バベルの塔とは、メソポタミアに存在した巨大なジッグラシュのことだと推定されている
『シナルの地』がバビロンを意味することから、リベラル派では、
バビロン捕囚により
メソポタミア神話の影響を受けたユダヤ人たちが書いた逸話だと考えている。
一方、この逸話は最も古いとされる
J資料に準拠しており、その観点で見れば、イスラエル人の古くからの伝承によるものではないかとも考えられる。
ニムロデ(ニムロド)
バベルの塔を築いた人物の名前は明記されていないが、一般的には10章の系図に出てくる、ノアの子ハムの子孫クシの子ニムロデであるとされる。この世の最初の権力者とされる。
ウルのジッグラト
ウルのジッグラト復元図。三層構造で基壇上に月神ナンナルの至聖所があった。基幹構造は日乾煉瓦、外壁は瀝青で仕上げられていた。
ウルのジッグラト(エ・テメン・ニグル)は紀元前2100年頃、ウル第三王朝のウル・ナンムが建造したとされている。規模は第一層が底面62.5m×43m、高さ11m、第二層が底面38.2m×26.4m、高さ5.7mで、最上部に月神ナンナを祀る神殿を載せていた。長方形の基部の四つの角はほぼ東西南北を指しており、正面と左右から真直ぐに階段がかかっている。
最終更新:2017年02月26日 17:50