ニコデモによる福音書

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

新約外典の福音書である。別名ピラト行伝。ニコデモに帰せられているが、ニコデモが書いたとは考えられない。

4世紀ころに成立し、その後1000年かけて継ぎ足されてできた。ニコデモがヘブライ語の原本をギリシャ語に翻訳したという体裁の下に、ピラトによる裁判の場面のイエス、十字架上の最期、アリマタヤのヨセフによる埋葬、空虚の墓、ガリラヤでの復活のイエスの顕現を、おとぎ話風に拡大して物語る。ユダヤ人がイエスの処刑の責任を負うというのが特長である。

第二部ではイエスの冥府巡りが書かれているが、後世の追加と思われる。冥界へ下ったイエスが、アダム、セツ、アブラハム、ダビデ、イザヤ、洗礼者ヨハネなどの死者と出会い、彼らを冥界から天国へ引き上げ、代わりにサタンを冥界につなぐ。

ニコデモ

ニコデモは新約聖書のヨハネによる福音書に登場するユダヤ人、イエスに共鳴した人物として描かれている。

ヨハネ福音書によればニコデモはファリサイ派で最高法院の議員であったが、イエスに敬意を払っており、夜ひそかにイエスを訪れ、問答をする。(ヨハネ3:1-21)ユダヤ人指導者たちがイエスを非難する場では「我々の律法では、罪の証が無ければ裁かないではないか」と、彼を弁護している。(ヨハネ7:51)イエスの処刑後は、使徒や他の弟子たち、アリマタヤのヨセフとともにイエスの遺体を引き取って、埋葬している。

正教会の伝承では、ニコデモはこの後キリスト教徒となり、ユダヤ人に殺されて殉教したとする。復活大祭の2週後の主日(日曜日)に、イエスの葬りに参加した他の人物、アリマタヤのヨセフ、携香女らとともに記憶される。