聖書の暦

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  • 聖書の暦
    ユダヤ暦 聖書に記載のある暦。 太陰太陽暦であり、閏月を入れて季節のずれを調整する。 一日の始まり ユダヤ暦では、一日は夕暮れから始まり、次の夕暮れで終わるように数えた。 暦法 新月(朔の時)を月の第1日とし、15日の夜が満月(望の時)で、次の新月の前日までを1ヶ月と数える。 1月から12月まで、名前が付いていまる。 閏月 ユダヤ暦は19年を1サイクルとする「メトン周期」を基本としている。その19年の内12年を通常の年とし、7年を閏月のある年となる。閏年が入るのは3、6、8、11、14、17そして19年目である。 メトン周期 19太陽年は、約 365.24219日×19年=約 6939.60161日である。一方、235朔望月は、約29.530589日×235月=約6939.68842日であり、ほぼ等しくなっている(誤差は 約 1.25 × 10−5)。...
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    ...の言語 聖書の単位 聖書の暦 聖書の人物名 聖書の数字 聖書が禁じられている国 聖書の章と節の区分 マソラ本文と七十人訳 新約聖書における旧約聖書の引用 ユダヤ教の行事 キリスト教の行事 キアスマス構造 イスラム教ムハンマドの生涯 聖書とクルアーンの関係 キリスト教とイスラム教の比較 アラベスク 仏教ブッダの生涯 ブッダの神 仏教の世界 曼荼羅 その他一神教の起源 他の宗教との比較 世界宗教の比較 他の神話との関係 キリスト教系新宗教 時代別の主要宗教 宗教多元性 参考書籍 リンク Q A キリスト教聖書用語辞典 聖書の間違い 「聖書の間違い」の間違い 「聖書の間違い」への答え1 キリスト教~下世話なQ A 聖書入門.com 聖書ーキリストは人生を変える 聖書解説 登場人物で読む聖書の物語 聖書と歴史の学習館 封印の古代イスラエル史を解く 聖書講話欄 キリスト教神学のウェブサイト ...
  • 聖書の数字
    聖書ではいくつかの数が特別な意味を持って使われる。 神の数3 創世記で、ノアの息子はセム、ハム、ヤペトの3人であり彼らから世界が再創造された。 聖書の記載ではないが、神は、父、子(キリスト)、聖霊の三位一体である。 全世界を表す数4 創世記で、ユーフラテスの川には支流として流れていた河川は、ピション、ギホン、ヒデケル、ペラトの4つである。 黙示録で、ユーフラテス川のほとりに縛られていた天使の数は4人である。 聖書の記載ではないが、福音書の数は、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4つである。 完成の数7 創世記で、天地創造は7日間である。 レビ記で、安息日を7日毎に設定している。 出エジプト記で、鉢、幕屋の7枝の燭台を規定している。 黙示録で、パトモスのヨハネの手紙の宛先は、エフェソ、スミュルナ、ペルガモン、テュアティラ、サルディス、フィラデルフィア、ラオデキアの7教会である。 黙示録...
  • 聖書の単位
    旧約聖書 Wikipedia 聖書の度量衡 長さの単位 単位(複数形) ヘブライ語名(複数形) 翻訳 長さ 現代の単位 Etzba(アツバ) אצבע(אצבעות) 束(つか)※指の幅 - 1.875 cm Tefach(トファ)(Tefachim) טפח(טפחים) 手の幅 4アツバ 7.5 cm Zeret(ゼレト)(Zarot) זרת(זרות) 手(span)※親指と小指を張った長さ 3トファ 22.5 cm Amah(アンマ)(Amot) אמה(אמות) 尺(cubit)※肘から指の先端の長さ 2ゼレト 45 cm 固体の容量 単位(複数形) ヘブライ語名(複数形) 翻訳 容量 現代の単位 Beitza egg - - Kav(カブ) 1 Kav = 24 Beitza (Eggs) 1.3L Omer(オメル) עמר 1 Omers = 1....
  • 聖書の章と節の区分
    区分が振られる前 聖書の区分は長い間存在しなかった。もちろん、パウロの活躍した紀元1世紀には旧約聖書の章区分は存在しなかったため、パウロはその書簡の中で次のように述べるにとどまっている。 ローマ3 10 次のように書いてあるとおりです。 ローマ9 29 それはまた、イザヤがあらかじめこう告げていたとおりです。 しかし、これでは参照するのが極めて困難であることから、徐々に区分が行われることになった。 聖書の章区分 章の区分は各地で別々に行われていたが、統一した章区分を作ったのはカンタベリーの大主教スティーブン・ラントン(Stephen Langton)であり、1227年ごろにできたと言われている。その区分が一般に広がった理由は、1382年に出版された「ウィクリフ英語聖書」が、初めてそれを英語訳聖書の中に採用したためである。それ以降、ほとんどの聖...
  • 聖書の年表(普遍史)
    聖書が叙述する内容に基づき構成された世界史。天地創造から最後の審判まで、未来も含む有限の時間軸と、空間的には全世界を含んでいる。 過去の計算結果 Jose ben Halafta[2世紀] (3761 BC ユダヤ紀元[Anno Mundi]) Bede[c.673-735] (3952 BC) Joseph Justus Scaliger[1540-1609] (3949 BC) ヨハネス・ケプラー(Johannes Kepler)[1571-1630] (3992 BC) ジェームズ・アッシャー(James Ussher)[1581-1656] (4004 BC, October 23) アイザック・ニュートン(Isaac Newton)[1642-1726/27] (c. 4000 BC) アッシャー(Ussher)の年表 天地創造からアブラハムの移住までは...
