場所 実はシナイ山は正確には同定されていない。いくつかの説がある。 ジェベル・ムーサー アラブ人がジェベル・ムーサー(Jebel Mūsā, アラビア語で「モーセ山」の意)と呼ぶシナイ半島南部の山(標高2,285m)に古くから比定され、アブラハムの宗教によって神聖視されている。ジェベル・ムーサーにはモーセに関わる伝承を持つ泉や岩が数多く存在し、土地の人々の信仰の対象となっている。3世紀には聖カタリナ修道院が建設された。 ラス・サフサファ 一方、ジェベル・ムーサー近辺には聖書の描写に合致するような広大な平原が存在しないこと、エジプトからパレスチナへの通り道としては南すぎる、などの理由から、近年、一部の聖書学者たちは、その北側のラス・サフサファ(Ras Safsafeh / Sufsafeh)をシナイ山と同定している。 ラウズ山 他方...
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  • サムエル記
    『サムエル記』は旧約聖書におさめられた古代ユダヤの歴史書の1つ。元来、『列王記』とあわせて1つの書物だったものが分割されたようである。また『サムエル記』自体も上下にわかれているが、これはギリシャ語聖書以来の伝統である。 名称 ヘブライ名は"ספר שמואל"‎‎ (Sefer Shmuel, サムエルの書)である。 ギリシャ語名の"Βασιλειῶν Α", "Βασιλειῶν Β" (basleion, 王政[kingships])は、元々列王記の一部であったことを反映している。 英語名"Book of 1 Samuel", "Book of 2 Samuel"はヘブライ名の英訳である。 和名『サムエル記上』『サムエル記下』はヘブライ名の和訳である。 内容 ...
  • ベネディクトゥス
    短い賛歌で、普通「サンクトゥス」と併せて一つの曲にまとめられる事が多い。マタイ福音書21 9から採られる。 意味はラテン語で「祝福があるように」である。 原文(ラテン語) Benedictus qui venit in nomine domini. Hosanna in excelsis. 和訳 ほむべきかな、主の名によりて来る者。 天のいと高きところにホザンナ。 成立 マタイ福音書21 9にある、イエスがエルサレム入城を果たした際に民衆がイエスをたたえた歌である。 マタイ21 6-9 弟子たちは行って、イエスが命じられたとおりにし、ろばと子ろばを引いて来て、その上に服をかけると、イエスはそれにお乗りになった。大勢の群衆が自分の服を道に敷き、また、ほかの人々は木の枝を切って道に敷いた。そして群衆は、イエスの前を行く者も後に従う者も叫んだ。 「ダビデ...
  • 中間時代の年表
    ギリシャの王 アレキサンドロス王 マカバイ一1 7 こうしてアレキサンドロスは十二年の統治の後に死に、 歴史的に、アレクサンドロス3世の治世は前336年~前323年の12年間とされる。 アンティオコス・エピファネス王 マカバイ一1 10 そしてついには彼らの中から悪の元凶、アンティオコス・エピファネスが現れた。彼はアンティオコス王の王子でローマに人質として送られていたが、ギリシア人の王朝の第百三十七年に王として即位した。 マカバイ一1 20 こうしてエジプトを打ち破った彼は、第百四十三年、矛先をイスラエルに転じて大軍と共にエルサレムを目指して上って来た。 マカバイ一1 29-31 二年の後アンティオコス王は、徴税官をユダの町々に派遣した。王は大軍を率いてエルサレムにまで来たが、言葉巧みに穏やかな調子で語ったので、住民は彼を信頼した...
  • 旧約聖書外典
    もともと旧約聖書におさめられていたが、ヤムニア会議で正典から排除されたものである。 第二正典(続編) ユダヤ教とプロテスタントは除外するが、カトリックや正教会などが聖書として認めるもの。 カトリックや正教会からは第二正典、プロテスタントからは旧約聖書続編と呼ばれる。 これらは七十人訳聖書等ギリシア語訳に見られるが、現在残るヘブライ語写本には対応する箇所をもたない。そのことから、旧約と新約の間にあたる中間時代に付け加えられたものと考えられ、省かれた。 ただし、「マカバイ記2」と「知恵の書」を除いては、もともとヘブライ語かアラム語で書かれ、それがギリシャ語に翻訳されたと考えられている。 なお、エズラ記(ギリシャ語)、マナセの祈り、詩篇第151篇は正教会のみが正典としている。 (また、エズラ記(ラテン語)はどの教派も正典としていない。) 歴史書 トビト記 [前727年頃-...
