ストラクチャーデッキ(遊戯王OCG)

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ストラクチャーデッキ(遊戯王OCG) - (2019/09/18 (水) 17:12:38) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/09/04(日) 08:17:14
更新日:2024/04/21 Sun 15:30:56
所要時間:約 30 分で読めます





ストラクチャーデッキとは、遊戯王OCGにおける構築済みデッキ商品。


初期は扱いづらいデッキもあったが、現在では良質な内容で知られており、初心者から上級者にまでオススメできるセットとして有名である。

ストラクチャーデッキを買って遊戯王OCGを始めた人も多いのではないだろうか。

●目次

概要

40枚以上のカードがデッキとして入っているセットであり、エクストラデッキやサイドデッキ用のカードが付いている場合もある。
デッキの構築に必要な枚数は揃っているため、買ってそのままの状態でデュエルが可能。

ただし、第6期以降からほとんどのカードがピン挿しで収録されるようになったため、1箱だけで勝負するというのはやや厳しい。
多くのストラクは明らかに3箱買うことを前提としている内容になっており、
キーカードをきっちり3枚揃えてデッキを構築することで真価を発揮するようになっている。

また、絶版カードやプロモカードなども積極的に再録されるため、初心者から上級者まで、パーツ取りとして重宝される。
強力なカードが手軽に入手できるまで、多くのプレイヤーにとってありがたい商品といえるだろう。


派生商品に、公式が「初心者向け」と銘打つ「STARTER DECK」があるが、
こちらはルールを覚えるためにシンプルなカードが選ばれている商品である。

その分デッキパワーも低めになっている商品が多く、ルールを覚えるための商品という意味合いが強い。
なので、初心者でも最初からストラクをベースにしてある程度戦えるデッキを作っていった方が良い場合もある。
とはいえ、2017年発売のスターターデッキは内容がかなり豪華になっており、
「クリッター」「ヴェーラー」「ブラホ」「強謙」「死者蘇生」「強脱」「激流葬」「賄賂」など、汎用性の高いカードが多く入っており、パーツ取りとして優秀。
目玉となるのはリンクモンスターの「デコード・トーカー」や「リンク・スパイダー」であり、素材の縛りが少ないので様々なデッキで使用可能。
【スタンダード】に近い比較的シンプルな構成内容もあってオススメできる商品と言える。
2018年以降のスターターデッキも方向性は引き継いでおり、
中々の完成度に仕上がっている。



利点


●構築済みである

これはカードプールが分からない初心者にとってかなりの利点となる。
デッキ構築は上級者でも骨が折れるものであり、初心者が1からデッキを組むのはかなり難しい。
そのため、必要なパーツがある程度揃っているストラクの存在はありがたいだろう。

ただし、第4期から第5期のストラクチャーデッキには、見た目や雰囲気だけでデッキコンセプトとは掛け離れたカードが多少入っていたりする。
経験者に聞きながら内容をあらかじめ確認しておくといいだろう。


●全て同じ内容

ストラクチャーデッキ一種類は全て同じ内容である。
よって欲しいカードが入っていた場合に複数購入することによって、必要な分を確実に手に入れられる。

また、同じストラクチャーデッキ同士でデュエルを行えば、イコールコンディションで純粋に腕を競い合うことができる。
近年は単体でも質の高いストラクチャーデッキも増えているため、ストラク同士でも熱いデュエルを楽しめる。


●強力なカードや、絶版カードが収録される

ゲームや雑誌の特典カードなど、その時にしか手に入らないものはタイミングを逃すことがあるが、
ストラクチャーデッキに収録されれば確実に手に入るため、新しく始めた人や、発売時に手に入らなかった人にとっては非常に嬉しい。
その手のカードは大体高額であるため複数枚欲しい人にも嬉しい。
ただし、高額カードの安易な再録はカードショップやプレイヤーの資産を減らす事になる事にもなる為、登場して間もない高額カードがすぐに再録される事は殆ど無い。*1


●安い

デッキ一つは1000円程度で買えるのであまりお金をかけたくない人にもオススメ。
3箱買っても3000円で収まる。
モノによっては、一つでも十分に決闘ができる。


大会に出るようなもっと本格的なデッキを使いたくなったら、同じストラクを買い足せばより安定性が上がり、
「何も考えず組んだデッキよりもストラク三つ買った方が強い」と言われる事も珍しくない。

ただし当然ながら、絶版になったストラクはプレミア価格になり高騰するので注意。

買うときの注意点

昔のデッキには現在の禁止カードが入っていてそのままでは決闘できなかったり、
エクストラデッキは基本入っていないので、エクストラの追加が必須のデッキは結局別に用意しなければならない場合がある。

ドラグニティ等はエクストラの方が高くなったりするのはザラ。
炎王や魔術師などはストラク発売前後に発売される商品と組み合わせることが前提で回すのにパーツが色々欠けているものもあるので、パーツを買い足すと結構高額になるものもある。
その辺りは前もってリサーチしておこう。


変遷

ストラクチャーデッキが初めて登場したのは第2期。

第2期〜第3期は原作に登場したキャラのデッキを再現している。
プロモカードや当時の必須カードも収録されているが、ファンデッキのような内容のためデッキとしての完成度は低い。そのため「こんなのに1000円するの!?」と言われていた。
DM時代のキャラクターは特定のカテゴリを使っているわけではなかったので*2カード間のシナジーが薄く、デッキとしてのまとまりに欠けてしまうのは無理のないことだった。

GX以降はキャラクターのデッキの再現というコンセプトをデュエリストパックに譲り、ストラクチャーデッキはテーマとしての完成度を重視するようになった。

第4期以降は原作キャラの再現デッキではなく、種族や属性などのテーマをもとに構成されている。
第6期以降は強力な新規カードが目玉となっており、ストラクをベースにしたデッキが環境に進出する事も多くなった。

第8期の「青眼龍轟臨」以降は上記のキャラデッキとテーマデッキを折衷し、
原作キャラのイメージに合うカードとそのサポートカード+汎用カードという構成になっている。
再録もエクストラデッキのカードや制限カードが含まれるなど豪華になった。

第9期の中盤からは過去のストラクをリメイクした「ストラクチャーデッキR」が発売されるようになった。
イラストや効果は元のカードの面影を残している物も多いがカードパワーは比べ物にならないぐらい上がっている。
そのため帝や恐竜などは環境デッキとして活躍した。

海外版でも同様のものが発売されているが、巨竜の復活以降は一部収録カードが変更される事がある。
なので海外版を買う場合は再録カードの変更に注意する必要がある。
海外では閃光の波動と暗闇の呪縛は発売されていない。
6期のストラクは日本の絶版プロモカードが入りやすい関係で、日本のプロモカードの収録が遅れる海外ではストラクでの収録が初登場となることが多かった。


デッキ紹介(一例)


+ デュエルモンスターズ期
●STRUCTURE DECK−遊戯編−
記念すべき第1弾は主人公である武藤遊戯のデッキ。
遊戯のデッキだけあって上級モンスターが多く重いので、ATM並の運命力がないと使いこなすのは難しい。
しかし磁石の戦士などの遊戯の使った限定カードが入っており、ブラック・マジシャン・ガールの絵違いも入っていたので、
ATMファンは満足できた。


●STRUCTURE DECK−城之内編−
凡骨……もとい、城之内のデッキ。
彼が使っていた戦士族、ギャンブルカードを中心にチョイス。
だが、それらよりサイコ・ショッカーの収録が何よりも嬉しかった。
当時のサイコ・ショッカーの価値は今とは比べものにならないほど高かったのでカード格差を是正したこのデッキの価値は値段以上だったといえよう。

しかしそれ以外は微妙。まさにギャンブルデッキである。
ちなみにサイコロカードも入っていたため、赤か青のどちらかの色のサイコロが付属した。間違っても相手の眉間に投げつけてはいけない。


●STRUCTURE DECK-海馬編-
社長こと海馬瀬人のデッキ。
彼の魂ともいえる青眼の白龍は3枚入っており、それぞれ日本語表記、英語表記、中国語表記で1枚ずつの収録となっている。
新規に収録されたヴァンパイア・ロードは、ネフティスやガルドニクスの様な効果破壊に強い上級の始祖的な存在で制限カードに指定された事もある