  • 聖書の言語
    聖書の言語は、ヘブライ語、アラム語、ギリシャ語の3つの言語で書かれている。 よく誤解されるが、聖書はラテン語で書かれたわけではない。ただし、外典にはラテン語で書かれたものも一部ある(後述)。 なお、イスラム教の正典クルアーンは、神(アッラー)がアラブ人に対し、アラビア語でもたらした「詠唱すべきもの(クルアーン)」とされている。 旧約聖書 旧約聖書は原則的にヘブライ語で記されている。しかし、ごくわずかの部分はアラム語である。 イスラエル民族はカナンの地(パレスチナ)に定着してからヘブライ語を使用したが、後にアラム語が使われるようになった。このアラム語はアッシリア、バビロニア、ペルシアで用いられていた。エズラ記のアラム語部分はペルシア王との間に交わされた手紙であるが民衆は理解できなかったことを示す記録が列王記18 26にある。 アラム語は次第にイスラエルに浸透するが...
  • 聖書の疑問点
    創世記 太陽の創造の前に3日が経過しているのはなぜか。特に、太陽ができる前に植物が生えているのはなぜか。(創世記1章) 福音派:神が造った特別な光によって時間が経過したため。その光で光合成もでき、植物は成長することができた。 リベラル派:天地創造は旧約聖書の逸話の中でも最も後で書かれた部分であり、比喩的物語ないし神話であるから。 創世記の第1章と第2章では天地創造の順番が異なるのはなぜか。(創世記1-2章) 福音派:第2章は、第1章の6日目を詳しく説明したもので、特に矛盾しているわけではない。 リベラル派:第1章はP資料、第2章はJ資料を使っているため、内容が異なるのは当然である。 主なる神が自らのことを「われわれ」と呼称しているのはなぜか。(創世記1 26,3 22) これについてはエロヒム(我々)を参照されたい。 アダムとエバの子であるカインが、ノドの地で妻...
  • 聖書の主要な登場人物
    聖書の主要な登場人物やその後について解説する。 旧約聖書 アダム エバ カイン アベル ノア ヨブ アブラハム サラ ハガル イサク イスラエル(ヤコブ) モーゼ ユダヤ王ダビデ 新約聖書 イエス・キリスト 聖母マリア(イエスの母マリア) 洗礼者ヨハネ 主の兄弟ヤコブ(イエスの弟ヤコブ) 十二使徒使徒シモン・ペトロ(?-67年?) マグダラのマリア 使徒マティア 使徒パウロ 最初の殉教者ステファノ http //www.vivonet.co.jp/rekisi/b04_christ/apostles.html https //chrismichaelmoore.com/greek-proper-nouns
  • 聖書の人物名
    *旧約聖書 和名 ヘブライ語聖書・原語名 コイネー七十人訳 ラテン語 英語 ドイツ語 フランス語 スペイン語 イタリア語 ロシア語 アラビア語 アダム אדם(adam) Αδάμ(Adam) Adam Adam Adam Adam Adán Adamo Адам(Adam) حواء(adam) イブ、エバ חוה(Chavvāh) Εύα(Eva) Eva Eve Eva Ève Eva Eva Ева(Yeva) حواء(hawa ) カイン קַיִן(Qayin) Κάιν(Kain) Cain Cain Kain Caïn Caín Caino Каин(Kain) قابيل‎(Qābī) アベル הֶבֶל(Hevel) Άβελ(Ável) Abel Abel Abel Abel Abel Abele Абель(Abel ) هابيل(Hābī) ノア נוֹ...
  • 聖書批評学
    聖書批評学は、主に保守派による本文批評の呼び方である。 文書について、その本文を、文学的、資料、筆者、成立年代、執筆の意図、構成、文体などを確定する作業である。18世紀以降のヨーロッパで、合理主義精神の元で、その手法が新約聖書と旧約聖書の研究に適用されるようになった。本文批評(下層批評)と歴史・文献批評(高等批評・上層批評)からなる。本サイトでは、歴史・文献批評に関しては「高等批評」と一貫して記述する。 下層批評(本文批評) 本文批評(ほんもんひひょう、textual criticism)とは、ある文書の現存する写本から、理論的に可能な限り、その文書の元来の形(Archetype)の再構成を目指す作業のこと。 古い時代の文書は、多くの場合、人の手によって写される写本の形で伝わった。写本の際には、単なる誤記・脱字のミスや、誤記・脱字の範囲を超えて意図的に原本から外され...
  • 旧約聖書偽典
    旧約聖書の正典・外典に含まれないユダヤ教・キリスト教の文書である。旧約偽典とも呼ばれる。 定義は流動的だが、いかなる正統派の教派によっても正典として扱われず、つまり異端派のみから正典として扱われたり、捏造が明らかであったりする書がこれに含まれると言ってよいだろう。 歴史書・伝記/小説/殉教物語 アダムとエバの生涯(モーセの黙示録) ヨベル書(小創世記)(※エチオピア正教会のみ) ヨセフとアセナテ イザヤの殉教 ソロモンの指輪 イザヤの殉教と昇天 預言者の生涯 マカバイ記三(3 Maccabee)(※東方正教会のみ) マカバイ記四(4 Maccabee)(※東方正教会でも特にグルジア正教会のみ) エチオピア語マカバイ書1-3(1-3 Meqabyan)(※エチオピア正教会のみ) バルクの歴代誌(第四バルク書、バルクの残余のことば、エレミヤ歴代誌)(※エチオピア正教会のみ) 聖書...
  • 日本語訳聖書
    翻訳の系統 聖書協会系 文語訳系明治元訳〔現在の旧約文語訳〕(1887年) 大正改訳〔新約聖書のみ、現在の新約文語訳〕 (1917年) 口語訳 (1954/55年) プロテスタント-カトリック共同訳系(旧)共同訳(1978年) 新共同訳 (1987年) 聖書協会共同訳(2018年予定) いのちのことば社系 新改訳 (1965/70年) 新改訳2017 (2017年) 他のプロテスタント諸派による翻訳 リビングバイブル(1978年) 現代訳(1983年) カトリック バルバロ デル・コル訳(1964年) バルバロ訳(1980年) フランシスコ会訳(2011年) その他 岩波委員会訳(2005年) 文語訳 (Japanese Classical, JCL) (1887/1917) 1874年、ヘボン、ブラウンらからなる翻訳委員社中によって新約聖書の翻訳がはじまり、約5年半の歳月...
