戦国BASARA

【せんごくばさら】

ジャンル スタイリッシュ英雄(HERO)アクション
対応機種 プレイステーション2
発売・開発元 カプコン
発売日 2005年7月21日
定価 7,140円
プレイ人数 1人
レーティング CERO:12歳以上対象
廉価版(税別) カプコレ: 2006年2月9日/2,940円
Best Price!: 2007年9月13日/2,090円
配信(税別) ゲームアーカイブス:2013年6月19日/823円*1
判定 バカゲー
ポイント 「スタイリッシュ戦国アクション」の始まり
初心者でも遊びやすい作り
ド派手且つ個性豊かな武将達
同社のオマージュも多彩
改善の余地はあるも基本システムは完成していた
戦国BASARAシリーズ



戦場ごとぶった斬れ!



概要

日本の戦国時代を舞台とした、三人称視点3Dの一騎当千型スタイリッシュ英雄(HERO)アクションゲーム。
プロデューサーは小林裕幸氏、キャラクターデザインは土林誠氏と『デビルメイクライ』を手掛けたスタッフが手掛けている。
また、オープニングや天下統一モードで流れるCGムービーは『アップルシード』などを手掛けたデジタル・フロンティアが担当。
小林Pによるとライバルであるコーエーの『無双シリーズ』を自分達が作ったら、と『無双』に着想を発したものであるとしている。


特徴

  • プレイヤーが使用できるキャラは16名、これに敵専用のキャラ5名の合わせて21名のキャラが登場する。
  • □ボタンで通常攻撃、△ボタンで固有技、×ボタンでジャンプ、○ボタンでゲージ消費の「バサラ技」という無双形式の操作方法である。
    • 「固有技」はほとんどのキャラに最大6~7種類用意されており、その中から2種類を任意で組み合わせて装備する。
      • キャラのレベルアップに伴い新たな固有技の習得、もしくは既存の固有技のレベルアップが行われる。
      • 一度の合戦で使用できる固有技は装備している2種類まで。そのためどの技を装備するかでキャラの性能が大きく変わる。これにより戦略性を高めると同時にカスタマイズの楽しみもできている。
    • 無双シリーズと違い、○ボタンを押しっぱなしにすることでバサラゲージが回復する要素はない。
  • 装備システム
    • 各キャラ専用の「武器」に加え、全キャラが装備可能な「アイテム(装飾品)」を複数の中から選んで装備できる。
    • アイテムには様々な効果があり、いくつかのアイテムを組み合わせて複数個同時に装備できる。
  • 無双シリーズが選択した武将や勢力に応じて決定されるステージを攻略していくのに対し、本作のメインモード「天下統一」はその名の通り、自軍が日本全国を領土に収める(=天下を統一する)まで戦う。
    • 現領地に隣接する領地へ攻め込み、敵大将を討ち取って合戦(ステージ)をクリアするとその領地を獲得できる。プレイヤーがステージを攻略すると、他の地域でも同じように合戦が起こり、負けた軍は退場。勝った軍は領地を得る。これを繰り返し、最後の1勢力になるまで勝ち残れば天下統一達成でクリアとなる。要はトーナメント形式に近い。
    • ぶつかり合う勢力や進軍の方向によって合戦が変わる事がある。また、野盗の襲撃によってゲリラ的に割り込むステージも存在する他、織田軍と明智軍は史実を反映してか最後に固定バトルとして「本能寺の変」または「本能寺決戦*2」が発生する。
    • 勢力によっては戦えない合戦*3も存在するが、「自由合戦」(フリーモード)では自由に戦える。条件を満たせば自国とも戦えるようになる。

