ビブリア・ヘブライカ(Biblia Hebraica)はヘブライ語聖書を意味するラテン語の熟語。この語は伝統的に
タナハの印刷版の表題に用いられた。ここではルドルフ・キッテルが編纂した
ヘブライ語聖書の校訂本の12の版のことを指す。
ルドルフ・キッテルのビブリア・ヘブライカ(Rudolf Kittel's Biblia Hebraica ;BHK)の最初の二つの版は1906年から1913年にかけて登場した。その二つの版の違いは軽微であり、第2版で誤記一覧が修正された。第2版は数回にわたり印刷された。どちらの版とも、
1524年にヴェネツィアのダニエル・ボンバーグにより発行された Mikraot Gedolot のヘブライ語本文を複写した。この2つの版にはマソラ本文が載せられていないが、ボンベルグ版にはそれが載せられている。
主な特徴は脚注にヘブライ語本文に可能な限りの校正を記していることである。その多くはサマリア五書や七十人訳、ウルガタ訳、
ペシタ訳といった初期の聖書翻訳に基づいており、他にもそれに類した校正がなされている。
第3版は、ヘブライ語本文と完全に改訂された脚注との間で軽微な違いがあった。当初、その書は
レニングラード写本の本文を複写したものだった。この写本は1929年から1937年にかけて分冊されて登場し、1937年に初めて一つにまとまった版として登場した。レニングラード写本の中に正確にマソラ本文が編集されることなく複製された。
これは何度も再刷され、後の版には
死海文書のイザヤ書とハバクク書の異文が載せられた。
1950年代に中心的に版が作られた。
ビブリア・ヘブライカに言及する時には、通常BHまたはBHK(Kはキッテルの頭文字)という略号が用いられる。特定の版に言及する際には、BH1-12という記号が用いられる。
最終更新:2018年01月08日 13:46