レゲンダ・アウレア

聖書研究wiki@trinity_kristo内検索 / 「レゲンダ・アウレア」で検索した結果

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  • レゲンダ・アウレア
    レゲンダ・アウレア』または『黄金伝説』(羅 Legenda aurea または Legenda sanctorum)は、ヤコブス・デ・ウォラギネ(1230頃–1298)によるキリスト教の聖人伝集。1267年頃に完成した。タイトルは著者自身によるものではなく、彼と同時代の読者たちによってつけられたものである。中世ヨーロッパにおいて聖書についで広く読まれ、文化・芸術に大きな影響を与えた。 イエス、マリア、天使ミカエルのほか、100名以上にものぼる聖人達の生涯が章ごとに紹介され、その分量は『旧約聖書』と『新約聖書』を足したのとほぼ同じである。最初の章ではキリストの降誕と再臨があてられており、本書は新約聖書の続編として読むこともできる。 なお、ウィリアム・キャクストンによる翻訳版(英: The Golden Legend)が存在する。 (聖人の項目も参照。なお削除予定で...
  • 近代の逸話
    ここでは、レゲンダ・アウレアの時代より近代に起きた伝説的な出来事に関してまとめる。一般的なキリスト教神学の見解としては、一般啓示が行われることはもはやないが、私的啓示はありうるとされている。 なお、聖母の出現はここには記載しない。 イエス・キリストの出現 Jesus visited dying Muslim in hospital room, brought healing Jesus appeared to Muslim woman, answered her request for cigarettes, later brought miraculous healing
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    ... 七つの大罪 聖人伝レゲンダ・アウレア 近代の逸話 マリア崇敬無原罪の御宿り 悲しみの聖母 聖母の被昇天 聖母戴冠 ユダヤ教史(マカバイ戦争以後) 宗教会議ヤムニア会議 ユダヤ教歴史書ヨセフス『ユダヤ古代誌』 ヨセフス『ユダヤ戦記』 キリスト教会史(使徒言行録以後) 教会史原始キリスト教 東西教会の分裂 教会大分裂 十字軍 宗教改革 公会議全地公会議 カトリック公認公会議 キリスト教会歴史書エウセビオス『教会史』 ソクラテス『教会史』 テオドレトス『教会史』 ソゾメヌス『教会史』 神学大全 祈祷書 キリスト教会・教派西方教会カトリック 聖公会 プロテスタント 東方教会東方正教会 異端派 預言・私的啓示聖マラキの預言 ミシェル・ノストラダムス師の予言集 キリストのご受難を幻に見て 聖母の出現グアダルペの聖母 ルルドの聖母 クノックの聖母 ファティマの聖母 大天使ミカエル...
  • アヴェスター
    ゾロアスター教の聖典であり、次の構成である。 「ヤスナ(Yasna)」 大祭儀で読唱される神事書・祭儀書。全72章。 「ウィスプ・ラト(Visperad)」 ヤスナの補遺。小祭儀書。 「ウィーデーウ・ダート(Vendidad)」 除魔書。 「ヤシュト(Yasht)」 神頒歌。 「クワルタク・アパスターク(Xvartak Apastāk, Khordeh Avesta)」 小賛歌・小祈祷書。 その他逸文。 ヤスナ 言語学的に最も古いと考えられる、全72章の祭儀書。72章のうちの17章は、開祖ザラスシュトラ(ゾロアスター)自身が書いたと推測される『ガーサー』という韻文詩になっている。 ウィスプ・ラト 『ヤスナ』の祭儀書に内容が追加された補遺的な小祭儀書。『ウィスプ・ラト』というのは、『全ての権威者・権威ある神々』の意味であり、その内容も神々の権威を褒め称...
  • キリストのご受難を幻に見て
    http //hushiginomedai.holy.jp/the%20passion%20of%20jesusu%20christ%20index.html アンナ・カタリナ・エンメリックの傷 エンメリックが胸に十字の形の聖痕を受けたのは1813年頃であった。エンメリックは長い間、荊冠の聖痕による痛みに耐えていたが、さらに胸の十字の聖痕の痛みそして、両手、両足、右わき腹に聖痕を受けることなった。その聖痕の特徴として、いくつかのものは毎週水曜日、そしてその他のものは金曜日に血を噴き出すことが記録に残されている。 その他にこの聖痕は、数年たっても傷口が炎症も化膿もせずに、傷口が新たにつけられたかのような状態であり続けたことが医師たちによって証言されている。医学的にはこのようなことはありえないとされる。 この聖痕については、1813年にミュンスターの司教総代理、クレメンス・アウ...
  • 映画
    旧約聖書 サムソンとデリラ Samson and Delilah (1949年) 製作国:アメリカ 監督:Cecil B. DeMille 言語:英語 『士師記』のサムソンとデリラの物語を原作としている。 十戒 The Ten Commandments (1956年) 製作国:アメリカ 監督:Cecil B. DeMille 言語:英語 「旧約聖書」の「出エジプト記」を原作として制作されたスペクタクル映画。紅海が割れ、その中をモーセなど出エジプトの民が海の中を進むクライマックスシーンはあまりに有名。 ソドムとゴモラ Sodom and Gomorrah (1962年) 製作国:イタリア・アメリカ 監督:Robert Aldrich 言語:英語 旧約聖書の『創世記』に登場する都市、ソドムとゴモラの堕落から神の怒りによって滅亡するまでをロトを主人公に描く。 天地創...