他にも当時の必須カードの天使の施しとクリッターが2枚ずつ、
破壊輪や死デッキなどのゲーム付属の強力カードが再録されており、パーツ取りとしても優秀だった。
デビフラと巨大化が入っているので、某ゲームで猛威を奮った社長ワンキルを再現することも可能。

コインが付属しているがコインを使うカードは一切収録されていない。
社長と仲が悪い城之内が必要とするアイテムが入っているのはなぜなんだ……


●STRUCTURE DECK-ペガサス・J・クロフォード編-
2期最後のストラクチャーデッキはペガサスのデッキ。第2期では何故かこれだけフルネーム表記になっている。
内容は新規カードで強化された【トゥーン】に「サクリファイス」の関連カードを突っ込んだもの。
トゥーン・ワールドとサウザンド・アイズ・サクリファイスがエラッタされており、特にトゥーン・ワールドはかなりテキストが削られほぼ別物化している。
これまでのストラクチャーデッキに比べるとカテゴリーのトゥーンが中心のためテーマ色が強く完成度が高め。
強奪、心変わり、サンダー・ボルトなどが収録されているのでパーツ取りとしても優秀。そのため、この中ではこいつが一番強い。


●STRUCTURE DECK−遊戯編− Volume.2
ここから3期になる。
看板はイラスト違いの「ブラパラ」。
魔法使いサポートとして優秀なディメンション・マジックはここが初登場。
キャライメージ優先のため、デッキとしてみると相変わらず完成度は低く実戦向けではないが、
汎用カードを多く収録しているため、パーツ取りとしては優秀なラインナップとなっている。
強欲な壺」「死者蘇生」「ミラフォ」などが嬉しい。

しかし、キャラデッキとしてもブラマジサポートがパンドラが使ったものが入っていたり、そもそも何の関係もないカードが入っていたりする。
挙句の果てには、何故か大革命一式まで入っており訳が分からず、キャラデッキとしての完成度もイマイチ。
ただし魔法使い族サポートは充実している。魔法使いに嬉しいのもかなり入ってる。


●STRUCTURE DECK−城之内編− Volume.2
2回目の城之内を題材にしたストラクチャーデッキ。
目玉はイラスト変更となった「ギルフォード・ザ・ライトニング」。
収録カードのコンセプトは前回とあまり変わらないが当時の必須・汎用カードが多く再録されていた。
「キラー・スネーク」「早すぎた埋葬」「奈落」の再録はありがたい。
現在ではお馴染みのおろかな埋葬の初登場はここであり、汎用性の割には長い間再録されるまでここでしか手に入らなかった。


●STRUCTURE DECK−海馬編− Volume.2
2回目の海馬を題材にしたストラクチャーデッキで、今回は青眼は1枚。
主役を務めるのは新イラストのXYZ-ドラゴン・キャノン

城之内編同様当時の必須・汎用カードが多く再録されている。
「大嵐」の他、「死デッキ」「破壊輪」「リビデ」など、罠に強力なものが多い。

新規も戦闘補助として優秀だった「収縮」であり、長い間ここでしか手に入らなかった。
レアリティがやたらに高く集めにくかったXYZ一式も再録されている。
ただし、合体形態の内、「XZ」と「YZ」は入っていない。

バニラの宝石ドラゴンは、何故か36枚持っていて海馬に破られたダイヤモンド・ドラゴンのみ再録されていない。
エメラルド・ドラゴンはアニメでは何度も使われていたが、サファイアドラゴンは海馬には使われていない。


●STRUCTURE DECK−マリク編−
いろんな作品にいっぱい弟子がいるミスター顔芸こと、マリクのデッキ。
ただし、デッキとしての完成度は低くぶっちぎりで全ストラクチャーデッキ中最弱である。

フィールド魔法が無いのに「幸運を告げるフクロウ」、「王家の眠る谷-ネクロバレー」も無いのに「墓守」から微妙なのを数枚投入。
当然の如く出張要員として優秀な「偵察者」は入っていない。
「レクンガ」しか出せない「ロードポイズン」、通常モンスター2枚で「絶対魔法禁止区域」、ロックバーン寄りなのにロックカード少なめ
……と、キャラデッキにしたってシナジーと言う物が皆無。

マリク自身の使用カードも、「スライム増殖炉」や「溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム」とコンボ前提のが多く、切り札とかフィニッシャーとは無縁。
そして使用カードが足りないため、適当に投入された水属性モンスターやエジプトっぽいカードがごっそり。
幸い、下級モンスターの性能や新規カードの「邪神の大災害」「魔法石の採掘」など、単体で見れば優秀なものも多い。
それを踏まえても、当時ですら勝ち筋がまずないデッキであり、こちらが削られる前にちまちま削る事を要求される。

海外では日本版から約6年半後のタイミングでまさかの海外版が登場した。
海外未発売の王家の神殿とセルケトが収録されているが王家の神殿は登場と同時に禁止カードに指定されたためすぐ使えるように42枚構成となっている。
日本版よりも遥かに墓守色が強まっておりこのデッキをベースに【墓守】を作ることができる。
サイクロンや月の書、闇の誘惑やミラーフォースという汎用カードも入っており日本版の比にならないぐらい完成度が高い。
パックのレアリティの大幅な変更などでデッキが高価になりやすい海外において【墓守】は比較的安く作れて強いデッキとして活躍した。



+ GX期
ドラゴンの力~暗闇の呪縛までが該当。
特定の種族、属性を中心としたテーマデッキ群。
この当時は約三カ月周期で出ており半年に一回の今に比べると発売のペースが非常に早い。

…とはいえ、試行錯誤中なのかまだまだ実用的とは言えず、
  • 看板カードを出す条件が限定的で面倒(例外あり)で、結構事故りやすい。
  • レベルモンスターなどが中途半端に投入され、デッキテーマを阻害している。
  • デッキ内容に噛み合っていない、ステータスが低いなどの微妙な性能の下級・上級モンスターが多く投入されている。
  • というかそもそも看板モンスターが全然強くない。
等といった問題を多く抱えている。
しかし、各属性デッキの基盤にするには十分にカードが入っており、パーツ取りとしての性能は高い。
大嵐やサイクロン早すぎた埋葬などの当時の魔法の汎用カードが大体毎回入るのも特徴。
その反面、禁止カードを経験したことがあるミラフォや団結の力は入らなかった。
現在はハイランダー構成に近い構築になることが多く同名カードが複数積みされることは少ないが、この頃は再録カードであれば2枚どころか3枚積みされることもあった。
この点は特定のカードを集めやすくデッキ単品の完成度が上がると言う利点もあるが、複数買う場合には特定のカードが被りまくると言う欠点もあり一概に良いか悪いかとは言えない。

余談だがこの時期はかなりのハイペースでストラクチャーデッキが発売されており1年に4回ペースで2005年は5回発売されている。
次のストラクチャーデッキからは半年に一回のペースになったが9期に「ストラクチャーデッキR」シリーズが発売されるようになってからは1年に4回ペースに戻った。


●巨竜の復活
パッケージのデザインが変更され、
箱に空いた穴から看板モンスターのカードが直接見えるようになった。
また、ここから同名カードが3枚収録されなくなった。

新規カードの枚数が減った代わりにウルトラレアの看板モンスターの他に新規カード2枚がスーパーレア仕様になった。
死皇帝の陵墓や生贄召喚(現アドバンス召喚)を中心とした大型モンスターデッキ。

このデッキからは必ず属性・種族のどちらかが統一されていると言う事は無くなり、イメージより戦術が重視されるようになった。
なので、穴埋め的に入れられる、属性が同じなだけでシナジー皆無なモンスターが収録されるという事は少なくなった。

しかし、やはりコンセプトがコンセプトのため手札事故を起こしやすいのと看板モンスターが多少出しやすくなったとはいえ使いにくいのは相変わらず。
編成がややチグハグなためカスタマイズする際にはある程度どのモンスターを中心にするか決めておきたい。
基本的にはアドバンス召喚よりも陵墓を使った生贄を踏み倒して大型モンスターを出したり墓地から大型モンスターを蘇生する戦術が中心になる。

