名捧げ

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名捧げ - (2020/04/27 (月) 17:05:21) の編集履歴(バックアップ)


名捧げは、己にとって唯一の主に命懸けの忠誠を誓うことである。


概要

生殺与奪の権利を主に委ね、自分が絶対的な臣下であることを示す*1。形式上ではなく実際に魔力的な縛りが発生する為、主の命令には逆らえない*2。実際に面と向かって命令せずとも、名捧げの石を介して命令することもできる。一方で、主をだましたりして害することなども可能な模様。
主が名を返すことなく死ねば、共に死ぬが*3、主の魔力によって窮地で生かされることもある*4
ひとたび名を捧げた者は時流が変わったからと主を変えることはできず、*5主が落ちぶれる時は共に落ちることになる。*6
名を捧げた者が、主以外の他の者に仕えることは、主が許さない限りできないとされる。*7

各地の状況

エーレンフェスト

ガブリエーレとその側近による名捧げ

エーレンフェストに馴染めなかったガブリエーレは、自らの派閥を確固とするため側近の子等に名捧げを強要した。*8

魔力圧縮と連座回避のための名捧げ

エーレンフェストでは、ジルヴェスターによって、旧ヴェローニカ派の子供達がローゼマイン式魔力圧縮方法を教授されるには、領主一族への名捧げが必須とされた。*9
ジルヴェスターの説明を受け、大多数の旧ヴェローニカ派の子供は躊躇したが、ローデリヒは逆に、名捧げをすれば領主一族の信用を得てローゼマインの側近になれると判断し、ローゼマインに名捧げすることを決意した。*10
更に、旧ヴェローニカ派の子供達が領主一族に叛意がないことと、派閥に関係なく連携ができていることを、貴族院の領地対抗戦で確認したジルヴェスターは、旧ヴェローニカ派の粛清を決断する際、貴族院の子供達は領主一族へ名捧げをすることで、連座から回避させることとした。*11
ジルヴェスターの連座回避策の説明を、フェルディナンドからローゼマインらが受けた直後、旧ヴェローニカ派であるダールドルフ子爵夫人がローゼマイン暗殺未遂事件を起こした。これにより、ダールドルフ子爵らが連座処分対象となったのを受け、連座によるエーレンフェストの魔力の減衰を避けるべく、ローゼマインがジルヴェスターに、貴族院の学生限定の名捧げによる連座回避を、大人(ダールドルフ一族全員)へも拡張することを提案した。*12
ジルヴェスターが、この提案を受け入れ、更に一般化した結果、エーレンフェストでは旧ヴェローニカ派の粛清時に、領主一族に名捧げをすれば、成人・未成年問わず、連座は避けられることになったが*13、 名捧げは犯罪者の身内が連座から逃れて命を長らえるために使うようなことではない、ローゼマインの提案が名捧げの意味を変えてしまうことになる――とローゼマインはボニファティウスに説教された。*14

アーレンスバッハ

エーレンフェストよりも頻繁に行われており、名も捧げられぬ臣下など信用できないとされているが、*15単にガブリエーレが臣下が離反できないよう強制した結果の可能性もあり、実際にアーレンスバッハでそうした習慣があるのかの描写はされていない。

名捧げの石

名捧げの石はその者の名が刻まれ、主に委ねられる生殺与奪を可能にする命そのものである。
主の魔力で縛られた状態になると、白い魔力に満ちた線が細い網目状に周囲を覆い、真っ白の繭のような物になる。*16
己の名を封じるに相応しい品質のものを用意するため、普通は成人して魔力の成長が止まるまで自分の名を捧げるのに相応しい品質がはっきりとしない。*17
シュタープを持たなければ名捧げの石は準備できない。*18

名捧げの儀式

大々的な儀式ではなく、ひっそりと行われる。
名捧げは神に誓うような儀式ではなく、自分が主と定めた者に誓うものであるため、仕える者が自分の言葉で主に忠誠を示す。
名捧げをすると言いながら、主となる者を騙し討ちする場合もあるため、主にとって信頼できる者が一人か二人立ち会う。
名捧げの石が主の魔力で縛られる際に、名を捧げる者は、主との魔力の差に応じた苦痛を感じる*19
魔力差が小さいと苦痛は小さい*20が、魔力差が大きいと脂汗をかくほどの苦痛となる*21