評価点

  • 魅力的なキャラクター達
    • 実在の戦国武将達をやたらスタイリッシュな斜め上方向にアレンジし、他の戦国ゲームの追随を許さないぶっ飛んだ世界観を構成している。
    • 主人公格の伊達政宗と真田幸村は同社の『ストリートファイター』におけるリュウとケンのようなポジションにあり、伊達政宗は英語を喋り*4、6振りの刀で戦う・真田幸村はとにかく暑苦しく2本の槍をメインに使う独自の技を持っている。
    • 織田信長は史実の「第六天魔王」のイメージをとことん強調した寧ろ同社の『鬼武者』寄りの幻魔王そのものとして登場。配下の武将もインパクトのあるキャラとなっている。
      • 濃姫は二丁拳銃ガトリングガンなどの銃火器を使いこなすという、大胆にも程があるアレンジが成されている*5
      • 明智光秀はサディスト且つマゾヒストの快楽殺人者というこれまた斜め上の設定で、敵から体力を吸い取る技や気の済むまで相手を甚振れる技をも会得し、挙句は味方も攻撃できるというトチ狂った特性を持つ。演じる速水奨氏の狂気じみた演技も彼の異常性を引き立てており、1周回ってネタ的な愛され方をする者もいる。
    • 上杉謙信は「謙信女性説」を採用した形となった結果、中性的かつ神秘的な印象を与えるキャラとなっている。彼(?)のみ台詞字幕が全てにほんごでひょうじされるという唯一無二さから、ファンの間では性別・けんしんさまとネタにされ愛されている。
    • そんな史実武将たちの中でも特に斜め上の設定にされた本多忠勝は、「いずれの戦においてもかすり傷一つ負わなかった」という伝説を実際に表現するかのように、正真正銘の鋼鉄の体…もといロボットになってしまっている。
    • 実在の武将以外にも猿飛佐助と言った架空の人物を始め、『デビルメイクライ』のヒロインにも似たくノ一の「かすが」や一揆衆を率いる銀髪のハンマー使い少女「いつき」に加え、やたら「愛」を連呼する変人「ザビー*6」と言ったオリジナルキャラもいるが、こちらも他の武将に負けない個性を発揮している。
    • これらのキャラを演じる声優陣にも、政宗役の中井和哉氏や幸村役の保志総一朗氏、信長役の若本規夫氏に信玄役の玄田哲章氏と有名どころをこれでもかと起用しており、キャラの魅力を引き立てるのに大いに貢献している。
    • 無双シリーズでは目立つ主要キャラの陰に隠れがちな一般武将も、こちらでは負けず劣らずはっちゃけているものも。伊達軍の老将なんて「ヒヤウィイゴォオオオオ」って言ったりする。どこかの配管工のような裏声?ではないが。
    • このようにアレンジは原型をほとんど留めないほどに凄まじいが無双シリーズ同様、史実について参照できるモードも存在する。
  • 各武将の固有技名にも武将毎に特徴があり、思わず二度見しかねないものが多数。一部を挙げると…
    • 上述した通り英語の伊達政宗
    • 「神斬」や「神陣」など神から始まる二字熟語の上杉謙信
    • 「恍惚的吸収」など○○的△△の明智光秀
    • …等々。一応「疾きこと風の如く」など風林火山を採用した武田信玄や「空蝉の術」など忍者らしいネーミングの猿飛佐助といったように真面目な名前の武将もいる。
  • バカバカしさ全開のアイテム
    • 今作の武器は武将ごとに6種類ずつ存在し、そのうち5番目までの武器は至って普通なのだが、6番目の最強武器になるとどの武将も完全にネタに走っている。
      • 政宗の亜羅棲斗流(アラストル)や幸村の凄羽亜陀(スパーダ)といった、『デビルメイクライ』のゲスト武器を漢字表記にしたものならともかく、ハリセンバナナ鍋とおたまうちわ花束といったバカバカしい珍品が揃っている*7*8。これを大真面目に振るって大軍を蹴散らす様は非常にシュール。
      • 中にはカジキマグロ(生きたまま)やナイフとフォークといった同社の『モンスターハンター』ネタと思しき武器もある。
      • ちなみに本多忠勝の最強武器は「蜻蛉切」と名前だけ見ると珍しく史実通りのまとも武器かと思わせられるが、実はトンボの形をした槍とやっぱり斜め上のセンスを発揮している。
    • 武器以外でも、自軍兵士からやたらヨイショされる「ごますり棒」や、武器のハンマーを装備せずピポサルのような引っ掻き素手で戦う「ハンマー忘れた!*9」と言ったトンデモアイテムが存在する。その極みと言えるのが後述の「熱唱びわ」である。
  • アクションゲーム初心者でも遊びやすい難易度
    • この手のカプコンのアクションゲームは難易度が高いことで知られているが、本シリーズは初心者でも遊びやすいように控えめな難易度に調整されているので「豪快感」を引き出しやすい。
    • アクションもややこしいコマンドは存在せず、基本的に□ボタンの通常技、△ボタンの固有技、○ボタンのバサラ技(ゲージが溜まると出せるいわゆる必殺技)で構成されている。
      • ある条件を満たすと「究極」「おみくじ」といった上級者向けの難易度も解放される。特に「おみくじ」は難易度とドロップアイテムレベルがランダムで変化するという風変わりな仕様で本作のやり込みの1つとして挙げられる。
    • 「カメラに映っていない敵は飛び道具を撃ったり突撃してこない」という『デビルメイクライ』譲りの仕様を逆手に取った「敵に対して横や背を向けてカメラに映さないように接近する」といった奇妙な戦法が有効。
      • 即死がなく事故死が少ない*10うえ、瀕死時はバサラゲージ増加量が大きい。そしてバサラ技と究極バサラ技は全体的に威力が高く避けられにくいため一発逆転として機能しやすい。
  • ぶっ飛び過ぎのムービー
    • オープニングムービーは、伊達政宗が刀を振ればその衝撃で大勢の兵士が吹き飛び、真田幸村とぶつかり合えば大爆発が起こり、武田信玄は災害級の竜巻を起こし、織田信長は安土城を突き破って登場と、非常にバカバカしくもぶっ飛んだ正に「戦場ごとぶった切る」ムービーとなっており、多くのプレイヤーの度肝を抜いた。
    • バックに流れるT.M.Revolutionが歌う主題歌の『crosswise』は、本作のために生み出されたとすら言っても過言では無いほどこのムービーや世界観に完璧にマッチしており、高い人気を誇る。 オーモーイーガー
      • 更に上述した「熱唱びわ」というアイテムを装備すると、ステージBGMがこの曲に変わる(もちろんボーカル付き)。アクションの豪快さと併せて大興奮間違いなし。
      • 本作にはエンディング主題歌が存在しないためスタッフロールでも「crosswise」が流れるが、それ故に最後までテンションを上げたままプレイを終える事ができる。
    • OPに留まらず、まるで暴走族な伊達軍、信玄と暑苦しく拳で語り合う幸村、微笑ましい夫婦漫才*11を繰り広げる前田利家、その夫を支えるべく美少女戦士ばりに変身して出撃する「まつ」*12、周囲にバラが咲き乱れて宝塚じみたやり取りを交わす上杉謙信とかすが*13などとあらゆる点が常軌を逸している(褒め言葉)。濃姫の入浴シーンもあるよ!*14
    • 勝利ムービーも、こちらに走り寄り喜びを上げる幸村カメラを切り伏せて画面を暗転させる信長など一筋縄ではいかないものが多数。
  • 豪華なアニメーション
    • OP、EDムービーはCGだが、作中のイベントムービーは2Dアニメ。3DCGと2Dアニメの両方が収録されているのである。制作は『サムライチャンプルー』を手掛けたマングローブ。
    • こちらも派手且つバカバカしいものが多く、3Dムービーと共に本作の破天荒な世界観を実に良く印象付けている。
    • また、アニメバージョンのOPも用意されている。戦闘シーンと交えて本作の武将達が現代の東京に現れる様子を描くという、CGバージョンとはまた違うぶっ飛びぶりとなっている。

