本項ではセガが開発・販売を担当した『テトリス (AC)』と移植版の『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.28 テトリスコレクション』を取り扱います。
判定はいずれも
良作
です。
テトリス (AC)
【てとりす】
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ジャンル
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パズル
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対応機種
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アーケード
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発売元
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セガ
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稼働開始日
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1988年12月
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プレイ人数
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1人~2人
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備考
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複数の基板バージョンあり (SYSTEM16・SYSTEM E・ TAITO B System・TAITO H System)
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判定
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良作
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ポイント
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『テトリス』の人気を牽引した作品の1つ ロックディレイとソフトドロップを初搭載 逆回転ができない操作性
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テトリスシリーズ
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概要
1988年にアーケードで稼働された初めての『テトリス』作品、通称「旧セガテトリス」。
セガが初めて手がけたテトリスであり、国内で最初に稼働されたテトリスのアーケード作品でもある。
本作は様々な基板で稼働されていたが、本項についてはオリジナルであるSYSTEM16版を基準とする。
また、『テトリス』のみのゲームタイトルは他に多数存在するため、本作の表記はタイトルに機種名を加えた『テトリス (AC)』とする。
特徴
テトリスの基本的なゲームルールについては『テトリス』を参照。
横10マス×縦20マスで形成されたフィールド内でミノを積み、フィールドを埋めることなくいかにどれだけミノを揃えてライン消去を行い、スコアを稼げるかが基本的なゲームシステムとなる。
本作はライン消去を4回行うか、一定時間が経過する度にレベルが上がり、ミノが落ちるスピードが加速する。スタート直後は48フレームにつき1マス落下する速度(以降1マス/フレーム数」Gと表記)からスタートし、レベル9で1/2Gまで加速したあとレベル10でいったん1/10Gまで減速。そこから再び加速していき最終的にレベル16以降は1Gという高速落下になる。
当時のテトリス作品は「接地するとほぼすぐにミノが固定される(ロックディレイが落下速度と同程度で実質存在しない)」、「設置ボタン入力で操作ミノを地形の上に瞬間移動させ、即座に固定する」という、後に「ハードドロップ(Hard Drop)」と呼ばれる仕様であることが主流だった。
これらの仕様は「横穴がある地形でミノを埋めたい時には使用できず、穴に入れることができるまで何もせず待機しなければならない」「ある程度速度レベルが上がり、半分以上積み上げているとミノの操作がどうしても間に合わなくなり、実質詰みの状況が訪れやすい」などの問題点があった。
これに対し本作では、後に「ソフトドロップ(Soft Drop)」や「ロックディレイ(Lock Delay)」として確立される仕様を採用。
本作はATARI製や任天堂製テトリスと同じく、「下方向を入力している間は瞬間移動ではなく高速に落下し、接地すると即固定する」という直感的な操作方法となっている。
さらに、操作ミノが接地しても固定されるまでに短時間だけ操作が可能であり、その間に操作ミノを段差から落とすと更に操作可能な猶予がもらえる。
1/2~1Gの高速落下状態が比較的早く訪れる本作だが、この仕様などによってフィールドがある程度埋まっても操作の余地と快適性を十分に残している。
本作唯一のキャラクターとして猿がデモ画面とゲームオーバー画面に登場する。
ゲームオーバー時の猿はプレイヤーをバカにする行動しかしてこない。ので非常に鬱陶しい。
このキャラクターとしての存在感と当時のテトリス人気もあってか、「猿が出てくるテトリス」といえば本作を指すことが多い。
評価点
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当時としては快適な操作性。
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ロックディレイとソフトドロップの搭載は当時のテトリス作品では類を見ない快適な操作性を確立しており評価が高い。
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これら操作方法は後のテトリス作品に影響を与えることとなり、ミノの操作性においてのスタンダードとなった。
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クオリティの高い背景画像
