七十人訳聖書の成立に関する伝説的な物語。エジプトのプトレマイオス2世(治世:前282-246年)がユダヤ教の大祭司エレアザルと連携して、モーセ五書をギリシャ語に翻訳させる経過を物語る。エレアザルは七十二人の学者を選び、アレクサンドリアに派遣し、七十二日で翻訳を完成させたと言われる。 内容は律法翻訳計画のための使節の派遣、エルサレム見聞、大祭司の訳者選定と律法解釈、王の饗宴、王と訳者の対話、翻訳完成などの記事を含む。