  • ガリオ碑文
    使徒言行録には、使徒パウロがギリシャのアカイア州を訪れた時のことを次のように記録している。 使徒18 12 ガリオンがアカイア州の地方総督であったときのことである。ユダヤ人たちが一団となってパウロを襲い、法廷に引き立てて行って、 ガリオ碑石は、このガリオンがアカイア州の総督であったことを記す碑石である。 碑文の内容 本文はwikipediaの「ガリオ碑文(英語版)」を参照されたい。 ティベ[リウス・クラウディウス・カエ]サル・アウグストゥス・ゲ[ルマニクス――[12回目の間、護民官の権]力[に授かり、]26回目[の間、著明なインペラトル(ローマ軍最高司令官)であり、父]親[の土地の]父[親であった...]。長[い期間の]間、[私は、]デルフ[ィ]の都[市に向かって]よく配置されたば[かりでなく、その繁]栄[に対しても熱心だった]、そして私はいつも[ピ...
  • キリスト教文学
    キリスト教文学の歴史 2~3世紀 地中海文化の中心アレクサンドリアのオリゲネスをはじめとするギリシア語の作品、テルトゥリアヌスらによる護教的なラテン語の作品がある。 4世紀 生の苦悩と回心を扱うアウグスティヌスの自伝『告白』はキリスト教文学初期のもっとも重要な作品である。本書はアウグスティヌスの青年時代の罪深い生活からキリスト教へのめざめをたどっている。西欧において最初期に書かれていた自伝にはよく見られる内容であり、その後中世までおよそ1000年にわたってキリスト教徒の作家に強い影響を及ぼす雛形となった。完成した自伝ではなく、40歳ごろまでのアウグスティヌスしか書かれていない。 また、同じくアウグスティヌスの歴史書である『神の国』は、世界の創造以来の歴史を、地の国とそれに覆われ隠されている神の国の二つの歴史として叙述しており、普遍史の一つの解釈として知られているが、カトリ...
  • ヨセフス『ユダヤ古代誌』
    ユダヤ古代誌(ギリシア語 Ἰουδαϊκὴ ἀρχαιολογία, Ioudaikē archaiologia; ラテン語 Antiquitates Judaicae)とは、ユダヤ人の歴史家であるフラウィウス・ヨセフスによって書かれた、天地創造からユダヤ戦争の直前までが記述されている全20巻のユダヤ史書である。フラウィウス・ドミティアヌスの治世下のおよそ西暦94年もしくは95年に書かれ、ヨセフスの後援者である非ユダヤ人のためにギリシア語で書かれている。 始めの10巻はヘブライ語聖書のモーセ五書から歴史書の範囲が、後の10巻は聖書の範囲を超えてユダヤ戦争直前までのユダヤ人の歴史が綴られる。その全20巻という構成とユダヤ古代誌というタイトルは、ディオニュシオスのローマ古代誌に倣ったとされる。ヨセフスのもう一つの著作であるユダヤ戦記とともに、ユダヤ古代誌は初期のキリスト教や1世紀の...
  • ネストレ・アーラント
    新約聖書の校訂本の一つである。 ネストレ・アーラント(Nestle-Aland)は現代の聖書学の最高水準を示すギリシア語新約聖書テキスト。正式名称は「ギリシア語新約聖書」を意味するラテン語の「Novum Testamentum Graece」(ノーヴム・テスタメントゥム・グラエケ)である。ドイツの聖書学者エベルハルト・ネストレ(Eberhard Nestle,1851年-1913年)が校訂し、同じくドイツの聖書学者クルト・アーラント(Kurt Aland,1915年-1994年)が再校訂したため、一般的に「ネストレ・アーラント」と呼ばれる。1913年に初版が発行されて以来、ギリシア語テキストの研究の進展にあわせて改訂が繰り返されており、最新版は第28版である。現在の学問水準から考えうる最高のテキストであるといっても過言でなく、現代日本語訳の「新共同訳聖書」や「新改訳聖書」など、ほと...
  • キリスト教絵画bot掲載作品一覧
    List of works put on Christianity Painting bot @religious_bot 『栄光のキリスト』11世紀末 サンタンジェロ・イン・フォルミス教会 Christ Pantocrator, Sant Angelo in Formis https //t.co/W1IW4Su6qJ 『最後の審判』12世紀 サント・フォア修道院附属教会 The Last Judgement, in Abbey Church of Saint Foy https //t.co/RJc1TKBSVL 『最後の審判』12世紀 サン=トロフィーム教会のティンパヌム The Last Judgement, tympanum of Church of St. Trophime https //t.co/tqstGVe1hC 『栄光のキリスト』1123年 サン・クレメ...
  • ピラト碑文
    ポンテオ・ピラトの経歴はほとんど知られていないが、ピラトの名が記されていることで知られる一つの碑文が1961年にカエサレアで発見された。その碑文には、ピラトがティベリウスを記念して献納した建造物である「ティベリエウム」のことも記されている。 ピラト碑文(Pilate Stone)の内容はWikipediaにて確認できる。内容は以下のとおりである。 神聖なるアウグストゥスと[この]ティベリウスへ ...ポンティウス・ピラト ..ユダヤの総督 ...が[これを]捧げた https //en.wikipedia.org/wiki/Pilate_stone
  • 大洪水の否定論
    ダ・ヴィンチによる疑義 山で海の化石が見つかる原因は、ノアの洪水によるものだという聖書説が、18世紀まで主流の考え方だった。他にも、山で見つかる化石は、大地の造形力が生み出し損ねた自然失敗説や、星の神秘的な力が大地に作用して創造したという星辰崇拝説などがありました。 ダ・ヴィンチはこれらの迷信に惑わされることなく、実際に山に赴き、自分の目で見て調査をした。そして、ダ・ヴィンチは、化石が何層もの層に埋もれていることを発見した。もし、洪水が化石を海から山に運んだのであれば、それらの化石は一つの層から全て発見されるはずである。なぜなら聖書にはノアの洪水が何度も起こったとは書かれておらず、一回しか書かれていないためである。ところが調査をしてみると、幾重にもわたる層から貝の化石が出土した。 また、ダ・ヴィンチは、ある断崖の粘土質のところに貝の層があることを発見した。もし、貝殻が洪水の濁流...
