- 『ストリートファイター』シリーズのバルログ →
本項を参照
- 海外版や実写版『ストリートファイター』のBalrog → M・バイソンを参照
- 『洞窟物語』のバルログ → バルログ(洞窟物語)を参照
「フッ……この勝利の瞬間こそ 私の最も美しいときだ……」
初出作品: ストリートファイターII
出身地: スペイン
生年月日: 1967年1月27日
身長: 186cm
体重: 72kg(V以外) - 84kg(V)
スリーサイズ: B121 W73 H83
血液型: O型
好きなもの: 美しいもの、自分自身
嫌いなもの: 醜いもの、敗者の返り血
特技: 自己陶酔、壁張り付き
職業/所属: シャドルー四天王(V)
ファイティングスタイル: スペイン流忍術(CVS) - スペインニンジュツ(IV)
キャッチコピー:仮面の貴公子(II・ZERO3・CVS) - 血塗られた鉤爪(IV) - 血に染まる薔薇(V)
ストリートファイターIIから登場するキャラクター。
秘密結社シャドルーの幹部で四天王の一人。
海外での名称は「ベガ」(※海外ではバルログと言うと
オアーの方を指す)。
理由は、まず「M・バイソン」が実在のマイク・タイソンに似すぎていたことからの肖像権的配慮、
そして「VEGA」が琴座の一等星で女性的な印象が非常に強い事(日本で言う
織姫星)、
さらに「BALROG」の方は有名ファンタジー作品『指輪物語』の魔神の名前で男性的なイメージが強い事、
という3点で、海外リリース時に応急処置的に名前がシャッフルされたことによる。
この辺の海外版でのシャドルー四天王の名前変更のごたごたは
ベガの解説を参照。
鉤爪と仮面をつけて画面狭しと戦うスピード重視タイプ。また、ストIIシリーズで唯一武器を装備しているため、リーチがかなり長い。
(リーチ自体は、生身の
ダルシムの方が上)
「スピード」と「リーチ」という格ゲーで重要な2つを兼ね備えているが、対空が信頼できず、
鉤爪と仮面は攻撃を喰らうと外れてしまうことがある(ゲーム上の特徴を参照)といった守りに弱点を持たせてバランスを取っている。
「
サムライスピリッツの一部分が入っているキャラ」というと分かりやすいだろうか(バルログの方が出たのは早いが)。
ただシリーズによって対空の強さが違い、対空が強いと上位キャラになり、弱いと中堅以下になることが多い。
独自の美意識を持っており、美の追求のためなら人も殺せるナルシストであり、サディスト。
キャラデザインにあたっては、華麗な斬撃による空中殺法を「ヒョー!」という気合いと共に繰り出す美形の男性という点は『
北斗の拳』の
レイより、
極度な耽美主義のナルシストという性格面は同じく『北斗の拳』の
ユダ、そして仮面と3本のかぎ爪は『
キン肉マン』のウォーズマンが参考にされたと思われる。
中の人はアニメ(TV・劇場)版ならびにストEXシリーズではレイと同じく故・塩沢兼人氏、
ZERO・CVSシリーズではうえだゆうじ氏(
ブランカと二役)、ストIV以降では諏訪部順一氏が演じている。
キャラクター設定
スペインの没落貴族だった母と大富豪だった父との間に生まれる。
幼少時に醜い父親が美しい母親を殺したのを見てしまい、即座に父親を殺した事がトラウマになっている。
その美貌と美意識は彼の母親から受け継がれたものである。悪の組織「シャドルー」の幹部ではあるが、普通の主従関係ではない。
もっともベガ個人に対しては忠誠心こそないが、その強さを認めて組織に協力するなど、一定の敬意は払っている様子である。
