アモス書

預言者アモスのことばを集めたもので、『旧約聖書』の12小預言書の一つ。預言文学のなかで最古のものである。アモスは繁栄の陰に広がる支配層の横暴と堕落を批判、神の審判を宣告し、神の正義に戻ることを求めた。本書は、神の審判を確信するに至った五つの幻(イナゴ、火、測り縄、果実籠(かご)、神殿の破壊)の記事(7~9章)と各地で語った審判のことばがおもな内容である。

著者

アザルヤ=ウジヤ王とヨアシュ王の治世が重なるのはアダム歴3140年~3154年である。(単純に置き換えると前808年~前794年)

アモス書1:1
テコアの牧者の一人であったアモスの言葉。それは、ユダの王ウジヤとイスラエルの王ヨアシュの子ヤロブアムの時代、あの地震の二年前に、イスラエルについて示されたものである。

内容

  • 近隣諸国の民(1:3‐2:3)と、南王国ユダ、北王国イスラエルに対する神の裁きの宣告
  • イスラエルの支配者たちへの悔い改めの要求
  • 裁きについての5つの幻(イナゴ、燃える火、重り縄、夏の果物、祭壇の傍らの主)
  • 結びとして、ダビデの系統を引くイスラエル民族の回復
最終更新:2017年03月31日 16:36