  • 地球平面説神話
    実は、聖書には地球が平面であるとは書かれていない。しかしながら、平面なのではないかと疑わせるような記述があったことから、一部の古代のキリスト教徒は地球は平面だと考えていた。 イザヤ書24 1(口語訳) 見よ、主はこの地をむなしくし、これを荒れすたれさせ、これをくつがえして、その民を散らされる これは大救患時代に関する記述であり、主が地をくつがえす、と書かれている。地球平面説を想定するならば、主が平面の地をひっくり返すことで人々が散り散りになる、というように解釈することができる。 マタイ4 8 更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、 これはイエスが荒野の誘惑の修行を受けている際の記述である。地球平面説を想定するならば、平面の地をはるか上空より眺めればすべての国が見渡せる、というように解釈することができ...
  • マカバイ記1
    『マカバイ記』は、ヘレニズム時代のユダヤの歴史を描く歴史書の1つ。『マカバイ記』は教派によって扱いに違いがあり、ユダヤ教とプロテスタントでは外典として扱い、カトリック教会では1と2を正典(第二正典)に収め、正教会では1と2に加えて3と4までも正典に収めている。 マカバイ記1ではアレクサンドロス3世の東征に始まり、ハスモン朝の支配が確立されるまでの歴史をマカバイ戦争を中心に描いている。そしてそのなかで異邦人に汚されたエルサレム神殿がふたたび清められたことがハヌカ祭のおこりであると述べている。 アンティオコス4世エピファネスはプトレマイオス朝との戦いに勝利を収めた。この勝利により、アンティオコス4世はエジプト征服の寸前までいったが、中東の軍事バランスが崩れることを危惧したローマ軍の介入と、ユダヤでおきた反乱(マカバイ戦争)のため、断念せざるを得なかった。主要な指導者ユダ・マカバ...
  • 聖遺物
    産着、下着、肩帯、帯、サンダル、弟子の足を洗ったたらいと足をぬぐったタオル、奇跡によってパンをふやした一二のパン籠、サマリアの女にあったときの井戸の縁石、アブガル王にあてた自筆の手紙、自印聖像、最後の晩餐のさいのテーブル、ゴルゴタの丘で脱がされたチュニカ、遺体を包んだかたびら、小びんに保存された血、その他受難のさいのほとんどすべてのもの、すなわち聖十字架、それをつくるときに使った槌、鋸、ねじ、十字架に打ち付けられた釘、いばらの冠、スポンジ、槍の穂先…など。 聖十字架 聖十字架は、聖遺物のうち、イエス・キリストの磔刑に使われたとされる十字架。 その断片は各地の正教会をはじめとした東方教会とカトリック教会に祭られ、他の聖遺物とともに信仰の対象となっている。 中世の伝説には、エデンの園の命の木(『創世記』2 9, 4 22)で作られているというものもある。 エルサレムは2度のユ...
  • クンティレット・アジュルド遺跡のピトス
    図はシナイ半島のクンティレット・アジュルド遺跡で発掘されたピトス(貯蔵用の大甕)の破片に描かれたヤハウェとアーシラトの想像図である。前8世紀のものと考えられている。 
  • キリスト教美術史
    初期キリスト教美術 紀元2世紀末から3世紀はじめにかけて地中海沿岸の各地にローマ美術の流れを汲んだキリスト教美術が誕生した。以降キリスト教美術は1500年以上に渡って東西ヨーロッパにおける美術の中核を担っていったが、キリスト教の誕生から5世紀後半までの美術を初期キリスト教美術と呼称している。 ローマのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂 ラヴェンナのガッラ・プラキディア廟堂 ビザンティン美術 330年、コンスタンティヌス1世により帝都がコンスタンティノポリス(現イスタンブール)へ移されたことがきっかけで美術活動の重心も東方へと移っていった。これによって初期キリスト教美術に古代アジアやサーサーン朝ペルシアの美術的要素が融合し、ビザンティン美術が確立された。 ハギア・ソフィア大聖堂の内部 チェファル大聖堂の大構図モザイク装飾 オシオス・ルカス修道院 コーラ修道院 初期中世美術 ...
  • クルアーン
    クルアーン(قرآن qur’ān)あるいはコーランは、イスラーム教(イスラーム)の聖典である。イスラームの信仰では、唯一不二の神(アッラーフ)から最後の預言者に任命されたムハンマド(c.570-632)に対して下された啓示と位置付けられている。啓示はムハンマドの生前、40歳の頃から始まり、多くの書記によって記録され、死後にまとめられた現在の形は全てで114の章(スーラ)からなり、約8万語のアラビア語の散文および韻文からなる。 クルアーンは、読誦して音韻を踏むように書かれている。「クルアーン」という名称はアラビア語で「詠唱すべきもの」を意味し、アラビア語では正確には定冠詞を伴って「アル=クルアーン」と呼ばれる。キリスト教の主の祈りに比される冒頭の「開扉の章」(ファーティハ)を除き、長い章から順に配列されている。教徒にとってはアッラーの神のことばそのもの、永遠なるつくられざる神の意志...