世界征服には全く興味が無く、本人の目的はあくまで美の追求で、そのためなら他人を殺める事も厭わない。
強さと美しさを結びつけた独特の美感を持ち、バルログが醜悪と感じた者や敗者に対する言動からは知性の中に狂気が垣間見える。
「誇りや強さなど 圧倒的な美の前には無意味だ 神?一族?愚者のくだらぬ戯言よ…」
戦う時は自分の顔が返り血や怪我で崩れぬよう仮面を付け、汚らわしいものに触れぬように3本の刃が付いた鉤爪を付けている。
華麗な身のこなしで相手を翻弄して、空中から相手に襲いかかる戦法を得意とする。
その原型となった戦闘スタイルは幼少時に日本で学んだ「NINJUTSU」(忍術)である。
上記の通りサディストかつ究極のナルシストであり、「仮面の貴公子」「スペインの狂える毒蛇」の異称を持つ。
『
ストリートファイターZERO3』における彼のストーリーでは、
洗脳されて自我を失った
キャミィを見てシャドルーの在り方に疑問を感じ、最終的にベガに反旗を翻した。そしてエンディングでは彼女を保護した。
これはストIIシリーズのキャミィの記憶喪失の設定と矛盾しているが、
そもそもZERO3はキャラごとにストーリーが違う(サムライスピリッツでいえば各々のストーリーが繋がっている零サムではなく、それ以外のサムスピのようなもの)ため、
あまり気にしなくてもいいかもしれない。
(なお、カプコンはストIIシリーズとZEROシリーズは、互いにパラレルワールドであると考えて設定している)
『ストリートファイターEX』シリーズでは強さを欲する余り、シャドルーの開発した洗脳麻薬「SH-11」を投与して戦っている。
後に過去に背負ったトラウマを克服して、仮面を外した状態で戦えるようになっている。
麻薬で廃人と言う設定は『ガンスパイク』のバルログと共通する物がある。
『
CAPCOM VS. SNK』では対戦相手別に「美形(あくまでもバルログから見て)・通常・醜男(あくまでも(ry)・女性」、それぞれへの4種類の登場シーンが存在する。
だが、美形に
草薙京や
八神庵といったSNKを代表する美形キャラは何故か含まれず、SNKキャラは
二階堂紅丸のみ。
その上、該当するのが
鑑恭介、紅丸、ベガ、本人だけであり、彼の美意識に疑問を感じ
ざるを得ない。
(更に補足すると、ベガに対しては外見でなく孤高の強さに美を感じているだけである。
この為、バルログのお眼鏡に適った男は三人だけで、しかもその全員がナルシストというオチ。類は友を呼ぶのだろうか)
他にも一種の機能美と言うものにも反応し、
覇王丸の「刹那の一撃」にも美を感じている。
上記の通り醜い者が嫌いであり、その者とは
基本的に相性が悪い。ついでに、
ダンもピエロみたいな印象があって嫌いらしい。
特に暴力的な父親に虐待され、更には母親が殺害されたトラウマからか、似たような印象のある
山崎竜二との相性はすこぶる悪い。
お互いに
殺したい・
変態と言い合うほどの仲の悪さ。
『
SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』では自らの方が美しいとしてベガに対して敵意を抱くなど、美醜が全ての価値基準となる傾向がさらに加速。
エンディングでは本来興味がないはずの世界征服を達成するが、その真意は世界中にバルログの像
(自由の女神並の大きさで、勝ちポーズと同じ体勢である)をうち立て、自らの美しさを永遠に残すことにあった。
ワレヲアガメヨ!