  • 七十人訳聖書
    七十人訳聖書(羅:Septuaginta,「70」の意味で、"LXX"と略す)は、現存する最古の旧約聖書の翻訳の一つである。言語はコイネー・ギリシャ語であり、正式名は Interpretatio Septuaginta Virorum である。 旧約聖書偽典『アリステアスの手紙』に、前3世紀プトレマイオス2世フィラデルフォスの命により 72人のユダヤ人の学者が 72日間で完成したとあるところからこの名がある(307節) 。しかし実際は少数集団によってエジプトのアレクサンドリアで、ディアスポラの(離散した)ユダヤ人の要求に応じて、まず律法の部分が訳され、その後1世紀かけて現行正典の大部分が訳されたと考えられる。 諸古代語訳中最も重要なもので,ヘブライ語原典のテキスト・クリティークの重要資料であるだけでなく,コイネー (共通の) ・ギリシア語文書として言語学的にも貴重。...
  • 現代語訳聖書
    ここでは、多くの母語話者を抱える言語の翻訳を中心に扱う。 ヒンディー語(3位)、ベンガル語(6位)はキリスト教人口が極めて少ないためここでは省略する。日本語については日本語訳聖書で扱う。また、人口では少ないものの、ヘブライ語訳新約聖書と現代ギリシャ語訳は近代の翻訳の中では特別な意味を持つため含める。 ヘブライ語聖書(新約聖書) 新約聖書はギリシャ語で書かれたため、原典はヘブライ語ではない。ヘブライ語版は近代になって翻訳されたもののみであり、Franz Delitzschによる『ברית חדשה (Berit Khadasha), Hebrew New Testament』(1877年出版) と、Salkinson-Ginsburg訳の『Ha-Berit ha-Ḥadashah』(1877年翻訳、1886年出版)の二つが重要である。 Franz Delitzsch &qu...
  • 聖書が禁じられている国
    国際ギデオン教会によると、以下の国々で聖書は禁止されているという。 以下はアルファベット順である。 Afghanistan アフガニスタン Algeria アルジェリア China (People s Republic) 中華人民共和国 Comoros コモロ Djibouti ジブチ Iran イラン Iraq イラク Libya リビア Maldives モルディブ Mauritania モーリタニア Morocco モロッコ North Korea 北朝鮮 Saudi Arabia サウジアラビア Somalia ソマリア Tunisia チュニジア Turkmenistan トルクメニスタン Uzbekistan ウズベキスタン Yemen イエメン 北朝鮮 聖書の所有を完全に禁止しており、単純所有により禁固刑以上となり、場合によっては死刑となる。所有者の三世代に至る...
  • 新約聖書
    『新約聖書』は、紀元1世紀から2世紀にかけてキリスト教徒たちによって書かれた文書で、『旧約聖書』とならぶキリスト教の正典。内容的にはキリストが生まれる前までを旧約聖書、キリスト生誕後を新約聖書がまとめている。 『旧約聖書』とは、『新約聖書』の『コリントの信徒への手紙二』3章6節などの「新しい契約」という言葉をもとに、2世紀頃からキリスト教徒によって用いられ始めた呼称である。 新約すなわち新しい契約という呼び方は、はじめイエス・キリストによって神との契約が更新されたと考えた初代教会の人々によって用いられた。2世紀のテルトゥリアヌスやラクタンティウスは神との新しい契約を示した書物の集合として「新約聖書」という言葉を用いている。 新約聖書の成立 新約聖書は次の過程で成立したと考えられている。 1.ナザレ村で生まれたイエス自身による教えの段階(西暦30年頃) 2.それを...
  • 校訂本(旧約聖書)
    旧約聖書の校訂本は、新約聖書とは異なり、現在ヘブライ語聖書の学術的な校訂本を作成するときは基本的に、レニングラード写本に記載されたマソラ本文をもとにしている。これは、ユダヤ教では、古くなり使えなくなった写本は必ずゲニザ(Genizah)に収容され、その後手続きを踏んで廃棄される(焼かれる)ため、古い時代の写本は存在しないためである。 現在では、信用のある校訂本としては以下の二つが知られている。 ルドルフ・キッテルのビブリア・ヘブライカ (BHK) ヒブリア・ヘブライカ・シュトットガルテンシア(ドイツ聖書協会)(BHS)
  • 聖書の相似構造
    聖書は天地創造からキリストによる救済まで直線的な歴史が書かれているが、これは循環的な歴史にも置き換えることができる。 洪水前の時代 イスラエル民族の時代 アダムとエバの誕生 アブラハムの召命 神がエデンの園をつくる 神が約束の地を与える 蛇に唆され知恵の樹の実を食べる 他の神々を繰り返し信仰する 神によりエデンを追放される 神が新バビロニアを使ってバビロン捕囚を起こす 人々が生活を営んでいく エルサレム神殿を再建する 神が堕落した人々を洪水で滅ぼし、ノア一家を救い出す 神が裁きを行い、イスラエルを救い出す
  • 写本(新約聖書)
    新約聖書はギリシャ語で書かれており、したがってここではギリシャ語写本に限定して述べる。 様式による写本の分類 一般的には以下の4種類に分類される。 パピルス写本 エジプト原産の多年草であるパピルスから作成された書写材に書かれたもの。年代的にはもっとも古く、安価ながら保存的には問題があり、大半は断片で残されたもので、数も多くは内。 大文字写本 皮紙に書かれたもののうち、大文字書体(とくにアンシャル体)で書かれたもので、代表的なものにシナイ写本やバチカン写本がある。パピルス写本に次いで重要視される写本である。 小文字写本 皮紙に書かれたもののうち、小文字書体で書かれたもので、9世紀以降に出現するもので、大文字と比べると効率的に書くことが出来、キリスト教の拡大に伴い、その数も圧倒的に多くなるが、時代的には新しいものとなる。 聖書日課 皮紙に書かれたものの...