  • 天文学とキリスト教
    この項目では、地動説が提唱される前の天文学とキリスト教徒の関連について解説する。 天文学とキリスト教の融合 元来、キリスト教は天文学と折り合いが悪かった。 5世紀の聖アウグスティヌスは次のように述べている。 球状の天が宇宙の中心にある地球を取り囲んでいようと、地球のどこかにひっかかっていようと、私にとって何の関わりがあろうか。 そして、教父たちの多くも同じ考えであった。 しかし、13世紀の神学者トマス・アクィナスは、当時折り合いの悪かったキリスト教とアリストテレス哲学を調和させ、スコラ哲学を完成させた。 その成果を基にして、天動説的宇宙観をキリスト教に取り入れた作品が、かの有名なダンテの『神曲』である。 ダンテの『神曲』では、地獄の大淵と煉獄山の存在する地球を中心として、同心円状に各遊星が取り巻くプトレマイオスの天動説宇宙観に基づき、ダンテは...
  • キリスト教と自然法
    自然法とは まず、法は以下のような構造をとっていると現代では考えられている。 自然法(natural law) 実定法(positive law)(=人定法)成文法 不文法慣習法(成文ではないが慣習となっている法) 判例法(慣習もないが判例となっている法) 条理法(慣習も判例もない場合に裁判官が定める) キリスト教文化において、自然とは「神が創造したものの全て」を表す。例えば、農業は人為的に始まったものだが、これもキリスト教文化においては「自然(nature)」に含まれる。 神はこの世の法(法則、秩序)を定めた。したがってこれらは「自然法(natural law)」と呼ばれる。 キリスト教では、人間を創造したのは神である。神は人間そのものを創造しただけでなく、人間一人ひとりに対し生きていくための権利も与えた。例えば、生存権、自由権、幸福追求権、財産権である。この権利は神によ...
  • 中国の歴史
    伝説 中国に伝わる神話。盤古による天地開闢で世界は始まった。女媧が泥をこねてつくったものが人類のはじまりだと語られている。伏羲は、黄帝・神農などのように古代世界においてさまざまな文化をはじめてつくった存在として語られる。三皇五帝の時代を加えると、紀元前3000年頃にさかのぼることになる。 神話伝説時代(盤古・女媧・伏羲と三皇五帝)に続き、夏、殷、周の王朝が続き、秦に至る。 マルティニによる理論 1658年、マルティノ・マルティニ(1614年-1661年)が『中国古代史』を出版すると、大きな論争が巻き起こった。マルティニは中国に渡ったイタリア人のイエズス会士で、多くの中国情報をもたらした。 「ヨーロッパで初めて出版された、最も信頼に足る中国史」と評されたマルティニの『中国古代史』は、伏羲を最古の歴史的実在として認め、以下の三皇五帝・夏・殷・周などの諸王朝を事実として紹介した。そ...
  • キリスト教と倫理学
    キリスト教に関連する倫理学の主な項目を時代別に簡素にまとめた。 古代キリスト教 パウロによる贖罪論 はじめ、イエスの教えを奉じる人たちを迫害していたパウロは、回心して、異邦人への伝道に大きな力となる。彼はユダヤ人であると同時に、ローマ市民権を有しており、ギリシャ・ローマの教養も深かった。 旧約時代は、律法を守ることが救済の条件であると考えられていた。しかし、人間は、今も昔も律法を破り続けており、律法を完全に守ることはできなかった。パウロは己を振り返り、律法では人は救われないことを、痛切に告白する。 では、人の罪は、どうすれば救われるのか。人間の内面に潜む根源的な罪は、自力で償うことはできない。誰かほかの人によって、贖ってもらうしかない。そのために、神の子羊として、全く罪けがれのない人物が、血の犠牲となるために必要とされた。 イエスの十字架死によって、人間の罪は赦された。...
  • 聖書の年表(普遍史)
    聖書が叙述する内容に基づき構成された世界史。天地創造から最後の審判まで、未来も含む有限の時間軸と、空間的には全世界を含んでいる。 過去の計算結果 Jose ben Halafta[2世紀] (3761 BC ユダヤ紀元[Anno Mundi]) Bede[c.673-735] (3952 BC) Joseph Justus Scaliger[1540-1609] (3949 BC) ヨハネス・ケプラー(Johannes Kepler)[1571-1630] (3992 BC) ジェームズ・アッシャー(James Ussher)[1581-1656] (4004 BC, October 23) アイザック・ニュートン(Isaac Newton)[1642-1726/27] (c. 4000 BC) アッシャー(Ussher)の年表 天地創造からアブラハムの移住までは...
  • ムハンマドの生涯
    ムハンマドの生涯は、預言者伝とも訳されるスィーラに書かれているが、ここではもっとも重要なスィーラである『神の使徒の伝記』をもとに記述する。 ムハンマドの出自 イブン・ヒシャームによれば、アブラハムの出自は次の通りであるという。 イブン・ヒシャームによる『神の使徒の伝記』冒頭 これは、神の使徒の伝記である。 アーダムの息子のシィース、シィースの息子のヤーニシュ、その息子のカイナン、その息子のマハリール、その息子のヤルド、その息子のアフヌーホ(神のみがご存知であることであるが、彼は、アーダムの息子たちのうちで最初に神から預言と読み書きの能力を授かった預言者、イドリースと思われる)、その息子のマットゥーシャラハ、その息子のラムク、その息子のヌーホ、その息子のサハム、その息子のアルファクシャズ、その息子のシャーリフ、その息子のアイバル、その息子のファーリフ、その息子のラーウ...
