12小預言書の中では9番目に位置する。伝統的にゼファニヤが筆者とされる。紀元前7世紀後半ないしそれ以降に成立した。
神の世界審判の時としての恐るべき「主(しゅ)の日」の到来が全体を貫くテーマで、神の怒りが迫っていることを告げ、悔い改めを求めている。紀元前630年ごろに地中海沿いのパレスチナ一帯を席巻したスクテア人(スキタイ人)の来襲に、神の審判を感じ取ったのであろうといわれている。審判はユダのみならず、周辺諸国(ペリシテ、モアブ、アンモン、エチオピア、アッシリア)をも含むとする普遍的な立場が示されている。
『ゼファニヤ書』は短い書ながら、滅びの預言と救済の預言の双方を備え、典型的な預言書の体裁を整えている。『ゼファニヤ書』は『
旧約聖書』中、神の怒りの日、「主の大いなる日」のもっとも精細に富む描写を含み、かつ、この怒りの日を生き延びた者たちとの和解と救済についても記している。
著者
著者は不明だがゼファニアの預言である。
年代はヨシヤ王の在位中なので、3308年(BC640)~3338年(BC609)である。
特に、スキタイ人の影響を考えるとBC630年以降と考えられる。
内容
- 冒頭(1:1)
- 主の怒りの日(1:2-2:4)
- 諸国民の滅亡(2:1-15)
- エルサレムの罪と贖い(3:1-20)
最終更新:2017年03月31日 17:37