  • 英語訳聖書
    一覧 略名 和名 Name Date KJV 欽定訳 King James Version 1611 標準訳として長く用いられる RV (英国)改訂訳 (English) Revised Version 1884 主としてイギリスでの改訳 ASV アメリカ標準訳 American Standard Version 1901 RVのアメリカ版 WNT Weymouth New Testament 1903 新約聖書のみ BBE BIble in Basic English 1949 850の基本単語を使って訳された NWT 新世界訳 New World Translation 1950 エホバの証人による翻訳、1971年脚注改訂版 RSV 改訂標準訳 Revised Standard Version 1952 ASVの本格改版 TJB エルサレム聖書 The Jerusalem Bi...
  • 新約聖書における旧約聖書の引用
    新約聖書における引用は、すべて旧約聖書の七十人訳(ギリシャ語訳聖書)によるものである。 旧約聖書→新約聖書 創世記1:27   マタイ19:4=マルコ10:6 創世記2:2   へブル4:4 創世記2:24   マタイ19:5=マルコ10:7,8 Ⅰコリント6:16 エペソ5:31 創世記5:2   マタイ19:4=マルコ10:6 創世記5:24(LXX)   へブル11:5 創世記12:1   使徒7:3 創世記12:3   ガラテヤ3:8 創世記12:7   ガラテヤ3:16 創世記14:17-20   へブル7:1,2 創世記15:5   ローマ4:18 創世記15:6   ローマ4:3,9,22 ガラテヤ3:6 ヤコブ2:23 創世記15:13,14   使徒7:6,7 創世記17:5   ローマ4:17,18 創世記17:...
  • 写本(旧約聖書)
    旧約聖書の原文はヘブライ語で書かれている。 したがってヘブライ語で書かれた写本についてのみここでは扱う。 新約聖書の写本も旧約聖書は含むが、それらはここでは扱わない。 マソラ本文以前のもの 死海文書(紀元前2世紀~紀元後1世紀) ナシュ・パピルス(紀元前1世紀) エン・ゲディ文書(紀元後3~4世紀以前) ゲニザ断片(紀元後6~8世紀) マソラ本文 カイロ写本(895年) アレッポ写本(930年) レニングラード写本(1008年) ベン・アシェル本 旧約聖書の本文はセム語の通例で子音字だけで書かれていたので、ヘブライ語が死語になってからは正しい読み方を示すくふうがなされ、6世紀ごろから10世紀にかけて、マソラ(伝承)学者によって母音を指示する字外音標つきの校訂本文が作成された。字外音標の方式は複雑に発達したが、その後に継承された『マソラ本文』はパレスティナのティベリアスを中心と...
  • 新約聖書外典
    新約聖書の聖典が定められる以前に書かれた書物のうち、正当性がないとみなされていたもの。 外典福音書 リンク先参照。 外典行伝 おもに二世紀初頭に、口頭伝承を元に記述されたものが外典行伝である。 ペトロ行伝 [2世紀] パウロ行伝(パウロとテクラの行伝) [2世紀頃] ヨハネ行伝 [3世紀頃] アンデレ行伝 [2世紀末] トマス行伝 [3世紀後半] ペトロと十二使徒の行伝 外典書簡 偽パウロ書簡 アレクサンドリア人への手紙 セネカとパウロの往復書簡 [3-4世紀頃] パウロとコリント人の往復書簡(コリントの信徒への手紙三) [2世紀末] ラオディキアの信徒への手紙 偽ペトロ書簡 ペトロの宣教集 [3世紀半ば] ペトロのフィリポへの手紙 外典黙示録 イザヤの昇天 [紀元100年頃] ペトロの黙示録 [2世紀前半] パウロの黙示録 [4-5世紀] エルケサイの書 シビュラ...
  • エズラ記(ギリシャ語)
    ユダ王国の王ヨシヤの過越からエズラの活動に至るまでの歴史で、内容的には正典の『歴代誌』の最後の2章と『エズラ記』、『ネヘミヤ記』と並行する。新共同訳聖書では、『エズラ記(ギリシャ語)』としている。第3章と第4章は独自の記事でダリヨス王の3人の護衛の若者の物語である。 内容はギリシャ語聖書のエスドラスαを翻訳したものであり、ラテン語聖書のエズラ記3(第三エズラ記)の内容と同じである。 ギリシャ語聖書のエスドラスα(第1エズラ書)は、正典の『歴代誌』から『エズラ記』にかけての内容を独自資料を加えて記したもの。 エズラ記の番号付の問題 新共同訳 ヘブライ語聖書 七十人訳 ヴルガータ訳 正教会 エチオピア 英語 エズラ記 エズラ記 エズドラ記2 エズドラ記1 エズドラ書1 エズラ記1 Ezra ネヘミヤ記 ネヘミヤ記 エズドラ記2 ネーミヤ書 Nehemiah エズラ記(ギリ...
  • エズラ記(ラテン語)
    内容はラテン語聖書の第四エズラ記(全十六章)を翻訳したものである。七十人訳聖書にはなくヴルガータ訳聖書のみに見られる。 ラテン語聖書のエズラ記4(第四エズラ記)は、ラテン語聖書独自の『エズラ記』である。全体で十六章からなるが、もともとは第3章から第14章まで(狭義の第四エズラ記、「エズラの黙示」)の部分があって後に第1章と第2章(第五エズラ記)と第15章と第16章(第六エズラ記)が付け加わったと考えられている。この付加部分はキリスト教徒によるものであると考えられている。 成立時期は 第四エズラ記が紀元100年頃、第五エズラ記が紀元2世紀中期、第六エズラ記が紀元3世紀後半とされる。 内容 エズラ記(ラテン語)は、黙示文学には珍しく、預言者エズラの質問に天使ウリエル が応えるという形式で終末について語っている。 第四エズラ記も同様で、エズラに現れた幻の中で、エズラとウリエルが質問...