  • 科学による人種の起源
    聖書における人種の起源はノアの三人の子供たちとされている。 しかしながら、アメリカ大陸の発見により、ネイティブ・アメリカンという、聖書では説明のできない人種が現れた。これにより、ノアの子供たちから人種ができたとする説は揺らいでいくこととなった。 ネイティブ・アメリカンの発見 普遍史こそ真理と考えていた中世ヨーロッパ人にとって、この新大陸とそこに生きる人類は、彼らの世界観を根底から揺るがした。現実の存在を無視することは叶わず、地理学者のゲラルドゥス・メルカトルも「新インド(アメリカ)とアジアは異なる大陸」という言葉を沿え、1569年に初のメルカトル図法による世界地図を作成した。 では、このアメリカ大陸とそこに住む人類(アメリカ先住民、インディオ、インディアン)は何者なのか。アウグスティヌスは人間を「理性的で死すべき動物」と定義しているが、ここで言う理性とはキリスト教を受容す...
  • 校訂本(新約聖書)
    新約聖書はオリジナルのギリシア語テキストがあらわされて以降、多くの人々によって筆写され、無数のテキストが作られたが、写本製作の過程におけるミスや意図的な改変により多くの異読が生まれた。(これについては写本(新約聖書)を参照されたい) 16世紀の初頭、スペインの摂政フランシスコ・ヒメネス・デ・シスネロス枢機卿やオランダの人文学者デジデリウス・エラスムスらが初めてテキストの批判的校訂に取り組んだ。これが現在、テクストゥス・レセプトゥスの初稿として知られる者である。以来、よりオリジナルに近いテキストを目指して校訂が繰り返されてきた。 校訂の方法自体はエラスムスの時代から変わらない。まず、できる限り多くの写本を収集し、一字一句比較検討する。次に異読が見られるものに関してはそれぞれの写本の成立時期や信頼性を考慮したうえでもっともオリジナルに近いと考えられるものを採用し、本文を確定して...
  • イエスの兄弟
    『マタイ福音書』及び『マルコ福音書』から、イエスにはヤコブ、ヨセフ、シモン(シメオン)、ユダ及び妹2人がいたことが分かる。彼等の位置づけについては、キリスト教会間では意見が分かれる。 マルコ6 3 この人は、大工ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでいるではないか。」このように、人々はイエスにつまずいた。 プロテスタントの解釈 プロテスタント教会では文字通りに、ヨセフとマリアとの間の子供と見做している。つまり、マリアは処女懐妊した後、ヨセフとの間にイエスの弟と妹を設けたという解釈である。 正教会の解釈 正教会はヨセフが先妻との間にもうけた子供たちであると見做している。新約聖書外典である『ヤコブ原福音書』にその要素が見出される。但し、正教会は自らの解釈を伝承に由来するものである...
  • ヤコブによる原福音書
    イエスの幼年時代の物語を述べる外典福音書の一つ。原文はギリシア語で、この書に最初に言及しているオリゲネスでは「ヤコブの書」と称され、「マリアの誕生・ヤコブの啓示」「ヤコブの物語・神の母聖マリアの誕生」「われらの主と聖母マリアの誕生」などとも呼ばれる。 『ヤコブ原福音書』の主人公は母マリアである。物語はマリアの誕生の次第から始まり、神殿へのご奉献、ヨセフとの邂逅(かいこう)、ヨセフとの生活、荒野におけるイエスの出産、そしてヘロデ大王による幼子の虐殺物語で結ばれている。マリアはダビデの血統から生まれ、汚れなき教育と成長を経て、すでに子持ちのヨセフと縁組みをする。やがてイエスを洞窟で出産するが、彼女の処女膜は破れないで残っていたと言う。 この内容から推測して、著者は母マリアにとても関心を持っていた人だと言えるだろう。事実、カトリックにおける聖母像はまさにこの福音書と共通のものとい...
  • プラグイン/ニュース
    キリスト教関連のニュースです。 テイクオフ:首都クアラルンプールで… マレーシア・社会・事件 - NNA ASIA 【CT】 米クリスチャンの多くは神の子が「降誕」前に存在したとは信じていない 2021年12月12日 - キリスト新聞 幕屋の奥義 岡田昌弘 論説・コラム - クリスチャントゥデイ 【書評】『炉辺荘(ろへんそう)のアン』モンゴメリ著、松本侑子新訳 詳細な訳注 物語に奥行き - 産経ニュース 教会でクリスマス会:イベント情報 - kachimai.jp 定番すぎて意外に知らない? クリスマスがちょっと楽しくなるトリビア4選(男の隠れ家デジタル) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 気配満ちる砂丘の家 - 中日新聞 イスラエル軍、ヨルダン川西岸地区の衝突でパレスチナ人を殺害|ARAB NEWS - ARAB NEWS ビジネスと聖書一口講座 From...
  • マカバイ記2
    『マカバイ記』は、ヘレニズム時代のユダヤの歴史を描く歴史書の1つ。『マカバイ記』は教派によって扱いに違いがあり、ユダヤ教とプロテスタントでは外典として扱い、カトリック教会では1と2を正典(第二正典)に収め、正教会では1と2に加えて3と4までも正典に収めている。 マカバイ記2ではエジプトのユダヤ人へハヌカ祭を祝うよう薦める書簡から始まり、ユダヤに対する迫害とそれに対抗する宗教的情熱、ユダ・マカバイの活躍が描かれている。マカバイ記1よりも後に書かれたものだが、扱う時代はマカバイ記1よりも少し古く、前198年から前160年頃までである。 冒頭の二つの書簡 第二マカバイ記の冒頭の二つ書簡と序文について、これらはおそらくアラム語あるいはヘブライ語で書かれたものをギリシア語に訳したものである。 最初の書簡は、ユダヤからアレクサンドリアのユダヤ人に宛てて、神殿奉献祭を共に祝うよう...