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本作で使用していた基板は当時にしては色数が多く、ドット絵ながらもまるで実写のような鮮やかな背景が表示され、プレイヤーを魅了した。
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ちなみに背景画像のテーマは「生命の進化」をモチーフとしており、地球誕生から恐竜の誕生、氷河期、そして人類の歴史となり、最終的にメトロポリスのような未来の背景になる。
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良い意味で無機質で癖のあるBGM
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テトリスのBGMといえば「コロブチカ」や「カリンカ」といったロシア民謡が採用されることが多いが、本作はそのイメージとはほど遠い無機質なテクノ楽曲となっている。
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しかしこれが意外とゲームに馴染んでおり、本作を遊ぶ上で心地よい楽曲となっている。
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そしてこのBGMには「ミノの落下スピードに合わせて楽曲のテンポが上下する」というギミックが用意されており、ミノが速くなると共にプレイヤーが焦燥感に駆られる要素として成立している。
賛否両論点
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ゲームモードはエンドレスモードのみ。
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同時期のPC版のテトリスで販売されていたテトリス作品はエンドレスモードと一定のライン数消去で次のステージに進めるステージクリアモードの2つのタイプがあったが、本作で遊べるのは前者のエンドレスモードのみ。
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「ゲームクリア」という明確な目標がないためゲームオーバーになるまでゲームフローに変化は無く、当然ながらエンディングも存在しない。
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背景画像も一定レベルで切り替わりが行われなくなるため、フィールド以外の見た目の変化がなくなる。
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ある意味「自由に目標を立てられる」ため、当時のプレイヤーは「ハイスコアを出して競う」や「スコアのカウンターストップを目指す」、さらには「スコアカンストにかかったラインや時間の少なさで競う」などといった目標を立てて遊ぶ方法が流行していた。
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癖のあるミノの回転法則
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本作でのミノの回転法則は近年のテトリス作品で採用されており、一部の作品において「SRS」または「スタンダード則」と呼ばれる「中心軸とした回転」ではなく、通称「セガ則」の「下端揃え回転」となっている。
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Iミノを除きミノが常に接地される状態となり、Lミノ・Jミノ・Tミノは2回転目でミノが1マス下にずれる。
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この中でも最も癖のあるのがIミノ。他と違って中心軸だが、上寄り横向き・右寄り縦向きの2パターンのみ。
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左端にテトリス穴を作っていた場合、ミノの落下速度が高速になると回せない不利な状況が発生しやすいという格差がある。
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一見すると非合理的にも見える法則だが、「スーパーローテーション」や「壁蹴り・床蹴り」といった回転補正機能が実装されていない本作では、逆に「Tミノ・Jミノ・Lミノを上向きに置いても回転不可にならない」「最下段の横穴を回転入れで埋められる」「Sミノ・Zミノ・Iミノの表裏がなく、2パターンのみなので把握しやすい」など、最低限の実装で高レベルプレイに対応した点を評価される事が多い。
問題点
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ミノの回転が1方向しかない。
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本作の回転ボタンは回転方向は左回転のみ。対となる右回転をすることができない。
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これによりフィールドの形状によっては右回転でないと入らない状況に対応できなかったり、左回転3回分を強いられる状況が発生し、不便さを感じやすい。
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本作で使用されていた基板は最大3ボタンの入力に対応しているものの、仮に拡張したとしてもどのボタンも左回転のみしか機能しない。
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増えたボタンを交互に連打することで左回転をより高速に回すテクニックが可能にはなるのだが、根本的な解決には至っていない。
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(現代作品と比べて)ミノが回しづらい。
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当時のテトリスの例に漏れず前述の「スーパーローテーション」や「壁蹴り」による回転補正が無いため、レベルが上がった高速落下時においては前述の左回転のみの仕様も加え、ミノを回しづらいどころか回せない状況が頻繁に発生する。