アニメ映画『ストリートファイターIIMOVIE』にも登場。シャドルーの刺客として
春麗に奇襲を仕掛ける。
初めは
その変態的な挙動で春麗を圧倒していたが、反撃した春麗に顔を傷つけられ逆上。
その後も春麗を執拗に追い詰めるも、次第に劣勢になってゆく。最後は春麗の百裂キックをくらい、
ビルの壁をぶち破って落下していった。
余談だが、バルログはこの時いつもの格好(戦闘時の服。もちろん爪+仮面あり)、
それに対して春麗は風呂上がり直後の下着姿である。
大変エロい。
この条件で負けるバルログ…一応、春麗も負傷により入院し戦線離脱に追い込まれたので、実質相打ちではあるが。
坂井孝之氏による映画版のコミカライズでは、ビルから落下後に
通行人達が助けようとするも
彼らに対して人種差別的な暴言を言い放ってしまい、助けられるどころか逆にリンチされた。
世界観の設定が異なるTVアニメ『ストリートファイターII V』のみ、「バルログ・ファビオ・ラ・セルダ」というフルネームが設定されていた。
『ストリートファイターIV』にも登場。
春麗に「バルログ!?死んだはずじゃ……!」と驚かれているが、なぜこのような描写が入ったのかは不明。
(本当に映画版の設定を引っ張ってきたのだろうか、それともガンスパイクの時に射殺したとキャミィに聞いたとか……)
立ち位置としては、ベガ嫌い度はそこそこ。美しいキャミィを作り出したシャドルー……というかベガの美意識を少し褒めている。
また、今までとは違い女性キャラにも目にかなうようになっている。
- 春麗→「ほら、死が君の美を完成させる…」「美しいものにふさわしい 美しい死を与えてやろう」「君の美しさと強さ… そしてその散り様… すべてが私のためのもの…」
- さくら→「今このときだけの輝きだな 殺してやるのが慈悲というものか」「育ちゆく花は美しい だがそれは束の間のもの…」
- キャミィ→「不完全さゆえに際立つ… なんと危うげな美しさだ」「このような存在を生み出すとは… あの男にも美意識の欠片程度はあるようだ」
- ローズ→「お前の美は 消えゆく灯火の最後の光のようだ…」(ただし『スパIV』以降では「暗い未来が見えたとてそれが何だ?」と
完全スルー
)
- まこと→「野の花のような美だ 磨けば光ったかもしれんな もう遅いが」
- ジュリ→「悪くない… 悪も突き詰めれば美となるのだな」
- ポイズン→「このような者の中にも美が存在するのか… 一瞬で消え去る、火花のようなものだったが」
- エレナ→「自然のままの美… 惜しくはあるが、ここまでだ」
まあ結局のところ、「
美しい存在を散らせちゃう俺はもっと美しいしマジかっけー
」というニュアンスなのは変わらないのだが。
…が、人妻のヴァイパーは「子供など自分の美学からは最も遠い」「雇われ戦闘員だから美しくない」、
シャドルー親衛隊の
ディカープリは「心を持たない人形だから美しくない」と遠まわしにお断りされました。
だが最もディスられたのは…
- いぶき→「姿には見るべきところがあるとしても 中身がこれではな…」
外見がよくても中身がアレな評価。
いぶきのバルログ専用勝ち台詞もなかなか的確で辛辣。カプコンはこの二人を対立させる方向にしたいのか。同じ忍者キャラだからか
ガイに「この国の忍はこの程度か」と言ってるので同属嫌悪っぽいものはあると思うのだが……。
対戦型格闘ゲームの美形キャラクターの元祖にあたり、その奇抜な服装やインパクトから
色物(アメコミ版ではケンに「オペラ座の怪人」と揶揄された)として見られる事もあるが、キャラクター人気自体は高い。
カプコンが『ストリートファイター』15周年の際に行ったキャラクター人気投票では総合5位にランクインした。
「友情などに興味はない 対等の人間などこの世にはいないのだから」
キャラクター性能
初代『ストリートファイターII』(以下『ストII』)では、シャドルー四天王の二人目として登場。
- 春麗を凌いで全キャラクター中で最高のスピードを持つ
- 空中弱キックが強キック扱い
- 通常投げの有効範囲とダメージの高さはベガに次ぐ
などの点により、キャラクターによっては攻略が非常に難しい。
バルログの登場するスペイン
ステージは背景の見物客と闘技場が金網フェンスで隔てられており、HPが減るとこの金網を貼り付いてよじ登り、
そこから高くジャンプして相手を襲う必殺技「フライングバルセロナアタック」「イズナドロップ」を使い出す。