新規カードは創世の予言者とトレード・インが優秀で特に後者は絶版後中々収録されなかったため一時期高騰した。
絶版からの再録カードはおろかな埋葬と邪神の大災害だけだが両方とも優秀であり、絶版ではない再録からもメタポや魂を削る死霊と優秀なカードが収録されている。


●帝王の降臨
ここからは実戦的なテーマデッキになった。
巨竜の復活の半年後に発売されここから半年に1回のペースになる。
次元帝のデッキ。

次元帝のデッキを組む際に必要なカードはほぼ全て揃ううえに、
当時では必須とも言えた帝モンスターが全て入ってるため、コストパフォーマンスは高めと言える。
三つ買えば一線級デッキを作れるストラクの歴史はここから始まった。
墓地メタの要素も兼ね揃えているため、とりあえず原作を真似ただけのファンデッキ相手なら圧殺できる。
看板モンスターはこれまで最上級モンスターだったが今回は上級モンスターのガイウス。
非常に優秀でありこれまでの「看板モンスターは重い上に使いにくいという」法則を打ち破った。
ガイウスやメビウス、ライザー目当てに買った人もいるだろう。
発売直後に瞬殺され、KONAMIにも在庫が無い状態が続いた。

だが初心者向けのデッキコンセプトではないので注意。
逆に言うとこれを使いこなせれば初心者はもう脱出。これからはネオ初心者と名乗ろう。

海外版は再録カードが大きく変更されており【次元帝】から【次元ビート】のような構成となっている。
そのため【次元帝】用にデザインされたカイザー・サクリファイスやエンペラー・オーダーがかなり浮いている。



+ 5D's期
●アンデットワールド
ここから六期。名前がカタカナになった。
2度目のアンデット族をテーマとしたストラクチャーデッキ。
六期のストラクチャーデッキは四期五期のストラクチャーデッキを意識したものとなっており、これはアンデットの脅威を意識したものとなっている。
収録カードも被りが多い。

当時は【シンクロアンデット】が大流行していたが一般販売されずジャンプショップ限定販売と言う暴挙に出たため難民が続出した馬頭鬼や、
ゴブリンゾンビが収録されておらず(こちらは暗闇の呪縛に収録されている)パーツ取りとしては物足りない。
生者の書と王宮の鉄壁、生贄封じの仮面と真紅眼の不死竜と新規カードと再録カードが噛み合ってない所もある。

新規カードは王宮の鉄壁が無限ループの開発に使われ後にメタカードとして注目を浴びることになる。後は種族メタとしてアンデットワールドが優秀か。
この2枚は環境デッキへのメタとして収録がこれだけと言う事もあり高騰した経験がある。後に鉄壁は再録された。
生贄封じの仮面や魔法効果の矢など何気にサイドデッキに積むようなメタカードが多く収録されている。
六期以降はしばらく絶版カードや再録カードに力を入れるようになっており当時需要が高く絶版だった大寒波が収録された。
他には貪欲な壺や奈落の落とし穴、和睦の使者が優秀か。


●ロード・オブ・マジシャン
魔力カウンターデッキ。
2度目の魔法使い族メインのストラクであり魔法使いの裁きを意識したものとなっている。
新規カードはコンセプトがコンセプトのため汎用性がイマイチだがディフェンダーは里ビートに出張できる。
なお、魔力掌握は複数買う事が前提のカードとなっており、1枚では後半の同名カードをサーチする効果を使えない。

再録カードは今までに比べると汎用性が低めでパーツ取りとしてはやや使いにくい内容。
呼び出す先がいないのに熟練の黒と白が収録されている謎編成であり六期のストラクの中では単体の完成度は低め。
しかし禁止経験があり中々再録されなかったブレイカーがこれまでの法則を破り収録され、
猫シンクロで需要が高まったが当時はLEでしか手に入らなかったサモプリが再録されている。
闇紅の魔導師が収録されておりVジャンプの定期購読のカードが再録されたのはこのストラクが初。

発売から約二週間後にノーパラのカードを1枚加えた限定版が発売された。
一般店舗がトイ・マジシャン、イオングループ系列がマジシャンズ・ヴァルキリア、イトーヨーカドーがブラック・マジシャン・ガール、
トイザらスがカードエクスルーダーとなっている。
入荷数が少ない上に一般店舗版以外はイラストアドの高さと元々のカードの入手難易度の高さもあったせいか瞬殺され入手が困難だった。
批判があったのか、これ以降はこのような限定版は出されていない。


●ウォリアーズ・ストライク
2度目の戦士族デッキでデュアルをコンセプトとしたデッキ。全体で見るとデュアルモンスターの収録数はそこまで多く無かったりする。
戦士の伝説を意識したと思われるのだが、戦士族デッキにしてはあまり戦士族に寄っていない。
デュアルの性質上通常モンスターサポートもそれなりに入っている。
戦士族デッキとしてもデュアルデッキとしても中途半端だがカード間のシナジーはそれなりにあるため弱い訳ではない。

新規カードは優秀なデュアルサポートであるはスーペルヴィスが特に強力でエヴォルテクターシュバリエもデュアル時の効果が優秀で、
1900打点の☆4の戦士族であるためデュアルスパークを使うデッキにも顔を見せることがあった。
尚デュアルスパークはこのストラクの発売とほぼ同時期に出たSOVRに収録されておりこのストラクの新規カードではない。

他には再録カードの優秀さも光り、
  • ゲーム付属で汎用性が高く大変高価だったマジック・ストライカー、強者の苦痛と魔宮の賄賂
  • デュエルディスク付属で高価だったアームズ・ホール
  • デュエリストパックのウルトラレアでしか入手できず、汎用性が高かったカードガンナー
  • シンクロ召喚の登場で需要が増していたが元々はゲーム付属の上に再録はトーナメントパックでしかされていなかった精神操作
  • 絶版だがコンボパーツに使われていた神剣-フェニックスブレードや光帝クライスなどの当時としてはかなり豪華な再録が行われていたのでパーツ取りとしても優秀だった。


●マシンナーズ・コマンド
2度目の機械族デッキで機械の叛乱を意識したと思われるストラク。
ガジェットや機械族サポートが一部共通しているがこちらは古代の機械ではなくマシンナーズを強化したデッキ。
これ三つ買うだけで【マシンガジェ】が作れる。
ユニオン関連も多く新規の2枚もユニオンモンスターであるため機械族とユニオンがテーマのようだ。
アド取りの基本が学べる【マシンガジェ】の扱いやすさからも総じて、全ストラクの中でも「初心者向け」という面では屈指の良デッキと言える。
「三箱買えば環境デッキが作れる」商品の走り。

事前情報が出た時は「今更マシンナーズww」とも言われたが、新規カードのマシンナーズはなかなか強力。上の馬鹿にしたデュエリストは桁違いの力を手に入れたマシンナーズの洗礼を受けたとか。
大会でも【マシンガジェ】として結果を残した。
収縮や「次元幽閉」や「強制脱出装置」など汎用性の高いカードが収録されていて、パーツ取りという面からも優秀。
特に「次元幽閉」はこのストラクで再録されるまではゲームを買う以外で手に入れる方法がなかった。
デッキとそこまで相性が良い訳ではないが手札断殺や地獄の暴走召喚などの絶版で需要の高いカードも再録。

付属の使い方ガイドではサイバー・ドラゴンを追加投入するように勧めているが当時は制限カードでありこのデッキにも1枚入っているためできない。
三ヵ月後に緩和され可能にはなったが、緩和の布石だったと言える。


●ドラグニティ・ドライブ
ドラグニティのデッキ。ここから七期だが六期とそこまで大きくは変わらない。
DUEL TERMINAL出身のカテゴリーであるため、全体的に高値になりがちなドラグニティを安く手に入れることができる。
しかし特に需要のあるファランクスが収録されず、
ストラクチャーデッキなのでシンクロが強いカテゴリーなのにエクストラデッキがつかない
この頃は頑なに40枚収録を守りエクストラのカードは絶対につかなかったため何故題材にドラグニティを選んだかは謎である。
ターミナルで金使えということだろうか。