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複雑な地形はもちろんのこと、壁に隣接したミノは回転不可になりやすい。下揃えの回転法則でフォローされているが、その例外であるIミノを床で立てられないことに泣いたプレイヤーは数知れずだろう。
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本作はこれらに加えフィールド天井にも衝突判定があるので、フィールドが埋まっている状態だと余計に回転しづらい。
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インカムの悪さ
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ロックディレイにより次のミノをどこに置くか考える猶予が一定時間保証されており、ある程度慣れた人がプレイすると余程のことがない限りゲームオーバーになることがない。
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都合の悪い事にレベル99・スコア999999・ライン999でカンストするという明確な目標点が存在するため、これを目指すプレイヤーにかかると1クレジットで1時間ほど居座られてしまう。
総評
回転法則に若干の癖があり、ミノの回転が1方向しかなく、ゲームモードが1つしかないという難点が存在するものの、ロックディレイやソフトドロップといった高速落下状態での「アクション性」を意識した仕様が評価された。
本作の操作性が後のテトリス作品のスタンダードとなり、現在のテトリスルールのガイドラインに採用されているという点で大きな功績を残した作品である事は間違い無いだろう。
余談
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当時に販売されたテトリス作品はゲームの発祥地であるソビエト連邦に関するグラフィックや前述のロシア民謡の音楽が採用されている事が多いのだが、本作にはそういった要素が見当たらない。
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しかし「完全に無い」と言えばそうでもなく、ネームエントリーは「ソビエト社会主義共和国連邦国歌」がアレンジされた楽曲が流れる。
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本作にはミノのツモを意図的に固定化し、決められたツモで地形を組む「電源パターン」という攻略法が存在する。
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方法は「基板のバックアップ電池が切れた状態で電源を投入した直後にプレイするorプレイ統計を初期化した直後にプレイする」というもので、これを行うとミノが常に決まった順序で登場するようになる。
1ゲーム中は1000ミノで1周するのだが、全部で1000パターンではなくテーブル自体は262144ミノ分用意されている。ゲーム開始時に乱数に従い1ツモ目を取得、そこから1000個分を現在のゲームに割り当てて、1001個目のツモが開始位置と同じツモになるという仕様。
当然ではあるがセガが意図的に用意した仕様ではない。
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この「電源パターン」を攻略することで、アドリブでのテトリス狙いではなく、事前に積み込み先を考えた上でスコアが一番高い「全消し」を狙い続けるゲームとなり、一気に最小ライン数が更新されたとされている。
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当時の雑誌で行われていた本作のハイスコア集計は、いかに少ない消去ライン数で999,999点に到達するかを競うものだったが、電源パターンの発覚で本作のハイスコア集計は打ち切られた。理論値はEASYで98ライン、NORMAL以降102ラインとのこと。
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なお乱数調整の結果EASYで64ライン、NORMALで66ラインという開始位置が見つかっている。
ただその位置にたどり着く為に正攻法では633クレ必要になるが。
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新セガテトリスではLv16に突入時、本作の電源パターンと同じツモ順で固定されるというセルフオマージュが存在する。
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本作はよほどの需要があったのか当時セガの生産が追い付かず、また部材も不足してコンバート元の基板も足りないという状況に陥ったため、性能の劣る(セガ・マークIIIと同程度)8ビット基板であるSYSTEM E版、タイトーに移植を許諾したTAITO B SYSTEMとTAITO H SYSTEM版(以下、タイトー版)が作られた。
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ただし、タイトー版はソースが提供されたわけではなく、目コピで作られたクローンであるため、本家に親しんでいるプレイヤーがプレイすれば確実に違和感を感じる完成度となっている。
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そのためなのかデモ画面の演出やゲームのフォント、BGMの音色、効果音、さらにはゲーム自体の操作性に若干の違いが存在する。
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タイトー版は次のミノが出てくるタイミングでボタンを押しておくと、1回回転した状態でフィールドに登場する。
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2009年に2chのとあるスレッドにおいて開発担当者と自称する人物が匿名で現れ、当時の開発秘話を語りつつ「(後期のタイトー版に限り)隠しコマンドを実装していた」という衝撃の事実が明かされることとなる。
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隠しコマンドの内容はIミノが出ない、逆にIミノしか出ない、ミノの回転が逆になったり、ミノの色がランダムになったり、最高速になったり、猿が爆発したりと様々。
最後明らかに物騒すぎでは?
