セネカとパウロの往復書簡

新約外典に含まれる書簡。390年ころ成立し、ラテン語で書かれている。全14通のうち8通はセネカにより、6通はパウロによって記されているが、最後の2通は後代の付加であると考えられる。これらの手紙の主要関心はキリスト教によりもむしろ修辞学にあり、パウロの文体が洗練されるべきことが述べられる。古代においてはその真正性が疑われることはなかったが、今日ではこれを疑う者が多い。
最終更新:2017年04月21日 23:25