  • アッシリアの歴史
    アッシリア(Assyria)は、メソポタミア(現在のイラク)北部を占める地域、またはそこに興った王国。首都は、初期はアッシュールで、後にニネヴェに遷都した。南側にバビロニアと隣接する。チグリス川とユーフラテス川の上流域を中心に栄え、後にメソポタミアと古代エジプトを含む世界帝国を築いた。アッシリアの偉業は、ペルシア帝国に受け継がれてその属州となった。 アッシリアでの伝説 「アッシリア」はアッシュルの地を意味するギリシア語表記に由来するヨーロッパにおける呼称で、本来のアッカド語北方方言であるアッシリア語による名称はアッシュール(Asshur)。アッシュルの名はチグリス川上流にあった国土とその中核となった首邑の名であり、これはアッシュール神の名にちなむものだった。 古代ギリシャやローマでの伝説 キリスト教成立前後の古代ギリシアやローマが認識していたアッシリアの歴史とは、ポンペイウ...
  • 知恵の書
    『知恵の書』は、カトリック教会と正教会は旧約聖書に含めるが、プロテスタントでは含まず、ユダヤ教でも外典として扱っている書物のうちひとつ。『ソロモンの知恵』とも言われ、内容分析からアレクサンドリアで紀元前1世紀ごろ記されたと考えられている。イスラエルの歴史を振り返りながら、知恵が常に存在していたことを、知恵を擬人化しながら述べていく。
  • イントロイトゥス
    ここではレクイエムに用いられる固有文の入祭唱(Introitus)について説明する。 原文(ラテン語) Requiem æternam dona eis, Domine, et lux perpetua luceat eis. Te decet hymnus, Deus, in Sion, et tibi reddetur votum in Jerusalem. Exaudi orationem meam, ad te omnis caro veniet. Requiem æternam dona eis, Domine, et lux perpetua luceat eis. 和訳 主よ、永遠の安息を彼らに与え、 絶えざる光でお照らしください。 神よ、シオンではあなたに賛歌が捧げられ、 エルサレムでは誓いが果たされます。 私の祈りをお聞き届けくださ...
  • 大天使聖ミカエルへの祈り
    大天使聖ミカエルへの祈りは、かつて1965年はじめまでカトリック教会のミサの終わりに唱えられていた祈り。レオ13世の祈りとも呼ばれる。1886年に教皇レオ13世がミサ典書に付加したため、『レオ13世の祈り』と呼ばれることもある。カトリック教会のミサ(トリエント・ミサ)の終わりに、『終わりの福音』に続けて唱えられていた。典礼書中の『祓魔式(Exsorcista)』の部にはこの祈りは存在しない。第2バチカン公会議の典礼刷新によって1965年3月7日より正式に廃止された。なお、『大天使聖ミカエルに向う祈り』は別の祈祷文である。 原文(ラテン語) Sancte Michael Archangele, defende nos in proelio contra nequitiam et insidias diaboli esto praesidium; Imperet illi Deu...
  • メソポタミア神話
    メソポタミア神話はシュメール人、東方セム語アッカド人、アッシリア人、バビロニア人と後に移住してきたアラム人カルデア人の信仰した宗教であり、彼らの共有し、発展させた神話体系である。現代のイラク、クウェート、トルコ南東部、シリア北東部にあたるメソポタミアとよばれる地域で紀元前4千年紀から4200年にわたり支配的な宗教であり続けた。その範囲はメソポタミア全域におよび、その後およそ紀元後10世紀にはアッシリア地域(メソポタミア北部)のみに縮小している[1]。 メソポタミアの多神教は数千年にわたりこの地域の唯一の宗教であり続けたが、1世紀から3世紀にかけて徐々に衰退を始めた。この衰退は東方教会(アッシリア東方教会、シリア正教会などのシリアック・クリスティアニティ)、そしてユダヤ教、マニ教、グノーシス主義との接触によりもたらされた。その後300から400年もするとほとんどの宗教的伝統は失われた。10...