  • 旧約聖書
    『旧約聖書』とは、『新約聖書』の『コリントの信徒への手紙二』3章14節などの「古い契約」という言葉をもとに、2世紀頃からキリスト教徒によって用いられ始めた呼称である。これは古い契約の書が旧約聖書であって、新しい契約が新約聖書という意味であり、『旧約聖書』という表現はサルディスのメリトン(190年)に見られ、アレクサンドリアのクレメンスがよく用いている。しかし、キリスト教側の観点でしかないために最近では『ユダヤ教聖書』、『ヘブライ語聖書』、『ヘブライ語聖典』などと呼ばれることもある。 『旧約聖書』の内容は古代イスラエル人・ユダヤ人の思想活動すべてを網羅するごとく多岐に渡っている。 正典として認められた39書の他に、正当性がないとして排除された外典がある。また、後世の捏造である偽典も存在する。 キリスト教での旧約聖書の分類 旧約聖書正典:39書モーセ五書:創世記、出エジプト記、レビ記...
  • エズラ記
    名称 ヘブライ名は"ספר עזרא" (Sefer Ezrā)であり、登場人物のエズラにちなむ。 ギリシャ語名"Ἔσδρας Α" (Ésdras A) は、エズラのギリシャ語名である。 英語名は"Book of Ezra"で、エズラの書の意味である。 和名「エズラ記」は、エズラの書の意味である。 内容 1.捕囚後の帰還(エズラ1章-6章) ペルシャ王キュロス2世の布告(1章) [BC539年] 捕囚民の帰還(2章) 礼拝の開始(3章) [BC538年] エルサレム神殿の再建(4章) [BC538年-BC522年] ダレイオス王とのやりとり(5章-6章12節) [BC522年-BC521年] 神殿の完成(6章13-22節) [BC521年-BC517年] 2.エズラの事跡(エズラ7章-10章) エズラの...
  • 高等批判(旧約聖書)
    高等批評では、聖書は複数の著者によって複数の資料を元に作成され、後世にそれらが複雑に組み合わされたと考える。 モーセ五書への高等批評 旧約聖書の各書は、伝承の段階を経て徐々に編纂されていったと考えられている。特にモーセ五書は以下の図表のように、その成立までに複雑な経緯をたどっている。 メソポタミア神話 モーセ五書に関しては、その中にメソポタミア神話と強いつながりのある逸話がいくつか含まれている。 イスラエルの歴史 史実の上では、イスラエルの歴史は次の六段階に分類される。 ①古代イスラエル民族の大祖先の族長たちが遊牧生活を送っていた時代(前1500年頃) ②部族ごとにパレスティナに土地を経て居住し始める時代(前1200年頃) ③部族の連合体を形成し「士師」に従った時代 ④ダビデの統一王朝樹立(前1003年)から子ソロモンの死(前926年)を経て南北分...
  • 新約聖書の地理
    ガリラヤの地名 ガリラヤ湖周囲 ガリラヤ湖(マルコ1 16, 7 31など) ベトサイダ (マルコ6 45, 8 22など) カファルナウム (マルコ1 21, 2 1, 9 33など) ティベリアス (ヨハネ6 23) タブハ (伝承ではマルコ6 30-46のパンの奇跡の場所とされる) マグダラ(マグダラのマリアの出身地) ゲネサレト(マルコ6 53など) その他 コラジン (マタイ11 21など) カナ (ヨハネ2 1, 2 11, 4 46, 21 2) ナザレ (マルコ1 9など) ナイン (ルカ7 11) アイノン (正確な場所は不明、ヨハネ3 23) 変容の山 (マルコ9 1-2など) ユダヤの地名(エルサレム以外) ベツレヘム エリコ 誘惑の山 (荒野の誘惑の場所と伝承されている) エルサレム(ユダヤ) エルサレム城内 エルサレム神殿 ベテスダ(ベトザタ)...
  • 聖書とクルアーンの関係
    聖書とクルアーンには矛盾する点がいくつもある。 こうした食い違いについて、ユダヤ教やキリスト教では、イスラム教のクルアーンが誤りであると主張し、イスラム教では、ユダヤ教やキリスト教の聖書が誤りであると主張する。したがって両者が対立してしまうのである。 キリスト教とイスラム教の認識の違い キリスト教に関するムスリムの知識には限界があり、しばしばキリスト教徒(とユダヤ教徒)を啓典の民ズィンミーもしくは異端だと思っている。 キリスト教徒から見ればイスラム教は異端からカルトまで多様で、同じ神を崇拝する宗教仲間とは思えないほどである。 キリスト教とイスラム教はどちらも、イエス=イーサーは神から遣わされたと考えている。 しかしキリスト教徒が通常イエスを神の子と考えるのに対し、ムスリムは三位一体を神の唯一性を分割したもので重大な罪(シルク)だと考えている。また、イエスの死に対する考え方も全く...
  • ウェストコット・ホート
    新約聖書の校訂本の一つである。 ギリシャ語原語による新約聖書(The New Testament in the Original Greek)は1881年に出版された新約聖書のギリシャ語版の名前である。これは、編纂者のケンブリッジ大学の学者ブルーク・フォス・ウェストコットとフェントン・ジョン・アンソニー・ホートにちなみウェストコット・ホートと略称されている。19世紀の新約聖書の本文批判(本文批評)の集大成といえるものとして、極めて重要な成果である。 ウェストコットとホートは極めて多数存在する新約聖書のギリシア語写本を4つの型に分類した。 最新のもの、すなわち本文批判上最も価値がないのはシリア型ないしはビザンティン写本型で、それらから構成されたのが従来広く使用されてきたテクストゥス・レセプトゥスである。 西方型写本はそれより古いが、意訳の傾向があり、そのため信頼性も欠ける...