(特に、「イズナドロップ」時は金網から飛ぶ動作が非常に速いため、かなりやっかい)
鉤爪を装着しているためリーチが非常に長いが、連続して攻撃を当てるかガードさせることで爪をはじき飛ばすことも可能であり
(攻撃を受けるかガードした回数が8回を越えると、以降1/8の確率で取れる)、爪が外れるとリーチ・攻撃力とも低下するのが弱点である。
他の四天王と同じく、『ストリートファイターII'』(以下『ダッシュ』)からプレイヤーが操作できるようになった。
鋭いジャンプ攻撃には反応しづらく、長いリーチによって相手を押さえ込むこともできるが、
何より強力なのがスペインステージ以外で使用したときの「フライングバルセロナアタック」と「イズナドロップ」である。
スペインステージ以外では背景に金網が存在しないため、
画面端で跳ね返って高くジャンプしてから、相手に襲いかかるという技に変化した。
結果、高速で相手の頭上を往復することができるようになり、ガード方向がわかりにくい、
「
昇龍拳」など
必殺技コマンドを入力しにくいなど迎撃の困難な強力な技となった。
これらの技で画面を飛び回っているだけでも相当の強さを発揮するため、これしか使わないプレイヤーは
技を出すときのバルログの発する奇声から「ヒョーバル」と俗称され、
安易な戦法であるとして蔑まれた。
『ストリートファイターII'TURBO』(以下『ターボ』)ではゲーム全体のスピードアップの恩恵を受けて、
画面内を超スピードで動き回るバルログは当時の相手プレイヤーにとっては脅威となったが、
その反面「イズナドロップ」など一部の必殺技の威力が低下してしまい、苦しい戦いを強いられる場面もあった。
『スーパーストリートファイターII』(以下『スパII』)からは地上キック攻撃や空中パンチ(爪)攻撃などが新規に追加されて、
6ボタン全ての技が固有のグラフィックを持つようになった。スペインステージにおいても金網に貼り付く動作がなくなり、全ステージで同一の動作になった。
『スーパーストリートファイターIIX』(以下『スパIIX』)では対空必殺技「スカーレットテラー」が追加された。
また外れた爪は画面内に残って再装着が可能となり、ほとんどの弱点を克服。上位キャラクターの一角を占める。キャラの強さに加え
ダルシムに相性が良く、大会での使用率はやたらと高め。
達人の繰り出すフェイント込み超高速ヒョーは裏表がさっぱり分からずゲージ回収もやたらと早い。'表だと思ったら表だった'状態で起き上がることさえままならず、ガードを固めればスパコンで曙フィニッシュ。
なぜこのキャラに無敵対空をつけたのかと問いたい。
『ストリートファイターZERO3』(以下『ZERO3』)では爪が外れた後、さらに攻撃を受けるorガードし続ける事で仮面が外れるようになった。
この時は
挑発のグラフィックが変化する。爪と同様、画面内に残るので再装着が可能。
また、スペインステージでは金網につかまるアクションが復活。ボタン一つ押しで壁蹴り、ボタン三つ押しで掴まると使い分けることができる。
『CAPCOM VS. SNK PRO』では仮面が外れると、打たれ弱くなる反面、攻撃力が上がるという要素が追加された。これは『ストIV』でも同じである。
『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』ではカプコン悪役が強めに調整されており、
バルログも防御面では若干の不安を残すも、攻撃判定の強さやトップクラスのジャンプスピード、
CVS2で重要な牽制技、対空技もかなりの強さを持つため、上位キャラであった。
ところが『ストリートファイターIV』(以下『ストIV』)では、
- リーチが歴代より短い、全体的に動きが遅い、体力が低い
- 連続技の威力が安い(歴代の連続技用必殺技が繋ぎにくくなっているため)
- スライディングは先端当て以外、反確
- 使いどころの見つからないスーパーコンボ
- ウルトラコンボは威力高くない&連続技に組み込みにくい&ガードされたら反確&「暗転見てからバクステ余裕でした」なためぶっぱ性能も低い
- 当たり判定の横幅が見た目より妙に広い。この為めくられやすいのに、バルログはめくりを落とせない
(めくりの強い『ストIV』では致命的。背中のダルシムと呼ばれている)