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「隠しコマンドを書いたメモを紛失した」という理由で具体的な入力方法はその場では明かされなかったが、有志の解析によりこれらの隠しコマンドが本当に実装されていたという事実が後に判明した。
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本作を移植したメガドライブ版『テトリス』(以下、『テトリス (MD)』と表記)が1989年4月15日に発売予定だったが、後に販売中止となった。
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原因は同年に発生したテトリスのライセンス元だったテンゲン社と任天堂の間で発生した訴訟沙汰、いわゆる「テトリス事件」によるもの。
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セガが取得したはずのメガドライブへの販売権は実は正規のものではなかったと本訴訟で判明する。
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本件についてはゲームカタログ内にある未発売ゲームの『MD テトリス』に詳しく記載されているのでそちらを参照。
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セガは法的リスクの問題を回避するため、この訴訟が決着するまで自主的に販売を自粛。
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当時は発売日も確定していた状況で雑誌の掲載や広告も打っておりソフトも生産していたのだが、ライセンス取得元の敗訴で家庭用ゲーム機への販売の権利が失効されたためそのままお蔵入りとなった。
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後に「セガの倉庫から発売中止になった物が流出した」と噂される『テトリス (MD)』の海賊版が個人運営のゲームショップを中心に出回ることとなる。
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海賊版は著作権表記がセガではなく別の企業名が記されていたり、グラフィックやゲームシステムも本作とは大きく異なっていた。そのため、前述の噂とは別物と判断されても仕方ないような内容だった。
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発売中止から約17年経った2006年、アーケード版セガテトリス3作を移植したPS2『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.28 テトリスコレクション』にて『テトリス (MD)』が初収録された。
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正式にお披露目となったこの『テトリス (MD)』こそが、流失したとされる海賊版ほぼそのままだったことが判明する。
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『テトリス (MD)』については上記作品内で記述する。
SEGA AGES 2500シリーズ Vol.28 テトリスコレクション
【せが えいじす にせんごひゃくしりーず ぼりゅーむにじゅうはち てとりすこれくしょん】
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ジャンル
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パズル
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対応機種
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PlayStation 2
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発売元
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セガ
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開発元
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M2
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発売日
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2006年9月28日
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定価
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2,500円
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プレイ人数
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1~2人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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良作
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ポイント
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旧セガテトリス3作をまとめた決定盤 新モード『テトリス:ニューセンチュリー』搭載 充実のマニア向けオプション
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SEGA AGESシリーズ
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概要(コレクション)
『テトリス (AC)』とその続編となる『フラッシュポイント』・『ブロクシード』の3作品の移植に加え、『テトリス (AC)』を2006年当時の最新ルールに合わせた『テトリス:ニューセンチュリー』(以下、ニューセンチュリー)を新規収録。
本作では各作品の別基板バージョンや幻となっていた『テトリス (MD)』が当時の完成品のまま収録し、さらにシークレットとしてメガドライブ版フラッシュポイント(以下、『フラッシュポイント (MD)』)のプロトタイプ版を収録するという至れり尽くせりの内容となっている。
開発は当時でもアーケードの移植としては定評があり、後に『メガドライブミニ』の開発も手がけることになるM2が担当。
特徴(コレクション)
本作には新作ニューセンチュリーを含めた4作品とその基板・機種違いの合計9本のタイトルを収録。
またゲーム本編に加え、一部タイトルでは当時の広告や説明書が閲覧できるギャラリーモードが収録されている。
収録タイトル(コレクション)
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機種
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タイトル