  • 神義論
    神義論(独:Theodizee)は神学の一部門であり、1646年に生まれたドイツの哲学者かつ数学者であるゴットフリート・ライプニッツが作った言葉。弁神論とも訳す。 ライプニッツはキリスト教の立場から、全能で善なる神の存在にかかわらず、世界に悪が存在することの矛盾の弁証を1710年刊の著書『弁神論』で論じた。 ヨブ記 なぜ世界に悪が存在するのか。なぜ正しい者が苦しみ、悪しき者が栄えるのか。 このような疑問はあらゆる宗教・哲学に認められるものだが、特にキリスト教のような厳格な人格神を進行する一神教では、この疑問は神の存在そのものへの疑問につながる。 このような疑問に対する最も古い回答は、旧約聖書の『ヨブ記』にみられる。ヨブ記において、義人であったが皮膚病に苦しんだヨブは、「人間の認識には限界があり、神の業について理解することはできない」と結論づけた。 聖書の時代において、...
  • 外典福音書
    正典におさめられなかった福音書であってもスタイルや内容において正典の福音書と共通点のあるものもある。 特定の思想によらない外典福音書 ペトロによる福音書 [2世紀頃] エビオン派福音書 [2世紀] エジプト人の福音書(ギリシャ語) [2世紀] ヘブライ人の福音書(ヘブル人福音書) [2世紀] ナザレ人福音書 [2世紀初頭?] ニコデモによる福音書(ピラト行伝) [4世紀頃] オクシリンコス・パピルス840 [3世紀] オクシリンコス・パピルス1224 [4世紀] 十二使徒の福音書 マッテヤ福音書 イエスとヨハネの対話の断片 マリアの質問 グノーシス派の外典福音書 ナグ・ハマディ写本 トマスによる福音書 [2世紀末頃] フィリポによる福音書 [2世紀後半] その他 マリアによる福音書(マグダラのマリア福音書) ユダの福音書 救い主による福音 マリアの「ゲンナ」 ケリントスの福音書 バ...
  • イエスの誕生日
    イエスの誕生年 マタイ福音書による計算(前6頃-前4年) マタイ福音書2章に登場する、イエス誕生当時のユダヤの「ヘロデ王」の在位は、紀元前37年~紀元前4年であることが他の史料からわかった(マタイ14章ほかに登場する「領主ヘロデ」は別人)。したがって、イエスの誕生は紀元前4年より昔である。 マタイ2 1-7 イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」 これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言...
  • グノーシス主義
    4世紀にかけて地中海世界で勢力を持った古代の宗教・思想のひとつである。物質と霊の二元論に特徴がある。普通名詞としてのグノーシスは古代ギリシア語で認識・知識を意味する言葉であり、グノーシス主義は自己の本質と真の神についての認識に到達することを求める思想傾向を有する。 またグノーシス主義は、地中海世界を中心とするもの以外にイランやメソポタミアに本拠を置くものがあり、ヘレニズムによる東西文化の異教#シンクレティズムのなかから生まれてきたものとも云える。代表的なグノーシス主義宗教はマニ教であるが、マニ教の場合は紀元15世紀まで中国で存続したことが確認されている。 グノーシス主義の聖典 グノーシス主義はキリスト教と共通の歴史認識を持っているものの、根本的な点で異なり、独自の聖典を有する。 ナグ・ハマディ写本が最も有名な写本であり、他にベルリン写本などがある。 歴史書(天界成立...
  • 中世の天体音楽論
    「天球」とは天体がその上を運行すると考えられた地球を中心とする球体のこと。古代ギリシャより、天体の運行が音を発し、宇宙全体が和声を奏でているという発想があり、これが「天球の音楽」と呼ばれた。その響きはきわめて大きいが、つねに鳴り続けているため人間の耳には気づかれないとされる。こうした発想の根底には宇宙が数の原理に基づき、音楽はこの原理を体現するという西洋の伝統的思想がある。天球の音楽を着想したのはピタゴラスとされる。プラトン、プトレマイオス、アウグスティヌス、ボエティウスら、多くの思想家がこの発想を受け継いだ。 ピタゴラス ピタゴラスと彼の弟子たちは、宇宙の調和についての知識の根本として「天球の音楽」を研究した。どのようにして弦が空気を震わすのか、どのようにして倍音が奏でられるか、ある倍音と他の倍音の数学的関係はどうのようなものか…などである。 注意しなければならないのは、これら...