  • ヴルガータ
    ヴルガータ(Vulgata)とはeditio Vulgata(ラテン語:共通訳)の略で、カトリック教会の標準ラテン語訳聖書のこと。1545年に始まったトリエント公会議においてラテン語聖書の公式版として定められた。伝統的にヒエロニムスによる翻訳とされるが、実際にはより複雑な成立過程をたどっている。なお古代のラテン語では、Vuはヴではなくウと発音されたので、それに従えば「ウルガータ」である。 ヴルガータの成立 ヒエロニムス訳以前にも、editio Vulgata, 『ヴルガータ』という名称は用いられていたが、これは古ラテン語聖書を指していた。つまり、すでにヒエロニムスの時代において聖書は完全なものから断片的なものまで多くのラテン語訳が存在していたのである。ヒエロニムスの業績はそれらのラテン語訳をふまえた上で、原語を参照しながらラテン語訳の決定版を完成させたことにある。 ローマに...
  • ヘクサプラ
    ヘクサプラ(Ἑξαπλᾶ, Hexapla)とは、ギリシア教父のひとりオリゲネスによって著された複数の旧約聖書の本文を比較対照した書物である。(一部を除き)比較対照しているテキストの数が6つであることから「六欄組聖書」、「六欄対照聖書」などとも呼ばれている。 旧約聖書のヘブライ語テキストおよびヘブライ語テキストの発音をギリシャ語で表記したものと当時存在したいくつかのギリシャ語訳テキストを比較対照できるように並べて記してある。ヘクサプラが比較対照しているテキストは以下の旧約聖書の六つのテキストであり、以下の順序で配置されている。 ヘブライ語 ヘブライ語テキストの発音をギリシア語アルファベットで表記したもの ギリシア語(アキラ訳 Aquila) ギリシア語(シュンマコス訳 Symmachus) ギリシア語(七十人訳 Septuaginta) ギリシア語(テオドティオン訳 Theo...
  • ペシタ訳
    ペシタ訳(Peshitta)は聖書の古シリア語訳(東方アラム語訳)である。 「ペシタ」という名前は、9世紀にシリア語の標準的で一般的な聖書として最初に受け入れられたもので、モシェ・バル・ケファ(Moshe bar Kepha)によりそう名づけられた。とはいえ、ペシタ訳がその名をとどめる前にも、明らかに長く複雑な歴史があった。事実、ペシタ訳は旧約聖書と新約聖書で別々の翻訳作業がなされたのである。 ペシタ訳旧約聖書 ペシタ訳旧約聖書はシリア文学の最初期のもので、おそらく2世紀に書き始められたものである。大多数の初期キリスト教会がギリシャ語七十人訳聖書に頼り、旧約聖書もそれを翻訳したのに対し、シリア語を母語とする教会は旧約聖書をヘブライ語から直訳したのである。翻訳の原写となったヘブライ語本文は、中世または現代のヘブライ語聖書にあるマソラ本文と極めてよく類似したにちがいない。昔の研...
  • バチカン写本
    バチカン写本(Codex Vaticanus, バチカン図書館 gr. 1209; B/03)は聖書の写本のひとつである。4世紀に作られた旧約聖書・新約聖書のギリシア語写本で、羊皮紙にアンシャル体(大文字)を使って書かれており、759葉からなる冊子本(コデックス)の体裁になっている。分類記号はBである。 バチカン写本は、シナイ写本、アレクサンドリア写本と並び現存する三大ギリシャ語写本の一つである。 マカバイ記第1から第4およびマナセの祈りを除く七十人訳聖書全巻と、4福音書、使徒行伝、一部のパウロ書簡、ヘブライ人への手紙の途中まで(9 14 καθαριειまで)を含み、公同書簡とフィレモンへの手紙を欠く。またヨハネの黙示録も収録されていない。原写本にない箇所は、15世紀の写本で補われている。 新約聖書写本の型としてはアレクサンドリア型の最古層かつ代表的なものである。また旧...
  • アレクサンドリア写本
    アレクサンドリア写本(大英図書館蔵)は、旧約聖書のギリシア語訳の七十人訳聖書の多くの巻と新約聖書を含む5世紀のギリシア語聖書写本である。羊皮紙にアンシャル体で書かれている。表記記号はA。 アレクサンドリア写本の名称は正教会のコンスタンディヌーポリ総主教キリロス・ルカリスから来る。シナイ写本、バチカン写本とともに、初期のまた多くの巻数を含む、聖書の写本の一つである。シナイ写本以前は、英国で最も優れた写本だった。当初820葉あったと思われるもののうち、773葉が大英図書館のジョン・リブラット・ギャラリーに展示されている。 マタイによる福音書の大部分、および創世記、詩篇、ヨハネによる福音書、コリントの信徒への手紙二の一部は欠落している。 キリロス・ルカリスは、エジプトのアレクサンドリアの総主教だった時に膨大な書物を所蔵していたが、コンスタンディヌーポリ総主教になった時にアレクサ...
  • 翻訳
    新約聖書はギリシャ語で書かれたため、原典はヘブライ語ではない。ヘブライ語版は近代になって翻訳されたもののみであり、Franz Delitzschによる『ברית חדשה (Berit Khadasha), Hebrew New Testament』(1877年出版) と、Salkinson-Ginsburg訳の『Ha-Berit ha-Ḥadashah』(1877年翻訳、1886年出版)の二つが重要である。 主な翻訳 旧約聖書 七十人訳聖書(SEP)(ギリシャ語、古ヘブライ語聖書に基づく、紀元前2世紀) タルグム(アラム語、原始マソラ本文に基づく、紀元後2世紀) 旧約・新約両聖書 ペシタ訳(古シリア語〔東方アラム語〕、旧約聖書は原始マソラ本文と七十人訳に基づく、紀元後2世紀頃) ヴルガータ(VUL)(ラテン語、旧約聖書は七十人訳と原始マソラ本文に基づく、405年)グーテンベルク聖書...
