ホセア書

旧約聖書12小預言書中の第1書。預言者として神に召されたホセアに対する神の試練と、その試練に耐えて不義の妻を許したホセアが、主を捨て、バールを礼拝し、宗教的にも道徳的にも腐敗したイスラエルの人々に、不義に対する神の罰と悔い改めによる罪のゆるしについて説くことが主たる内容。

著者

『ホセア書』に同時代人として挙げられている王の名はイスラエル王国・ユダ王国末期のものであり、これを信ずるなら紀元前8世紀末の人物である。預言者イザヤの父ホセアと同一人物と思われる。

ホセア書は、預言者ホセアが聞いた主の言葉である。『ホセア書』に同時代人として挙げられている王の名はイスラエル王国・ユダ王国末期のものであり、預言期間がウジヤの治世からヒゼキヤの治世にまで及ぶことが主張される。これを信ずるなら紀元前8世紀末の人物である。(ホセア書1:1)
ユダの王、ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代、イスラエルの王ヨアシュの子ヤロブアムの時代に、ベエリの子ホセアに臨んだ主の言葉。
ヤロブアム2性の没年はアダム歴3154年(BC794年頃)であり、ヒゼキヤ1年はアダム歴3220-21年(BC728-27)である。

出身部族に関する情報を含め、この預言者に関する情報をそれ以上聖書は提供していない。聖書の記述によれば、預言者としての活動期間は、ヨタム、アハズの統治の合計である31年以上と算定される。
最終更新:2017年05月27日 08:12