  • アリステアスの手紙
    七十人訳聖書の成立に関する伝説的な物語。エジプトのプトレマイオス2世(治世:前282-246年)がユダヤ教の大祭司エレアザルと連携して、モーセ五書をギリシャ語に翻訳させる経過を物語る。エレアザルは七十二人の学者を選び、アレクサンドリアに派遣し、七十二日で翻訳を完成させたと言われる。 構成 律法の翻訳実現のために使者を派遣することに関する記述。 ユダヤ・エルサレム等見聞記。 大祭司の翻訳者選択と、彼の律法解釈。 王の饗宴と謁見。翻訳者たちとの質疑応答。 翻訳の実施と完成。翻訳者たちの帰還。 http //open.mixi.jp/user/5919811/diary/1955584606
  • イスラエル十二部族
    イスラエル十二部族は、ヤコブ(イスラエル)の十二人の子を起源とする部族であり、以下から構成される。 ルベン族 シメオン族 レビ族 ユダ族 ダン族 ナフタリ族 ガド族 アシェル族 イッサカル族 ゼブルン族 ヨセフ族(マナセ族、エフライム族) ベニヤミン族 聖書では、まずヤコブの十二人の子供たちの名として表れる。 出エジプト記1 1-5 ヤコブと共に一家を挙げてエジプトへ下ったイスラエルの子らの名前は次のとおりである。 ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イサカル、ゼブルン、ベニヤミン、ダン、ナフタリ、ガド、アシェル。 ヤコブの腰から出た子、孫の数は全部で七十人であった。ヨセフは既にエジプトにいた。 部族と名としては、民数記に初めて現れる。(幕屋と宿営地を参照) ヨハネの黙示録にも十二部族の名は現れる。 黙示録7 4-8 わたしは、刻印を押...
  • 中間時代の年表
    ギリシャの王 アレキサンドロス王 マカバイ一1 7 こうしてアレキサンドロスは十二年の統治の後に死に、 歴史的に、アレクサンドロス3世の治世は前336年~前323年の12年間とされる。 アンティオコス・エピファネス王 マカバイ一1 10 そしてついには彼らの中から悪の元凶、アンティオコス・エピファネスが現れた。彼はアンティオコス王の王子でローマに人質として送られていたが、ギリシア人の王朝の第百三十七年に王として即位した。 マカバイ一1 20 こうしてエジプトを打ち破った彼は、第百四十三年、矛先をイスラエルに転じて大軍と共にエルサレムを目指して上って来た。 マカバイ一1 29-31 二年の後アンティオコス王は、徴税官をユダの町々に派遣した。王は大軍を率いてエルサレムにまで来たが、言葉巧みに穏やかな調子で語ったので、住民は彼を信頼した...
  • 聖書における人種の起源
    聖書にはいくつかの人種の起源が書かれている。 なお、聖書の概念としては、いかなる人種もノアの子孫であり、それぞれに土地を与えているということになる。しかし、神はそのような強い民族ではなく、後にイスラエル人と呼ばれる、当時最も弱い民族の一人であった太祖アブラハムに語り掛けたのである。ノアの時代から時を隔て、本当の神を忘れてしまった人間たちが本当の神を知るようになるために、神が選んだのがアブラハムであり、またその子孫であるイスラエル人だったのである。 しかしながら、アメリカ大陸の発見により、ネイティブ・アメリカンという、聖書では説明のできない人種が現れた。これにより、ノアの子供たちから人種ができたとする説は揺らいでいくこととなった。詳細は科学における人種の起源を参照。 セム、ハム、ヤフェトの系図 創世記10章には以下のように記されている。 ノアの息子、セム、ハム、ヤフェ...
  • アンデレ行伝
    聖アンデレの事蹟を述べた新約正典以外の文書としては、外典「アンデレ行伝」がある。これは「ヨハネ行伝」「ペトロ行伝」「パウロ行伝」「トマス行伝」とともに、レウキウス (Leucius) という人物による書物とされて、8世紀頃まで広く流布しており、エウセビオスやアウグスティヌスの著作にも言及がみられる。 「アンデレ行伝」の成立年代は最近の研究によって従来の説よりも早められ、190年よりも以前と考えられている。 しかし大部分が紛失。残っているのは宣教するアンドレが捕らえられ、獄中で説教し、十字架刑を待っているところである。ほとんどはアンドレの独白で、性的禁欲主義を主題とすることからグノーシス主義に近い。 「アンデレ行伝」("VITA ANDREAE") はいくつかの写本が残っているが、ほとんどは原アンデレ行伝が大幅に加筆されたものと考えられている。原アンデレ...
  • マカバイ記4
    『マカバイ記』は、ヘレニズム時代のユダヤの歴史を描く歴史書の1つ。『マカバイ記』は教派によって扱いに違いがあり、ユダヤ教とプロテスタントでは外典として扱い、カトリック教会では1と2を正典(第二正典)に収め、正教会では1と2に加えて3と4までも正典に収めている。 内容 マカバイ記2に登場する義人エレアザルと七人の若い息子兄弟、彼らの母親が、シリアのアンティオコス4世の拷問によって殉教する事件を題材として、理性によって情念を支配することを教える文書である。したがって、マカバイ記4は歴史書というより思想書であり、理性と感情の問題が哲学的に扱われる。
  • 千年王国
    千年王国 千年王国(Millenarianism、あるいはMillenarism)は、キリスト教終末論の一つ。 ヨハネの黙示録20章1-10節の内容に基づき信仰される。 「わたしはまた、一人の天使が、底なしの淵の鍵と大きな鎖とを手にして、天から降って来るのを見た。この天使は、悪魔でもサタンでもある、年を経たあの蛇、つまり竜を取り押さえ、千年の間縛っておき、底なしの淵に投げ入れ、鍵をかけ、その上に封印を施して、千年が終わるまで、もうそれ以上、諸国の民を惑わさないようにした。その後で、竜はしばらくの間、解放されるはずである。 わたしはまた、多くの座を見た。その上には座っている者たちがおり、彼らには裁くことが許されていた。わたしはまた、イエスの証しと神の言葉のために、首をはねられた者たちの魂を見た。この者たちは、あの獣もその像も拝まず、額や手に獣の刻印を受けなかった。彼らは生き返って...
