【ぱんちらいん】
infinityシリーズで有名な打越鋼太郎が脚本を手掛けた同名アニメのゲーム化作品。更には監督に中澤工、プロデューサーに市川和弘と、infinityシリーズを生み出したスタッフが集結している。
『ある事件以来、幽体離脱してしまい元の身体に戻るために奔走するも、何故か女の子のパンツを見ると人類を滅亡に導いてしまう主人公』という奇妙奇天烈な設定&世界観で展開するシチュエーションコメディである。
本作は基本的にアニメ版のストーリーをなぞりつつ細部を変更して新規の描写を挟みつつ展開する。
もともとゲーム用の企画ではあったが、先に2015年春季にノイタミナでアニメ化を経験するという少し変わった経歴を持つ。そのため、本作にはアニメで使われたシーンが随所に再利用されている。
打越氏は新作ゲームとして企画を持ち込んだが、市川氏から「これはアニメ化した方がいい」と勧められ、市川氏がフジテレビに売り込んだ事でアニメ化&ゲーム化が決定。その後、本作用のシナリオを原案としてアニメ版が製作され、それをフィードバック形で本作が完成した。
従って、本作は「アニメ版のキャラゲー」とも言えるし、「アニメ版の原作」とも言える不思議な立ち位置の作品であり、アニメ未視聴者でも問題なくプレイ出来るようになっている。
上記の理由により、本作のキャラ・シナリオ面の評価はアニメ版と直結するため、本頁の一部項目ではアニメ版を含めて本作の評価として解説している。
偶然バスジャック事件に巻き込まれ、それを切り抜けたのもつかの間、空から飛来した謎の魂に自らの肉体を乗っ取られてしまった少年「
| + | アニメ版のネタバレ含む |
| + | 例えば |
| + | ネタバレ |
読み物としてはなかなか奇怪な構成と設定をかかげた先鋭的な内容。この奇怪さをゲームシステムでも演出しようとしたことにより、ひとつのゲームとしてはなかなか歪に仕上がってしまった印象が持たれる。良く言えば商品として異彩を放てたし、悪く言えばゲーム性が弱い。アニメを流用した2Dムービーと不出来な3Dアニメーションも調和が取れているとは言い難く、ノベルゲームとしても歪さが否めない。
但し、先行して放送されたアニメ版のストーリーはほぼ全て内包しつつそれを補完する部分もあり、また結末もアニメより綺麗にまとまっているため、アニメ未視聴者が新たにこの複雑怪奇な世界に触れるには丁度良いし、アニメ視聴済みの人でも物語の理解を深めるのには貢献してくれるだろう。
*1 愛称ではなく、「たん」まで含めてフルネーム。但し、本名ではない。
*2 本作と同じく幽体離脱した少年が主人公のADV。システムは全く異なるがヒロインの部屋を探索するという要素も共通している。また、本作で明香役の釘宮理恵がヒロインの一人を演じている。
*3 同作に登場した迷言「ありんちょす」が発せられるシーンもある。
*4 アニメでは遊太はチラ之助の忠告に背いて自身の考えで行動した結果、事態を悪化させてしまった。
*5 遊太は後日談となる漫画版で復活するが、アニメを観ただけでは勿論そんな事など分からない。
*6 超高校級という言葉自体は『ダンガンロンパ』以前から存在したが、本作の場合はランク上昇後に遊太とチラ之助がモロに同作を意識した笑い方をする。
*7 顔はともかく眼鏡やマフラーはほぼそのまま。
*8 実際、明香はしばしば「明香えもん」と呼ばれ、アニメ版、ゲーム版共に「大晦日だよ、明香えもん」などというタイトルの回もある。アニメ版ではジングルまで露骨に似せていた。
*9 遊太にも「堂々とパクってんじゃねーよ!」と突っ込まれる。
*10 アニメ版では言及されなかったが、ラブラもまともな本名がある事が本作で明らかになる。
*11 発売直後は公式Twitterに「おまけ程度だった」ことを良くも悪くも驚くツイートが寄せられていた。
*12 遊太の姉の登場もアニメシーンの話であって、3Dモデルがある訳ではない。
*13 アニメ版では日によって住人の服装が変わる事があるため、ここでも普段と違うセーターとスカートを着用していた。
*14 確かに結末は「初めて」で間違い無いだろうが、この台詞を言った時点ではアニメとほぼ同じ展開である。