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備考
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PS2
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テトリス:ニューセンチュリー
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新規収録作品
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AC (SYSTEM16)
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テトリス
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オリジナル版
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AC (SYSTEM E)
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「セガ・マークIII」と同等の性能を持った基板バージョン。 グラフィックは全くの別物となっている。
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MD
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「テトリス事件」で発売中止となった幻のMD版。
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AC (SYSTEM16)
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フラッシュポイント
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オリジナル版
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MD
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シークレット収録作品。。 本作が発売されるまで公表されなかった真の幻のMD版。 ゲーム自体は完成しているがあくまで開発途中のためプロトタイプ版扱い。
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AC (SYSTEM18)
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ブロクシード
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オリジナル版
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AC (SYSTEM16)
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シークレット収録作品。 『テトリス (AC)』と『フラッシュポイント』で使用していた基板に移植したバージョン。 ゲームシステムは同じだが音声に若干の違いがある。
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AC (C BOARD)
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シークレット収録作品。 メガドライブと同性能のアーケード基板に移植したバージョン。 見た目や音声で違いがある他、海外輸出向けに作られたため説明部分がすべて英語になっている。
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本項ではAC移植作品の内容は割愛し、『テトリス (MD)』、『フラッシュポイント (MD)』、ニューセンチュリーのみ解説する。
メガドライブ版テトリス
本作の目玉コンテンツのうちの一つ。1989年4月に発売されるはずが「テトリス事件」により幻となったメガドライブ版テトリスを当時のまま収録。
当時のゲームシステムを移植しつつ、アーケードには無かった2人で同じフィールドを共有して同時プレイするダブルスモードを搭載。
そして新たな操作性としてミノを即座に接地・固定するハードドロップボタンと、念願のミノの右回転ボタンが追加された。
ゲームそのものの経緯は未発売ゲームの項も参照。
メガドライブ版フラッシュポイント
本作のシークレット収録で、判明するまでは存在すら示唆されていなかった真の幻の作品。
当時は隠しコマンドの出現扱いで、公式サイトの発表で初めてその存在が公表された。
アーケード版『フラッシュポイント』の移植として開発されていたものだが、こちらも『テトリス (MD)』同様にアーケードにはないゲームシステムが実装されている。
最初以外のステージセレクトに制限があったアーケード版とは違い、100面中91面までは自由にステージ選択・攻略できるようになった。
また、このメガドライブ版では『テトリス (MD)』と同様にダブルスモードが搭載されているほか、自分でステージが作れるコントラクション機能も搭載されている。
テトリス:ニューセンチュリー
『テトリス (AC)』のグラフィックを再利用しつつ、ゲームシステムを現在の版権元であるテトリスカンパニーが定めているテトリスのガイドラインに合わせたもの。
セガ作品では後の『テトリス・デカリス』や『ぷよぷよテトリス』と同じくスタンダード則・右回転やハードドロップといった仕様、
アーケード3作品には無かったHOLD・T-Spinや、スーパーローテーション・ミノの7種1巡の偏り補正「7-Bag System」といったシステムがすべて採用されているため、近作のテトリスユーザーであれば難無く遊べる作品となっている。
ゲームモードもテトリスガイドラインに則って「マラソンモード」「40ラインモード」「ウルトラモード」が搭載されているほか、隠しとして『テトリス (AC)』のようなエンドレスゲームである「エクストラモード」も収録。
また、「バーサスモード」も搭載されており、当時は『ブロクシード』でしか遊べなかった2人対戦が可能となった。
本モード用に新規にBGMが制作されており、「Kalinka」「Korobeiniki」「TNC SYNCMIX」の3曲を収録。
作曲はベイシスケイプの阿部公弘氏と並木学氏が担当しており、TNC SYNCMIXやネームエントリーはプレイ状況に応じてパートの有無が切り替わるインタラクティブミュージックとなっている。
アーケードではお馴染みとなったあの猿も登場する。
ゲームオーバー画面に限らずプレイ中にも常に右側におり、アニメーションパターンも豊富となった。
プレイヤーが溝を塞いでしまうなどのミスをした時点で煽ってくるようになったが、テトリスやTスピンを決めることで猿に物を落とすことが可能となった。
評価点(コレクション)
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コストパフォーマンスの高さ
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アーケード3作品の別基板バージョンやMD版、そして完全新作を加えて2,500円は当時の価格などを考慮しても安いと言える。
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アーケード版の収録だけに留まらず、幻となっていたMD版2作品の収録は「旧セガテトリスシリーズの集大成」としての歴史的価値が極めて高い。