- スカーレットテラーの無敵が無い(他キャラはEX使えばつくことが多いのに、バルログはEXでも飛び道具無敵しかない)
- そもそも、全体的に優れた対空が無い
- いわゆる「ヒョーバル」戦法の大幅な弱体化(これだけは良調整との声もある)
- 爪と仮面完備でもきついのに、当然外れるという一人だけガードクラッシュがある状態
とまあ、惨憺たるありさま。完全に別キャラ。
数少ない利点である牽制技のリーチ、(爪があれば)発生と判定が優秀なジャンプ強パンチ、投げ間合いの広さを生かし、
対空しやすい距離で牽制し、嫌がって飛んだ相手を落とすor飛び込みからの打撃と投げの
二択を迫るという、
スピードキャラ設定ガン無視の意味不明な調整を受け、最弱キャラとなってしまった。
ダイヤグラムでもほとんどのキャラに不利で、有利なキャラは存在しない。
特に最強キャラである
サガットには良くて3:7、最悪1:9とも言われている。カプエス2では逆に7:3ぐらいつけて圧倒的有利だったのに……。
そしてこれはサガットに限らない。何故だ。
そして家庭用発売後、
デジャヴを感じさせる
ダンと
元の最弱争いに、彼が新たに加わってしまった。
+
|
実は…… |
この異常なまでの弱さなのだが、これには理由がある。
ロケテストの時点だと、バルログは最強に近い性能の持ち主だったのだ……ここまで言えば分かるだろう。
製品版作成に当たり、スタッフによって意図的に弱体が測られたのだ。
この事実は、公式ブログによって明かされたのだが……あまりにも不運すぎる。
ロケテスト時点でのプレイヤーの声に、バルログ弱体化を求めるものが多かったのも事実。
実際、しゃがんで中パンチしていれば、リーチの長さと判定の強さで一部キャラでは既に辛くなり、
中パンチヒット確認から体力を2割から3割(それもロケテ時点での簡単なコンボで)奪ったり、
仮に近づけても小足が刺さればやはりコンボで3割、ゲージを絡めれば4割の体力を楽々奪えたり、
なかなか仮面も爪も外れなかったりと、お手軽かつ高性能なのが明らかだったのである。
彼が弱体化されないまま製品版に居れば、サガット以上の恐怖となったかもしれない。
それでも不憫だが。
|
そんな彼も『スーパーストリートファイターIV』(以下スパIV)では全体的な能力の底上げがされた
- 脆すぎると不評の仮面と爪の耐久度がアップ(投げやセービングアタックでの耐久減少が無くなった)
- EXバルセロナ及び小ローリングアタック絡みのコンボが安定して繋がるようになった
- スカーレットテラーの無敵属性がいくつか追加された
- ウルコン「ブラッディーハイクロー」が壁張り付き時にも攻撃判定がついて実用可能な技に
- 無敵突進で確定反撃にもコンボにも使える新ウルコン2「スプレンディッドクロー」
- 屈ガード時の喰らい判定の減少
また、爪がはがれた状態はリーチと攻撃力が減るものの、攻撃判定が強化されるようになった。
総じて、ストIV時代よりは遥かに扱いやすい良キャラとなったと言えるだろう。
『ストリートファイターV』では、従来の溜めキャラからコマンドキャラに変化。
従来の爪外しの代わりに、自ら爪の着脱を行う「スイッチングクロー」が実装され、
爪を外している、あるいは付けている時のみ使用可能な必殺技も存在するなど、
過去作と比べてテクニカルな性能になっている。
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|ヽ(-|-)
| ノ )
|Γく サッ
| \\
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| ヽヽヽ
| │││
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| < /
| ./ヽ
| ヽ─(-|-)─彡 < ヒョー
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MUGENにおけるバルログ
複数存在する模様。なお原作のように特定ステージのみ使用可能となっている金網に貼り付く動作は、
WinMUGENでは
p2Nameのように特定ステージを限定するトリガーが存在しないために再現は不可能だったが
最新のMUGEN1.0ではステージ名を把握するトリガーが追加され、待望の「専用ステージなら金網に登るバルログ」を実現する環境が整った。
