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【ぶれすおぶふぁいあふぁいぶ どらごんくぉーたー】
ジャンル | RPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売元 | カプコン | |
発売日 | 2002年11月14日 | |
定価 | 6,800円(税別) | |
廉価版 |
PlayStation 2 the Best 2003年7月3日/3,000円(税別) |
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配信 |
ゲームアーカイブス 2016年2月17日/1,234円(配信終了) |
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判定 | スルメゲー | |
ポイント |
前作までと違いすぎる世界観 縛りプレイを要求するようなシステム 対応策の有無で激変する戦闘バランス 宿屋&回復魔法が無い 敵の出現数が有限 寿命を削る「竜変身」 シリーズ恒例であった「釣り」が撤去 だがハマれば他に代え難い中毒性あり |
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ブレス オブ ファイアシリーズ |
そらをみにいく。
『ブレス オブ ファイア』シリーズの第5作。
過去に例を見ない異色の作品として登場し、『アンリミテッド:サガ』と並んでプレイステーション2を代表するシリーズ異色作と呼ばれている。なお「ブレス オブ ファイアV」はサブタイトルであり、後半の「ドラゴンクォーター」がメインタイトルと扱われている。
「大深度地下シェルターで生まれ育った少年が、ある女の子を救うべく、封印された地上を目指す。」という王道的ストーリーの元で展開する。
前作まで剣と魔法のファンタジー世界であったこれまでのシリーズから一転、「地下世界を舞台にした近未来型SF」と変貌を遂げた上に恒例だった「釣り」も無くなったため、シリーズファンを驚愕させた。
既存シリーズとは路線が全く違う。もっとも、D-カウンター以外については、他のRPGでも類似システムが見られる範囲内である。
ここから先の要素を全て含めると、本作は他に類を見ない特殊なRPGとしての頭角を表す。
一言で言うと、何も知らない一見さんばかりかシリーズギャップに耐えたファンの心をも粉砕する鬼仕様が多い。
なるほどストーリー上の「後戻り不能」なシチュエーションを、システムの上でも再現するには格好の仕様と言える。
でも胃に悪い。「ついて来られない人はお断り」と言わんばかりである。
しかし…
シナリオの演出を含めて考えた場合、本作のゲームバランスは意外にも妥当なものとして評価できる。
システム面は比較的素直なシリーズから突然現れた、意欲的だが非常に異色でもあった作品。
前作までは基本に忠実でオーソドックスなRPGとして比較的安定した人気を博してきたシリーズだったが、本作では「ドラゴンクォーター」のタイトルを前面に押し出すと共に大幅な改革がなされ、世界観の変更やローグ的な要素の導入、当時珍しい高難易度などで一気に個性派RPGとなった。
前作までのファンを切り捨てるという意味では暴挙と言うべき采配だったが、結果的にはこれはこれで根強いファンを生み出すこととなり、「EDが泣ける」「難しい分達成感がある」など評判は好意的。様々な独自要素から他のRPGにはない楽しみを持ち、ハマれたプレイヤーにとってはたまらないゲームだった。
しかしその一方で、前作までの面影がほぼ消え、世界観を始めとする変わり過ぎたものが多かったためついていけず、「こんなのブレス オブ ファイアじゃない」と受け入れられないプレイヤーが多く出たのも事実である。
詰めの甘いところはあれども、ゲームの魅力と強いクセを併せ持つとして『アンリミテッド:サガ』と共通点が多く「万人受けしないゲーム」といえる。
*1 通常の経験値とは別枠で獲得し、パーティメンバーに自由に振り分けられる。
*2 剣で喉を刺されて白目を剥く、体の内側から角や翼らしきものが飛び出てきてドラゴン化する、など。
*3 物語上、まだ中盤なのにもかかわらず、冗談抜きでラスボスに匹敵する強さ。
*4 この直前に正式な仲間もそろい、フルメンバーとなる。3人目のリンがかなり有能で、彼女が入ると特にマップの探索がとても快適になる。
*5 もちろん他の項目で触れている通り、この後も数多くの難関は立ちふさがるが。
*6 つまりプレイ開始、もしくはSOLした直後の初期所持数は常に固定。そして進行中は一部の宝箱からランダムで得られるのみ。
*7 火炎魔法などでも誘爆するが、この使い方しか知らないとかなり不便。こと巻き込まれると誤認している場合、こちらの移動範囲までが制限される。
*8 実際のところ、逆走は非効率で不要な行為なのだが、気づくのがだいぶゲームに慣れてからになるのは後述の通り。
*9 画面端に表示されるマップに現在が地下何メートルなのか表示されてはいるが。
*10 多少は冒険を進行させていないと、SOLもほとんど救済処置にならない。
*11 うつろわざるものはフォウルとディースも含むが。
*12 他のナンバリングと異なり「VI」ではない。