再録カードも対象が存在しないのに真紅眼の飛竜が収録されているなどデッキの完成度は微妙。*3
シナジーが無いのに適当に穴埋めに入れたようなドラゴン族もおりある意味5期以前のストラクを彷彿とさせる。
また、何気に長い間ストラクに再録されなかった「ミラフォ」が再録。

とはいえ、新規のドラグニティ3枚と竜の渓谷は優秀であり【ドラグニティ】を組むなら是非欲しい所。
DTに頼らなくても、新規カードのレヴァテインと光と闇の竜の蘇生ループを中心とした【レヴァライダー】は作成可能。
だが逆に言うと既に【ドラグニティ】を組んでいる人からするとシングル買いで十分な内容だったので余り評価は高くなかった。


●ロスト・サンクチュアリ
天使族の代行者をメインとしたデッキ。久々に属性・種族が全て統一されている。
新規のヒュペリオンとアースが特に強力で、【代行者】は世界大会を制すほどの結果を残した。
代行者がメインであるため天空の聖域を使ったカウンター罠を駆使したパーミッション軸もできるようなカードも収録されているが、そちらはあまり流行らなかった。

新規代行者には天空の聖域がある場合に発動できる強力な効果や、天空の聖域がある場合に発動できる万能カウンターの神罰があるがあまり使われなかった。
再録カードでは異次元からの埋葬、ヴァルハラ、激流葬が光る。

海外版では日本版で収録されていた海外ではシークレットレアで入手が難しかったクリスティアがアテナに差し替えられ大ブーイングが上がった。
日本語版からの変更点がこの入れ替えのみの辺りかなり露骨である。後にTin缶にてクリスティアが再録された。
逆に日本版ではアテナが無く、同時期に出たDUEL TERMINALでの収録がノーレアでありその後の再録もないため今でも入手難易度が高い。



+ ZEXAL期
●デビルズ・ゲート
暗黒界のデッキ。
昔流行った暗黒界を強化したデッキとなっている。暗黒界ホワイト企業化の始まりでもある。
新規収録された暗黒界…とりわけグラファの効果がべらぼうに強く、発売後すぐさま大会で結果を残した。
闇の誘惑や魔宮の賄賂、トラゴエディアなど汎用性の高いカードが収録されているので、やはりパーツ取りとしての価値も高い。

ストラクとしては3つ買うとかなり強い方なのだが回し方が独特でありあまり初心者には向いていない。
幸いコストで手札からカードを捨てるカードや手札から墓地へ送るは収録されていないため無駄な混乱を招きにくい作りにはなっているのだが。


●ドラゴニック・レギオン
レダメ再録とライトパルサー・ドラゴンのテキストで物議をかもしたストラクチャー。
名前の割にはドラゴン族ストラクというわけではなくカオスとの混合デッキになっている。
構築済みをうたい文句にしたストラクチャーとしては正直微妙。
ライロ関連や青眼関連や真紅眼関連からサイドラなど何でもありで、光と闇の方ではないカオス状態となっている。
デッキとしてはぶっちゃけあまり固まっていない。
このデッキを改造する場合はある程度どのコンセプトに寄せるか決める必要がある。

このデッキをベースに作れる【カオスドラゴン】は海外を中心に環境で活躍した。
また、「青眼龍轟臨」との相性が良く、青眼三箱とこれ一箱でもうデッキが作れる。

新規カードはライトパルサー、ダークフレアのウルトラレアの二枚看板とレダメや「裁きの龍」や「ダムド」「光と闇の竜」のサーチで使われたエクリプスが優秀。
デッキとしての完成度の反面レダメやサモプリ、ライロ出張セットや月の書などの便利カードが収録されているのでパーツ取り用としては結構優秀。
当時、レダメは手に入れにくい状態が続いておりドラゴン族を組むのに苦労する事が多かったため大変喜ばれた。
闇次元の解放がデビルズ・ゲートから二連続で再録されている。


●海皇の咆哮
八期に入り再びタイトルが日本語に戻った。
海皇という新カテゴリーが中心のやや海竜族寄りの水属性デッキ。
ネタが尽きてきたのか絶版カードの再録は2枚とかなり少ない。
看板のポセイドラの性能が弱い訳ではないが微妙で、再録も悪いわけではないがそこまで豪華ではないためイマイチパッとしなかった。
しかし、この後出たパックに収録されていた水精鱗と相性が良く、
【海皇水精鱗】という混合デッキとして、環境で活躍した。
後にネプトアビスの登場で純粋な【海皇】としても環境で活躍できるようになった。
何気にエクストラパックを待たずに海外先行カードのロスト・ブルー・ブレイカーが収録されており、
ストラク初出だがストラク新規ではないという微妙な立ち位置になっている。


●炎王の急襲
ネフティスに似たような性質を持つガルドニクスを看板とした炎王という新カテゴリー中心の炎属性デッキ。
レア仕様で一部のカードが収録されるようになった。
炎王はカード効果で自分から破壊することでコンボに繋ぐことがコンセプトとなっている。
設定では上記の海皇とは敵対関係。
再録カードは炎属性と言う事で集められた集団となっておりヴォルカニックやらジュラックやらフレムベルやら陽炎獣やらと結構な闇鍋状態。
その分グアイバや真炎の爆発、強欲で謙虚な壺が入っておりパーツ取りとしても優秀。

しかしこのストラクには難点があり一つが紙質問題。
「MADE IN U.S.A.」と表記されており紙質が海外産の印刷や断裁が雑で初期不良品が多い。
カードの結束もフィルムパックに変更されたのだが、めくるための切れ目が無くかなり開けにくい。
一番上と下に入っているガルドニクスか拷問車輪を傷つけやすく多くのデュエリストが開けるために拷問車輪を拷問したとか。

もう一つの難点としては重要な立ち位置となるヤクシャとウルフバークが同時期のVEでの収録だったため時期を逃すと非常に組みにくくなっていた。
炎王ではないウルフバークはともかく炎王であるヤクシャが収録されてないのには批判があった。
このストラクだけではいくつ買った所でどうにもならず、VEが届き始めたのはこのストラクが発売してから後だったため
「ヤクシャ(役者)不足」とネタにされた。



最強の伝説が新たな力で敵を粉砕する。

「強靭にして無敵! 我が魂! 青眼の白龍!!」
「ふぅん、果てしなく続く戦いのロード! それが貴様のぉ! ん未来となるのだああ! ワハハハハハハハ!!!」

なんとびっくり、遊戯王カードの代表格『青眼の白龍』をテーマにした構築済みデッキである。
おいおい、とんでもないストラクチャーデッキが来やがったぞ。

久々にアニメのキャラクターを意識した作りのデッキ。
ただし厳密に再現したというよりは、イメージに合うカードを散りばめつつデッキとして回ることが優先されている。
まあ、ただでさえ社長は原作キャラの中でもガチカードを使いまくっていたのでそこまで違和感はないといえばない。

青き眼の乙女を始めとする青眼の白龍、及び光属性やドラゴン族、通常モンスターをサポートするカードのみならず、
死者蘇生増殖するG等の入手の難しいカードを多数収録している。
青眼の白龍がウルトラ仕様になっており、再録カードがウルトラレアになるのはマリク編のラヴァ・ゴーレム以来。
また、エクストラデッキが収録されるのも遊戯編2以来である。

新規魔法カードは、ドラゴン族専用「おろかな埋葬」の「竜の霊廟」と、
ドラゴン族バニラを蘇生できる速攻魔法の「銀龍の轟砲」の2枚。
どちらもは青眼の白龍だけでなくドラゴン族通常モンスター全般を
強力にサポートしてくれるため「真紅眼の黒竜の方が…」というも購入できる。