賛否両論点

  • 武将の大幅にアレンジされた設定
    • 前述の通り武将はどれも個性が強いが、史実を無視している事が多々で歴史マニアからは全く別物と言われる。
      • 実際、説明書には当たり前だが「このゲームはフィクションです。実在の人物・事件・団体などには一切関係ありません」の表記がある。
    • 無双シリーズも同様とは言え、本作はアレンジの方向性が吹っ切れたかのように突き抜けているため、コアな歴史マニアには眉を顰める人も少なくない。
    • 本作はまだ史実に沿っている部分も多いが、ストーリー性が強まった次回作からは根本の設定からして史実を完全に無視したものが増え、架空の戦国ファンタジーと割り切った作風になっていく。
  • 敵軍の兵士の数が少ない
    • 本作は「豪快感」をテーマとしているのでこの仕様のせいで楽しみにくい。また、ステージも全体的に狭い。
      • もっとも前述の通り難易度が低く設計されており、またボーナス武将を倒しやすいというメリットもある。
  • おバカ全開の戦国乱世の中に時折見せる暗さ
    • 苦い勝利を収める伊達政宗、後味の悪い結末を迎える猿飛佐助など、一部であるがエンディングが暗い武将も存在し、後のシリーズで見せるダークな側面の片鱗は見え隠れする。
    • 設定、演出面では本作がバカゲーであることは疑いようが無いが、猛者たちが血で血を洗う戦国時代を扱うだけあって背景自体はシリアスである。