  • 音楽
    小規模な宗教歌 聖歌:古代・中世から続く宗教歌、東方教会(正教会・東方諸教会)の奉神礼に用いられる歌や、カトリック教会・聖公会等の典礼歌(多くはラテン語)『グレゴリオ聖歌』 グノー:『アヴェ・マリア』 ヴェルディ:『聖歌四篇』 讃美歌:教会の会衆によって賛美される、世の民衆への証し的な性格を持つもの、特にプロテスタントを中心として西方教会で用いられる宗教歌を指す。 コラール:もともとルター派教会にて全会衆によって歌われるための賛美歌 典礼(ミサ)に関連するもの ミサ曲:ミサ通常文などの祈祷文に曲を付けた多楽章の声楽曲(多くはラテン語)パレストリーナ『教皇マルチェルスのミサ曲』 バッハ:『ミサ曲 ロ短調』(BWV.232) モーツァルト:『ミサ曲 ハ短調』(K.427) ベートーヴェン:『ミサ・ソレムニス』(op.123) レクイエム:ミサ固有文などの祈祷文に曲を付けた多楽章の声楽曲(多く...
  • 聖遺物
    産着、下着、肩帯、帯、サンダル、弟子の足を洗ったたらいと足をぬぐったタオル、奇跡によってパンをふやした一二のパン籠、サマリアの女にあったときの井戸の縁石、アブガル王にあてた自筆の手紙、自印聖像、最後の晩餐のさいのテーブル、ゴルゴタの丘で脱がされたチュニカ、遺体を包んだかたびら、小びんに保存された血、その他受難のさいのほとんどすべてのもの、すなわち聖十字架、それをつくるときに使った槌、鋸、ねじ、十字架に打ち付けられた釘、いばらの冠、スポンジ、槍の穂先…など。 聖十字架 聖十字架は、聖遺物のうち、イエス・キリストの磔刑に使われたとされる十字架。 その断片は各地の正教会をはじめとした東方教会とカトリック教会に祭られ、他の聖遺物とともに信仰の対象となっている。 中世の伝説には、エデンの園の命の木(『創世記』2 9, 4 22)で作られているというものもある。 エルサレムは2度のユ...
  • マカバイ記1
    『マカバイ記』は、ヘレニズム時代のユダヤの歴史を描く歴史書の1つ。『マカバイ記』は教派によって扱いに違いがあり、ユダヤ教とプロテスタントでは外典として扱い、カトリック教会では1と2を正典(第二正典)に収め、正教会では1と2に加えて3と4までも正典に収めている。 マカバイ記1ではアレクサンドロス3世の東征に始まり、ハスモン朝の支配が確立されるまでの歴史をマカバイ戦争を中心に描いている。そしてそのなかで異邦人に汚されたエルサレム神殿がふたたび清められたことがハヌカ祭のおこりであると述べている。 アンティオコス4世エピファネスはプトレマイオス朝との戦いに勝利を収めた。この勝利により、アンティオコス4世はエジプト征服の寸前までいったが、中東の軍事バランスが崩れることを危惧したローマ軍の介入と、ユダヤでおきた反乱(マカバイ戦争)のため、断念せざるを得なかった。主要な指導者ユダ・マカバ...
  • マカバイ記3
    『マカバイ記』は、ヘレニズム時代のユダヤの歴史を描く歴史書の1つ。『マカバイ記』は教派によって扱いに違いがあり、ユダヤ教とプロテスタントでは外典として扱い、カトリック教会では1と2を正典(第二正典)に収め、正教会では1と2に加えて3と4までも正典に収めている。 マカバイ記3は、内容的にはマカバイ戦争とはなんの関連もない。プトレマイオス朝エジプトを舞台に、エルサレム神殿に入ることができなかったことに憤慨した王が、アレクサンドリアのユダヤ人を集めて虐殺しようとするが、神の力によってユダヤ人が助けられるという内容である。
  • バルク書
    ユダヤ教とプロテスタント諸派では外典として扱い、カトリック教会と正教会では旧約聖書に含めている書物のひとつ。タイトルはエレミヤの書記(『エレミヤ書』45 1)であったバルクを名乗る著者の名前に由来している。『知恵の書』や『シラ書』とも共通する知恵の賛美が見られ、知恵=律法であるとしている。(4 1) 著者とされているバルクはエレミヤの弟子で書記であったが、本書自体は彼のものではなく、数人の著者の、しかもギリシア語、ヘブライ語で書かれたものを収集したものと推定され、上限は前2世紀中葉、下限は紀元70年とされている。 なお、この「バルク書」の他に、旧約聖書偽典には3つのバルク書が存在する。 第二バルク書:シリア語バルクの黙示録 第三バルク書:ギリシア語バルク黙示録 第四バルク書:エレミア歴代誌 内容 バルクがバビロンで、捕囚の民に祖先が太古から犯してきた罪を懺悔させ、髪...