  • 自然科学との関連
    聖書と自然科学の矛盾 聖書を科学的に読むことがおかしいことについては、キリスト教神学では昔から気づいていた。古代の教父オリゲネス(185-254年)やアウグスティヌス(354-430年)は、創世記 1 章の一日目に光が現われて昼と夜が生じたことと、太陽、月、星が四日目に造られたこととの間に矛盾のあることを指摘している。彼らは、創造の「一日」を文字どおりではなく、比喩的に解釈していたのである。 このような背景から、アウグスティヌスは非キリスト教徒が持つ自然界についての知識を、キリスト教徒が聖書を元に否定することで聖書そのものまで嘲笑されることを懸念し、学問上の知識と矛盾する場合には聖書を象徴的に解釈することをすすめた。 キリスト教と近代科学 17世紀に生きる人々にとって、自然についての「知」が、神の御業や計画についての「知」に連なるという前提は、自明のことであった。すなわち...
  • 神学大全
    『神学大全』(ラテン語:Summa Theologiae, Summa Theologica, Summa)は、「神学の要綱」「神学の集大成」という意味の題を持つ中世ヨーロッパの神学書。13世紀に中世的なキリスト教神学が体系化されると共に出現した。一般的にはトマス・アクィナスの『神学大全』が最もよく知られているが、他にもヘールズのアレクサンデルやアルベルトゥス・マグヌスの手による『神学大全』も存在する。 トマス・アクィナスの神学大全 『神学大全』は以下のような三部構成からなっている。第一部は119の問題が、第二部は303の問題が、第三部では90の問題が、合計512の問題が取り上げられている。 第一部 神について、119問 問1 聖なる教え 問2-26 神 問27-43 三位一体 問44-46 創造 問47 一般事物の区別 問48-49 善と悪...
  • エジプト神話
    神話に続く歴史についてはエジプトの歴史を参照。 エジプトの神々 ヌン(Nun)は、エジプト神話の原始の神で、あらゆる存在の起源たる原初の大洋ないし混沌(カオス)が擬人化された神格である。 ヘリオポリス神話では創造神アトゥムを生み出した原初の丘の名であり、神ではない。太陽神ラーはこのヌンと呼ばれる海から意志の力で自らを作ったといわれている。しかし、この出生の話はアトゥム神の話と似ているため、ラーとアトゥムは後に習合されたと思われる。 テーベの神アモン(アメン) アメン(Amen)は、古代エジプトの太陽神。アモン(Ammon)、アムン(Amun)と表記されることもある。その名は「隠されたもの」を意味する。 元々はナイル川東岸のテーベ(現・ルクソール)地方の大気の守護神、豊饒神である。中王国時代第11王朝のメンチュヘテプ2世がテーベを首都としてエジプトを再統一して...
  • 他の神話との関係
    ここでは、他の宗教との比較で述べなかった一般的な神話について挙げる。 集合的無意識 例えば、神話や宗教、芸術には、時代や地域を超えた共通のテーマ、イメージがよく確認されている。 C.G.ユングは、このイメージを元型(アーキタイプ)として、集合的無意識の要素、シンボルとした。人々の心の中にずっと存在していると考えられるイメージのパターンのことである。 ユングと集団的無意識 ユングが、集合的無意識や、その要素である元型について主張し始めた根拠は以下にある。 精神病患者の妄想などに、古来からある神話や宗教のイメージと類似性がある 深い夢をみると同様な類似性を発見できる 世界各地に存在する神話に類似性がみられる これは、ある患者がユングに「太陽からペニスが垂れ下がっている。それが動くと風がおきる」と語ったことがきっかけとなって生まれた仮説である。これを聞き、ユング...
  • カイロ写本
    Codex Cairensis (カイロ預言者写本) 895年に作成された。日付のある最古のコーデックス(冊子本)。預言書を含む。 コロフォン(奥付)によれば,モーシェ・ベン・アシェルがティベリアスで作成したもの。
  • 士師時代の年表
    士師記 列王記上6 1 イスラエルの人々がエジプトの地を出て後四百八十年、ソロモンがイスラエルの王となって第四年のジフの月すなわち二月に、ソロモンは主のために宮を建てることを始めた。 士師記の年代は、列王記上6 1より、以下の計算が成り立つ。 (エジプトを出発してモーセが死亡するまでの期間)+(ヨルダン川を渡ってからヨシュアが死亡するまでの期間)+(士師時代の期間)+(ラウル王の治世)+(ダビデ王の治世)+(ソロモン王の4年)=480年 (エジプトを出発してモーセが死亡するまでの期間)=40年 (ラウル王の治世)≒40年(※新約聖書による) (ダビデ王の治世)=40年 (ソロモン王の4年)=4年 よって、(ヨルダン川を渡ってからヨシュアが死亡するまでの期間)+(士師時代の帰還)=356年 しかし、士師記の記述から得られる年代を単純に足すと、...
  • エジプトを出てからの旅程
    エジプトを出てからの旅程と、それ以前の章を対応させる。 宿営場所 章 スコテ 出12 37-13 19 エタム 出13 20 ミグドル 出14 1-4 海の中 出14 5-15 21 メラ 出15 22-27 エリム 出15 27 シンの荒野 出16章 レフィデム 出17 1-7 シナイの荒野 出19章-民9章 キブロテ・ハッタワ 民11章 ハゼロテ 民12章 チンの荒野=カデシュ 民20 1-21 ホル山 民20 22-29 オボテ 民21 11 イエ・アバリム 民21章 アバリムの山 民27 12-23 モアブの平野 民22章 シッテム 民25 1
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