問題点

  • キャラクターのカスタマイズ性が低い。
    • 装備欄が3つまでしかなく、せっかく沢山のアイテムが出てくるのに余りやすい。装備アイテムの中には同種類のアイテムを3種類すべて装備しないと効果を発揮しないアイテムも存在するため、それを見越しての事ともとれるが…。
  • やり込み要素が少ない。
    • キャラ強化と武器集めぐらいで、後は全武将でのクリアを目指す程度。しかし天下統一モードの単調さと併せて、それをずっと楽しみ続けるのも難しい。
    • アニメムービーも全武将でプレイすれば自然とコンプリートされる。
  • その他UIも正直あまり優れているとはいえず、処理落ちがしやすい、カメラワークの操作性が悪い、ロードが一回ごとに10~14秒の時間が掛かると少々長いと気になるところ。
  • 今作はダウン状態の時間が長いので受け身を取る事で体制を立て直す必要があるのだが、ゲーム中はおろか説明書にも受け身に関する説明やヒントが一切ない。
  • CGムービーの高いクオリティに反してステージ中のキャラモデルの出来は微妙。PSレベルとまでは言わないが、良く言ってPS2初期レベル。
    • さらに2005年のPS2ソフトでありながら口パクや表情の変化が無い。普段のプレイ中は気にならないとしても、敵武将登場や勝利の演出では嫌でも目に付く。この変化は『3』まで待つことになる。
  • トーナメント形式なので、どの武将でプレイしても内容に違いはさほど無い。そのため、周回を繰り返すと飽きやすい。
    • ストーリー描写は冒頭とED、それと特定の勢力の合戦で流れるアニメのみで、あとは各合戦中のセリフしか無く、そのセリフもほとんどが汎用である。流れとしては格ゲーに近いとも言える。
    • しかし本多忠勝の解禁条件は他の15人全員でのクリアであり、全武将の解禁には最低15回は天下を統一しなければならず、ほぼ確実にダレる。
    • ストーリー性が薄めのため、シリーズの象徴的なライバルとされる伊達政宗と真田幸村もOP以外では特に個別の絡みは見られない。幸村の所属する武田軍と伊達軍を戦わせてもアニメムービーは無く、両者を相対させても専用の台詞は無い。
      • また、シリーズで悪の親玉のように扱われる織田信長も、本作中だけでは「悪役っぽく見える武将」という程度でさほど「魔王」らしい悪逆さは感じられない。アニメ版などの信長の極端な悪役化が肌に合わない人には丁度いいかもしれないが。
  • ムービーは戦力毎に使い回しがあるため、同勢力内の武将では本当に違いが無くなってしまう。
    • 開幕ムービーと幕間アニメは基本勢力内で共通で、EDのみ個別。前田軍の利家とまつは逆に開幕が個別でEDが共通である。いずれにせよ勢力内ではムービーは共通が基本となっている。
    • また、個別ムービーは複数のものが連続している(1つのムービーを分割したような)場合もある。基本、後のムービーの武将は前のムービーの武将をクリアしなければ使用できないので、先にそちらをプレイしても不自然さは感じないが、幸村からEDムービーが続く信玄だけは最初から出現しているため、先にプレイしてしまう可能性もある。
  • 毛利元就・長曾我部元親・北条氏政・今川義元・徳川家康*15は個別のキャラクターとして作られているにも拘らずプレイアブルキャラとして使用できない。
    • そのためかモーションもいずれも既存の武将の流用である。ストーリー上の扱いもあまり良くない。
      • 一応、家康は本多忠勝の主君という事もあってか、アニメムービーでの登場回数は多い。
    • 次回作以降のようにこう言った敵武将がプレイアブル化されたアッパー版も発売されていない。そもそも僅か1年後には次回作が発売している*16
  • 2人プレイに対応していない。今作のぶっ飛んだアクションを複数人で楽しみたいとの声が上がったためか、『英雄外伝』で実装された。
  • 群集のAIが悪い。
    • 特に敵味方が隣接しているのに棒立ちしている光景が顕著に見られ、自軍の戦力が一気に減少する。

総評

敵をなぎ払う爽快感、個性豊かにアレンジされた武将、且つネタ要素を盛り込んだ世界観、そして非常に盛り込まれたムービーとアニメーションは正に本作のキャッチコピーの如く「戦場ごとぶった斬」っている。
一方で一部キャラの非プレイアブルキャラ化ややり込み要素の少ないシステム等多くの難点を抱えているが、基本システムは本作の時点でほぼ完成している。
当時カプコンのゲームは高難易度なものが多かったこともあり、初めて本作を目に付けたファンもいるからこそ成功したと言えよう。