また、ステージにかかわらず金網ジャンプができるが、何も無いところをよじ登るというシュールな姿が見られるバルログも存在する。
ストII
ボスとして登場した無印ストIIを再現。
もともとはプレイヤーキャラではないので、ある程度のアレンジされている。
ボスだけあって技の性能が高く、数発の攻撃で相手を気絶させられるほど。NNC氏の
AIが公開されている。
また、
アステカ杯などでお馴染みのikuiku氏もAIを作成中の模様だが、
この動画から数年経ったものの公開はされていない。
ストZERO
ZERO3時代のバルログを余すことなく作られており、完成度は非常に高い。
Z-ISMを再現しており、ISMシステムは搭載されていない。
デフォルトAIは搭載されていない。
M.M.R氏のサイトが閉鎖してしまったため(理由は後述)、現在入手できない。
キャノン娘氏のAIが公開されている。
バルセロナ関係を多用するAIで、試合中に体力が減ると
ヒョーバルモード
に突入。ひたすらバルセロナとイヅナを狙い続ける戦い方に変化する。
バルセロナやイヅナが撃墜されたりして命中精度が悪くなってくると逆に使用しなくなり、堅実な戦法に移行する。
ファイルのタイムスタンプから推測すると、本体の公開は2001年には行われていたのだが、このAIが作られたのが2015年。
なんと15年ほどに渡ってAIが製作されないままであった。
しかしようやくAIが作られたと思ったら今度は本体がMugenBR廃業によるサイト消滅のため入手不能になり、本体とAIが揃っている環境は非常にレアな状態になってしまった……。
CVS
ある程度攻撃を受けると爪や仮面が取れる原作の仕様を再現。おそらくMUGENバルログで初の快挙だろう。
また、氏の他のカプエスキャラと同様に
ガードクラッシュと気絶も搭載されているため、攻め込まれるとかなり危険。
これはON/OFF可能なので、ONだときつそうだったらOFFにしておこう。
なかなか堅実に動くAIが搭載されており、動画に登場するバルログは主にこれ。
AIの動きの性質上タッグには全く向いていない。どうしてもタッグにする際は攻めの頻度が上がるN
グルーヴにしておくといい。
あと、カプエス2の悪名高きバグ「
前転キャンセル」を搭載している。AIも設定次第で「前転キャンセル」使ってくる。
SVC
SVCの皮を被っているが中身はほぼ別物。
初期スト2並にシステムが少なく、行動が制限されているのを見るとまだ未完成の可能性も。
拙い英語力で、リードミーを読む限りEXバージョンもあるようだが、それを起動する術が
わしには分からん・・・。
最初からAIが入っており、現在の持てる力全てを使いこなすので中々に強い動きをしてくる。
何故か、壁ジャンプがスカイハイクローしかやってこないが。
アレンジ
何故か最初から仮面を着けていない。
セービングアタックやEX技などスト4の要素を取り入れたアレンジ版。仮面や爪が取れる仕様の他、
画面奥の金網に貼り付くモーションまで搭載。
当然、背景に金網が無いステージで戦うと
何も無い空間に貼り付くという事になってしまう。できれば専用のステージで戦わせてあげよう。
金網貼り付きや三角飛びからのヒョー関連の技が結構強く、空中での制御が難しいこの技を上手く使って戦ってくれるバルログは結構貴重である。
セービングアタックを喰らった相手は
崩れ落ちダウンのモーションで倒れるのだが、
このアニメーション番号5950にはやられ判定が設定されていないキャラもおり、
そうしたキャラとの対戦では、せっかくセービングアタックを当てたのに全く追撃が入らないという悲惨な仕様がある。
AIもデフォルトで搭載。
レベル3スーパーコンボが未搭載で、ブラッディーハイクローを搭載する予定とのこと。
M.M.R氏のストZERO3仕様バルログの改造キャラ。製作者のキャノン娘氏は
キャミィカスタムや
マスターギースでお馴染み。
元はキャミィが主人公のシューティングゲーム『ガンスパイク』のボスキャラで、詳しい設定は不明だがシャドルー壊滅後に精神異常を来してしまったようだ。
MUGEN版の彼は何故か「制極界」やら「影道・龍極破」などの
リンかけ技を会得しており、癖は強いものの非常に強力。
もしかしたら
どこぞの軍人の生き別れの弟だったり……はしないだろう、うん。
また、強いAIも標準搭載されているためかなりの強キャラ……下手すると