完成度も非常に高く、このデッキ一箱だけでもそこそこ戦える程。
更に当時の環境は征竜が跋扈しており、相性の良い本ストラクも【青眼征竜】として活躍した。

そしてなによりもこのストラクチャーデッキで重要なのは C M である。
ここでは説明しない。とりあえず見てほしい。

海外版では増殖するGが抜かされ、制限改定の都合上、海外では禁止カードになっている死者蘇生がそのまま収録される事態となった。


●機光竜襲雷

「見よ! サイバー流は進化した! 見せてやる、俺のパーフェクトを!!」

海馬の次はカイザーである。順当。なおヘルカイザーではなく普通のほうのカイザーであることは上記の文で分かるはず。
サイバー・ドラゴンが絵違いで2枚に加え、サイドラに関する効果を持った五枚の新規カードと四枚の絶版カードが収録されている。
未来融合を封じられて影が薄くなっていた【サイバー流】が息を吹き返すきっかけと……なったのかは不明。
新規カードの中では新たなサイバー扱いのカードとなるドライ、ア●ルビーズコアの参戦が大きいが、
魔法罠や看板であるノヴァは微妙というか半端な状態。上記のドライも縛りいらないんじゃ、とか言われている。

しかし、8期後半の【アーティファクト先史遺産】等に一部カードが取り入れて活躍した。
更に第9期に入るとサイバー自体もインフィニティとランページの登場で強化されたので、
手を伸ばしてみるのも悪くないだろう。

再録に関してはサイクロン、大嵐、トランス・ターン、超融合、トラップ・スタン、和睦の使者などが優秀であり汎用性が高い。
新規カードの一部は先史遺産に出張したこともあったため案外パーツ取りとしても優秀だったりする。
サイバー・ツイン・ドラゴンも再録されておりエクストラデッキが前回より1枚増えて2枚になっている。

公式から海外生産というアナウンスがあったが紙質は向上させたというアナウンスもあった。
その結果どうなったかというと紙質は僅かだが上昇はしたし、異様に開けにくいカードの結束も改善された。
しかし初期傷や印刷ズレは相変わらずであり、特に印刷の色の薄さに関しては目に見えて酷い。
結局あまり改善されておらず去年の同時期の12月に発売された炎王の悪夢再びとなった。

ヘルカイザーではないので青眼ほどはっちゃけてはいないが、このデッキのCMもそこそこスゴい。
カイザー特有のパーフェクトというセリフやまさかの「遊戯王ZEXAL」と言ってくれるカイザーに感動を覚えた人も(社長と十代は別の人が言った)。



+ ARC-V期

「さあ! ワクワクする決闘を始めよう!」

社長→カイザーと来て次はジャックかと思ったら、次はなんと遊城十代
漫画版のものも含む融合HEROがテーマなだけあり、エクストラデッキ5枚という前代未聞の充実さ。

GX世代にとっては感動すら覚えるCMも必見。あのBGMは卑怯ナノーネ。

再録も、『E・HERO エアーマン』『E・HERO バブルマン』『E-エマージェンシーコール』などのHEROの必須パーツだけでなく、

強欲で謙虚な壺
『増援』
おろかな埋葬
『神の警告』
オネスト
『カードガンナー』
『召喚僧サモンプリースト』
奈落の落とし穴
強制脱出装置
『リビングデッドの呼び声』
N・グラン・モール』と、
強力で汎用性の高いカードのオンパレード
オネスト(借りパク)、鬼畜モグラ、カードガンナーは十代が使っていたとはいえ、なんというかこれは凄い。

ただしオネストは発売の少し前に再録されたばかりだったので余り喜ばれなかった。
新規もなかなか強く、漫画が終わってしまいパッとしなかった「M・HERO」が救済された。
当時環境トップだった【シャドール】の抑制か、新規カードの「ダーク・ロウ」には墓地メタ能力が組み込まれた…
相手だけマクロコスモス+サーチ時ハンデスはシャドールどころか多方面をメタり尽くした為、現在でもちょいちょい活躍している。



「集いし力が拳に宿り、鋼を砕く意思と化す! 光さす道となれ!」

第8期以降エクシーズペンデュラムに押されて影が薄くなったシンクロ召喚をフィーチャーしたデッキ。
5D'sの主人公である不動遊星をイメージした内容。

社長(DM)→カイザー(GX)→十代(GX)ときて丁度いい感じである。

テーマは原作にも出てきた「アクセルシンクロ」(シンクロモンスターを素材としたシンクロ召喚)。
そのため、「アクセル・シンクロン」という遊星号を擬人化した感じのシンクロチューナーが新登場。
ネーミングは安直だが、相手ターン中にシンクロできるシンクロチューナーであり、
シンクロンを落としてのレベル調整も可能と非常に優秀。

さらにスタダジャンク・ウォリアーを超☆融☆合させたようなアクセルシンクロモンスター「スターダスト・ウォリアー」をはじめ、
「ラッシュ・ウォリアー」(度重なる過労死の果てに金色になった過労死
「スターダスト・ジャンクション」(ネオダイダロスブリッジ)、
「くず鉄の像」(ジャンク爺さんの作ったスタダの像)
「スクラップ・フィスト」(ジャンク・ウォリアーの必殺技カード)
「リミットオーバー・ドライブ」(リミットオーバー・アクセルシンクロォォォ!)
など、アニメ視聴者ならばニヤリとできるカードも多い。

再録も今まで高額で手に入れにくかった「調律」や、遊星デッキには欠かせない「ジャンク・シンクロン」「ドッペル・ウォリアー」「クイック・シンクロン」、
他のデッキでも役立つ「エフェクト・ヴェーラー」や「速攻のかかし」、
汎用枠も「ナイト・ショット」「神の宣告」と今度もいいものが揃っている。
神の宣告は実際に本編で使用したことのある十代の方のストラクに入れればよかったとか言わない

さらには・・・
遊星とずっと一緒に戦ってきた仲間「ソニック・ウォリアー」さん。
俺にそんな小細工は通用しない
【白黒ジャンド】のパーツである「輝白竜 ワイバースター」&「暗黒竜 コラプサーペント」
ジェット組やボルト・ヘッジホッグを使いまわそうぜ!と言いたげな「王宮の鉄壁」(ただし上との相性は最悪)
でかけりゃいいってもんじゃない
どうしてお前がそこにいるんだ「フルール・シンクロン
「ストラクの中に隠れるのよ!」

等々、優秀だけどネタ枠も兼ねたかなり豪華なメンバーがそろっている。

ニトロ・シンクロン&ロード・シンクロン「復讐したい奴がいる」

3000円で【ジャンクドッペル】のメインデッキが完成するぐらいの実に豪華な出来である。
(さすがにエクストラは自力で買いそろえなくてはならないが…)

12月発売のストラクが2年連続で紙質問題で物議を醸していたが今回はそう言う事は無かった。

ストラクCMはもちろん遊星役の宮下氏が担当。
なお、今回のCMでは当初は青眼龍轟臨やHERO's STRIKE同様にナレーションが入る予定だったが、
宮下氏の要望で全編不動遊星ボイスとなったらしい。未だ遊星に対する思い入れは強い模様。
三年間のブランクのせいかちょっと低めヴォイスでZONEに近づいたと言われる事も。

映像面も本編描写にかなり忠実なアクセルシンクロや「遊戯王ARC-V」と言ってくれる宮下ボイス、5D'sの劇伴、
ラストの「ジャンク・ウォリアー」の〆など見どころ満載である。


●マスター・オブ・ペンデュラム
十代(GX主人公)→遊星(5D's主人公)と来ているため次は遊馬かと思われてたが遊矢だった。
現在放送中のキャラクターがストラクチャー化されるのはDM以来である。

初のペンデュラム召喚を主体としたストラクチャーデッキ。
構築済みデッキとしても初のペンデュラム召喚をメインとしたデッキになる。
スターターデッキ2014?そんなものは知らん。

魔術師を中心としたデッキで、新規も魔術師中心ではあるが、イメージは遊矢なので再録や新規にもオッドアイズやEMがいる。
ペンデュラム召喚が主体ではあるが、エクストラデッキは3枚付属しておりシンクロエクシーズ融合と一式揃っており、
この時点でのエクストラデッキを使った特殊召喚は全種類可能となっている。
ただし、融合であるビーストアイズはこのストラクチャーだけだと「融合召喚では」出せない。