余談

  • 本作のヒットを受けてシリーズ化し、関連グッズやアニメ化、漫画化、ドラマ化、舞台化など多彩なメディアミックスが行われている。
    • 本シリーズの影響で若い女性の間で戦国武将ファンが増え、関連グッズの売れ行きや武将ゆかりの地への観光客が増加したという逸話すらある。
  • 本作発売から丸1年の後、続編である『戦国BASARA2』が発売された。
    • キャラ数の増加やストーリーモードの追加そしてバカゲー要素のパワーアップ等ボリュームが増し、さらに本作の多くの問題点も改善されていたりと、本作からたったの1年しか経ていないとは思えないほど非常に完成度が高い仕上がりになっている。よもや本作は試作品だったのではなかろうか。
    • キャラのぶっ飛びも相変わらずで、新規武将も史実が裸足で逃げ出す斜め上ぶりである。残念ながら新主人公である前田慶次は正統派過ぎてあまりにも影が薄いが。
  • ゲームアーカイブスでも『2』『英雄外伝』と共に配信されていたが、本作のみ早いうちに配信終了となっている。
    • 本作自体は『戦国BASARA HD Collection』に『2』『英雄外伝』と共に収録されている。
  • 本作で敵専用武将だった5人はいずれも後のシリーズでプレイアブル化を果たしている。
    • ただ、毛利元就と長曾我部元親は『2』からレギュラー化するが、他3人は『英雄外伝』でようやくプレイアブル化したもののストーリーモードが無いなどやはり扱いは今一つだった。
      • それでも徳川家康は、関ケ原の戦いを中心とした『3』にて主人公の座に就いている。
  • 本作は海外でも発売されているが、海外ゲーマーにアピールするために世界観からして全くの別物にアレンジされている。プレイ映像はこちら。
    • タイトルは『Devil Kings』で、主人公格を「デビルキング」こと信長に変更し、見た目がそのままなのに「日本」も「戦国」も関係ないダークファンタジーという事にされている。
    • 設定だけにとどまらず、ゲームバランスや一部システムなど根底の部分でも日本版と異なる変更が施されている。また、第1作ということもあり使えるキャラが少なめだったにもかかわらず、海外版では日本版から4人が使用不可となっている。
    • タイトルやロゴからして『デビルメイクライ』の系列としてイメージされていた模様。しかし肝心の海外でこのアレンジは評判が悪く、次回作から海外展開がされなくなってしまった。
      • 後に『戦国BASARA3』で久しぶりにローカライズが行われ、本作の反省を生かしてか『Sengoku BASARA Samurai Heroes』として世界観を変える事無く発売された。
  • 2009年に放送されたアニメ版第1期は本作をベースにしているが、織田軍を諸悪の根源として悪役らしさを強調しており、各地の武将達が団結してその暴虐に立ち向かうという内容で、群雄割拠の戦国ものと言うよりは分かりやすい勧善懲悪ものになっている。『鬼武者』ではない。また、『2』の武将も何人か登場している。
    • ストーリー自体は至ってシリアスだが武将達の超人ぶりを始め、事あるごとに信玄に殴り飛ばされる幸村、謙信とかすがの宝塚風のやり取りなどのおバカ演出は健在で、足軽ダンスと言ったアニメオリジナルのバカ要素もあり、一種のシュールさを醸し出している。
      • なお、本願寺顕如は初登場時既に光秀に倒されている*17など、出番のないキャラクターも。
  • 2013年には宝塚歌劇で舞台化された。演じたのは花組。
    • 真田幸村を主人公とし、第四次川中島の戦いを経て武将として、武田信玄の後継者として成長していく姿を描く。
    • まるでスターウォーズかのように武器が輝く、真田幸村と上杉謙信の殺陣シーンも見どころであった。
    • 2020年5月4日にはケーブルテレビの「時代劇専門チャンネル」でも放送された*18
      • DVD/ブルーレイは少々値が張るが、現在でも楽天TVなどにて数百円で配信されているので気になる人はぜひ*19
    • 『2』以降の作品も後に舞台化されているが、そちらは宝塚ではない。