  • トビト記
    『トビト記』(Book of Tobit)は、捕囚の地に生きたトビトの物語。『トビト記』は教派によって扱いに違いがあり、ユダヤ教では外典として扱い、カトリック教会と正教会では旧約聖書続編(または第二正典)に加えている。また、プロテスタントでは聖書としてではなく、文学として扱っている。 物語は以下のようなものである。ニネベに暮らすユダヤ人トビトは善行を積んでおり、ある日、危険を顧みず殺されたユダヤ人の死体を埋葬した。穢れを嫌って庭で寝ているとすずめの糞が目におちて失明してしまう。さらにささいなことで妻をも疑ったことを恥じ、トビトは死を願う。同じころ、悪魔アスモダイのせいで夫たちが次々に初夜に死んでしまうことで悩む女性サラも死を願っていた。神はこれを聞いて天使ラファエルを差し向ける。その後、紆余曲折を経て、息子トビアの尽力でトビトの目はみえるようになり、トビアはサラについていた悪魔を追...
  • 日本語訳聖書
    翻訳の系統 聖書協会系 文語訳系明治元訳〔現在の旧約文語訳〕(1887年) 大正改訳〔新約聖書のみ、現在の新約文語訳〕 (1917年) 口語訳 (1954/55年) プロテスタント-カトリック共同訳系(旧)共同訳(1978年) 新共同訳 (1987年) 聖書協会共同訳(2018年予定) いのちのことば社系 新改訳 (1965/70年) 新改訳2017 (2017年) 他のプロテスタント諸派による翻訳 リビングバイブル(1978年) 現代訳(1983年) カトリック バルバロ デル・コル訳(1964年) バルバロ訳(1980年) フランシスコ会訳(2011年) その他 岩波委員会訳(2005年) 文語訳 (Japanese Classical, JCL) (1887/1917) 1874年、ヘボン、ブラウンらからなる翻訳委員社中によって新約聖書の翻訳がはじまり、約5年半の歳月...
  • 四つの獣の幻
    これらはダニエルの時代移行の4つの帝国について述べた記述である。 ダニエル書7 15-18 わたしダニエルは大いに憂い、頭に浮かんだこの幻に悩まされた。そこに立っている人の一人に近づいてこれらのことの意味を尋ねると、彼はそれを説明し、解釈してくれた。 「これら四頭の大きな獣は、地上に起ころうとする四人の王である。 しかし、いと高き者の聖者らが王権を受け、王国をとこしえに治めるであろう。」 ただし、その解釈についてダニエル書にははっきり書いていないため、諸説存在する。 マケドニア王朝第四帝国説 ダニエル記が書かれたとされる下限は前2世紀半ばであり、この時点までの帝国で想定されるのは以下のとおりである。 第一帝国:金の頭=獅子=カルデア(新バビロニア) 第二帝国:銀の胸=熊=羊の角=メディア 第三帝国:青銅の腹=豹=羊の角=ペルシア 第四帝国:鉄と陶土...
  • サクラメント
    サクラメント(英 sacrament、羅 sacramentum)は、キリスト教において神の見えない恩寵を具体的に見える形で表すことである。それはキリスト教における様々な儀式の形で表されている。 ただし現在のキリスト教においては教派によってその指し示す内容、さらには日本語訳として用いられる表現も異なっている。例えば、カトリック教会では秘跡、聖公会では聖奠、プロテスタント教会では礼典、正教会では機密と呼ばれる。 教派ごとの比較 教派 カトリック 聖公会 プロテスタント 正教会 内容 総称 秘跡 聖奠 礼典 機密 - 1. 洗礼の秘跡 洗礼 洗礼 洗礼機密 キリスト教の入信に際して行われる。 2. 堅信の秘跡 堅信 - 傅膏機密 信者が洗礼を受けた後、聖霊の力・聖霊の恵みを受ける。 3. 聖体の秘跡 聖餐 聖餐 聖体機密 特殊なパンを聖別し、キリストの体の実体として信じ、食べる。...
  • サンクトゥス
    「サンクトゥス」は、ラテン語で「聖なる」。「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主よ。天と地はあなたの光栄にあまねく満ち渡る。天のいと高きところにホザンナ」。神への感謝を捧げ、その栄光を称える賛歌。 東方教会に起源をもつ祈祷で、典礼文はイザヤ書から取られる。冒頭でサンクトゥスを三回唱えるので、和訳では「三聖頌」とも言う。ちなみにHosanna (ホサンナ)はヘブライ語の音訳で、原義は「救いたまえと(我らは)祈る」。 原文(ラテン語) Sanctus, sanctus, sanctus, dominus deus sabaoth. Pleni sunt caeli et terra gloria tua. Hosanna in excelsis. 和訳 聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、 万軍の神よ、主よ 天と地はあなたの栄光に満ちています。 いと高...