新規カードは遊矢版エアーマンこと「EMドクロバット・ジョーカー」と「ペンデュラム・コール」が特に優秀。
ドクロバットは召喚時限定ではあるがEM以外にもオッドアイズ、魔術師もサーチ可能。
ペンデュラムモンスターでもありスケール時の効果はEMとオッドアイズと魔術師以外P召喚できなくなるデメリットのみだがスケールが8もある。
VE収録だったペンデュラムマジシャンとは相互にサーチしあえる関係で相性が良く恐ろしく高騰した。
ペンデュラム・コールは手札を1枚捨ててデッキから魔術師Pモンスターを2枚サーチする(同名不可)というもの。
更に次の相手ターン終了時まで自分のPゾーンのカードは破壊されないおまけまでついておりインチキ染みた性能となっている。
強力なカードを得た魔術師は環境入りを果たした。

再録は魔法使いサポートやチューナーやレベル7モンスターが無造作に突っ込まれていてやや闇鍋感があるが、
遊矢のエースカードかつ広範囲のペンデュラムモンスターをサーチできる「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
VE収録でEMの必須カードで高価だった「EM ヘイタイガー」ドクロバットの登場で立場が危うくなったが。
VJ付属で同じくEMの必須カードで高騰していた「EMシルバー・クロウ」
何気に再録されたことがなかった「禁じられた聖衣」「蟲惑の落とし穴」
効果モンスターメタとして一時的にすべてのモンスターをセットして効果をシャットダウンできる「皆既日蝕の書」
VJ付属でレッドアイズ強化と同時にかなり高騰した「ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」
定番の汎用カード「サイクロン」「激流葬

などがある。


●ストラクチャーデッキR‐真帝王降臨‐
まさかまさかのリメイク版ストラク。
第一弾のこれのテーマは「帝王の降臨」のリメイク。
内容は古参プレイヤーにはおなじみの【帝王】だが、
【次元帝】だった元デッキと違いこちらは【家臣帝】となっており、安定性はむしろ上がっている。
このストラクの発売によりメリットに対してデメリットが大きくあまりされなかったエクストラ0構築が現実的になった。
新規のアイテールや家臣、汎神の帝王が強力で帝デッキそのものの戦略がアドバンス召喚を遂げたというぐらい別物になった。

デッキ自体の完成度は高く、迅速なリリースの調達から速やかに最上級帝アドバンス召喚が行える作りになっている。
リリースによる除去、対象を取らないデッキバウンス、エクストラの封殺など、強力な戦術が一通り行える。
EMEm】の一強状態で目立たなかったが発売直後の【帝王】は2015年の環境の2番手、3番手に付けるだけの実力を持っていた。

反面、再録はやや寂しく、せいぜいマスマティシャンとソウル・チャージが該当するかと言う程度。
2016年10月の裁定でレベルスティーラーが禁止カードに指定された為そのままでは使えない事に注意したい。


●ストラクチャーデッキ-ペンデュラム・ドミネーション-
再びライバルキャラを題材としたストラクチャーデッキに戻る。
新規と契約書が多数収録された【DD】となっており、後に選考会で代表を獲得したデッキになるほどの強化を受けた。
再録も、高額カードが多かったDDと契約書のほぼ大半が収録されていたため、このストラクを買えば大半のDDパーツが揃う。
ただ、枠の関係からかテムジンとアレクサンダーが再録されておらず、特に重要性の高いテムジンは暴騰。
DDを組む際の大きな壁となっていたが、2016年にディメボで再録されたので大分安価にはなった。
ガチ戦を考慮するとエクストラにすごく金がかかるテーマである事には変わりないのだが。

DD以外のカードは汎用的な闇属性と悪魔族サポートがメイン。
墓地肥やしに「終末の騎士」「ダーク・グレファー」「クリバンデット」「おろかな埋葬
デッキからのリクルートに「魔界発現世行きデスガイド」「ヘル・セキュリティ」「ワン・フォー・ワン」
墓地からのサルベージに「悪夢再び」「ダーク・バースト」
他のカードに「ダムド」「トランス・デーモン」「闇の誘惑」「闇次元の解放」
こちらも中々に再録に恵まれなかったカードや高額カードがある。
他にも、こっそり「ヘルウェイ・パトロール」が入ったおかげで「インフェルニティ」が組みやすくなった。

なお、商品名の割にあまりペンデュラム召喚に特化されていない。
まぁ、DD自体余りペンデュラム召喚を行うテーマでは無いのだが。


●ストラクチャーデッキR‐巨神竜復活‐
リメイク版ストラク第二弾。今回のテーマは「巨竜の復活」
元デッキと比べドラゴン族でないモンスターは10種類から6種類に減ったことでよりドラゴン族に特化しコンセプトが明確となった内容となっている。
ばらけていたドラゴン族を展開する方法も墓地蘇生をメインとしたものとはっきりしている。
新規の「巨神竜フェルグラント」は蘇生時に相手のフィールド・墓地からモンスターを除外でき、
戦闘破壊に成功すればレベル7か8のドラゴン族を互いの墓地から1体蘇生できる。
墓地にドラゴンを貯めてから蘇生することで連鎖的に重量級のドラゴンを並べられる。
元ネタにあった余計な蘇生制限も無くなっており、格段に使いやすくなった。
ダークブレイズドラゴンのリメイクであるアークブレイブドラゴンは強いのだが元の面影が殆どない。

ドラゴンの蘇生にはこれまた新規の「復活の福音」が使える。
レベル7・8のドラゴン族を墓地から釣り上げ、自分のドラゴン族が戦闘・効果で破壊される際に身代わりとして墓地から除外できる。
このカードは当時環境トップだった【青眼】で使われた。

また、墓地からドラゴン族を装備できるモンスターも収録されており、
看板なのに使いづらかった「フェルグラントドラゴン」を出しやすくする工夫がなされている。

タイトルの割に死者蘇生は入っていないので、とりあえず1枚投入しよう。


●ストラクチャーデッキ―武藤遊戯―
遊戯王生誕20周年記念の一環なのかここに来てまさかの初代主人公デッキ、三度目のストラクチャー化である。
新規カードは磁石の戦士のリメイク版『電磁石の戦士α・β・γ』、電磁石の戦士の合体形態『電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン』、
手札とフィールドの二ヶ所からモンスターを蘇生させる2つの効果を持つ『クリボーン』、「ブラック・マジシャン」用サーチカード『黒魔術の継承』、

再録カードが『カース・オブ・ドラゴン』『翻弄するエルフの剣士』『死のマジックボックス』『魔法効果の矢』『竜騎士ガイア』など
原作ファンにはお馴染みのカードが多数収録されている。
ただし、上級モンスターが多い上、それらに対するサポートカードも乏しいため、そのまま使うにはかなりの難がある。

再録はキャライメージ優先で昔の再録しつくされたカードが多く、性能的にも現在じゃ通用するには程遠いものも多い。
目新しさはないが地味に「融合」が再録されている。

新規は優秀だが、全体的に見ると第2期第3期の頃を彷彿とさせるファンデッキのような内容である。
まあ、遊戯が実際こんな感じの重いデッキを使っていたので原作再現といえば原作再現か。


●ストラクチャーデッキ―海馬瀬人―
遊戯共々社長三度目のストラクチャー化。
ストラクチャーデッキの二種同時発売は『ドラゴンの力』『アンデットの脅威』以来実に11年半ぶり。
こちらの新規カードは『ABC-ドラゴンバスター』とその素材たるユニオン、それにユニオン用サポートカード『ユニオン格納庫』が特に強力。
【ABC】はこのデッキの登場からすぐに環境トップに喰い込む活躍を見せた。
かなり規制でダメージを喰らった後でもそこそこ活躍している。