  • ネストレ・アーラント
    新約聖書の校訂本の一つである。 ネストレ・アーラント(Nestle-Aland)は現代の聖書学の最高水準を示すギリシア語新約聖書テキスト。正式名称は「ギリシア語新約聖書」を意味するラテン語の「Novum Testamentum Graece」(ノーヴム・テスタメントゥム・グラエケ)である。ドイツの聖書学者エベルハルト・ネストレ(Eberhard Nestle,1851年-1913年)が校訂し、同じくドイツの聖書学者クルト・アーラント(Kurt Aland,1915年-1994年)が再校訂したため、一般的に「ネストレ・アーラント」と呼ばれる。1913年に初版が発行されて以来、ギリシア語テキストの研究の進展にあわせて改訂が繰り返されており、最新版は第28版である。現在の学問水準から考えうる最高のテキストであるといっても過言でなく、現代日本語訳の「新共同訳聖書」や「新改訳聖書」など、ほと...
  • ヨハネの手紙三
    『ヨハネの手紙三』は新約聖書の正典を構成する27文書の一つで、公同書簡に分類される3通のヨハネ書簡の最後のものである。ガイオという人物に宛てて、他のキリスト教徒を受け入れ、親切にすることを説いたこの書簡は15節しかなく、旧約・新約聖書の中でも短さの点で一、二を争う。 概要 公同書簡は本来、公同の教会に宛てて書かれたことからその名があるが、第三ヨハネ書は著者自らが「長老」と名乗り、ガイオという個人に宛ててこの手紙を書いている。(Ⅲヨハネ1) 長老のわたしから、愛するガイオへ。わたしは、あなたを真に愛しています。 便宜上は公同書簡に分類されるとはいえ、本文からはこの手紙が完全に個人的な手紙であることが読み取れる。
  • シナイ写本
    シナイ写本(Codex sinaticus)は聖書の写本のひとつでコデックス(冊子本)の形状のものである。4世紀ごろのものと考えられており、1844年にモーゼの出エジプトの故事にゆかりの深いシナイ山の聖カテリナ(カタリナ)修道院でドイツの聖書学者・コンスタンティン・フォン・ティッシェンドルフ(ドイツ語版)によって発見された。分類記号はא(アレフ)を用いる。 ギリシア語で書かれ、旧約聖書の一部(七十人訳聖書)と、新約聖書のほとんどを含む。カトリック教会が第二正典とするバルク書を含まず、マカバイ記4を含んでいる。ロシア皇帝アレクサンドル2世に献上されたが、ロシア革命後、1933年にソビエト連邦から売却され、大英博物館に所蔵されている。シナイ写本は単一の筆耕者によるものではなく、最初の写本に少なくとも2人が後に手を加えたことが研究によって判明している。X線検査などによって抽出されたそれぞ...
  • マソラ本文
    マソラ本文(英 Masoretic Text)とは、ユダヤ教社会に伝承されてきたヘブライ語聖書のテキストをいう。ユダヤ教の成立以後にそれぞれの時代ごとにソーフェリーム、タンナイーム、アモライーム、マソラ学者などと呼ばれる宗教的指導者であり宗教学者でもあるグループがさまざまな編集を加えたものである。ヘブライ語のマソラ (מסורה) とは伝統の伝達のことを示す語である。 レニングラード写本やアレッポ写本がこれに含まれる。 なお、マソラ本文と七十人訳聖書には食い違いも見られるが、新約聖書では旧約聖書から引用が行われる際、七十人訳から引用をしている。また、近年発見されたクムラン写本(死海文書)の研究により、七十人訳の方がクムラン写本に近いことがわかった。このことから、七十人訳の方がマソラ本文よりもより正確に旧約聖書の原型を伝えている可能性が明らかとなった。 当サイトのマソラ本...
  • マルキオンの正典
    マルキオン(Marcion 100年?-160年?)は2世紀のローマで活躍した小アジア(現トルコ)のシノペ出身のキリスト教徒。シノペのマルキオンとも呼ばれる。 聖書の「正典」という概念を初めて打ち出し、自らの基準に従って独自の「聖書正典」を作り上げた。マルキオンの思想にはパウロへの強い傾倒とグノーシス主義の影響が見られる。彼は教会によって異端とされたが、その思想を支持する人々はローマでマルキオン派という自分たちの教会を結成し、その後数世紀に渡って存続した(エジプト、メソポタミア、アルメニアにまで広まったという)。 反駁者たちの文章から推測されるマルキオンの思想は次のようなものである。まず、イエスはユダヤ教の待ち望んだメシアではなく、まことの神によって派遣されたものである。ユダヤ教の期待するメシア像は政治的リーダーで異邦人を打ち破るという要素が組み込まれていたことがマルキオン...
  • レニングラード写本
    基本的に、新約聖書の底本はレニングラード写本となる。レニングラード公立図書館所蔵の写本。旧約聖書の完本として残る写本では最古のもの。BHK第3版以降の底本。 レニングラード写本は、ティベリアのマソラ本文によれば、出版された完全体のヘブライ語聖書の最古の写本のひとつである。マソラ本文の出版記録によると作成は1008年となっている。レニングラード写本の作成年が修正されるまで、アレッポ写本のほうが最古の完全体の写本で数十年古いとされてきたが、1947年以来アレッポ写本の一部が紛失し、レニングラード写本が、今日まで無傷で現存している、ティベリアのマソラ学者による最古の完全体の写本となった。 コロフォン(奥付)によれば,「エジプトの大いなる都市」(=カイロ)で、シェムーエール・ベン・ヤァーコーブが子音本文、母音、アクセント記号、マソラすべてを書いたとされている。また、ベン・アシェル本...