  • ダニエル書
    題名はこの書の主人公であるダニエルに由来する。彼は捕囚の民の一人としてバビロニアに連行されてくるが、その賢明さによってネブカドネツァル2世に重用されたとされる人物である。 2章4節~7章28節は、アラム語で書かれており、それ以外の箇所はヘブライ語で書かれている。 高等批評によれば、アラム語部分の成立は前3世紀よりもさかのぼることはなく、全体としての成立は、11章の記述を考えると紀元前164年頃と推定される。 1.ダニエルと新バビロニア(1章-6章) ダニエルと三人の若者(1章) [BC606年頃] ネブカドネツァル王の夢(2章) [BC604年] 燃え盛る炉に投げ込まれる三人(新共同訳3 1-3 30、口語訳・新改訳3章) [前562年以前] 大きな木の夢(新共同訳3 31-4 34、口語訳・新改訳4章) [前562年以前] 壁に字をかく指(5章) [BC539年] ...
  • カナンの神々
    旧約聖書の中でたびたび言及されるカナン人の神々への信仰である。ウガリット神話と呼ばれる。 重要な神は、父エル、母アシェラ、息子バアルと妻アシュトレトである。 ウガリット神話 ウガリット神話、は1928年にラス・シャムラから発見された粘土板文書に記されていた神話群を基礎とした神話・伝承。聖書で言及されるカナン人(フェニキア人)の信仰の一端を表すものであり、同地に存在した古代都市ウガリットの名を冠して「ウガリット文書」(または「ラス・シャムラ文書」)と呼ばれる。ウガリット文書は破損が多く、全体の統一性にも欠いているが、基本は「バアルとアナト」という豊穣神バアルが王権を獲得する顛末を描く神話で、物語の中ではカナンにおける祭儀形態や荒れ狂う混沌の勢力(海)との戦い、植物や季節の成長・循環のサイクルに擬せられたバアルの栄枯盛衰の姿などが描かれている。 文書にはバアルの物語の他、彼の配偶神...
  • エゼキエル書
    著者は預言者エゼキエルに帰せられている。彼は預言者エレミヤよりやや年下であり、エレミヤがほぼエルサレムで預言活動を行ったのに対し、バビロンの地において捕囚民の精神的指導者として預言活動を行ったと考えられる。他の預言書と比較して、はるかに整然と構成されているように見えるが、この構成が預言者自身によるのか、それとも後代の編集者によるのかが問題とされている。 著者 著者はエゼキエルであり、第1次バビロン捕囚後の5年目、つまり紀元前594年頃から27年目の前571年に及ぶ神の言葉である。エゼキエル書の中の「第何年」という記述は主に第1次バビロン捕囚後からの年数であるが、初めに出てくる「第三十年」というのは、おそらくエゼキエル本人の年齢のことではないかと思われる。すなわちエゼキエルは紀元前624年生まれであると推測される。 エゼキエル書1 1-3 第三十年の四月五日のことである。わた...
  • エルサレム入城
    主イエス・キリストによるエルサレムへの入城である。これにより、ユダヤの王が雌ろばの子ろばに乗ってエルサレムにやってくるという預言が成就した。門は複数あるが、イエスは正門である東門(シュシャン門)から入城した。 マルコ11 1-11 一行がエルサレムに近づいて、オリーブ山のふもとにあるベトファゲとベタニアにさしかかったとき、イエスは二人の弟子を使いに出そうとして、言われた。「向こうの村へ行きなさい。村に入るとすぐ、まだだれも乗ったことのない子ろばのつないであるのが見つかる。それをほどいて、連れて来なさい。もし、だれかが、『なぜ、そんなことをするのか』と言ったら、『主がお入り用なのです。すぐここにお返しになります』と言いなさい。」 二人は、出かけて行くと、表通りの戸口に子ろばのつないであるのを見つけたので、それをほどいた。すると、そこに居合わせたある人々が、「その子ろば...