名捧げの影響

名捧げをした者は主の魔力の影響を受ける副作用があることがローデリヒの加護の取得の際に明らかとなった。薄くだが、主の属性を取得することが判明する。*22
ローデリヒは属性のために名捧げをするような者が増えることによって、名捧げの名と意味が変わることを恐れ、この事を公開しないように忠言している。*23
名捧げで得られる属性の影響はそれほど大きくはない。
下級に近い貴族はその恩恵を大きく感じられるが、上級に近い貴族は自分の適性が多くて魔力が多いため、少しの上乗せではほとんど感じ取れない。
エルヴィーラに名捧げを変えたミュリエラが加護の再取得によって、属性自体も主が変わることによって変動することがわかった。*24

名捧げした者の一覧

人物 時期 立会人 備考
ジルヴェスター イェレミアス 13年秋(?)~ 不明 *25*26
ヴェローニカ ダールドルフ子爵 不明 不明 *27
オズヴァルト 不明 不明 *28
トルデリーデ 不明 不明 *29
フェルディナンド ユストクス 不明 リヒャルダ *30
エックハルト 1年or2年*31 ユストクス *32
ラザファム 02年冬以前*33 不明 *34
ハイデマリー 不明 不明 フェルディナンドが名を捧げずに信用したのはローゼマインだけであったことからの推定
フェルディナンドに名捧げしていたのは3名のみ*35
ローゼマイン ローデリヒ 12年冬~ リヒャルダ
ハルトムート
*36
グレーティア 13年冬~ ローゼマインの女性側近 *37
マティアス 13年冬~ ローゼマインの護衛騎士 *38
ラウレンツ 13年冬~ ローゼマインの護衛騎士 *39
ハルトムート 14年春~ オティーリエ *40
クラリッサ 14年夏~ 不明 *41
ミュリエラ 13年冬から14年春 ローゼマインの女性側近 エルヴィーラに主を変更。*42*43
フェルディナンド 15年春
毒に倒れている間
なし 魔力枯渇を防ぐためユストクスに説得されて預けられていた名を奪う*44
救出後名を返す*45
フェルディナンド 15年春*46~17年春予定*47 なし 女神の御力の影響を受けないようにローゼマインに騙し打ちで名捧げ石を染めさせる*48
エグランティーヌ 15年春~ ハルトムート
アナスタージウス
*49
ヴィルフリート バルトルト 13年冬~ 不明 *50
シャルロッテ カサンドラ 13年冬~ 不明 *51
メルヒオール ベルトラム 17年冬以降実施予定 未定 アウブとの面談でメルヒオールに捧げたいと宣言*52
ディルク 17年冬以降実施見込 未定 アウブとの面談で孤児院を守る人物に捧げたいと宣言*53
エルヴィーラ ミュリエラ 14年春~ ローゼマイン 加護の再取得の儀式時に変更*54
ゲオルギーネ グラオザム 不明 不明 マティアスの父
ロイエーア 不明 不明 マティアスの母
マティアスの兄 13年夏~ 不明 *55
ヤンリック 13年夏~ 不明 マティアスの兄
グローリエ 不明 不明 ダールドルフ子爵夫人
シドニウス 不明 不明 ラウレンツの父
ヴィルトル子爵夫人 不明 不明 ラウレンツの母
バルトルト
カサンドラの父親
不明 不明 *56
バルトルト
カサンドラの母親
不明 不明 グラオザムの妹*57
ギーベ・ベッセル 不明 不明 ミュリエラの血縁上の父親*58
ギーベ・ベッセルの妹 不明 不明 ミュリエラの洗礼式上の母親*59
グラーツ男爵(?) 不明 不明 状況からの推測
ゼルティエ(?) 不明 不明 グラオザムの姉か妹
出身と重用されている状況からの推測
ガブリエーレ ダールドルフ子爵の母(?) 不明 不明 ダールドルフ子爵の発言内容からの推測*60
グラオザムの母(?) 不明 不明 ダールドルフ子爵およびマティアスの発言内容からの推測*61
シドニウスの母(?) 不明 不明 状況からの推測*62
ベッセル子爵の母(?) 不明 不明 状況からの推測*63
(先代アウブ) (フェルディナンド) ?~02年冬頃 不明 名捧げ石は存在するが、ローゼマインに預けた13年冬時点では名捧げしていない状態*64
描写的に先代アウブに名捧げし死亡前に名を返されたと思われる*65

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