  • パウロの教えの信憑性
    旧約聖書に対するパウロの理解力 パウロの手紙を読むと、パウロは旧約聖書のことをかなり誤読していたことがうかがえる。 (略) パウロ書簡により否定される聖書無謬説 しかしながら、現在のキリスト教はパウロの派閥が作ったものなので、このことは非常に重大な問題である。すなわち、キリスト教では聖書は聖霊の導きにより書かれたことになっている。 第二テモテ3 16-17 聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。こうして、神に仕える人は、どのような善い業をも行うことができるように、十分に整えられるのです。 それにもかかわらず、パウロの書簡については誤りが多々見られるため、正当性が主張できないことになる。特に、聖書の無謬性は主張できないことになる。(そもそも、高等批評では、この聖句はパウロによる真筆性は極めて低...
  • テクストゥス・レセプトゥス
    新約聖書の校訂本の一つである。 テクストゥス・レセプトゥス(ラテン語 Textus Receptus:「受け入れられたテキスト」の意味、和:公認底本)は、デジデリウス・エラスムスとオランダの人文学者たちによって校訂され、1516年に印刷されたギリシア語新約聖書本文のこと。共認定本とも呼ばれる。出版された最初のギリシア語新約聖書でもある。 後にウィリアム・ティンダルの英訳聖書、マルティン・ルターのドイツ語訳聖書(ルター聖書)など宗教改革期以降に作られた多くの翻訳聖書の底本として用いられ、正統的な新約ギリシア語本文としての権威を得た。が、近代になると、聖書学者たちはテクストゥス・レセプトゥスのもととなったギリシア語写本は東ローマ帝国からもたらされたビザンティン型に属するもの(小文字写本)で古くても12世紀以前にはさかのぼらないことを明らかにし、より古く、より良質な写本によって...
  • ヤムニア会議
    ヤムニア会議(やむにあかいぎ)はユダヤ戦争終結後、90年代にユダヤ教(主にファリサイ派)のラビたちによって行われ、マソラ本文(ユダヤ教のヘブライ語聖書)の定義と分類を決定した宗教会議。ヤムニアはヤブネのギリシア語名で現在のイスラエル南西部にあたる。 ヤムニア会議とはいわゆる現代的な意味での会議ではない。それは、このユダヤ教学校によった学者たちが長い時間をかけて議論し、聖書(ヘブライ語聖書)の正典(マソラ本文)を定義していったプロセスを指している。この時代、すでにキリスト者はユダヤ教の一分派という枠を超えて、地中海世界へ飛躍しようとしていた。しかし、この会議によってキリスト者はシナゴーグからの追放が決定的となった。当時のキリスト教徒たちが主要なテキストにしていた七十人訳聖書についても議論され、その中のある文書はヘブライ語にルーツを持つものでないため、正統なものではないという結論に至っ...
  • カナンの神々
    旧約聖書の中でたびたび言及されるカナン人の神々への信仰である。ウガリット神話と呼ばれる。 重要な神は、父エル、母アシェラ、息子バアルと妻アシュトレトである。 ウガリット神話 ウガリット神話、は1928年にラス・シャムラから発見された粘土板文書に記されていた神話群を基礎とした神話・伝承。聖書で言及されるカナン人(フェニキア人)の信仰の一端を表すものであり、同地に存在した古代都市ウガリットの名を冠して「ウガリット文書」(または「ラス・シャムラ文書」)と呼ばれる。ウガリット文書は破損が多く、全体の統一性にも欠いているが、基本は「バアルとアナト」という豊穣神バアルが王権を獲得する顛末を描く神話で、物語の中ではカナンにおける祭儀形態や荒れ狂う混沌の勢力(海)との戦い、植物や季節の成長・循環のサイクルに擬せられたバアルの栄枯盛衰の姿などが描かれている。 文書にはバアルの物語の他、彼の配偶神...
  • 大洪水の否定論
    ダ・ヴィンチによる疑義 山で海の化石が見つかる原因は、ノアの洪水によるものだという聖書説が、18世紀まで主流の考え方だった。他にも、山で見つかる化石は、大地の造形力が生み出し損ねた自然失敗説や、星の神秘的な力が大地に作用して創造したという星辰崇拝説などがありました。 ダ・ヴィンチはこれらの迷信に惑わされることなく、実際に山に赴き、自分の目で見て調査をした。そして、ダ・ヴィンチは、化石が何層もの層に埋もれていることを発見した。もし、洪水が化石を海から山に運んだのであれば、それらの化石は一つの層から全て発見されるはずである。なぜなら聖書にはノアの洪水が何度も起こったとは書かれておらず、一回しか書かれていないためである。ところが調査をしてみると、幾重にもわたる層から貝の化石が出土した。 また、ダ・ヴィンチは、ある断崖の粘土質のところに貝の層があることを発見した。もし、貝殻が洪水の濁流...
  • イエスの時代のシナゴーグ
    シナゴーグ(ヘブライ語 בית כנסת‎、英 synagogue)とは、ギリシャ語のシュナゴゲー(集会所)に由来するユダヤ教の会堂のことである。聖書には「会堂」の名で登場し、ユダヤ教会と俗称されることもある。キリスト教の教会の前身であるが、役割はやや異なる。 マタイ4 23 イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、また、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。 もともとは聖書の朗読と解説を行う集会所であった。現在では祈りの場であると同時に、各地のディアスポラのユダヤ人の礼拝や結婚、教育の場となり、また文化行事などを行うコミュニティーの中心的存在ともなっている。 エルサレム神殿破壊後はユダヤ教の宗教生活の中心となる。 イエスの時代のシナゴーグ デイリーメールの2016年8月18日付けの記事(これらの古代の廃墟...
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