  • マカバイ記2
    『マカバイ記』は、ヘレニズム時代のユダヤの歴史を描く歴史書の1つ。『マカバイ記』は教派によって扱いに違いがあり、ユダヤ教とプロテスタントでは外典として扱い、カトリック教会では1と2を正典(第二正典)に収め、正教会では1と2に加えて3と4までも正典に収めている。 マカバイ記2ではエジプトのユダヤ人へハヌカ祭を祝うよう薦める書簡から始まり、ユダヤに対する迫害とそれに対抗する宗教的情熱、ユダ・マカバイの活躍が描かれている。マカバイ記1よりも後に書かれたものだが、扱う時代はマカバイ記1よりも少し古く、前198年から前160年頃までである。 冒頭の二つの書簡 第二マカバイ記の冒頭の二つ書簡と序文について、これらはおそらくアラム語あるいはヘブライ語で書かれたものをギリシア語に訳したものである。 最初の書簡は、ユダヤからアレクサンドリアのユダヤ人に宛てて、神殿奉献祭を共に祝うよう...
  • 千年王国
    千年王国 千年王国(Millenarianism、あるいはMillenarism)は、キリスト教終末論の一つ。 ヨハネの黙示録20章1-10節の内容に基づき信仰される。 「わたしはまた、一人の天使が、底なしの淵の鍵と大きな鎖とを手にして、天から降って来るのを見た。この天使は、悪魔でもサタンでもある、年を経たあの蛇、つまり竜を取り押さえ、千年の間縛っておき、底なしの淵に投げ入れ、鍵をかけ、その上に封印を施して、千年が終わるまで、もうそれ以上、諸国の民を惑わさないようにした。その後で、竜はしばらくの間、解放されるはずである。 わたしはまた、多くの座を見た。その上には座っている者たちがおり、彼らには裁くことが許されていた。わたしはまた、イエスの証しと神の言葉のために、首をはねられた者たちの魂を見た。この者たちは、あの獣もその像も拝まず、額や手に獣の刻印を受けなかった。彼らは生き返って...
  • 神論
    キリスト教の用語で、神論(Patriology)は父なる神に対する研究である。Patriologyという用語は、ギリシャ語の πατέρας (pateras, 父) と、λογος (logos, 論) からなる合成語である。キリスト論 (Christology) および聖霊論 (Pneumatology) と密接な関係にある。 旧約聖書における「父なる神」の呼称 旧約聖書では、ヤハウェ (יהוה‎ [Yahweh], Yahweh/Jehovah)、神<複数形> (אלהים [Elohim], Gods/powers)、主 (אדני [Adonai], Lord)、神<単数形> (אל [El], God/power) などの呼称が用いられる。「ヤハウェ」は約6800回、「エロヒム」は約2600回、「主(アドナイ)」は439回、「エル」は238回現れる。 旧約聖書...
  • キリスト教系新宗教
    セブンスデー・アドベンチスト教会(アメリカ) アメリカの再臨待望運動において1843年-1844年にキリストが再臨すると予告して起こったキリスト教系宗教組織。SDAは自らをプロテスタント教会と位置付けており、宗教分類学的にはキリスト教系の新宗教に分類される。 イエス・キリストはミカエル(天使)であり、全能の神ではないとしている。 霊魂消滅説を主張、地獄を否定している。 エホバの証人「ものみの塔聖書冊子協会」(アメリカ) 1870年代にチャールズ・テイズ・ラッセルによって設立され、世界本部は長らくニューヨーク市ブルックリン区に置かれていたが、2016年に同州ウォーウィックへ移転する。信者数は全世界で約820万人、最多国アメリカでは約120万人、日本は約21万人いるとされている。聖書は主に新世界訳聖書を使用し、主流派キリスト教の条件とされる基本信条を否定する立場にあり、三位一体論の否...
  • ダニエル書補遺
    今日の『ダニエル書』には、ユダヤ教および一部キリスト教教派が正典と認めない部分が3つ存在する。これらは七十人訳聖書等ギリシア語訳に見られるが、現在残るヘブライ語写本には対応する箇所をもたない。 アザルヤの祈りと三人の若者の賛歌 スザンナ ベルと竜 上記の3つの短編がそれである。 元々、これらの短編文書は同一時期に成立したものではなく、起源がそれぞれ異なるが、いずれの話も主人公がダニエルであるという共通点から、七十人訳聖書の編者が『ダニエル書』の前後に付け加えたと考えられる。 ダニエル書においては、以下のように書かれていた。 1.ダニエルと新バビロニア(1-6章) ダニエルと三人の若者(1章) ネブカドネツァル王の夢(2章) 燃え盛る炉に投げ込まれる三人1(3 1-23) 『アザルヤの祈りと三人の若者の賛歌』(3 24-90) 燃え盛る炉に投げ込まれる三人...
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