再録カードは歴代ストラクでも類を見ない何と19種類。
勿論収録カードの中には『青眼の白龍』もあるが相変わらずのピン差しで青眼の究極竜は未収録。
遊戯の方と同じく、新規は強力だが、全体的な内容は社長のキャラデッキと言ったところ。
遊戯同様再録カードはキャライメージ優先で悪い意味で昔のキャラクターストラクチャーデッキそのままなので単体で動かすにはかなり難がある。
キャライメージ優先でカードが放り込まれておりデッキ間のシナジーが皆無なのでお世辞にも強いとは言えないというか弱い。
汎用性のあるカード(特にモンスター)はかなり少ないので近年のストラクとしては珍しくパーツ取りとしての需要は皆無に近い。


●ストラクチャーデッキR‐機械竜叛乱‐
リメイク版ストラク第三弾はまさかの二つ飛ばして「機械の叛乱」。
後回しにされた「暗闇の呪縛」と「閃光の波動」は泣いていいだろう。
これが選ばれたのは、ARC-V古代の機械がフィーチャーされたためだと思われる。

前二つと違いコンセプトはそのままより完成度を高めた内容になっており、再録カードも前述の海馬瀬人を越える歴代最多の23種類。
陵墓、歯車街、疑似空間の3種類とやたらフィールド魔法が多い。

融合軸の戦法をするには「レイジング・テンペスト」収録の古代の機械新規が必要になるが大半がノーマルなので集めるのはそれほど苦労しない。
汎用性のある再録カードは「増殖するG」「ギャラクシー・サイクロン」「大革命返し」
「リビングデットの呼び声」「デモンズチェーン」など。
再録経験がなくノーレアのみの収録だったため地味に高かった「疑似空間」の再録もある。
どっちかというと新規カードよりパーツ取りとしての需要の方が高かった。

またアニメにおいてユーリがこのデッキの新規カードを含めたデッキでデュエルするなどストラクチャーデッキとしては異例の待遇を受けている。
密かにCMのナレーションはクロノス教諭を演じた清水宏氏。キャラクターの演技ではなかったがファンを沸かせてくれた。


●ストラクチャーデッキ-ペンデュラム・エボリューション-
ズァークが使う【魔術師】デッキ。
ラスボスがモチーフのストラクチャーデッキはペガサスやマリクくらいなので珍しい。

緩い特殊召喚条件から爆アドを稼げる《アストログラフ・マジシャン》と、多彩なP効果を持つ四種類の魔術師をメインとする。
覇王龍ズァーク》をサポートするコンセプトのカードが多いが、
ズァーク本体が未収録(次のパック「マキシマム・クライシス」に収録)という露骨っぷりがしばしばネタにされる。
この頃のコンマイが愛してた自分のカードを破壊してコンボに繋ぐカードも多く、2つのペンデュラムグラフはかなり強力な効果を持っている。
4竜を模した魔術師は白翼(クリアウィング)以外は強力な効果を持っており「何で白翼だけ…」と嘆かれた。

再録は「成金ゴブリン」「チキンレース」「神の忠告」など。
モンスターは魔術師関連で殆ど埋め尽くされている上に汎用性のあるカードは少ないのでパーツ取りには向いていない。
前回の魔術師ストラクにあり今回のストラクの内容的に欲しい「ドクロバットジョーカー」や「ペンデュラムコール」などは未収録。
このストラクの発売手前に発売したDIMENSION BOX LIMITED EDITIONには調弦の魔術師が入っており単品では未完成品に近く他に色々買い足す必要がある。


●ストラクチャーデッキR-恐獣の鼓動-
リメイク版ストラク第四弾。
今回のリメイク元は「恐竜の鼓動」で新規・再録含めてパッとしないストラクだった。
古参ながらイマイチ目立たなかった恐竜族が劇的に強化され、「恐竜真竜」が環境に食い込むまでに。

全体のコンセプトとしてはトークン含む通常モンスターを利用したコンボとこの頃のコンマイが好きで好きでたまらない自分のカードを破壊するコンボを主体としている。

新たな切り札である「究極伝導恐獣」は攻撃力3500と高く自分の手札・フィールドのモンスターを1体破壊することで、
相手のモンスターをすべて裏守備にしつつ全体攻撃し、
戦闘を行わず墓地に送って1000ダメージという驚異的な切り返し性能と制圧力を誇る。

対象を取らない裏守備化は昨今の環境にマッチしており、
相手メインフェイズにも発動できることからシンクロエクシーズリンクの妨害も可能。
通常召喚こそできないが墓地の恐竜族モンスター2体を除外して出せるため軽めで正規の条件で特殊召喚すれば蘇生も可能。

「魂食いのオヴィラプター」は同名含むすべての恐竜族をサーチ又は墓地送りが可能という驚異的な効果を持ち、このカード自体が化石調査でサーチできるため恐竜族デッキの安定性は爆発的に上昇した。
「幻創のミセラサウルス」をサーチすれば5シンクロも即座に可能になる。
ストラクチャーには珍しい新規バニラの「メガロスマッシャーX」は水属性の☆4の2000打点のためエクシーズ素材として優秀。
新規カードにしては珍しく1箱に2枚入っている。
前回の地味過ぎた「ジュラシックワールド」と違いやたら効果が詰め込まれた「ロストワールド」も新たな恐竜族の戦術に貢献した。
まあ環境の恐竜族デッキで使われたフィールド魔法は「ドラゴニックD」だったけど


再録カードは恐竜関連のものはとりあえず絶版の物が適当に放り込まれており、
「機動要犀 トリケライナー」「ナチュラル・ボーン・サウルス」「チュウボーン」と見た目が恐竜や化石っぽいだけでシナジーが皆無のカードも入っている。
新規カードがバニラを指定する物があるのでトークン生成カードも適当に詰め込まれている。
「ナイトメア・デーモンズ」の再録など誰が予想できただろうか…
バニラサポートでは「レスキューラビット」「予想GUY」「苦渋の決断」など汎用性があるものが入っている。
正直パーツ取りとしてはあまり向いてないストラクで「ツインツイスター」ぐらいである。

劇中で1回も勝利した場面が無いダイナソー竜崎にはレッドアイズではなくこれを3箱買えと言ってやりたいレベル。

機械竜叛乱に続き、CMのナレーションはティラノ剣山役の下崎紘史氏。
こちらも特にキャラクターを演じていたわけではなかったが、久しぶりに声を聞けたファンには嬉しいサプライズとなった。



+ VRAINS期
●ストラクチャーデッキ-サイバース・リンク-
サイバース族を主軸としたストラクチャーデッキ。
VRAINSの主人公Playmaker(藤木遊作)を意識していると思われる。
新規カードの枚数はストラクチャーデッキの中では最多となる13枚。
STARTER DECK(2017)同様に再録カードが豪華であり、パーツ取りとしても優秀。
特に「神の通告」「次元障壁」「コズミック・サイクロン」の収録は注目を浴びた。
再録されたカードははリンク召喚のための展開補助的なカードが多い。

他にも「サモプリ」「ジェスター・コンフィ」「黄金櫃」「ワンチャン!?」「エア・フォース」など、豪華な顔触れがそろう。
これ1箱で十分に元は取れるだろう。
デッキのイメージに合わせただけのカードや絶版だからとりあえず放り込まれたようなシナジーも実用性も皆無な穴埋め再録と呼ばれるようなカードがほぼなくどのカードも殆ど使える。
モンスターの釣り上げやトークンの生成など、他のデッキでも活用できるカードが多いのも嬉しい。

これ単体での完成度はそこそこだが、「STARTER DECK(2017)」や「CODE OF THE DUELIST」と混ぜれば【サイバース】や【藤木遊作】が作成可能である。
STARTER DECK(2017)も汎用パーツ盛りだくさんの内容でこのストラクチャーと被っている収録カードが1枚もないので併せて買えば汎用パーツが大体揃う。


ストラクチャーデッキR-神光の波動
リメイクストラク第五弾。
今回の題材は「閃光の波動」で元ネタよりカウンターパーミッションにより特化した内容になっている。
あくまで「閃光の波動」のリメイクのためか同じ天使族デッキの「ロスト・サンクチュアリ」で登場した新規カードはカウンター罠である「神罰」以外は再録されていない。