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同じ旧式テトリスでありながら各作品に個性やバリエーションが豊かであり、価格以上の満足度を得られる作品となっている。
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細かい配慮がなされた設定機能。
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本作ではかつてのアーケード版でやりこんだ人向けの機能が充実している。
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『テトリス (AC)』と『フラッシュポイント』では設定として電源パターンによるツモで開始できたり、高速な左回転と『ブロクシード』で登場するアイテム用と思われる「2つの回転ボタンを交互に連射するボタン」がコントローラーの設定にあったりと様々な設定が存在している。
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他にも自身のプレイを録画・再生ができるリプレイ機能が搭載されている。
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別バージョンも含めた全ての作品でリプレイに対応しており、それぞれリプレイデータをメモリーカードに保存することができる。
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さらに『テトリス (AC)』では「スコアカウンターストップ」や「電源パターン」といったスーパープレイのリプレイデータが収録されている。
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また、『テトリス (AC)』に限り「EXTENDED OPTION」という上級者向けのオプションが実装されている。
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開始レベルを設定できたり、ミノの速度を速くするブースト機能、スコアやラインの最大桁数を増やせる等、基板では設定できなかった機能が追加されている。
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スコアの桁を増やせたり、ミノのスピードを上げるスーパープレイのリプレイを見られる。
賛否両論点(コレクション)
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『テトリス (MD)』と『フラッシュポイント (MD)』について
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やっと日の目を見ることができたメガドライブ移植版の2作品だが、それぞれアーケード版と別物に近い作品となっており、本サイトの判定でいう「劣化ゲー」に該当しかねない内容となっている。
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全体的にグラフィックが大幅に簡略化されている上UI面でも差違があり、BGMも一部が未収録かつ音色やテンポが再現されていない。
これにより各作品のキャラクターが一切登場しない。
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また、ロックダウンの時間がアーケードよりも短く、仕様が違うのでアーケードの練習としても向いていない。
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しかも『テトリス (MD)』は発売直前のゲーム雑誌で「完全移植」と紹介されていたため、もし実際に発売されていたら他の作品のような非難があったかもしれない移植度となっている。
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とはいえ移植度に目をつむればテトリス単体としての完成度はそこそこ高い。
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アーケードには無かったゲームモードの実装やミノの右回転ができるようになるなどの家庭用独自の評価点もあり、ゲーム自体は当時基準のテトリスとしては十分高い水準であったことを補足しておく。
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ニューセンチュリーで旧仕様にあたる『テトリス (AC)』基準のミノの配色、回転法則を選ぶ事ができない。
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ニューセンチュリーのゲームルールはテトリスカンパニーが制定したテトリスのガイドラインを厳守しており、したがってミノの配色・操作性や回転法則がいずれも違う。
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そのため、アーケード版に慣れ親しんできたプレイヤーにとってニューセンチュリーは(使用されているグラフィックが同じであっても)見た目や操作感で違和感を覚えやすい。
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本作は製作条件として同社から「アーケード3作品を移植する場合、(当時の)最新ルールで遊べるモードを制作するのが前提」と指示されていたことが『メガドライブミニ』の開発者インタビューで明かされているので、導入はやむを得なかったとされる。(当時のインタビュー)
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しかし、本作が販売された2006年時点で『テトリスDS』を初めとしたガイドラインに準じたテトリスが多数販売されていたこともあり、HOLDやT-Spinが当たり前となった新規層にとって従来の仕様をそのまま採用してしまうと遊びづらく感じてしまう懸念もあった。
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もっとも、アーケード3作品はガイドラインに合わせたルール改正が一切行われていないので、従来のルールを遊びたいプレイヤーはそちらを選べば良い。
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結果として本作は「アーケード3作品の忠実な移植」と「ガイドラインに準じたルールを採用した現代的なモード」をそれぞれ切り分ける形で収録されており、「誰でも遊べるテトリス」としてはある意味正解と言える。
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一部のバージョン・モードが未収録
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『テトリス (AC)』はセガ基板は全て網羅しているが、タイトー基板版は収録されていない。
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制作背景の事情や権利関係も複雑なのもあり、収録は難しかったと推測できる。
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『フラッシュポイント』でオミットされた「ノーマルモード」は未収録のまま。