無双シリーズとの関連

  • 本シリーズを語る上で常に付いて回る問題。小林Pが「無双シリーズを意識して制作した」と明言していたとはいえ、「戦闘、ステージシステムの類似」「本来その時代に生まれてもいない "川中島" に真田幸村が存在するなどモチーフにした戦場と武将年代の不一致の内容が一致」など、「意識して制作した」という言葉で見過ごすにはあまりに露骨なパクリが多い。
    • 本作に留まらず、後出のシリーズ作品では「新規参戦した武将や新規ステージのモチーフが『戦国無双』で追加されるものと一致」「『戦国無双』の大河タイアップ作品に便乗し、同様のコンセプトの派生作品を出す」など、『戦国無双』のパクリは依然として行われて続けている。
    • P自ら「当時の『戦国無双』最新作がワゴンセールだった」などのネガキャンを行う、「戦国アクションゲームは自分達が流行らせた」などの先駆者にしてパクリ元である『戦国無双』へのリスペクトを持ち合わせず足蹴にする様な表現を行い、「BASARAは無双より優れている」「無双はBASARAと比べてくだらない」「無双はBASARAのパクリ」など、過激なBASARAファンが無双ファンを攻撃し、無双ファンがそれに対して強く反撃しその逆もあるなど、BASARAファンと無双ファンの長きに渡る確執は実に有名である。
  • 後にコーエーから発売された『采配のゆくえ』はカプコンの『逆転裁判』に似ていたことから、「無双をBASARAとしてパクられた意趣返しなのでは?」という推測が広がることになってしまった。
    • なお、コーエーは後にカプコンの『モンスターハンター』をオマージュした『討鬼伝』もリリースしている。
    • 此方は「『モンスターハンター』を意識している」「『モンスターハンター』とは違う方向の狩りゲーを作りたい」など、事前に『モンスターハンター』へのリスペクトを明言し、実際のゲーム内容も当該シリーズから大きく差別化されたものだったので、現在では「モンハンのパクリ」と訝る声は少ない。
最終更新:2024年05月20日 15:40

*1 現在ゲームアーカイブス版は配信終了。

*2 「本能寺の変」は織田軍側で明智軍と戦う合戦で、他勢力側が織田軍と戦う場合は「本能寺決戦」となり、明智軍はこれが最後に移動している。

*3 例えば前田軍は独立勢力扱いになっているが、前田利家が織田家家臣である事には変わりないため、織田軍とは戦えない(勢力図に表示されない)。逆も然り。

*4 技名も、戦国ゲームとしては異例の英語表記。

*5 そのようなスタイルなので、最強武器は『デビルメイクライ』の主人公ダンテが使っていた銃である。

*6 彼は日本に来日したフランシスコ・ザビエルがモデルと推測できる。宗教関係はデリケートなのでオリジナルキャラとしたのだろうか?

*7 見た目が変なだけで実はすごい武器と思いきや、説明文によると本当にただのバナナやハリセンらしい。

*8 普段はノコギリのような大剣を振るって戦う島津義弘の最強武器はその辺で拾った"竹刀"。説明文によると「達人が使用すればただの竹刀でも侮れない」との事だが、それでは今まで使っていた大剣の立場は…。

*9 いつきの固有技「おらさちから」を使うとハンマーを放り投げ、一時的に素手で戦うのだが、このアイテム(?)を装備すると常時「おらさちから」状態になる。

*10 体力ゲージが赤くなっていない限りどんな大ダメージを受けても体力が1残る。そのためBASARA技の威力が全体的に高い今作ではノーダメさえ気にしなければわざと敵の強い攻撃を食らってBASARAゲージを溜める戦法が有効。

*11 何故かムービー中は無言で、意思疎通もジェスチャーで行っている。

*12 つまり戦場で着ている戦闘装束は正しくは「変身コスチューム」である。

*13 小林Pも「『ベルサイユのばら』風にした」と語っており、後年になって本シリーズは本当に宝塚歌劇として公演された。

*14 ちなみに、この入浴シーンは髪を下した濃姫の姿が見れるシリーズで唯一の場面である。

*15 後の『3』では主人公になるのだが、その前に制作されたアニメ版第1期では長篠の戦いの後で光秀に殺されてしまう。その後、アニメ第2期では(かなり後付け感があるが)生存が判明する。

*16 これは次回作以降の通常版とアッパー版のスパン以上の短さである。

*17 物理的に床に倒れている。セリフもない。

*18 実は時代劇専門チャンネルでは、それ以前に『戦国BASARA』のアニメも2011年6月4日〜25日に3話ずつ放送されている。

*19 なお、オリジナルキャラクターも出てくるので、苦手な人は注意。