2期で初登場しその後もリメイクカードがちょくちょく登場していた「パーシアス」がとうとうカテゴリー化された。

再録は全て天使族で3色の宣告者、ヴァルハラセット、パーシアスなどが再録されている。
その中でも目玉はなんといってもミレニアムボックスでしか手に入らなかった「同胞の絆」だろう。
絶版カードは28種類と過去最多で半分以上が絶版カードである。
裁定でよく話題になる「The splendid VENUS」が密かにエラッタされ発動した効果は無効化されないようになった。

CMのナレーションはジャック・アトラス役の星野貴紀氏。
ジャックとして見ると全く関係ないが彼は天使族でお馴染みのカード「オネスト」の声優もやっていたのでその繋がりだろうか?
もちろんオネストも再録されている。


●ストラクチャーデッキ-パワーコード・リンク-
サイバース族を主軸としたストラクチャーデッキ、その2(スターター含めばその3)。
再びPlaymakerをモチーフとしている。

素材指定の緩い汎用リンクモンスターを起点とした連続リンク召喚を想定しており、トークンを生成するカードやリクルーターが多数収録されている。
再録の目玉は当時高騰していた「トーチ・ゴーレム」や、Vジャンの付録だった「サイバース・ガジェット」。
他にも、「ジュラゲド」「ゴブリンドバーグ」「幻獣機テザーウルフ」「幻銃士」「輪廻天狗」(2枚)などがある。
新規も新たなコード・トーカー、「パワーコード・トーカー」、初の縛りなし下方向マーカー持ちである「LANフォリンクス」等扱いやすいものも多い。

魔法・罠も、今やサイバースの必須カード「スケープ・ゴート」を始め、
「ナイト・ショット」「禁じられた聖杯」「名推理」「ワン・フォー・ワン」「盆回し」「業炎のバリア -ファイヤー・フォース-」「トラップ・スタン」「安全地帯」「リビングデッドの呼び声」など、
便利で汎用性の高いカードが盛りだくさんである。

このようにパーツ取りとしては非常に優秀だが、 デッキとしての完成度はお世辞にも高いとは言えず 、サイバース族を指定するカードはあるのに肝心のサイバース族の収録数が少なく、「スカル・マイスター」「ドロール&ロックバード」「透破抜き」「荒野の大竜巻」などサイドデッキ向けのメタカードなどの癖の強いカードも入っている。
前述の「トーチ・ゴーレム」も確かに強いカードなのだがコンボが前提なので*4癖自体は強めでこのデッキのみでは使い難い。
全体的にパワーカードばかりを詰め込んでカード間のシナジーは余り考慮されているとは言えない内容になっている。

さらに特に問題視されたのが「盆回し」の扱い。
この商品にはフィールド魔法が1種類しか収録されていないため、1箱どころか3箱合体させても発動することすらできない
ブラフ以外の活用方法は強いて言えば「同族感染ウイルス」のコストにするくらいしかない。
複数枚ないと意味がない輪廻天狗すら1箱で2枚入っているというのに…
歴代のストラクの中で一部の効果が死に文になっているカードはあっても、発動させることすらできないカードが収録されたのは前代未聞である。
ただ近年のフィールド魔法のカードパワーのインフレが凄まじくテラフォの制限化もあり需要は高く、 ノーレアで高騰していたので再録自体は喜ばれたのだが

そういった事情もあり、デッキというよりはパーツ取り用のカードセットとして考えた方が無難。
良くも悪くも上記のサイバース・リンクやスターターデッキの強化に特化した内容だろう。


ストラクチャーデッキR-闇黒の呪縛
リメイクストラク第六弾。
「暗闇の呪縛」のリメイクでこれで第五期のストラクは全てリメイクされたことになる。
「ウイルスカード」と効果でのリリースに焦点を置いて構成されている。
新規カードはウイルスカードの頭文字(死・闇・魔・影・悪)を名前に関しており、新たなウイルスも収録された。

長年ネタカード扱いだった「魔王ディアボロス」の真の姿、「闇黒の魔王ディアボロス」が非常に強力。
闇属性モンスターのリリースという非常に緩い条件で手札・墓地から特殊召喚され、打点も3000のまま。
加えて闇属性モンスター1体のリリースで相手の手札をハンデスでき、対象・リリース耐性も兼ね備えたエースモンスターとして生まれ変わった。

さらに新規フィールド魔法の「闇黒世界-シャドウ・ディストピア-」も強力。
フィールドのモンスターを闇属性に変換する効果も地味な妨害として役立つが、目玉は2つ目。
相手モンスター1体に効果でのリリースを肩代わりさせるという前代未聞の効果を持っている。
このデッキに入っているウイルスはもちろん、「エネミーコントローラー」、「神秘の中華なべ」などでも可能。
「悪王アフリマ」によるサーチも可能とバックアップもばっちり。

この2種はさっそく環境デッキにも採用されている。
共通効果でリリースできる【インフェルノイド】と自己再生でリリースする【閃刀姫】との組み合わせが特に有名。
後者は既に環境を支配しつつあるほどのパワーデッキとなっている。

再録カードは闇属性のサポートやリリースに関わるもの、ウイルスカードが中心。
「魔サイの戦士」の運用指南でキラトマダブルガイしてるのはご愛敬か。ちなみに公式で謝罪している。
ただし汎用性のあるものは「クリバンデット」、「魔界発現世行きデスガイド」、「おろかな副葬」くらい。





その他

●Samurai Warlords
海外限定の六武衆ストラク。
ドラゴニック・レギオンから海皇の咆哮の間に出た。
師範やキザン、ヤリザ殿や門などの六武衆カードはほぼ全て収録されているが真六武衆-シエンと荒行がないのが惜しい。
六武衆とは関係ない未来サムライと不死武士が何故か収録されている。
カゲキと狼煙がスーレアとなっている。
六武衆の影-紫炎はこれが初出。

●Realm of Light
これも海外限定でライロストラク。機光竜襲雷の後に発売された。
内容としてはデュエリストセットのライトロードジャッジメントの未構築デッキに特典カードのミカエルなどを入れ再編成したもの。
日本ではランダム封入だったゼピュロスやブレイクスルースキルなどが確定で入っているのは羨ましい所。
海外先行カードとしてライトロードの神域が収録されている。
フェリスは日本ではVJ付属のためか入っていない。

●Geargia Rampage
上記のライロストラクの後に発売されたギアギアストラク。
同じくデュエリストセットのマシンギア・トルーパーズの未構築デッキに特典カードの3枚とカードガンナーとギアギアングラーを加えたもの。
ライロストラクと違い新規カードはないものの日本ではVJ付属とフェリスと立ち位置が同じだったギアギアングラーが収録されている。



遊戯王を始めてみたい


そう思っている人は、まず近場のカード屋かスーパーのゲームコーナーに行って、自分の好きなデッキを一つ買ってみよう。 
それでデュエルして基礎を覚えたら、次は自分だけのデッキを作るのだ!

5D's以降のストラクチャーデッキは複数買いするだけでそれなりに強くなるものが多く、
例えば「ロスト・サンクチュアリ」なら、複数買い&改造でシンクロエクシーズの両方を無理なく使え、
なおかつ展開力と圧倒的制圧力を持った【代行天使】を組むことができ、大会でもかなり実績を残している。
その実力は声優の小松未可子も「最も安いガチデッキ」として太鼓判を押す。(やはりエクストラには金をかけることになるが)。

また青眼龍轟臨は一箱だけでも十分に戦えるだけのポテンシャルを秘めている。
さらにGS2014などで征竜を忍ばせるとメチャクチャな火力を発揮していた。(征竜は現在禁止カードだが)

第9期には、HERO's STRIKEをベースにした【M・HERO】が環境に食い込んだ。
他にも【魔術師】【帝王】【DD】【ABC】【恐竜】など、ストラクをベースに組めるデッキが活躍している。

ますはインターネットで強い人のレシピを見て構築してみよう。
慣れてきたら今度は自分の好きなカードを入れて、自分だけの戦い方を模索してみるのもまた一興だ。







初心者「ストラクチャーデッキ『追記・修正』を三つ下さい!」


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