この記事の内容は2025/6/3に配信されたバージョン1.5.1を基準にしています。
アップデートによる評価等の追記は1ヶ月経過してからお願いします。
【てとりす ざ・ぐらんどますたーふぉー あぶそりゅーと あい】
ジャンル | パズル | ![]() |
対応機種 | Windows (Steam) | |
発売元・開発元 | アリカ | |
発売日 | 2025年4月4日 | |
定価 | 3,900円 | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
レーティング | 記載なし | |
備考 | Steam Deck対応 | |
判定 | スルメゲー | |
ポイント |
約20年ぶりとなる『TGM』シリーズ最新作 カジュアル層や対戦テトリス層向けの新モード ギミック攻略頼りとなった「MASTER」モード |
|
テトリスシリーズ | ||
テトリス ザ・グランドマスターシリーズ TGM / TA/TAP / Ti / TGM-ACE / 4 |
スコアではなくタイムを目指すゲームシステムと高難易度が特徴的な『テトリス ザ・グランドマスター』シリーズの第4作。
通称『TGM4』で、前作の『テトリス ザ・グランドマスター3 -テラー インスティンクト-』の正当な続編となり、おおよそ20年振りの新作となる。
前作以前のアーケードゲームとしての稼働ではなく、SteamにてWin向けのPCゲームとしてリリースされた。
本作のプロデューサーは平嶋仁氏。ディレクターは前作に引き続きアリカの副社長である三原一郎氏が担当している。
以下、『テトリス ザ・グランドマスター』を「初代」もしくは「TGM」と、『テトリス ジ・アブソリュート ザ・グランドマスター2』及び『PLUS』を「TA(P)(*1)」もしくは「TGM2」と、『テトリス ザ・グランドマスター3 -テラー インスティンクト-』を「Ti」もしくは「TGM3」と、『テトリス ザ・グランドマスター エース』を「ACE」と表記する。
基本的なシステムは『テトリス ザ・グランドマスター』を参照。
この項では外伝である『ACE』からの変更点ではなく、ナンバリング上の前作となる『Ti』からの変更点を基準とする。
回転法則のルール変更
ガイドラインに対応した仕様の導入
ゲームモード構成の変更
操作ボタンの増加
段位認定システム「G.R.S.」の廃止による代替システムの実装
家庭用向けならではの機能追加
その他の変更点
6つのモードが実装されており、いずれも、「SHIRANUI」を除き既定レベルに達成するとクリアとなる。
エンドロールは一部モードを除き実装されておらず、クリアした時点でゲーム終了となる。
Pikii
+ | 1000レベル以降で発生するギミック(ネタバレ注意) |
+ | 2600レベルを達成すると……(ネタバレ注意) |
さらなる操作性の改善
BGMの大幅増加
「SHIRANUI」モードの完成度の高さ
ゲーム性が大きく変わった「MASTER」モード
Steamの実績
価格とボリューム
ゲーム画面のレイアウト関連
眩しすぎかつ画面酔いしやすい背景
バグ・不具合の多さ (※アップデートで対応済み)
その他の細かな問題点
『TGM』特有の人を選ぶストイックさはそのままではあるもののカジュアル層や対戦テトリスメインのプレイヤーも取り入れるゲームモードも導入しており、前作よりも幅広いプレイヤー層が楽しめるようになった。
その一方で難易度がより凶悪化し、本作のGMを取得したプレイヤーでさえ数百時間かかってることから、長期のプレイを余儀なくされるのは相変わらずとも言えるだろう。
ゲームセンターの閉店による店舗減少で『TGM』シリーズの稼働を見かけることがなくなり、長年家庭用ではお目にかかれなかったこともあってか『TGM』というシリーズは「高速で難しいテトリス」として「動画だけは観たことがある」か「話でしか聞いたことがない」というファンも多くなった。
本作はそんなファン、特に普段遊んでいる『テトリス』が簡単だと感じているプレイヤーほど手に取っていただきたいと言える作品である。
万人向けではない難易度ではあるものの、『テトリス』としての完成度は高い。本作はいわゆる「刺さる人には刺さる」作品であろう。
*1 『テトリス ジ・アブソリュート ザ・グランドマスター2』とアップデート版である『テトリス ジ・アブソリュート ザ・グランドマスター2 PLUS』を統合した表記。本来の略称はそれぞれ「TA」「TAP」である。
*2 「クラシックルール」という名称がNESテトリスのような、『TGM』よりさらに古いテトリスの仕様を指すようになってきたための名称変更。
*3 『Ti』までは最初のミノの音は鳴っていなかった。
*4 厳密には『ACE』にもあった。ナンバリングタイトルでは今作が初。
*5 DoubleまたはTripleのみ。
*6 一見すると救済のようだが、別の見方をすると「前回と全く同じルートを使えない」ともとれる。
*7 目標レベルであるレベル999に達することでも勝利となるが、通常プレイでは達成不可能であり、実質ないようなもの。
*8 ただし、初代と『TA(P)』で段位昇段音として使われていたモードクリア時及びKONOHAモードの全消し効果音と、MARATHON・NORMALモードのカンスト効果音は、初代と同じ半音上がっているものが使用されている。
*9 『テトリス エフェクト:コネクテッド』及び『ぷよぷよテトリス2』の公式大会で優勝している。過去には「だいちゃん」「あかしろぼう」等の別名義でプレイしていた。
*10 KONOHAモードにおける全消しはBIGモードということもあり、ライン消去も2倍の扱いとなるため、2・4ライン全消しの回数実績は達成しやすい。
*11 一応、2P側でボタンを押せば乱入することはできる。
*12 レベルが上がるごとに4月 → 5月 → 6月 →…と変化していく。
*13 Windows環境でゲームコントローラーなどの入力機器を扱う規格名。360が登場して以降はXinputという入力規格が採用されている。
*14 IntelやAMDのCPUに搭載されている拡張命令セットの名前。
*15 参考としてWindows 11の動作環境を挙げると、2017年のCoffee Lake(Core i 8xxx系)以降、および2019年のZen 2(Ryzen 3xxx)以降と、さらに厳しいものになっている。Windows 10のサポートも2025年10月で終了するため、わざわざ今作が古いCPUをサポートする意味もないだろう。
*16 オプションで「ゲーム中の入力表示」をONにした後、問題選択画面のままにしておくとCPUが自動操作を行い、その際にタイム横に表示される入力ウィンドウで実質的な解法を見ることができる。
*17 三原氏は自分の寿命が気になってきたこと、および隠していても解析されてしまうことなどを理由として挙げている。
*18 当初の発売日は2025年4月2日の予定だったが、この日はSwitch2のダイレクトの放送日でもあったため情報の混雑を避けるために発売日の再調整が行われた。
*19 公式サウンドトラックPVなどが該当
*20 映像をよく見ると、横移動が若干不自然であったため、そこからCPU(=連打で操作している)と勘付いた人もいた模様。
*21 「スーパーローテーション」という回転補正を行うと接地時間がリセットされ、繰り返す事で無限回転を行える仕様がある。これを利用して2600レベル達成以降の演出を実質スキップするという方法。
*22 通常発売は2025年7月11日。
*23 タイトルまたはモード選択で指定のコマンドを入力をすると隠しモードが出せるというもの。「20G」モードと「BIG」モードが主にその例。