【あくまじょうどらきゅら もくしろく】
ジャンル | アクションアドベンチャー | ![]() |
対応機種 | ニンテンドウ64 | |
メディア | 96MbitROMカートリッジ | |
発売 | コナミ | |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメント神戸 | |
発売日 | 1999年3月11日 | |
レーティング | ESRB: T(13歳以上対象) | |
価格 | 7,800円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
判定 | なし | |
ポイント |
ダブルヒーロー制による異なる主人公達の物語 3D化による自由度の高さとアクション、さらに探索要素も詰められた手堅いゲーム性 過去のドラキュラシリーズらしい難易度の高さは健在 3Dアクションとしては及第点なレベルだが、粗削りな面も多々あり |
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悪魔城ドラキュラシリーズ |
コナミの硬派なアクションゲーム、『悪魔城ドラキュラ』シリーズの一つで、シリーズ初の3D作品。
3Dならではのアクションの自由度の向上に、ドラキュラらしいゴシックホラー的な演出等も加えられた意欲作でドラキュラシリーズに新風を巻き起こした。
後発の3D作品とは一味違うやり応えのあるシンプルなアクションゲーム性や、魅力的なキャラクター等の存在により、一部のファンから隠れた人気を持つ作品。
19世紀中期 トランシルバニア、ワラキア地方…。
数々のドラキュラ伝説を生み出したこの地に、再び漆黒の闇が訪れようとしていた。
堕落した人々の魂が、邪悪なる者を封印による100年の眠りから揺り起こしてしまったのである。
蝙蝠に、狼に、霧に姿を変え行動する…。
闇夜を好み、日の光を嫌い、神々を呪う…。
若い女性の血を吸い、永久の生命を保っている者…。
悪魔城の城主、邪心の神『ドラキュラ伯爵』の復活であった。
人々の繁栄と平和は、跡形もなく踏みにじられた。暗雲がたれこめ、
絶望の闇で覆い隠していく。街には魔物が徘徊し、邪神に忠誠を誓わぬものは尽く悲惨な最期を遂げていった。
そしてここに数奇な定めに誘われ、魔王討伐のため2人の戦士が立ち上がった。
(※悪魔城ドラキュラポータルサイトより引用)
通しプレイによるステージクリア形式の箱庭型3Dアクションであり、『血の輪廻』と同じく二人の主人公を選んで操作することになる。 選んだ主人公によって能力はもちろん、ストーリー展開や遊ぶことができるステージは一部異なっており、それぞれ違った楽しみが味わえる。
ラインハルト・シュナイダー
キャリー・ヴェルナンデス
アイテムの購入
時間の概念の導入
ドラキュラらしいステータス異常
アクション、戦闘システム
ドラキュラらしいゴシックホラー的な世界観と演出
二人の主人公による差別化されたストーリー展開、手応えのある戦闘アクション
初心者には辛い難易度の高さ
異なる主人公によるストーリーの矛盾
広大で迷いやすいマップ
イージーモードが途中までしかプレイできない
演出による音楽面の弱さ
カメラワークの悪さ
経過日数の分かりづらさ
即死要素の多いステージギミック
恐怖のマジカルニトロ
一部のグラフィックやモーションがおかしい
やや癖のある内容やカメラワークの悪さ等から当時は注目度や売れ行きは低かった(ただし海外での売れ行きは好調だった)。さらに本作の後に出た2D作品の『Circle of the Moon』が(ドラキュラシリーズとしては)非常に売れた影響もあってか、本作以降のドラキュラシリーズは再び2D作品が主流となっており、完全3D作品はあまり作られていない。
後発の3D作品は戦闘をメインにしたアクションが主流となり派手さが増していき、アスレチック的な要素が少なくなっていくが、ゴシックホラー的かつハードで堅実な3Dアドベンチャーは本作ならではのもの。
初の3D作品なことに加え初のニンテンドウ64での開発(ニンテンドウ64は開発が難しいハードとして知られる)故にノウハウを培っていなかったため、所々に粗削りな面や問題点はあれど、単発のアクションゲームとしては合格点に達しており、 難易度も慣れてしまえば旧来のドラキュラシリーズ同様、非常にやり応えのある一品として再評価されつつある。
2Dアクションや探索型のドラキュラシリーズに慣れている人にとっては慣れるまでが大変かもしれないが、それとは関係なしに硬派なアクションゲームが好きな人ならぜひ遊んでみると良いだろう。
【あくまじょうどらきゅら もくしろくがいでん れじぇんどおぶこーねる】
ジャンル | アクションアドベンチャー | ![]() |
対応機種 | ニンテンドウ64 | |
メディア | 128MbitROMカセット | |
発売 | コナミ | |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメント神戸 | |
発売日 | 1999年12月25日 | |
レーティング | ESRB: T(13歳以上対象) | |
価格 | 7,800円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
前作の数々の問題点を改善 追加要素も多数で前作のストーリーも遊べるお得なボリューム |
前作、『黙示録』の外伝的ストーリーが収録されている第二作だが、実際は前作のストーリーも同時に収録されており、新要素を加えて発売されたバージョンアップ版にあたる作品。
蒼き三日月 コーネル
太古の呪術によって野獣をも凌駕する力と限りなく不死に近い肉体を手に入れた獣人族の戦士。
人間との共存を選んだ獣人たちはその強大な力を自ら封印したが、
コーネルは厳しい修行によって、封印された人狼の力を解放する術を習得する。
修行の旅に出てから1年、帰ってきたコーネルが駆けつけた時、
村はすでに魔物によって放たれた紅蓮の炎に包まれていた。
魔物によって連れ去られた、唯一の肉親である妹のエイダを救出すべく、
コーネルは鋭い人狼の能力でエイダの血の匂いを追った…。
ラインハルト・シュナイダー
キャリー・ヴェルナンデス
2人の若者が世界の存亡をかけて魔王と戦った時代より、舞台は8年の月日をさかのぼる。
暗黒の闇に隠された真実が、今明かされる!
(※悪魔城ドラキュラポータルサイトより引用)
新たに二人の主人公が追加
サブウェポンの強化
新たなステージ、敵の追加
アクションの強化
ラインハルトとキャリーの性能、コスチュームが変化
カメラワークの改善
モーションの改善
サウンド面の強化
コーネル編のテンポの悪さ
戦闘バランスの悪化
グラフィックとサウンド面
追加コスチュームの削除
その他
前作で顕著だった問題点をいくつも改善し初心者にも配慮されており、作品のボリュームに関してもこちらの方が上であるため文句の無い名作に仕上がっている。
逆に前作から削られた要素等もあるためボリューム重視で遊びたいなら本作を、多少の問題点には目を瞑ってラインハルトやキャリーらのストーリーを堅実なゲーム性で遊びたいなら前作をプレイすると良いだろう。
*1 悪魔と安易に取引をするとどうなるかは言うまでもないが
*2 リアルタイム約35秒でゲーム内では一時間が経過する
*3 なお、隠し要素としてゲーム中で手に入るあるアイテムを入手するとさらに難しいハードモードが遊べる
*4 ちなみにラインハルトはシモン・ベルモンドのようなバンパイアハンターの衣装になる
*5 正確には真空波の攻撃力が三倍になり射程もアップ、サブウェポンの攻撃力も二倍でダメージを半減する上にステータス異常も無効化できる
*6 なお、隠し要素が解放されているかはセーブデータ画面にある蝋燭で判定できる
*7 ただしリロードの隙は、近接攻撃でキャンセル可能
*8 ちなみに実在する人物がモデル
*9 なお、このボスは前作にも登場しているのだがそちらでも扱いや存在感は非常に地味なもの