凶の域に踏み込んでいるかも知れない。
マスターギース程ではないにしろ動画では使いにくい強さのためか、出番はあまり多くない。
また上記の影道技が見ているだけでは何が起きているのか分かりにくく、卑怯だと思われがちなのもその一因だろうか。
+
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影道技解説 |
漫画『リングにかけろ』において影道(日本のボクシング界の影の存在)の総帥・影道 殉(しゃどう・じゅん)が使用した技が元ネタ。
バルログとの関連性は……多分無いと思う。
- 影道・雷神拳(しゃどう・らいじんけん):1ゲージ技
一瞬で相手の懐に潜り込み、ガード不能の突き上げを食らわせて敵を真上に吹き飛ばす。
動作中は完全無敵のため、当て身技以外では迎撃不可能。
ただし、ダメージは地面に落ちた際にのみ受けるようになっているため、 受け身を取ればノーダメージとなる。
元ネタ『リングにかけろ』では、影道総帥が作中で最初に披露した必殺技であり、以降増えてゆく
「理論とか何も無しで、 とにかく見開きで名前を叫んでパンチを繰り出せば相手が吹っ飛ぶ」系必殺技の元祖だと言われている。
ただ、この雷神拳に関しては「身を屈めて一瞬視界から消えた後、片膝を付いて死角から放つ奇襲技」という真っ当な解釈も可能。
……まぁ、以降ただの「見開きパンチ」が増えてゆくのも紛れもない事実なのだが。
- 影道・鳳閣拳(しゃどう・ほうかくけん):1ゲージ技
かぎ爪による突き攻撃。食らった相手は吹き飛ばされるものの、その時点ではダメージ無し。
しかし、しばらく時間が経つと突然大ダメージを受けるという、時間差攻撃。
元ネタでは、これを食らった敵の尖兵が無事に帰還し、大将に報告している辺りで血を吐いて倒れる、
という使い方をされることが多い。
- 影道・龍極破(しゃどう・りゅうきょくは):1ゲージ技
高速で駆けながら突きを放ち通り抜ける。
この技自体にダメージは無いが、一時的に相手の運動機能を仮死状態に陥らせ、動きを封じることができる。
元ネタでは、この技で動きを止めてから後述の必殺技「影道・冥皇拳」でトドメを刺すパターンが多い。
鳳閣拳共々、ボクシングと言うか むしろ北斗神拳寄りのような気がするが、こちらの方が先なので問題は無い。はず。
原作で最後に戦った相手、獅子王( アレや ソレは関係無し)に対しては効果が弱く、
最初の一発では下半身のみを封じることしかできなかった。
……が、何事もなかったかのように すぐさまもう一発叩き込み、トドメを刺した。ひでえことしやがる……
- 影道・冥王拳(しゃどう・めいおうけん):1ゲージ技
立ちアッパー。理論とか何も無しで、とにかく見開きで名前を叫んでパンチを繰り出せば相手が吹っ飛ぶ技。
雷神拳とは逆に攻撃が決まった瞬間にダメージを与えてくれるため、当たってくれれば安心なのだが
攻撃判定発生までに異様に時間がかかる、自分の背後にしか攻撃判定がない、無敵とか瞬間移動とかは無い、もちろんガードも可能と、
普通に出してもまず当てる事はできない。
原作通りに龍極破をキャンセルして出す事ができるので、これなら安定……と思いきや、
龍極破で相手の背後まで移動していなければ技が当たらない。
痺れている相手の目の前でアッパーを空振りする意味不明の行動は非常に格好悪いので注意しよう。
ゲージさえあれば、龍極破(相手の前で停止) → 龍極破(相手の背後まで移動) → 冥王拳という手順で当てる事ができる。上記の対獅子王戦の再現である。
打撃と投げに対する無敵のバリアーを張り、範囲内で攻撃を放った者は逆に吹き飛ばされてしまうという、いわゆる 当て身技。
バリアの範囲は段々広がり、最終的には 画面全体以上にまで及ぶ。
ただし飛び道具に対しては無力であり、終わり際に隙もあるが、かなり強力なのは間違いない。
元ネタでは元々影道総帥ではなくギリシャ十二神・ハーデスの使用した技。
総帥が使用したのは続編である『リンかけ2』にて。
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出場大会
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中
非表示
【フォールン・バルログ】
出演ストーリー
プレイヤー操作