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リリース前の業者向けチラシにはメインとなる「おじゃまブロックモード」と『テトリス (AC)』のエンドレスモードに相当する「ノーマルモード」が実装すると掲載されていた。
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しかし稼働時にはが何らかの事情で「ノーマルモード」がオミットとなり、「おじゃまブロックモード」1モードのみとなった。
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本作の『フラッシュポイント』はあくまでアーケードの忠実移植となるため、「ノーマルモード」が遊べるような追加要素はない。
問題点(コレクション)
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『テトリス:ニューセンチュリー』のエクストラモードはBGMが「TNC SYNCMIX」で固定。
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もっとも「TNC SYNCMIX」は長丁場を前提とした実質4曲セットであり、他の曲をループさせるよりは間延びしないと判断したためかもしれない。
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「EXTENDED OPTION」が適用できるのは『テトリス (AC)』SYSTEM16版のみ。
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『フラッシュポイント』や『ブロクシード』には電源ツモパターンや連射といった既存の機能を利用した設定はあるのだが、「EXTENDED OPTION」のような追加機能は存在しない。
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アーケード3作品で右回転ができない。
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『テトリス (AC)』は前述の通り右回転ができない問題点を抱えているのだが、この仕様は『フラッシュポイント』と『ブロクシード』の2作品でも継続されている。
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マニア向けの設定や「EXTENDED OPTION」といった機能があるにもかかわらず、MD版やニューセンチュリーを除いた移植作品は全て右回転ができないまま。
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ある意味で忠実な移植ではあるのだが、せめて追加機能として欲しかったところではある。
総評(コレクション)
本作はアーケード3作品の忠実な移植で完成度として申し分無く、幻のメガドライブ版も収録しており歴史的な価値においても高い。
更に当時の最新ルールに合わせたモダンなゲームモードも実装し新規層も取り入れることに成功しており、まさに「決定盤」の名にふさわしいコレクションとなった。
PS2のみでしか販売されていない本作だが、「当時のアーケードのテトリスを雰囲気を知り、実際に触れたい」や「テトリス作品で大きな影響を与えたセガテトリスの歴史を知りたい」という目的であれば実機を用意してまで入手する価値は確実にあるだろう。
余談(コレクション)
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「『テトリス (AC)』の背景のグラフィックは映画『2001年宇宙の旅』をオマージュしたものではないか」と噂されていたが、本作のニューセンチュリーでその可能性がより明確になった。
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+
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ネタバレのため折りたたみ。
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マラソンモードのエンディング画面の演出は、白い背景に猿とフィールドが表示され、その猿がフィールドに触れた後にプレイヤーに向けて喋り始めるというもの。
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同名の映画にも「猿人がモノリスという長方形の黒い物体に触れることで道具の使い方を覚え、人類へと劇的に進化した」シーンが存在する。
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つまり、フィールドをモノリスに見立てている以外は「物体に触れて猿が進化する」という演出は同じとなり、背景も含め『テトリス (AC)』のグラフィックのコンセプトはこの映画が元ネタであった可能性がより高くなった。
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ちなみにマラソンモードのエンディングは完走に要した時間によって猿の進化度(フィールドに触れた後の会話内容)とBGMのパート数が変化する。
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2019年にメガドライブの名作を詰めこみ復刻した『メガドライブミニ』、その最後のサプライズ発表として『テトリス』が収録されることとなった。
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しかし、幻となった実際の『テトリス (MD)』が前述のように歴史的価値だけの劣化移植であったことから、当時のものをそのまま収録するのではなく、開発を担当していたM2が改めて『テトリス (AC)』を目コピでMD基準へ再現移植したものを収録。
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これにより、『メガドライブミニ』においてはアーケード版のグラフィック、BGM、ゲームシステムをメガドライブの性能内で再現した、正真正銘のMD移植版が収録されることとなった。
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その結果、現状においても例の事件で幻となった『テトリス (MD)』を正式に遊べるのは唯一『SEGA AGES』版のみとなっている。
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前述とは別の『メガドライブミニ』のスタッフインタビュー記事によれば、開発で携わったセガの奥成氏が『テトリス (MD)』に関して「(開発初期に作られた物なので)実はあまり出来はよくなかった」と指摘しており、これがMD版の再収録ではなくAC版再移植のきっかけとなった事が明かされている。
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奥成氏は「今の技術であればメガドラのスペックでAC版の完全移植ができるのでは?」とM2に提示。M2側もその方針で決定し開発を進め、結果として再現移植が実現した。
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なお、メガドライブミニ用の新移植版『テトリス』の記事は作成する場合「記事作成相談スレ」にて要相談のため、本項では紹介する程度に留めておく。
最終更新:2026年04月14日 15:48